川越市の県道229号線(通称、中央通り)沿いにあるお寺で、室町時代後期に開山された旨が山門横の標識に書かれています。
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以下、標識を書き起こしましたのでご参照下さい
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蓮馨寺
所在地 川越市連雀町
蓮馨寺は、天文十八年(1549年)、時の川越城城主大道寺駿河守政繁が母の蓮馨尼を追福するために、感誉上人を招いて開山した浄土宗の寺で、本尊は阿弥陀如来である。慶長七年(1602年)、浄土宗関東十八檀林の制が設けられると、この寺もその一つに列せられ、葵の紋所が許されるなど檀林(僧侶の大学)として栄えた。しかし明治二十六年に鐘楼及び水舎を残して全焼してしまい、現在の堂は、その後の再建になっている。入り口正面の呑龍堂は大正初期の建築で、民衆から慈悲の生仏と崇められた呑龍上人の像が安置されている。
また、元禄の銅鐘(市指定文化財)は、入り口向かって右手前の鐘楼に架かっている鐘で、元禄八年(1695年)、鋳工木村将監の作である。この寺は室町末期の創建であるが、本尊である木造阿弥陀如来像は、明らかに鎌倉時代の様式が見られるので胎内銘にある弘安時代の作と思われる。
昭和57年3月 川越市
」
上記の火災の影響か、境内自体はそれほど広大というわけでもありませんが、市街地に立地している割に窮屈さを感じさせない、なんとなくほっとする雰囲気のお寺です。御朱印の受付は、本堂左脇のスペースにありました。
あと、本堂向かって左側の墓地へと続く道の途中に、居合抜刀術の始祖である林崎甚助重信(戦国末期の人)の碑も立てられていました(川越が終焉の地だったそうです)。既存の標識が朽ちかけていたため、平成25年に新たに建立されたものだそうです。
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投稿日:2014/03/07