
2017/06/20 - 2017/06/20
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chiaki-kさん
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2017/06/14~06/20までアメリカ合衆国の西部州に行ってきましたが、自動車先進国アメリカの現在の状況を垣間見てまいりました。
アメリカと言えばヘンリー・フォードがT型フォードの大量生産により、それまで貴族や富裕者層のものだった自動車を庶民のものに変えた国ですね。そして、GM・FORD・CRYSLER(現FCA)がBIG3として世界に君臨してきましたが、第一次石油ショックの頃から燃費が良く、壊れにくい日本車が普及しはじめBIG3を慌てさせました。そしてBIG3の圧力などにより日本車輸出の自主規制や現地工場の建設が決まり、トヨタ、ニッサン、ホンダなどの日本のビッグ3が車種によってはアメリカ車を上回る支持を得るようになってきました。
表紙のピックアップはアメリカのベストセラーカー、フォードF150です。1948年の生産開始以来累計生産台数は3,390万台に到達し、全自動車部門で28年間、トラック部門で31年間、販売台数全米1位を誇るフォードの屋台骨とも言える車です。
2024/03/13 一部修正
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- アメリカン航空
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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では、恒例の「バスを追い抜いていったクルマ」から初めてみます。
6/14、6/15そして6/18、6/19の4日間に我々のバスを追い抜いていった車をカウント。場所はLAからLVまでのI-10(インターステート(州間高速道路)10号線)及びI-15、キングマンからウィリアムズまでのI-40、ザイオンからLVまでのI-15、及びLVからLAまでのI-15、I-10。 -
調査用紙はこちら。この作業のため走行中のバスの中では眠れないのです。(カーテンを閉め切って寝ている人の方が多いが・・・)
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集計した結果をPCの画面に載せたのがこちらだが(拡大してください)、総数は899台、うちアメリカ車は284台、独車は77台、韓国車は74台、そのほかは50台、日本車は414台という結果。まあ想定はしていたが日本車が46.1%という結果には我ながら驚いた。八つ当たりとも言えるトランプ大統領の日本車口撃トーンが上がるのも無理がないかも。
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LAXからバスに乗り出発。
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さっそく現れたフォードF150。空港関係者の車両か。繰り返すがフォードF150はアメリカではベストセラー車。なお、2位はシボレー・シルバラード。3位はラム(クライスラー)でいずれもピックアップ。
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トヨタ・カムリは、2002年より14年連続で乗用車(SUV/ピックアップを除く)の売り上げ首位をキープ。後方の車はヒュンダイ・ソナタ。ちなみにカムリはアメリカ製のパーツを75%以上使用しているのでアメリカ人が選ぶ「米国産車」第1位になっているそうだ。(フォードF150は70%を超えていない)
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6/14から6/19日まで我々を西部劇の世界に連れていってくれたバスはバンホールという名前のベルギーのバス。ちなみに2016年4月から「はとバス」が運行している2階建てバス「アストロメガ」は、スウェーデンのスカニア社とベルギーのバンホール社、そして、はとバスが共同で開発したバスなのだそうだ。
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座席は横3列で、トイレ付き。ヨーロッパのバスによくある真ん中ドアは無い。リクライニングシートにはオットマンまで装備されたVIP仕様の快適なバスだった。なお、今回のツアーの全走行距離は3000kmを超えた。
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LAのサンタモニカあたりでも普通にF150が走っている。
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インフィニティQX70というSUVモデルらしい。日本では未発売。
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牽引はピックアップの得意技。古いGMCなのだが年式は不明。
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ロールスロイス・ファントムのオープンモデルか。
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凄い落書きの建物がある横道から出ようとしているのはクライスラー・ボイジャーか。ミニバンを世に知らしめた車。
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プリウスTAXIは世界中の街を走っている。
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サンタモニカ・ピアから出てくるのは日産・ローグか。
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LAのTAXIはプリウスだらけ。
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フォード・フィエスタの後ろから緑色のスーパーカーがやってきた。
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ランボルギーニ・ウラカンだった。さすがはLA。ちなみにウラカンはガヤルドの後継車。
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サンタモニカでパトカーに遭遇。アメリカのパトカーは耐用期限(一般的には2年)が過ぎると日本のように解体されず民間に払い下げられ、中古車として市場に流通する。そのため、他の警察機関が購入して再びパトカーとして使うだけでなく、タクシーや自家用車として使われるものも多い。まれに日本で再びパトカー仕様に戻し(またはアメリカ国内には持ち込まないことを誓約した上でそのまま購入し)乗るファンがいるそうだ。
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I-10は片側5車線。アメリカの高速道路は1+1=2、東京の首都高速は1+1=1。つまり交通量が倍になっても車線は増えないのだ。後方に写っているのはLAダウンタウンの高層ビル街。
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LVまで151マイル。
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反対側に料金所のような建物があったが、これはカリフォルニア州に入ってくる車をチェックする施設とのこと。
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I-15の制限速度は70マイル/h、約112km/h。ただし乗用車・バスに限る。
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大型トラックやトレーラーは55マイル/h、約88km/h。時々地上や上空からもスピードチェックをやっているらしい。
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モハビ砂漠を横断するI-15。遠くの山の麓まで見事に直線。こんな風景はアメリカにしか無い。
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途中に緩いカーブの峠が何カ所かあるが、モハビ砂漠は延々と続く。
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キングマンのGSで見かけたホンダ・?。バンパーはどうしたの? それとナンバープレートは?
