2017/05/17 - 2017/05/17
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j-ryuさん
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☆福島の四季折々の花や自然を紹介している
◆福島・四季・彩々も回を重ねPart,64になりました。
「福島・四季・彩々」シリーズとしては1年で一番忙しい季節です。
なんせ1年間に咲く花のうち春だけで半分くらい咲きだすのではないかと
思えるほどです。(印象)
仕事のリタイア組ならともかく私のように現役組は撮影にかけられる時間は限られてるので、
自分の休日と天気予報と開花予測を臨機応変に組み合わせ
なるべくベストの状態で出かけたいのが心情です。
ましてや野の花の自生地はあちこちに点在しているので
一日で回れる場所もおのずと限られます。
桜や公園の花なら開花状況を知る術がありますが、
野の花は自分だけが知る極秘のスポットが多いだけに
経験値による予測だけが唯一無二の判断基準なんです。
特に今年は春が遅かったので開花が通年より1週間〜10日も遅く
過去の経験値があまり役立たず難儀しましたが、
春後半になってようやく平年値に近づいてきました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス 船 ANAグループ 自家用車 徒歩
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☆ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
旧・岩瀬村(現須賀川市)の大滝川渓流にニリンソウやコミヤマカタバミの群生を見に行ってきました。
この渓流沿いでは様々な山野草が見られますが、特にニリンソウやコミヤマカタバミの群生が見事です。 -
☆ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)は日本各地の主に山地の
湿潤な林床や川沿いに自生します。
そう珍しい花ではありませんがその清楚で気品のある姿はいつ見ても心洗われる花です。 -
☆ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
咲き始めは1輪咲きで1週間後くらいに2輪目が咲き、
中には3輪咲きもあります。
花ビラに見えるのは萼片でキンポウゲ科の特徴の一つです。
当地ではニリンソウを山菜として食べる習慣はあまりありませんが
ニリンソウもトリカブトも自生地が重なり
ニリンソウの葉はトリカブトの若葉と良く似ているので
誤食しないよう要注意です。
この自生地にもニリンソウに混じってトリカブトの若葉がたくさん見られました。 -
☆ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
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☆ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
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☆ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
ニリンソウはぱっと見や名前的には仲間のイチリンソウ(一輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)(写真一番下)と似ますが
基本的にイチリンソウは1株から一輪、ニリンソウは二輪咲きます。
花は似ていても圧倒的に違うのは花の大きさです。
ニリンソウの花径が約2cmほどなのに対し、イチリンソウは4cm近くもあります。
オシベ(約)の色はニリンソウは少し黄ばんだ白でイチリンソウは黄色なので良く目立ちます。
イチリンソウは遠くから見るとラッパスイセンかと思えるほどです。
ニリンソウは当地では山で普通に見られますがイチリンソウはめったに見られません。 -
☆イチリンソウ(一輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
イチリンソウとニリンソウ、同じ地域に自生する場合は
ニリンソウの花期の方が2、3週間早いです。 -
☆ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
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☆エンレイソウ&
ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属) -
☆ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
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☆ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
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☆ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
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☆ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
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☆ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
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☆ニリンソウ(二輪草/キンポウゲ科イチリンソウ属)
