大山参道

大山参道〔紅葉〕

5.0
旅行時期：2011/12（約12年前）

西那須野クチコミ：18件

大山巌（おおやまいわお）（天保１３年（１８４２年）〜大正５年（１９１６年）１２月１０日）は、従兄弟で崇敬の対象たる西郷隆盛（さいごうたかもり）（文政１０年（１８２８年）１月２３日〜明治１０年（１８７７年）９月２４日）が西南ノ役で反乱軍首謀者に担がれ、此れを討伐する政府軍側高級士官として参加した事が終生の苦痛の種になった事は想像に難くない。
事実、大山翁は終生隆盛との葛藤をして西南ノ役終息後、自身の郷里たる鹿児島を２度と訪問していない。
更に、妻捨松との間に生まれた最愛の長男高は親の七光りを嫌い、敢えて陸軍士官学校を受験せず、学習院中等部から海軍兵学校第３５期を受験合格（明治３７年１１月１８日附）し（合格順位１８３名中第１４位）、卒業時（明治４０年１１月２０日附）（卒業順位１７１名中第２７位）に上位グループに入っていたが少尉候補生任官後の欧州方面遠洋練習航海で乗艦した２等巡洋艦松島が台湾馬公（現高雄）港内で原因不明の爆沈事故（明治４１年（１９０８年）４月３０日）が原因で殉職した事も大山翁の老後に於ける悲しみを亦倍増させたものと推察される。
その様な大山翁にとって那須野ヶ原での開墾と生活はひと時の精神的安息の場になり、那須野をこよなく愛した。

大山参道の樹齢９０年余のいろはもみじは大山元帥が好み植樹した木々が秋ともなると見事な紅葉を見せる。

大山参道（おおやまさんどう）
那須塩原市下永田１−９２８
?：０２８７−３７−５１０７
東北本線西那須野駅東口徒歩５分
http://suido-ishizue.jp/kindai/nasu/index.html
http://www.inakajin.or.jp/sosui_old/tochigi/a/612/index.html