南下古墳群 (南下古墳公園)
名所・史跡
3.16
クチコミ・評判
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洗練された石室 南下古墳群
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- 旅行時期:2002/11(約23年前)
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古墳時代後期から終末期にかけて築かれた古墳群。A号墳、E号墳の石室は切石を組み込んだ精巧な石室。
南下A号墳は直... 続きを読む径27mの二段築成の円墳で埴輪は認められない。埋葬主体部は南に開口する両袖型横穴式石室で羨道部は長さ3.95m・幅1.58mで壁石は硬質の角閃石安山岩を切り組んで構成している。その加工は角を直角に切るあつかいで、面に削りあとを残している。これに対して玄門の柱は丸みをもった線で造りだし面をたたいている。また玄門の冠石の正面には銀杏面様の面取りも施されている。石室内部の壁面には壁石構築上の作業線と見られる朱線が残されており、作業上の基準線、その補助線、一個の壁石を切って仕上げるための線に分類されると思われる。石室構築の使用尺度は唐尺と推測されている。築造年代は7世紀末~8世紀初頭。
南下B号墳は直径30mの墳丘の高い円墳で、埴輪は認められない。埋葬主体部は大振りの自然石を乱石積みにした玄室の高い両袖型横穴式石室で全長2.7mの規模を有す。玄室の両側側壁は、腰高まで直立しているが、それから上はドーム状をなしていて、一部切り組みもみられ、漆喰塗布の痕跡も認められる。玄門柱には角閃石安山岩の切石を用いている。築造年代は7世紀中期~後期
南下E号墳は直径17mの円墳で、埋葬主体部は切石を用いた両袖型横穴式石室で、羨道の一部が破損しており全長は不明だが、玄室は長さ2.76m・幅は奥で2.13m・前で1.78mを有す。石室は玄門をそなえ、角閃石安山岩の切石を巧みに随所に切り組んで、ケンチ積みに壁体を構成しており、この古墳にもA号墳と同様に石室構築の作業線と思われる朱線が残されている。築造年代は7世紀末~8世紀初頭。
そのほかに南下C号墳:円墳、無袖型」横穴式石室、6世紀後期。南下D号墳:円墳、両袖型横穴式石室、7世紀中期などがある。
閉じる投稿日:2012/12/22
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あなもりやさん