チュニスの旧市街、カルタゴを巡った翌日は近郊都市へショートトリップ。サヘルの真珠とたたえられる美しい街「スース」と現存する中ではローマのコロッセオに次ぐ規模の円形闘技場のある「エルジェム」へ足を伸ばします<br /><br />８月25日　JL405便　成田→パリ<br />　　　　　AF1684便　パリ→チュニスチュニス泊<br />　　26日　チュニス＆カルタゴ観光<br />　　27日　スース＆エルジェム観光<br />　　28日　TU300便　チュニス→マルタ　　　　　　　　マルタ泊　<br />　　　　　マルタ観光　夜　友人と合流<br />　　29日　マルタ観光<br />　　30日　フェリー　マルタ→カターニア　　　　　　カターニア泊<br />　　31日　カターニア→シラクサ観光→カターニア<br />　　　　　IG435便　カターニア→ローマ<br />　　　　　JL400便　ローマ→成田（翌日着）

2003年8月、駆け足で地中海を縦断、チュニジア、マルタ、シチリアへ②(スース、エルジェム）

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2003/08/27 - 2003/08/27

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#遺跡・歴史

旅行記グループチュニジア、マルタ、シチリアと地中海を縦断＝2003年

itaruさん

チュニスの旧市街、カルタゴを巡った翌日は近郊都市へショートトリップ。サヘルの真珠とたたえられる美しい街「スース」と現存する中ではローマのコロッセオに次ぐ規模の円形闘技場のある「エルジェム」へ足を伸ばします

８月25日　JL405便　成田→パリ
　　　　　AF1684便　パリ→チュニスチュニス泊
　　26日　チュニス＆カルタゴ観光
　　27日　スース＆エルジェム観光
　　28日　TU300便　チュニス→マルタ　　　　　　　　マルタ泊　
　　　　　マルタ観光　夜　友人と合流
　　29日　マルタ観光
　　30日　フェリー　マルタ→カターニア　　　　　　カターニア泊
　　31日　カターニア→シラクサ観光→カターニア
　　　　　IG435便　カターニア→ローマ
　　　　　JL400便　ローマ→成田（翌日着）　　

エリア

スース(チュニジア)

旅行の満足度: 4.5

観光: 4.5

交通: 3.5

同行者: 一人旅

交通手段: 鉄道高速・路線バス徒歩

航空会社: エールフランスエールイタリ (運航停止) JAL チュニス航空

旅行の手配内容: 個別手配

スースまでの移動には鉄道を利用。料金は２等で6.05ﾃﾞｨﾅｰﾙ。なんだけど、アラビア語もしくはフランス語オンリーの世界でチケット買うのに少し戸惑いが。まあ、行き先さえ通じれば何とかなるんだけど。ってことで、２時間ほどでサヘルの真珠、スースに到着です
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旧市街が世界遺産にも登録されているスースは人口43万人でチュニジア第３の都市。紀元前９世紀につくられたというこの街、ローマと同盟を結んでいたので同じフェニキア人の街でもカルタゴのように破壊されることなく、パックスロマーナの平和を享受。なので、スースは当時の街並みを知る上でも貴重な場所になっているとのこと。もちろん、バンダル族やアラブ人の侵入などもあり、その姿は変わっているでしょうが。それはともかく、まずはリバトへ

スースのリバト建造物
海に面した重要拠点と位置づけられたスース。見張りの塔としての役割を持つリバトの塔は高さ38ﾒｰﾄﾙあり、地中海を渡ってくる敵の襲来に備えていた
７世紀に建てられたメディアで一番古い建物。階段を登ってまずは２階へ。
そして螺旋階段を登って塔の頂上へ。目の前に広がるスースの港。手前にはグランドモスクもみえる。なかなかな眺め。真っ青な地中海がまぶしい
塔から眺めるスースの街並み。屋根には衛星放送のアンテナが目立つなあ
塔から眺めると堅固な造りというのがよく分かる
せっかく塔に登ったのだから港を背景に１枚（笑）
塔から降りて、しばし城壁沿いを歩く
リバトと隣り合うグランドモスクへ
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異教徒が入れるのは中庭まで。851年創建のモスクはリバトともに要塞の役割を果たしていた。なのでメディナの中心ではなく端に位置する。そしてこのモスクはチュニジアで唯一ミナレットがない。飾りっ気のない重厚な造り。厳かな雰囲気が漂う

グランドモスク寺院・教会
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リバト、グランドモスクを堪能したので、あとはメディアをそぞろ歩き

スース旧市街旧市街・古い町並み
街の散策を終えたらエルジェムに向かいましょう。鉄道やバスという手もあるけれど、さほど待つことなく出発しそうだったのでルアージュを選択。運賃は忘れたけれど安かったはず。エルジェムまでは１時間ちょっとで到着です
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ルアージュを鉄道駅の目の前で降りる。まずはチュニス行きの鉄道の時間を確認してから円形闘技場に向かってブルギバ通りを進んでいくと目の前に巨大な建造物が

エルジェムの円形闘技場史跡・遺跡
エルジェムの入場料は4.2ﾃﾞｨﾅｰﾙ+撮影料１ﾃﾞｨﾅｰﾙ。通路を抜けると
35000人を収容したといわれる巨大なアリーナの圧倒的な姿が迫ってくる
保存状態は極めて良好。何でも17世紀まではほぼ原形をとどめていたというから興味深い。残念ながら、ケロアンのグランドモスクや周辺の街の建築材料として使われたりしたおかげで荒廃が進んでしまったらしい。もし、当時の姿が残っていたらどれほどの素晴らしいローマ時代の建築物を見ることができたろうか
かつてはオリーブの交易で栄え人口4万人を数えた町も今は砂漠化が進み、人口はその半分にも満たない。それだけに巨大な円形闘技場の大きさが際立っている
ちなみに闘技場は3世紀に着工されたものの未完成に終わったのだとか。とはいえ、競技場の上部に上がってみるとその巨大さが実感できる
人混みに酔ってしまうほどのローマのコロッセオと違って観光客はまばら。ゆっくり静かに遺跡を堪能できるという意味ではコロッセオ以上かも
毎年夏にはフェスティバルが開かれる現役のアリーナだとか
人気のない遺跡を堪能した後はエルジェム駅へ。
今はどうか分かりませんが、当時はエルジェムではチケットが買えず、車内で買うことに。チケット代は8.3ﾃﾞｨﾅｰﾙ。で、思いのほか、列車は混んでいて席に座れないほど
ホテルから眺めたチュニスの夜景。短かったけれど盛りだくさんで楽しめたチュニジア観光はここまで。翌日は朝のチュニスエアーでマルタに飛びます