2017/06/19 - 2017/06/19
4位(同エリア332件中)
chiaki-kさん
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今回のツアーでは、グランドサークルと呼ばれるアメリカ西部にある公園を8カ所(国立公園4カ所、国定公園1カ所、ナバホ・トライバルパーク3カ所)巡ったが、この中で世界遺産はグランドキャニオンだけ。アメリカでは国立公園になることがこの上ない価値とされ、世界遺産もそれほど大きな意味を持たない。そんなわけで最近までアメリカでは世界遺産そのものがあまり知られておらず、世界遺産のプレートもトイレの隅に置かれていたようだ。
そもそも、世界遺産制度が発足したのは1972年からで、アメリカの国立公園は第18代合衆国大統領(1869-1877)ユリシーズ・グラントがイエローストーン公園法に署名した1872年に制定されている。さらに第26代合衆国大統領(1858-1919)セオドア・ルーズベルトは歴代大統領として初めて、アメリカ西部の国立公園視察を行い、自然保護と国民による自然景観の共有が必要と判断、1916年、国立公園実施法を制定、国立公園局が設置された。
国立公園を設置した目的は以下の通り。
1.原生自然景観の維持、保全
2.人々が平等に利用できる施設の運営
3.利用者に自然への理解を深めてもらう
これらを実現する為に約2万人のパークレンジャーと、22万人のボランティアが活動している。ちなみにパークレンジャーには警察権まであり、公園を荒らす無法者を逮捕することも出来るのだ。
TOPの写真はザイオン国立公園に聳える山々。荒々しくも、神々しい岩山が連なっている。
2024/03/06 一部修正
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- アメリカン航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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6/17
”人類の進化”ビールを飲んでからUT95(ユタ州道95号線)を西へ。わりと起伏のある地形となり木々も増えてきた。 -
UT95からUT275へ入る。
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ナチュラル・ブリッジ国定公園は、1908年にユタ州で一番最初に国定公園に指定された公園。
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写真は公園の入口にあるビジターセンター。ここでトイレ休憩。ビジターセンターから先は、一周約9マイルの一方通行の周回道路(UT275)になっており、3つあるブリッジそれぞれに駐車場が設けられており、そこからは各ブリッジへ通じるトレイルが出ている。
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シパブブリッジと思われるブリッジが車窓から見えた。
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ナチュラルブリッジは、約2億6千万年前の白浜のビーチの砂が堆積して固められてできた砂岩の地層を、蛇行する川の流れが岩壁を浸食し、穴をあけることで橋と似た形になった。写真はカッチーナブリッジらしい。
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やがてバスは駐車場に停車する。外は相変わらずの熱さだ。
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オワチョモブリッジという名の橋を、これから見に行く。
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オワチョモ・ブリッジは高さ32m、全長55m、幅8m。公園内にある3つのナチュラルブリッジの中では最も古い時代にできたと考えられている。
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橋の下までトレイルがあり、時間も取ってくれたので行って見る。これは途中から撮影。
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真下に行くが全部入らないのでまず左側。
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右側
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橋の真下。ちなみにオワチョモブリッジは厚さがわずか3mしかないので、いつ崩壊するかわからない。そういえばアーチーズ国立公園のウォールアーチは2008年8月に突然崩れてしまった。
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アメリカの国立・国定公園は全て自然のままに、というのが原則なので予防措置など全くとらないし、修復もしない。なお、橋の上は指定されたトレイルコースを外れるので通行禁止。ナチュラル・ブリッジズ国定公園を訪れる日本人は少ないが、日本テレビの「なんでもワールドランキング ネプ&イモトの世界番付」で紹介されたらしい。
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UT95は知る人ぞ知るパノラマ街道。絶景の連続なので寝ている暇は無い。
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やがてコロラド川に架かる橋が見えてきた。
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これぞコロラド川という茶色(赤では無かった)の水が上流から流れている。
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もう一つの橋を渡る。両岸の岩には全く無い緑が川底にはたくさんある。
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**ちゃん(バスのドライバー)の好意で、こんな場所にへ寄る。ハイト・オーバールックという、コロラド川とダーティ・デビル川の合流点を見下ろす展望台なのだが、ここから下流はレイクパウエルの最奥部なので川幅が広がり川の色も変わってきている。
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先ほど渡ったコロラド川に架かる橋。
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対岸はこんな感じ。
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右側はこんな感じ。川の色が茶色から緑色に変化している。
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おどける**ちゃん。
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ハンクスビルからUT24に入り、さらに進むと、こんな風景が飛び込んできた。
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砂利又は砂取り場のような感じがしたが、ここは公園では無いのでその通りだった。
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長い下り坂を下るとケーヌビルの町。
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ケーヌビルから少し行くと緑が増えてきた。
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お、川だ!
