2017/07/02 - 2017/07/03
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そんごくうさん
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魔法陣スーパーカーミュージアムを出た後は、今回の旅の最終目的地である“WAKUI MUSEUM”に向かいます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
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13時。
まだまだ見ていたいのですが、次の目的地も大変も魅力的なので「魔方陣スーパーカーミュージアム」を出発します。
東北道 栃木I.C.から入り、加須I.C.で降ります。魔方陣スーパーカーミュージアム 美術館・博物館
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途中、羽生PAにて休憩します。
こちらのPAは、「鬼平犯科帳」の世界を現代に再現した「鬼平江戸処」になっています。
メインの場所は「関所」のイメージです。羽生パーキングエリア (上り線) 道の駅
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中でもこちらのお店「五鉄」は鬼平の“食”の世界を再現し、「軍鶏鍋」や「一本うどん」といったメニューを、モデルとなった「玉ひで」さんが提供してくれています。
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鬼平の一部を抜粋した文章が載っているポスターです。
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ちょうど「五鉄」から外に出た所にある「日本橋大通り」です。
休憩したところで出発します。 -
14時。
着きました!
「WAKUI MUSEUM」です。WAKUIMUSEUM 美術館・博物館
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東京都文京区にてロールスロイスとベントレーの輸入・整備・販売等を手掛けている「ワク井商会」様が、埼玉県加須市にて貴重なコレクションを一般の方に無料で開放してくださっている、とてもありがたい施設です。
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早速中へ入って受付を済ませます。
入り口から受付までもクラシックなロールス&ベントレーがズラッと並び、訪れるゲストを出迎えてくれます。 -
メイン展示場です。
ここで住所・氏名・電話番号等を記入すると、敷地内を自由に見て回れます。 -
展示場内へ入ります。
先ほどの「魔方陣スーパーカーミュージアム」も凄かったですけど、こちらはケタが違います!
値段のつけようがないアンティーク・美術品レベル、いや、もはや世界遺産レベルの車たちがひしめいております。
強いて値段を付けるのならば数百億円は下らないかと。 -
後ろから。
画像左端にチラッと見えますが、展示車以外にも貴重なエンジンやパーツがゴロゴロしています。 -
まずはバイクからです。
1956年式「BSA ゴールドスター」です。
クラシックバイクファンには有名な車種で、ヤマハSR400/500をBSA風にカスタムしたりするのが流行りましたね。
この車種、というか当時の英国車はみんなそうなんですけれど、ペダルが「右チェンジ・左ブレーキ」なんですね。
カワサキのW1/W1Sも英国車を手本に作られていたので、同様のペダル配置でした。後にW1SA・W3あたりは時代の流れに合わせて今と同じ左チェンジ/右ブレーキになりましたが。 -
「英国車」といえば、この「スミスの機械式メーター」です!
スピードメーターの単位が“MPH(マイル・パー・アワー)”になっているので、これも北米向けの車両だったのでしょうか?
他にも涌井館長が若い頃から乗っていたという、1953年式「ヴインセント ブラックシャドウ」を見たかったのですが、生憎この日は整備中という事で見ることはできませんでした。 -
こちらはロールスでもベントレーでもないのですが、同じ古い英国車つながりという事で展示してあります。
俳優の故・森繁久彌氏が乗っていた1931年製「ライレー ナイン・モナコ」です。 -
当時の車検証のコピーも一緒に展示されています。
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次の車です。
ここの博物館にある中で最古の車両、1919年製「ロールスロイス 40/50HP シルバーゴースト“アルパイン・イーグル”」です。
興奮しすぎて、車の全体写真を取り忘れてしまいました。すいません。
車名に入っている“40/50HP”とは当時の英国の“課税対象馬力(40HP)/実際に出力された馬力(50HP)”のことで、後期型ではさらに出力がアップされたらしいですが、最近まで「ロールスロイスのエンジンの出力は必要にして充分」という理由で公表されていないため、本当の出力は判りませんでした。
↑BMWの手に渡ってからは出力を公表するようになったみたいです。 -
現代ではプッシュスイッチ一発でかかるエンジンも、当時は様々な“儀式”を経て、このクランクを汗だくになって回して ようやくかかったのでしょうなぁ。
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当時の車は、基本的には「馬車にエンジンが付いている乗り物」だったので、ご覧のように完全にボディーが馬車です。
「馬車だけだと荷物を置く所が無いなぁ。そうだ!後ろにトランクを付けよう!」となって、こういう風に唐突に付けたような感じにトランクを置きました。
これが後に「セダン」へと進化していきます。
当時、ロールスロイスはエンジンとシャシだけ作って、ボディはボディ屋さんに作ってもらっていました。
現代でもその名残で、セダンをぶった切ってリムジン化したりするボディ屋さんの事を「コーチビルダー」って言いますよね?