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レギュラーガスが2.24$/ガロン。59円/Lとは水より安い。どおりで燃費の悪いピックアップに乗れる訳だ。
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I-40を走行中のキャンピングトレーラーを牽引するシボレー・シルバラード。
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そして大型トレーラー。映画「激突」や「コンボイ」でおなじみのトラック。メーカーはフレイトライナー、ピータービルト、ケンワースなどが有名。一般的に”ビッグリグ”又は”18ホイール”とも呼ばれる大型トレーラーだが、以降はビッグリグと呼ぶことにする。
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ビッグリグはISの主役。そのスタイルは独特で、運転席前に大きなボンネットを持ち、後ろに大きな箱を背負っている。箱の中はドライバーの好みで仕上げられ、まるでキャンピングカーのようらしい。と、いうことは箱を背負っているトラクタ(牽引車)は個人の所有ということか。
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アメリカの法律ではトレーラー(牽引される車輌)の長さは決まっているが、トラクタ(牽引する車)の長さに制限は無いようだ。日本は合計した長さが法律で決まっているので、どうしてもキャブオーバー型にならざるを得ない。
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全幅、全高も大きいので、日本では特殊車両扱いになってしまい、いちいち道路管理者に申請しないと公道は走れないそうだ。唯一の例外は山口県宇部市にある宇部興産専用道路で、ケンワース・トラクタが40トン積みトレーラーを2両連結したダブルトレーラーを牽引しているそうだ。
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それにしてもでかい。アメリカの許容力の大きさに感心せざるを得ない。
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I-40から降りて、R66の上を通過中。インターステートの登場で、いったん廃道となった国道なのだが、今ではヒストリックルートとして復活、80%位のR66が実走できるそうだ。
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セリグマンで見たオープンカー。シボレーカマロと思われるがさすがに40℃近い気温ではオープンは無理。
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古いキャデラック。
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古いシボレーピックアップとキャデラックと思われるオールドカー。
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自転車を積んだセダンに追い上げられるモーターホームでは無く、何とセダンを牽引するモーターホーム! アメリカは6月から夏休みが始まっているのでキャンピングカーがやたら目立った。
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グランドキャニオンちかくのタヤサンで見かけたホンダ・オデッセイなのだがナンバープレートが無い。どうもアリゾナ州は規制が緩いようだ。
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ページの街で見かけたフォード・F250と思われる改造車。まるでアニメの世界から出てきたような大型SUVだ。
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アンテロープキャニオンへ行く途中で見かけたキャンピングカーサイト。アメリカやヨーロッパにはたくさんある。日本ではキャンピングカーはあるが、それを駐める場所が無いのでPAの隅とか道の駅駐車場隅などになってしまう。
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こういう光景にピックアップはよく似合う。
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アメリカの中西部地方は1時間も走らないうちにダートが出現するので、SUVやピックアップが必要だとも言える。
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アンテロープキャニオンからページの街に戻る途中。後ろからクライスラーらしきミニバンが追いかけてきた。後方に見えるのはナバホ火力発電所。
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カヤンタのホテルに駐まっていたシボレー・シルバラードと得体の知れない窓無しトレーラー。
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キア・ソウル。このレンタカーをハワイ島で乗ったことがあるが、懐かしい。
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モニュメントバレーをツアーで巡るピックアップ改造車。これはGMCだが我々が乗ったのはシルバラードっぽい。
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昼食で寄ったレストランの駐車場に駐まっていた大きなキャンピングトレーラーを牽引するクライスラー・ラム。アメリカン、ピックアップでなければ出来ない芸当だ。なお、Hemiエンジン搭載モデルのラムには全長6342mm、全幅2438mm、全高2047mm、5.7L、V8、350PSというモンスターまであるそうだ。
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こちらは1人PSで頑張るサイクラー。頑張ってね。
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ナチュラル・ブリッジ国定公園のビジターセンターで見かけたスバル・アウトバック。アウトバックは北米で人気がある車。
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このキャンピングカーはレンタカーだそうだ。
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トヨタ・プリウスは環境に良いイメージで北米でも売れ、今では世界中のTAXIにも採用されている。ただ、最近はEVに関心が移っているので今後プラグイン1本にするのか、それともEV化するのかトヨタさんも、お悩み中のことでしょう。
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キャピタルリーフ国立公園のビジターセンター駐車場。右からダッジ・グランドキャラバン、ジープ・パトリオット?、レクサスRX350、???、トヨタ・サーフと、1台を除いてSUV、ミニバンである。
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フォードFシリーズのスーパーデューティー改造車。まるで軍用車のようだがアメリカの改造は規制が緩いという一例。
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ザイオンで昼食を取ったレストランの駐車場の風景。右からジープ・コンパス、ホンダ・アコード、ヒュンダイ・サンタフェ、三菱RVR、BMW3シリーズ、トヨタ・4ランナー(サーフ)。セダンが2台、SUVが3台、そして国別では米国1台、ドイツ1台、韓国1台、そして日本3台。ここでも日本車の勝利?