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滝もある
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両側に巨岩が聳えるようになってくると、キャピトルリーフだ。
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キャピトル・リーフ国立公園の設立は1971年で認知度はあまり高くないが、 日本列島とほぼ同時期に出来たこともあり、世界中の地質学者に注目を浴びている場所である。なお、”キャピトル・リーフ”とは「虹の休む大地」という意味。
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大陸移動の際ほぼ日本列島と同規模大の大地の隆起が起きているが、中でも公園を特徴付けるウォーターポケット褶曲は、コロラド台地の隆起活動が始まった初期7千万年前ごろから5千万年前ごろにかけておきた大地のずれがそのまま残っており、現在ではその褶曲上をフレモント川が走っている。
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南北戦争の後、モルモン教徒はこの地に伝道本部を築くため先住民族を排除しながら入り込んでくる。19世紀末までには周辺のジャンクション、ケインビル等の町を築き上げ、特にフルータには広大な果樹園が作られ、農耕果樹園で人々の生活を支えていた。
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キャピタル・リーフ国立公園ビジターセンターに到着。ここで30分の休憩。ビジターセンター内には展示物がおかれ、10分間の公園に関するスライドショーが行われている。
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ビジターセンターの後ろに聳える山がカテドラルらしい。
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ここは見上げるグランドキャニオンなのね。
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名前は忘れたが巨大な岩山とキャンピングトレーラーと果樹園。先にも述べたが、フルータは19世紀にモルモン教徒が暮らしていた町。当時作られた学校や家の建物が残っており、中でも果樹園では現在でも果実が実り収穫時期には自由に採って良いそうだ。
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キャピタル・リーフからはUT24を1時間半西へ移動、バービルという所からUT62に入る。オッタークリークからはUT22に入り、さらに1時間半、やっと今日の宿があるブライスの町に到着する。今日もよく走ったね、**ちゃん。
写真は翌朝バスから撮影したベスト・ウェスタン・ルビーズ・インの玄関。左側がジェネラルストア、右側がレストランで、良いリゾートホテルだった。 -
6/18
5:40 今回2度目の早朝朝日ツアーにホテル出発。 -
サンライズポイントで日の出を待つ。
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日の出の瞬間(加工してあります)
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無加工だと、こんな感じ。
ブライスキャニオン国立公園はグランドサークルの中で最も新しい地層。 湖の底にあった砂や泥が固まって出来た岩はとてももろく、雨水や風の浸食により、今の形になるまで2百万年もかからなかった。 -
雨水が岩の間に入り込み凍り付くと、その膨張作用で岩の割れ目が広がりさらに侵食が広がって行く。
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ブライス・キャニオンの名前の由来は、モルモン教徒の伝道師ブライスの名前からとられたと言われている。
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尖塔群と呼ばれる奇形岩が立ち並ぶ光景は、まさに大自然の芸術そのもの。
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ブライス・キャニオンに来たら、サンライズ・ポイントでの朝日を見なければ意味が無いと言われている。
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インスピレーション・ポイントは公園内で一番有名な場所。カラフルな尖塔群が展望できるブライス観光のハイラト。
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凄い・・・としか言葉が出てこない。
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まるで中国・西安にある兵馬俑で見た秦の時代の兵士が並んでいるようなインスピレーションを受ける。
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こんなお客さんも登場。
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右側にはこんな岩や・・・・
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あんな岩が並んでいる。
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兵馬俑?のUP
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さらにUP
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ここにもトレイルがあるのだが又の機会とする(あるのか?)。
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9:00 ホテル出発。UT12を西へ。
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レッドキャニオン・ビジターセンターで休憩。
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ここの名物は・・・
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この2つの岩。名前を”ソルト&ペッパー”と呼ぶんだそうだ。
