2017/06/18 - 2017/06/18
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chiaki-kさん
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モニュメントバレーはナバホ・ネイション内にあるため、アメリカ合衆国の国立公園では無く、モニュメントバレー・ナバホ・トライバル・ パーク(Monument Valley Navajo Tribal Park)という名称でナバホ族によって管理運営されている。何度か国立公園化の話もあったそうだが、南北戦争当時「ロングウォーク」と呼ばれる強制収容まで体験しているナバホ族は、かたくなに、これを拒否している。「ロングウォーク」の概要は以下の通り。
1864年1月、リンカーン大統領はナバホ族8500人の、300マイル離れた東にあるアパッチ族の強制収容所への徒歩強制連行を命じる。(戦争中だったこともあり、部下の作成した書類に安易にサインしたという説もある) コースは、500kmを超える沙漠地帯で、18日以上もかかった行進により、数百人の死者が出たが、そのほとんどが子供や老人だった。1865年春のピーク時にはここに9022名のナバホ族が強制収容されたが、この収容所は全くの不毛の地で、テントすらなかった。
強制収容された彼らは、灼熱の大地に穴を掘ってその中で身を守るしかなく、下記平和条約が調印されるまでに、2000人以上のナバホ族が死んだ。1868年6月1日、ついに合衆国もこの強制収容の非を認め、ナバホ族が先祖伝来の土地に戻ること、そこを保留地として年金補給基地である「インディアン管理所」を設立すること、ナバホ族児童の義務教育、穀物種子と農作機械の支給、鉄道と米軍の砦の設立などが盛り込まれた。
6月18日、ナバホ族はようやく故郷へ帰還することとなった。しかし、戻った土地にはすでに隣族のホピ族が定住しており、双方の間に土地を巡っての争いが起こった。100年以上たった現在でも、この問題は解決せず、両部族を敵対させている。(Wikipediaより一部抜粋)
TOPの写真はモニュメントバレー・ナバホ・トライバル・パークからメキシカンハットへ向かう途中のR163。映画「フォレストガンプ」が撮影された場所。
2024/03/06 一部修正
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- アメリカン航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
-
6/16
19:00 ページから2時間ほど移動してカヤンタの町に到着、カヤンタ・モニュメントバレー・インに宿泊。(翌朝撮影) -
写真はホテルの玄関だが、合衆国の国旗の下にあるのはナバホネイションの旗。(翌朝撮影)
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これから夕食。食事の写真は取り忘れてしまったがナバホ料理をおいしくいただく。ただ、ナバホ・ネイションではアルコールの販売や提供は出来ないということで、水で我慢。
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インとは”宿屋”という意味だが、2F建てのちょっとモーテル風の普通のホテルだった。(翌朝撮影)
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6/17
8:00 朝食を済ませ出発。車の通らないR160を横断するが、右向こうに馬が勝手に道を渡ろうとしている。前にも述べたがナバホ族の家畜の飼い方は、ほぼ放置である。そして、バスはR163を北上、これから向かうのはモニュメントバレー。 -
バスの車窓から見た奇岩1。
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奇岩2。おっと、ビュートって言うんだったね。
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奇岩3。ふくろうのような形をしている。
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奇岩が一杯ってことは・・・モニュメントバレーだ。
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右向こう側に MONYUMENT VALLEY の看板がある交差点を右折。
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確かにモニュメント=記念碑が林立している感じ。
モニュメントバレーはジョン・フォード映画監督に気に入られた場所で、ジョン・ウェイン主演の「駅馬車」以降、「荒野の決闘」「黄色いリボン」などほとんどの西部劇作品をこの地で撮影している。特にフォードがこのんでカメラを設置した場所はジョン・フォードポイントと呼ばれ、モニュメント・バレーを一望できる有名なビューポイントとなっている。
また、この地に住むナバホ族が生活に困窮しているのを聞いて、彼らを裏方やエキストラとして雇用させて生活を助けたというエピソードがある。 -
右側にこんなビュートを見ながら5分ほど走ると・・・
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ナバホ族の運営する入場料金徴収所がある。ちなみに車1台20$(大人4人まで)。確かに国立公園になったら道や施設は良くなるだろうが、入園料は国にもっていかれてしまうし、公園内に住んでいるナバホ族は皆、追い出されてしまう。
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THE VIEW HOTEL はナバホ族が経営するホテル。ホテルの部屋から絶景が眺められるので、大人気のホテル。
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そして、バスを降りると絶景が待っていた。逆光ではあるが、またそれも良し。左からレフトミトン、ライトミトン、そしてメリック・ビュート。
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センティネル・メサ。
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メリック・ビュートの右側はこれからトラックに乗って行く場所。
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アンテロープと違い、シートは進行方向向きに3列。後方の景色も素晴らしい。
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3台に分かれて乗車。
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座席の下はこんな感じで地面がモロ見え。
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では、出発~。あ、またテロリストだ(^^;;
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右に見えているのはミッチェル・メサ。なお、メリック、ミッチェルともナバホ族にとっては白人の悪い商人の名前だそうだ。
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ミッチェル・メサの横腹には何故か象さんのレリーフが。
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砂利道を砂埃を上げながら走るトラックの前方に新たなビュートが迫る。
*傾き補正したらビュートが爆発した(^^;; -
右手にある3本の岩はスリー・シスターズ。左右はなんとなく解るが、真ん中は何?