あれは「コーチ = 馬車」・「ビルダー = 作る人(工場)」なので、そのようなネーミングになっています。
バッグ等のブランドの「コーチ」のマークも馬車が描かれていますが、そういう事です。 -
後席用に雨風を避けるウインドウが格納されています。
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警音器も、いわゆる「パフパフ」ですね。
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これは結構有名な車です。
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吉田茂 元首相の1937年製「ロールスロイス 25/30HP スポーツサルーン(フーパー製)」です。
()内は前述のコーチビルダーの名称です。
以下の旅行記にも出てきますので、お含みおきくださいませ。 -
かっこいいですね。
古さを感じさせません。 -
上の吉田茂 元首相のロールスロイスとセットでご覧いただきたいのがこちらの車です。
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白洲次郎の愛車、1924年製 「ベントレー 3L(3リッター) スピードモデル」です。
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後ろ姿です。
ここ数年、白洲次郎氏の事が色々と話題になっています。
漫画雑誌・週刊モーニングに連載されていた「疾風の勇人」でも「白洲次郎の愛車」としてこの車が出てきましたね。 -
ラジエターTOPのベントレーのエンブレムです。
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ホイールのセンターナットにも“BENTLEY LONDON”の刻印が。
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ボッシュ製のラッパ型ホーンと、冷却の事を考えられた大径ドラムブレーキです。
ホースの形状から当時から油圧式だったのですね。
色々ビックリします。 -
手動ダイヤル式のショックの可変減衰装置でしょうか?
ご丁寧に板バネにもカバーがかかっています。
高級車は何から何まで違いますね! -
今回は時間の関係で寄りませんでしたが、敷地内には「白洲次郎資料館」もあります。
こちらの資料館、そしてベントレーと共に、併せて町田市にある旧白洲邸の“武相荘”もご覧いただきたいです。
白洲次郎のもう一台の愛車(の同型車かも?)の、「ペイジ」も展示されていますよ。旧白洲邸 武相荘 美術館・博物館
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次はコチラです。
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現存する世界最古のフルオリジナル(←ここ大事)ベントレー、1921年製「ベントレー 3L(3リッター)2シーターツアラー (Gairn製)」です。
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すごいですねー。
細かいところまでじっくりと見させていただきました。
許されるのならば、車体の下に潜って、もっとシャシや駆動系等も見てみたいです! -
建物から出て、外のゾーンも見てみましょう。
一番奥の芝生ゾーンには、2台のクラシック ベントレーが並んでいます。
左:1935年製 ベントレー 3 1/2L(3.5リッター)クーペ (バーカー製)です。
右:1937年製 ベントレー 4 1/4L(4.25リッター)オープンツアラー(ダービーベントレー)です。
緑の芝生と相まってとても綺麗ですね。 -
後ろから。
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芝生にある大きくて立派な石のテーブル。
“WAKUI MUSEUM”と彫り込んであります。 -
1960年製 「ロールスロイス ファンタムⅤ ツーリングリムジン(H.J.Mulliner製)」 です。
ニューヨークの顧客の為に作られたもので、イギリス車ながら左ハンドルです。 -
1948年製 ベントレー マークⅥ です。
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いかんいかん、またしても車の話題になると長~くなってしまうので、巻き目に行きます。