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R89に入ると、こんな緑の谷が現れた。
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これまで見続けた岩と砂の風景とは別世界。
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ホワイトマウンテン・トレーディングポストという名のドライブインで15分休憩。ここでソルトレイクの岩塩を購入。休憩後バスはここを右折してUT9に入る。
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この道がザイオン・マウントカーメル・ハイウェイ。最初はこんな風景もあるのだが・・・
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すぐに岩山が迫ってきた。
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国立公園料金所に咲いていたサボテンの花。
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チェッカーボード・メサが迫ってきた。なお、ザイオンという言葉は旧約聖書に出てくる聖なる山(ヘブライ語でSION)のこと。
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まるでチェス板のように四角い目が刻まれている。
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こんな岩や
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あんな岩が次々と車窓を通り過ぎる。
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まるで目があるような岩。
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ザイオン・マウントカーメル・ハイウェイの峠には長いトンネルがあるのだが、一方通行の為10分ほど順番待ちとなる。写真は左側にあった駐車場。ここから歩いて行ける展望台もあるのだが・・・残念。
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トンネル内は25マイル/h、一方通行。最後の対向車がバトンのようなものを係員に渡すとスタート。
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一瞬だったので写真は撮り損ねてしまったが、トンネルのところどころに窓があいており、そこから外の絶景が見えた。写真はトンネルを出たところ。
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順番待ちの対向車の列。
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凄い・・・(何度言ったんだろう)
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ここも見上げるグランドキャニオンだ。
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よくぞ、こんな所に道路を開けたものだ。
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時々何十トンという重さの岩が落ちてくるそうだ。
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これもそのひとつ。
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ザイオンを刻むノースフォーク・バージン川に架かる橋を渡る。
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ザイオン・ビジターセンターで30分休憩。
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ビジターセンター周囲の風景1
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ビジターセンター周囲の風景2
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ビジターセンター周囲の風景3(再掲)
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ビジターセンター周囲の風景4
現地ガイドさんが何かを指さしている。 -
指の先にある山をUP
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さらにドUP、はい、見えました!
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こんな山の上にナチュラルブリッジがあるのね。
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ビジターセンターからバスで10分ほど来た場所が昼食会場のレストラン。
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レストランの窓からはザイオンの山々が見える。
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今日のランチはベーコン・サンドイッチと大きなラスクのようなもの。おいしゅうございました。
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レストラン駐車場から見たザイオンの風景。ここはもう一度来てみたいと思った。
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LVに向かうI-15(インターステート15号線)の途中にあった峠道。バージン川に沿ったフリーウェイなのだが、ここでも主役は大型トレーラー。今日はやけにWALMARTのトレーラーが目立つ。
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峠を越えると砂漠地帯。灌木の高さでこのあたりの降水量がわかる。ん、またWALMARTだ。
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と、言うわけでは無いが、メスキートという町でウォルマートに寄る。トイレ休憩なのだが今回のツアーはこの手の買い物の機会が多くて良かった。