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ジョン・フォードポイントに到着。まだ早いので馬に乗った人は居なかった。
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パノラマで撮ってみましたので拡大してご覧ください。
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こんな人がいたら、1or5$のTIPを入れてください。ということのようだが1の次ぎが5というのは飛躍しすぎない?
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こちらの看板には3or5$とありますが、まあ適当です。
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UPで・・・
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縦構図で・・・
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荒野にて・・・
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再びトラックに乗り移動するが、途中こんな風景がメサの間からチラッと見えた。トーテムポールだそうだが、もっと長いツアーだと行くみたい・・・残念。
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ザ・サムという名のビュート。
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”ジョン・ウェインのブーツ”という名の岩。余談だがジョン・ウェインは映画では大男として撮られているがあれはトリックで、実際はそんなに大きくなかったとガイドさんから説明あり。
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6月19日にハリウッドで撮影したジョン・ウェインのサイン及び手形と足形。手形はこぶし、ブーツと思われる足の小さいこと。しかし、どう見ても小さすぎるので、もしかしたら自分の代わりに子供の手と足を使ったかも知れない疑惑がふつふつと湧いてきた。
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ツアートラックはノース・ウィンドゥという場所に向かっているらしい。
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ノース・ウィンドゥから見た画になる風景。
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写真に撮るとたいしたことは無いように見えるが、これらの岩は皆、高さが100m以上ある。
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こちらも同じく。
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どこからか笛の音が聞こえてきたと思ったらトラクドライバーのナバホの方が吹いていた。
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最後にノース・ウィンドゥの風景を目に焼き付ける。
*映画「バックトゥザフューチャー3」はこの辺りで撮影したらしい。 -
トラックはもと来たダートをかけ戻る。前方にTHE VIEW HOTEL が見えてきた。この道は一般車も入れるのだが、雨(滅多に無いが)の日はスタックする車が多いそうだ。
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THE VIEW HOTEL の勇姿。赤土や岩に溶け込んだデザインだ。
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トラックツアーを終えてからTHE VIEW HOTELに隣接したビジターセンターでトイレ拝借。
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僅かな時間を利用してこんなものを購入。30$ほどの値札がついていたが何も言わないのに20$に下げてくれた。土鈴なのだが、なんとも素朴な音をひびかせてくれる。今、この音を聞くたび、あのノース・ウィンドゥの風景が蘇る。
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さらば、モニュメントバレー。
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R163をメキシカンハット方面へ15分ほど走った道路脇にバスは一時停車。後方はさっきまで居たモニュメントバレーが。
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ここでトム・ハンクス主演の映画「フォレストガンプ」の1シーンが撮影された。恋人を亡くし、傷心のガンプはアメリカ全土を何度も走って横断するが、ついにここで走るのを止めた。
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ノース・ウィンドゥ方面はこちら。
