まるで別荘のような佇まい。ハード・料理ともに最高レベル。

筑後川の源流、奥黒川にたたずむ全室離れ露天風呂付きの宿です。

デラックスルームに宿泊。川沿いに露天風呂とテラスがあり、ヒノキの内風呂まで付いてます。

宿泊当日はあいにくの雨模様で、星空は見えませんでしたが渓流の流れる音や鳥のさえずりを聞きながら入る露天風呂は最高です。渓流は自然な感じで積み上げれらた石で滝ができていたり、配線やホースなども眼の入るところにはありませんでした。もちろんボイラーの音も聞こえません。山奥の温泉地に行って、そういう人工的な物が見えちゃうと興ざめですよね。
夜もギラギラした照明ではなく昔ながらの丸電球で程よくライトアップされており、自然の景観を損ねることはありません。朝は部屋のテラス席で渓流を眺めながらコーヒーに煙草をくゆらせる。まるで別荘に来たような雰囲気を満喫しました。

食事は堀炬燵式の個室で頂きました。デラックスルーム以上は個室食で、スタンダードは出逢いの間というちょっと居酒屋ちっくな場所になるようです。あまりガヤガヤした所で食事するのが嫌いな私にとって個室は最高の環境です。ちなみに、後で気づきましたが個室専用の出入り口もあり、プライベート感はしっかり配慮されてます。

事前連絡でパートナーが馬刺しが苦手な事を伝えておいたところ、しっかりと別の肉料理（確かステーキ）を用意してくださり、サプライズのケーキも食事の間に密かに部屋にセッティングしてくれていました。

料理もこれでもかというくらいのボリューム。馬刺しは元より、毎朝天草から直送しているという刺身やヤマメの塩焼きどれをとっても美味しかったです。特に小国ジャージー牛乳のグラタンは最高です。
また、器にもこだわっており、段々の棚に備え付けられた前菜、本の形をした器に盛られた馬刺しなど味覚と視覚両方を刺激してくれます。
配膳も食べ終わった頃を見計らって次の料理を持ってきてくれたり、全体的に程よい距離間のある接客で、過度な干渉はしないが随所できちんとした対応をしていただきました。

黒川からのアクセスは車で5分ほどです。黒川温泉街から川沿いの細い道を行くのも雰囲気がありますが、国道442からアクセスする道もあります。（宿のHPに道案内あります）GPSが効きにくい場所でナビが使えない可能性があるので、事前に確認することをお勧めします。

全体的に非常に満足できる宿でした。初夏にはホタルが見えるそうなので、またその頃再訪できればと思います。その時は晴れていてほしいです。

クチコミ投稿日：2014/05/02