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まただ。これ以上出すとWALMARTの宣伝になってしまうので以後、自粛。
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まれに、こんなのも走っている。まるでチョロQだ。
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4重連の貨物列車と遭遇。
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やがて砂漠の向こうに大きな街が見えてきた。ラスベガスだ。
アメリカ合衆国には歴史が無い、あってもせいぜい200年だ。これは歴史マニアの定説なのだが、今回実際にアメリカを旅してみて、それは間違いであることに気づいた。200年というのは1776年に合衆国がイギリスの植民地から独立してからの歴史で、コロンブスが新大陸を発見した1492年から数えると525年の歴史がある。しかしその歴史は黒歴史とでも言うべき先住民迫害と、イギリスを初め、フランス、スペイン、ロシア、メキシコ、そしてハワイ王国からの領土獲得(ときには収奪)の歴史である。
今年、ドナルド・トランプが ”まさか当選”により大統領となり、モンロー時代からの伝統である”内向き姿勢”を持ち出しているが、そもそも合衆国以外のヨーロッパ列強が植民地獲得競争に明け暮れていた時代、アメリカも先住民族が平和に暮らす西部という植民地の獲得・収奪に明け暮れていた訳であり、結局、同列だったと私は思う。LAから添乗してきた現地ガイドのRさんは大のトランプ嫌いで、とくにオバマケアの廃止を強く非難していた。そしてアメリカは世界の最先端を行く国なのに人々の考え方が古い(保守的)のに驚くことがある。とも言った。
WW2の原因(大恐慌)を創ったのはアメリカ、先住民を追い出した土地で原爆を造り(マンハッタン計画)広島・長崎で使用したのもアメリカ、冷戦時代に世界を何度でも消滅できる数の核兵器を保有したのもアメリカである。世界一の経済大国、世界一の軍事大国、世界一の消費大国、世界一の銃犯罪大国でもあるアメリカ・・・これからも当分、世界はアメリカを中心に回っていくことは間違いないでしょう。
*2024年は大統領選挙の年。4年前に落選したトランプが再出馬するそうだが、ウクライナ戦争やガザ紛争の行方も絡んでいるので、ますます目が離せなくなった。
さて、LVが見えてきたところで「2017年 アメリカ西部旅行記6:ブライスキャニオン&ザイオン」そして、アメリカ旅行記は終了したいと思います。長い旅行記を最後まで、ご覧いただきありがとうございます。
全編ご覧いただいた方には最大の Thank you very very very much (トランプか!)をお贈りします。
2024/03/06 一部修正 -
OMAKE1
今回のアメリカ旅行のお土産はこんなところ。ほとんど食料品です。 -
OMAKE2
ワインは全てカリフォルニアワイン。右側の2本はLAXで購入しました。 -
OMAKE3
NAVAJO TEA の中身はカモミールでした。隣はソルトレイク岩塩。 -
OMAKE4
普通の家庭用コーヒーと何故かコナコーヒー。 -
OMAKE5
ナッツ類はカミさんのリクエスト。 -
OMAKE6
アメリカといえばHERSHEY・m&mですよね。 -
OMAKE7
チーズとバター、そしてストロベリージャム。 -
OMAKE8
Tシャツ、いろいろ。 -
OMAKE LAST
最後はこれ、無残にもスーツケースの中で砕け散ったワインボトルのかけらです。赤ワインでなかったのが不幸中の幸いでした。最後に一言。皆さ~ん、LAX(ロサンゼルス国際空港)には力持ちがいますよ~!
おしまい
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この旅行記へのコメント (2)
-
- aoitomoさん 2017/07/11 11:29:40
- 旅行記お疲れさまです〜
- chiaki-kさん こんにちは〜
旅行記お疲れ様です。
グランドサークルやはり最高ですね〜
ベストシーズンの6月に訪れることができるなんて羨ましいかぎりです。
お土産の量にも驚きました。
ザイオン予想以上に良かったでしょう。
仰る通り、下から見上げるグランドキャニオンのようで、
グランドキャニオンより少し移動するだけでも景色が変わり、
私も2016年に訪れましたが、再訪したいと常々思っているのです。
なかなか現実は難しいですが。
実際に訪れることができていないグランドサークルの数々、
そして懐かしいザイオンなど、楽しく拝見させていただきました。
ありがとうございます〜
aoitomo
- chiaki-kさん からの返信 2017/07/12 09:53:25
- いつもありがとうございます
- ・
aoitomoさん、こんにちは。いつもありがとうございます。
> 旅行記お疲れ様です。
カミさんには、他にやること無いの!と、さんざんイヤミを
言われましたが、aoitomoさんの旅行記に比べれば、手抜きの
塊みたいなもんです。
最初は8編予定したんですが、途中からこのまま行くとネタ
切れになりそうだったので、6編に集約、しかも最終(帰国)
日は、とうとう省略してしまいました。(^^;;
この後、「アメリカくるま事情編」を作成する予定ですので、
最終日のことは、その中で少し触れようかと思っています。
> グランドサークルやはり最高ですね〜
アメリカ本土は、あまり興味は無かったんですが、カミさんが
西部劇のファンで、ジョン・フォード作品を何本か見させられ
ているうちに、じゃあ、行ってみようか、となったんです。
グランドサークルは想像どおりのものと、想像以上のものとが
混在していましたが、やはり自分の目で見るのとPCやTVの画面
で見ているものとはスケール感が、全く違いますね。本当に行
って良かったと思います。
> お土産の量にも驚きました。
あれでも少ないと思っています。(^^;;
アナハイムで宿泊したホテルの前にターゲットがあり、最終
ショッピングをしたんですが、何故かワインが購入できず
(理由不明)空港購入に切り替えたのですが、こんどは値段
が高くて2本購入がやっとでした。(おまけに1本割れるし)
> ザイオン予想以上に良かったでしょう。
ビジターセンターから上は行っていませんので、もう一度が
あればザイオンに行きたいと思っています。
ところで、イタリアはいかがでした。私は2002年にローマから
上、2012年にはローマから下へ行きました。今まで行った国の
中では何度でも行きたい国のひとつになっていますので、旅行
記のUPを今から楽しみにお待ちしています。
では、また。
chiaki-k
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