世界遺産「ケープ植物区保護地域群」No.1

2017/04/29 - 2017/05/07

「ケープ植物区保護地域群」は南アフリカの南部にある８ヶ所の保護地域から構成されています。
ケープ植物区は世界六大植物区のひとつです。
植物区は植物の地理分布上の地域で、世界各地の植物相を比較して、独自の植物群を含む地域に分けたものです。
植物相は特定の地域に生育する植物の全種類のことです。
ケープ植物区保護地域群は総面積が5,530?でアフリカ大陸の0.5％にも達しない総面積ですが、アフリカ大陸の植物の約２割が生育していて、そのうちの6,000種以上がこの地域にしかない固有種です。

ケープ植物区保護地域群で特徴的なのがフィンボスという植物です。
フィンボスはアフリカーンス語で「細い灌木」を意味します。
灌木は生長しても樹高が約３ｍ以下の木のことで低木とも言います。
フィンボスはケープ植物区保護地域群の面積の約半分を覆っています。
南アフリカの有名なルイボスティーもフィンボスの品種のひとつです。

エリア ケープタウン(南アフリカ共和国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

ケープ植物区保護地域群をケープタウンからケープ半島を南下して観光します。
ケープタウンには有名なテーブル・マウンテンがあります。
岩盤でできた海抜1,087ｍの山ですが、頂上は横に平らなためテーブル・マウンテンと呼ばれています。

山頂からの眺めも素晴らしいそうですが山頂に行くにはロープウェイしか手段がありません。
しかし天候が不安定なために運休になることも多く、行った当日も晴れてはいたのですが強風のため運休で山頂には登ることができませんでした。
山頂にはケープ植物区保護地域群の貴重な植物もたくさんあるそうでしたので残念でした。

山頂の少し小さく出っ張った所がロープウェイの山頂駅です。

ロープウェイ乗り場や山頂方向は晴れていましたがケープタウンの町方向は雲がかかっていました。

ケープタウンの西側には２つの丘があり、ライオンズ・ヘッドとライオンズ・ランプと呼ばれています。

ライオンズ・ランプはシグナル・ヒルとも呼ばれていて前回の日記で夜景がきれい場所として紹介しました。
ライオンズ・ヘッドはきれいな形の丘で２つの丘はライオンが横たわっているようにも見えるみたいです。

テーブル・マウンテンの南側にカーステンボッシュ植物園があります。

園内は遊歩道が整備されていて植物がきれいです。

テーブル・マウンテンの眺めもきれいです。

どこにいてもテーブル・マウンテンを見ることができます。

南アフリカの国花であるキング・プロテアを見ることができました。

灌木地帯フィンボスも見ることができます。

植物園全体はとても景色がきれいで、植物も栽培されているものから自生しているものまでたくさんの植物を見ることができました。

カーステンボッシュ植物園から少し南に向かうとハウト湾に着きます。

ハウト湾から少し船に乗ってドイカー島に向かいます。

ドイカー島はシール・アイランドとも呼ばれていて、たくさんのオットセイの群れを見ることができます。

オットセイの島のようになっていますので上陸はできません。

たくさんのオットセイを見ることができました。

ドイカー島に向かう途中にはセンチネルという標高約800ｍの絶壁を見ることができます。

波が高いので船は結構揺れます。

長くて形のきれいな虹も見ることができました。

また、テーブル・マウンテン方向を見るときれいな雲がかかっていてテーブルクロスのようでした。
テーブル・マウンテンは天候が不安定で雲がかかっていることが多く、テーブルに白い雲がかかっている様子に似ているためテーブルクロスと呼ばれています。

ここからケープ半島を南下しますが続きは次回紹介します。