こちらの見所は敷地内だけではありません。
この車列をご覧ください。
「WAKUI MUSEUM」の所有車とお客様の車達です。
本来は路上駐車はダメなのですが、土日祝はガラーンとしている工業団地のはずれにあるので許してあげてください。
とにかく「時価数億円の日本一高価な路上駐車地帯」と化しております(苦笑)。 -
先頭から見ていきましょう。
「ベントレー ミュルザンヌS」です。 -
1980年式「ロールスロイス シルバーシャドゥⅡ」です。
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1978年式「ロールスロイス カマルグ」です。
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1994年式「ベントレー ブルックランズ」です。
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1996年式「ベントレー ターボR」です。
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丁度ボンネットを開けていたので、中を見ちゃいます。
ギャレット製のタービンが画面右側に見えます。 -
1964年式「ベントレー S3サルーン」です。
威厳がありますなー。 -
1978年式「ロールスロイス コーニッシュ スポーツサルーン」です。
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ウン千万円~ウン億円クラスの高級車に挟まれる、我が愛車 HONDA N-BOX+カスタム(笑)。
↑新車時の価格、約200万円…。
いや、N-BOXはいい車ですよ!
使いやすいし、よく出来ています。
国産車売り上げNo.1になるのも納得です!
納得ですが…ロールスとベントレーに挟まれると…ね… -
これはロールスでもベントレーでも無いのですが、非常に珍しい車がいたので写真を撮りました。
1950年代の「アストンマーチン DB2」です! -
「アストンマーチン」といえば、1960年代の車「DB5」と「DBS」が007のボンドカーとして使用されたことで有名ですね。
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後姿です。
小ぶりのトランクリッドと赤色のみのテールランプがカワイイです!
このように路上駐車の車だけを見に来ても損はさせませんぞ~! -
「ミュージアム」を離れて「ヘリテイジ」前にやってきました。
ワク井商会様は、この辺りに博物館の「ミュージアム」、販売車を展示している「ヘリテイジ」、整備工場の「ファクトリー」と、3拠点体制で営業されております。 -
敷地内には…
左:1957年式「ロールスロイス シルバークラウド」
中:2001年式「ベントレー アルナージ」
右:1976年式「ロールスロイス コーニッシュ スポーツサルーン」
…が見えます。 -
ヘリテイジ前。
数千万円の車がフツーにゴロゴロ路駐しています(苦笑)。
ここへ来ると感覚がおかしくなってくるなぁ… -
こっちでも珍しい車を発見!
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1961年式「シュコダ フェリツィア」です。
シュコダは現在、VW傘下ですがチェコの自動車メーカーです。 -
ナンバーをご覧ください。
「5」です。
生産国から遠く離れた日本の地で当時から生息し続けた車両の証です。 -
運転席です。
とてもコンディションがいいですね。 -
閉館時間が迫ってきました。
この旅、最後の一台です。
1960年式「ロールスロイス シルバークラウドⅡ」です。 -
堂々たるボディで、とても50年以上前の車とは思えません。
がっ!窓も開けっぱなしで路上に放置されておりますw
こんなことで大丈夫なのでしょうか…こっちが不安になっちゃいます。
とにかく今日一日で数百億円~数千億円分の車を大量に見ることが出来て幸せです!
その思いを胸に自宅へ向かいます。 -
17時。
東北道 加須I.C.→圏央道→関越道 所沢I.C.経由で無事に自宅に帰ってきました。
今回の走行距離、約685kmでした。
これで9月の東北旅行の旅程がだいぶ楽になりました。
当日まで色々とプランを考えたいと思います。
お疲れさまでした!
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