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R163をしばらく行くと右手にこんな岩がある。その形からメキシカンハットと名付けられたが、なんと地名にもなってしまった。
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Valley of the Gods という名の峡谷。樹木が生い茂っているということは水があるということ。
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そして大平原。ちょっと緑が多くなってきた。
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R163がいつのまにかR191に変わるとブラフの町。ここで昼食タイム。
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ツイン・ロックスカフェという名のレストランに寄る。確かに2つの岩がキスをしているようだ。
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レストランの前に駐まっていたダッジ・ラムに引かれたトレーラーハウス。大排気量のアメリカントラックしか出来ない技だ。
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メインはナバホ・スープ。下に揚げパンが隠れている。
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ブラフはナバホ・ネイション地区外の町。ということで久々のビールを注文する。(ナバホ・ネイションではアルコールの販売は禁じられている)
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EVOLUTION(進化)という名のビールだったがパッケージが秀逸。左からチンパンジー、類人猿、ホモサピエンスなのだがホモサピエンスのぶら下げたビールを、後ろにいる類人猿が1本盗もうとしている。
なんとも無感動なラストになりましたが、これで「2017年 アメリカ西部旅行記5:モニュメントバレー」は終了です。本日も最後までご覧いただきありがとうございます。
2024/03/06 一部修正
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この旅行記へのコメント (2)
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- yamayuri2001さん 2017/07/12 16:06:11
- chiaki-kさん、こんにちは!
- 季節のいい時期に行かれましたね!
拝見していて、3年前にドライブしたルート66を思い出しました。
モニュメントバレーは、本当にアメリカの原風景ですね。
ジョン・フォード監督が、いかにここを愛したかが、
日本人である私にも伝わってきました。
ナバホのお茶がカモミールとありましたが、
私は、干したカモミールをナバホのおばさんから
買いました。
それを家で煮出すと、なかなか本格的でした。
あの灼熱の砂漠に暮らしているインディアンの人々・・・
日本のこの暑さでも、辟易しているのですが、
頭が下がりますね・・・
フォレスト・ガンプをまだ観ていらっしゃらないとの事でしたが
是非 ご覧ください!
きっと、感動も、この景色を見た後なら
倍増するはずです。
ババガンプ・シュリンプのお店が日本にもありますので
行きたくなること、間違いなしです(笑)
chiaki-kさんがご旅行なさったルートは、
何度でも行きたくなってしまうルートだと思いました!
yamahyuri2001
- chiaki-kさん からの返信 2017/07/12 22:07:19
- R66ドライブ記 拝見しました
- ・
yamayuri2001さん、こんばんは。アメリカ旅行記にたくさん
の”いいね”をありがとうございます。
aoitomoさんへのレスにも書きましたが、今回のアメリカ旅行
は、ジョン・フォード作品の大好きなカミさんの提案で実現
しました。
「駅馬車」、「荒野の決闘」、「黄色いリボン」、「幌馬車」
「リオ・グランデ砦」そして「怒りの葡萄」と立て続けにDVDを
事前勉強で見させられたのですが、何故か「フォレストガンプ
一期一会」だけは見逃してしてしまいました。今度機会があり
ましたら是非見てみたいと思っています。
ところで、yamayuri2001さんが最初に書かれたR66ドライブ旅行
記「グランドサークルと憧れのルート66 サンタモニカから
シカゴまで」を先ほど全編、拝見させていただきました。
3週間と3日におよぶドライブも飛行機なら4時間しかかから
ないというのは、確かにショックですね。でも逆に捉えれば
国内を横断するのに飛行機で4時間もかかる!大きな国だった
とも言えます。
yamayuri2001さんというとハワイ旅行記の多い方というイメー
ジがあるんですが、こんな大作も作られてていたんですね。
第16編の最後から3枚目の写真は、まさにR66の終・始発点の
サンタモニカ・ピアに間違いないと思います。
それと第15編のシカゴ美術館の前で出会ったすごーくイケてる
車は・・・シボレー・コルベットC3・スティングレイに間違い
ありません。(製造年は1969〜1978)
移動には専らISを利用されたようですが、アメリカのISは大型
トレーラーにほぼ占拠されていますので、走行は大変だったか
と思います。お疲れ様でした。
では、また。
chiaki-k
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