「箱根神社」は、箱根町元箱根の芦ノ湖・南東部の湖畔に鎮座する歴史の古い神社であり、現在では箱根エリア屈指のパワースポットと...
続きを読むして国籍を問わず多くの観光客で賑わう人気の観光スポットのひとつになっています。
また「箱根神社」の祭神については、"瓊瓊杵尊"(農業の神)、"木花咲耶姫命"(安産・子宝・縁結びの神)、"彦火火出見尊"(商売繁盛・航海安全・縁結びの神)の三神が総称とされる"箱根大神"として祀られています。
この「箱根神社」の歴史については、箱根エリアの歴史を知るうえで重要な史料として箱根町の文化財に指定される社宝の"筥根山縁起并序"によると第5代・孝昭天皇の時代とされる紀元前5世紀ごろの縄文時代晩期から弥生時代早期に聖占仙人が箱根山の最高峰である神山(標高:1,438メートル)を神体山として祀り、その神山の南側に位置する駒ヶ岳(標高:1,356メートル)の山頂に遥拝所とする神仙宮(現:箱根元宮)を開いたことがはじまりとされています。
さらに奈良時代中期の第46代・孝謙天皇の時代に朝廷の命を受けて箱根山の山岳信仰を束ねる目的で箱根山(神山および駒ケ岳)に入山して3年間修行していた万巻上人が、三所権現(法躰:文殊菩薩、俗躰:弥勒菩薩、女躰:観世音菩薩)を感得したのちに夢の中での神言に基づき757年(天平宝字元年)に箱根山の山岳信仰および修験道が融合した神仏習合の神とされる箱根権現(本地仏:文殊菩薩・弥勒菩薩・観世音菩薩)を祀る「箱根権現社」(現:箱根神社)を現在地に建立しています。
そののち関東エリアにおける山岳信仰の一大霊場(関東総鎮守箱根大権現)として源頼朝をはじめ徳川家康など多くの関東における有力武将に尊崇され、明治維新を迎えると明治政府による神仏分離令に基づき神仏習合の神を祀る「箱根権現社」は、現在の「箱根神社」に改称されています。
現在の「箱根神社」本殿および神門などの社殿は、1938年(昭和13年)に再建されており、2000年(平成12年)になると「箱根神社」社殿の隣りに「九頭龍神社」(新宮)が建立されています。
ちなみに「九頭龍神社」は、"筥根山縁起并序"によると万巻上人が757年(天平宝字元年)の「箱根権現社」建立と同じ時期に芦ノ湖に棲みつき村人を苦しめていた毒龍を鎮めて芦ノ湖の守り神に改心させ祭神の"九頭龍大神"として祀る神社として、芦ノ湖の湖畔・東部となる現在の有料公園施設"箱根九頭龍の森"敷地内に建立していますが、「箱根神社」と「九頭龍神社」の二社参りが容易にできるように現在では"九頭龍大神誕生の聖地"の「九頭龍神社」(本宮)のほか「箱根神社」境内に芦ノ湖の守護神を祭る神事"湖水祭斎場の聖地"として「九頭龍神社」(新宮)の2箇所に社が存在しています。
今回は、箱根エリアの家族旅行で芦ノ湖湖畔をドライブしながらはじめて「箱根神社」とあわせて「九頭龍神社」(新宮)を参拝しましたが、8月後半の夏休み期間中であり国籍を問わず多くの観光客で賑わっており、人気の観光スポットであることを実感しました。
特に芦ノ湖の湖面に浮かぶように建立されている"平和の鳥居"の周辺は、フォトスポットとして写真撮影などの順番待ちをする人々が多く"平和の鳥居"周辺から最後尾が見えないほどの長蛇の行列ができていました。
二社参りのあとは、「九頭龍神社」(新宮)の社前にある"龍神水舎"で御神水(龍神水)を空のペットボトルに詰めて持ち帰りました。
そのほか「箱根神社」に参拝する途中で"箱根駒ヶ岳ロープウェー"に乗り駒ヶ岳の山頂にも立ち寄ろうと思いましたが、ロープウェーの設備点検で運休していたため駒ヶ岳の山頂に鎮座する「箱根元宮」の参拝ができなかったので、機会があれば「箱根神社」・「九頭龍神社」・「箱根元宮」の箱根三社参りをしてみたいと思います・・・
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投稿日:2025/05/03