「十四烈士自刃の碑」 が代々木公園内にあるのは知っていたが、開園以来、一度も立ち寄ったことはなかった。
場所を調べて初め...
続きを読むて碑文を読んだ感じは、何故このように(見る人によっては)慰霊だけにはとどまらないと感じられる碑が都市公園法に基づく都立公園内にあるのかという疑問。
歴史を調べると、都が管理者になる公園開設以前に所有者の国が設置を許可したものらしい。
終戦直後、ここでの大東塾生14名自刃の直前に、武装して港区の愛宕山に立て籠もったとされる「尊攘同志会12名」は自爆して亡くなったようで、それに比べればこちらの十四烈士は、周りに迷惑をかけずに静かに自刃している。20年余りのちの楯の会三島由紀夫・森田必勝のように傷害や監禁もしていない。
石碑の「烈士」という表現に対する想いは、右翼から左翼まで、見る人によって相当な違いがあるように思う。
かつて巣鴨プリズン処刑場跡の公園(未だ国有地で豊島区が都市計画公園を設置)に、豊島区が「永久平和を願って」という石碑を建立したことが裁判で争われ違法性はないとされたという記憶があるが、公共的な公園の一部に置かれることになってしまった石碑は、今では遺跡ではないが事件の「史跡」として位置づけられているのであろうか。
何はともあれ、入塾して間もない18歳の少年まで志願してお亡くなりになったというので、安らかにお眠りになるよう手を合わせる。
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投稿日:2021/05/07