日本でも、いずれトルコのカッパドキアの様なキノコ岩が立ち並ぶ風景が見られるようになる…としたら、多くのヒトが驚くに違いない...
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まぁ、普通に考えたら日本にあんな不思議な光景が出没するとは考えにくいが、何万年後、何億年後にまだ地球という星が存在しているならば、そんな風景が日本に出没している可能性も捨てきれないのだ。
日本のカッパドキアとなりうる候補地である場所の一つが、ここ、平湯温泉にある平湯大滝だ。
平湯大滝は日本の名瀑100選にも挙げられる勇壮な姿の滝だが、この滝の周りの地形はカッパドキア候補地としての素質を多いに持ち合わせている。
平湯大滝の滝下の地層を形成しているのは数億年前の古生代の海底層部分で、滝上の地層は2万年前に噴出した溶岩層だ。
数億年という長い年月の間に、滝下に当たる地盤の柔らかい海底層部分は雨水等により削られ64mの高さの崖となり、滝上の硬い溶岩層はそのまま残り、溶岩層部分が少し張り出した平湯大滝の独特の形を作り出している。
今は滝の形をしているこの地形だが、これから数万年~数億年の時を経て、柔らかい海底層部分の侵食が更に進み、山沿いに沿って縦の溝が生まれ、その溝も徐々に深くなり、やがてキノコ岩の様な形の風景が林立する不思議な光景が生まれ出てくるかもしれない。
もっとも、その頃まで人類という種族が続くのか、地球が存続しているのか…なんてことは誰にも分からないが…。
ともかく、そんな可能性を秘めた地層が平湯大滝を取り囲んでいるのだ。
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投稿日:2015/09/24