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帰りのフリーウェイもビッグリブのオンパレード。ビッグリグ1。
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ビッグリグ2
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ビッグリグ3 ボルボ製か。
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ビッグリグ4 ピータビルド製か。
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ビッグリグ5
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ビッグリグ6
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ビッグリグ7 何台積んどるねん。
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ビッグリグ8 トラクタ部分のドUP。ちなみにイリノイ州のトラックだった。
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ビッグリグ9 一瞬だったので写真は撮れなかったが、道端で丸焼けになったビッグリグが1台いた。
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ビッグリグ10 チョロQも走っている。きりが無いのでビッグリグ写真はこれで終了。
アメリカでは130万台のビッグリグが全輸送量の70%を運んでいるそうだ。アメリカの産業・経済を支えるビッグリグだが燃費は3km/Lと悪く、アメリカで使用される全燃料の20%を消費している。パリ協定に戻れとは言わないが、せめてビッグリグの燃費を1km/Lでも2km/Lでも改善できないか本気で考えてもらいたいものだ。 -
6/15に撮影したトランプタワー。7/17朝のNHKニュースではトランプ大統領の支持率が36%と史上最低を記録したそうだ。それに対して大統領は選挙中のマスコミの得票予想報道を持ち出し、マスコミの報道は間違いだらけだとツイッターに書き込んだそうだ。
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カリフォルニア州のインスペクションを通過。詳しい説明は無かったが、全車チェックしていたようだ。
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ビバリーヒルズの入り口を横切るレクサスCT200h。
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シボレー・コルベットC7
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ロールスロイス・レイス。
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最終日、LAXへ向かうフリーウェイにて。一番左側のレーンは CARPOOLS ONLY 車線といい、2人以上の人を乗せている車専用レーン。思い出したがTIP目当てに同乗してくれる商売があるらしい。
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でも、こんなになったらあまり意味ないかも。
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LAXに到着。この後旅行記では省略した帰国編を少しUPします。
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アメリカン航空は第4ターミナル。この後ゲートまでの写真は無いがセキュリティは今まで体験したものの中では一番厳しかった。
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ゲート48Bに駐機中のAA169便。これで精一杯。なお、T4制限区域内にある売店だが、一番立派な店は本屋くらいで、後はこれといった店が少なくナパワインを扱う店は1店だけと、寂しいものだった。
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AA169便で出た最初の食事。ミートボールを選択したが、まあまあのお味。カリフォルニアワインと思われる赤ワインはおいしかったです。
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帰国便でもまた LA LA LAND を鑑賞。出発から4時間後、AA169便はアリューシャン列島の上を飛行中。
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中間食はこんな感じ。アイスクリームがおいしかった。
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最後はチキンライス。これはいまいちだった。
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予定では15:25に成田到着のはずだったが悪天候のため、30分位上空を旋回。このままセントレアか関空に向かうのではと本気で心配するが、まあ、それは杞憂となり16:00頃、なんとか雨の成田空港にランディングする。
エピローグ
プロローグにも述べたとおり2017年前半の日本の自動車販売台数は大型車・軽自動車も含めて2,782,542台。それとは別に輸入車販売台数は173,834台。内訳はドイツ車が113,235台で68%となっているが、アメリカ車となると僅か6,129台で、たったの6.8%しかない。
アメ車はでかい、右ハンドル車が少ない、ディーラーが少ないなど(故障はしなくなった)の様々な理由で敬遠される存在なのだが、こんなに日本車を愛用してくれるアメリカに敬意を表し、輸入車を購入・維持できる皆さんにドイツ車ばかりで無く、是非米国車の購入も検討してもらいたいと願っています(おまえが買えというのは無しで)。
これで「2017年 アメリカくるま事情:BIG3 vs ビッグ3」は終了です。マニアックな旅行記? を最後までご覧いただき、ありがとうございました。 -
OMAKE
レイクパウエルリゾートで見たハイゼット・トラックのドア無し車。様々な制限によりアメリカの公道を走行出来ない日本の軽自動車もここならOK。小回りが効き、荷物もかなり積めるうえ、悪路にも強い日本の軽トラックは、これから絶対アメリカでもうけるはずだと私は思うが、スズキさん、ダイハツさん、ホンダさんいかがですか。
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