幕末には朝敵とされた彦根藩もこうした歴史があることをアピールしたかったのかもしれません

4.0
旅行時期：2012/01（約14年前）

by たびたびさん（男性）

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井伊谷宮は、「いいのやぐう」。バス停から竜潭寺に向かうには、ここを抜けて行った方がいいよと教えられたとおり、参道を入って行きました。参道脇には、まず、井伊谷宮日本絵馬史料館。確かに、風雨に晒されるより、屋内で保存する方が理にかなっています。また、本殿の裏手には宗良親王（むねよししんのう）の墓地。宗良親王は、後醍醐天皇の第四皇子。明治の維新政府は、建武中興に尽力した人々を祀る神社をたくさん作ったようで、ここもその一つ。宗良親王は、南北朝時代に征東将軍として関東各地を転戦しますが、その50年余りの間、井伊家にゆかりのこの地を根拠にしています。彦根藩の知藩事からの出願だったようですが、幕末には朝敵とされた彦根藩もこうした歴史があることをアピールしたかったのかもしれません。