土曜日の夜8時半頃到着、10台の駐車場があると聞いていたので、楽勝で止められるかと思っていたら、数店舗で共通の駐車場のため...
続きを読む、満車だった。中に入ったら止めるところがないので、どうしようかと考えていたら、丁度奥の右手の店から数人の客が出てきて車に乗って帰った。何とか車を停めて、蕎麦屋に入ってみると、客が誰もいなくて不安になった。すぐにそば茶を出してくれた。私は天ざる鴨汁1800円を、母は天ざるそば(天婦羅盛り合わせ)1400円を、妻はかけそば850円と天ぷら(海老)500円を注文した。5分後、天ざるそばのつゆと葱と山葵おろしと本山葵が来た。山葵おろしは長次郎作の鮫肌おろしだ。そして、皿に入った塩を各人に持ってきてくれた。塩は粒子がとても細かく、少し茶色をしていた。嘗めてみるとミネラルを感じさせる美味しい塩だった。何の塩かを店員に聞いてみると「ルチン塩」とのことだった。そば粉と塩を混ぜているのかもしれない。さらに五分後に、妻の海老天(三尾とししとう1個)と、私の天婦羅(海老天、レンコン、シシトウ、カボチャ各1)、母の天婦羅盛り合わせ(海老2、大きなカボチャ、ししとう、レンコン、舞茸?)が来た。天ざるの天婦羅が一番豪華だ。天ぷらはいずれもカラッと揚がっており、海老もプリプリとして美味しかった。さらに1分後、かけそばが、その二分後ざるそば二つと、私の鴨汁が来た。同時に古風な木簡に入った黒七味と粉山椒を持ってきてくれた。かけそばもざるそばも、少し茶色い大変細いそばで、繊細な味わいがした。これだけ細く均一に切るのは大変だろうと思った。まず、塩でそばを頂いて香りを楽しんだ。ざるそばは冷たく、熱くて濃い味付けの鴨汁に付けて頂くと旨い。鴨汁には鴨肉数枚と葱も入っている。天ざるそばのつゆは味が濃くなく、そばを全部つけて食べられるとのことだった。醤油辛いだけのつゆにそばの先だけを少し付けて食べるのが通だ、なんてやせ我慢は大嫌いだ。香豊かな粉山椒や、ピリッと辛い黒七味を加えて頂くとより一層風味が増す。これらの薬味は京都祇園の原了郭のもので、後で調べたら、木簡入りはたった6gで千円もすることが分かった。ここにも店主のこだわりを感じた。そして、蕎麦を堪能している間に蕎麦湯を持ってきてくれる。この蕎麦湯がすごい。まるで重湯のようにドロドロしていて、出汁と混ぜて頂くととても美味しい。最初蕎麦の盛を見た時にあれ?大盛(+350円)にすべきだったかな、と後悔したが、蕎麦湯も頂いたらお腹がいっぱいになった。蕎麦湯も全部頂いたし、かけ蕎麦の出汁も、ざるそばの出汁も、すべて美味しく食べつくした。そば茶のお替りをお願いするときに蕎麦湯が美味しいと褒めたら、単なる茹で汁だけではなく、そば粉をわざわざ溶いているのだという。蕎麦湯のお替りをお持ちしましょうか?と言ってくれたが、コストが掛かっていそうなので、遠慮しておいた。店員はとても応対が丁寧だし、店主もとても気さくな方で、家から近ければ、足しげく通いたくなる店だった。レジ横にはガラス張りのそば打ち場があった。
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投稿日:2017/12/25