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☆コミヤマカタバミ(小深山傍食/カタバミ科カタバミ属)
ニリンソウ咲く森ではコミヤマカタバミも花盛りでした。
コミヤマカタバミ(小深山傍食/カタバミ科カタバミ属)は北海道~九州の
山林や渓流沿いのやや湿り気のある半日陰に自生します。
ここはニリンソウの群生と競い合うかのようにコミヤマカタバミも負けずに群生し
まるで白い絨毯を敷き詰めた白無垢の森です。 -
☆コミヤマカタバミ(小深山傍食/カタバミ科カタバミ属)
コミヤマカタバミも平地の道端などで良く見かける黄色いカタバミの仲間ですが
黄色いカタバミは抜いても抜いても生えてくるやっかいな雑草で
コミヤマカタバミは山あいの限れれた場所にしか自生しない貴重な山野草です。
花に罪は無いのですが、やはり所かまわず出しゃばるのは
人間でも植物でも嫌われますね(^^);。 -
☆コミヤマカタバミ(小深山傍食/カタバミ科カタバミ属)
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☆コミヤマカタバミ(小深山傍食/カタバミ科カタバミ属)
コミヤマカタバミの花や葉の大きさは黄色いカタバミの2~3倍ほど大振りです。
黄色いカタバミでもより大型の外来種オッタチカタバミもよく見かけるようになりました。 -
☆コミヤマカタバミ(小深山傍食/カタバミ科カタバミ属)
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☆コミヤマカタバミ(小深山傍食/カタバミ科カタバミ属)&ニリンソウ
手前がコミヤマカタバミで奥はニリンソウ。 -
☆コミヤマカタバミ(小深山傍食/カタバミ科カタバミ属)
カタバミの語源は閉じた葉っぱが半分に見えるからとか
半分かじられたように見えので片食みとからきたと言われます。
コミヤマカタバミの仲間にはミヤマカタバミやオオミヤマカタバミがあり
コミヤマカタバミの小葉は丸みがあり、ミヤマカタバはやや方方をスパッと切ったように角ばっています。
またコミヤマカタバミの根は細長く伸び、ミヤマカタバミは太くずんぐりします。
どちらも花色は白がほとんどですが稀にピンク色もあります。 -
☆コミヤマカタバミ(小深山傍食/カタバミ科カタバミ属)
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☆コミヤマカタバミ(小深山傍食/カタバミ科カタバミ属)
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☆コミヤマカタバミ(小深山傍食/カタバミ科カタバミ属)
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☆白花エイザンシミレ(白花叡山菫/スミレ科スミレ属)
ニリンソウ咲く森の谷間ではエイザンスミレの白花が咲いていました。
ふつうはピンク色です。 -
☆アオバナキクザキイチゲ(青花菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
大滝川渓流沿いでは当町では見られないアオバナキクザキイチゲも見られます。
アオバナキクザキイチゲ(青花菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)は
独立した種と言うよりは近畿以北に自生する白いキクザキイチゲの変種とされ
雪深い日本海側で多く見られます。
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☆アオバナキクザキイチゲ(青花菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
当地(福島県中通り)でも大滝川渓流のように奥羽山系に行けば少し見られますが
当町や近くの里地の花は100%白花です。
大滝川渓流のアオバナキクザキイチゲはやや色が薄い感じですが
コミヤマカタバミやニリンソウなどとコラボしているのが素敵です。 -
☆アオバナキクザキイチゲ(青花菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
同じ場所に咲いていながら青花や白花が混在するのは不思議です。 -
☆アオバナキクザキイチゲ(青花菊咲一華/キンポウゲ科イチリンソウ属)
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☆シロバナタンポポ(白花蒲公英/キク科タンポポ属)
隣り町郊外の田園地帯でシロバナタンポポ(白花蒲公英/キク科タンポポ属)が見頃になりました。
シロバナタンポポは一般的に関東以西に自生すると言われますが
福島県でも県の南部で稀に見られます。 -
☆シロバナタンポポ(白花蒲公英/キク科タンポポ属)
シロバナタンポポは在来種(日本産)ですが同じ在来種のエゾタンポポなどよりは
総苞外片はわずかに開いて、先端に明瞭な角状 突起があります。
しかしセイヨウタンポポ(ダンデライオン)に比べれば総苞外片が大きく反り返らず、
舌状花は少なめで、白花と言っても中心部はやや黄色く見えます。 -
☆シロバナタンポポ(白花蒲公英/キク科タンポポ属)
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☆当地のタンポポ色々
当地ではシロバナタンポポポの他にも、エゾタンポポ、わずかながらオクウスギタンポポ(奥薄黄蒲公英)などの在来種 (日本原産)も見られます。 -
☆シロバナタンポポ(白花蒲公英/キク科タンポポ属)
総苞外片はわずかに開いて、先端に明瞭な角状 突起があります。
しかしセイヨウタンポポ(ダンデライオン)程は総苞外片が大きく反り返りません。 -
☆シロバナタンポポ(白花蒲公英/キク科タンポポ属)
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☆アケビ(木通/アケビ科アケビ属)
当地で5枚葉のこのアケビをイシアアケビと呼び
3枚葉のアケビをムラサキアケビと呼びます。
イシアケビの花はピンクですが
ムラサキアケビは花は濃い紫で、実も完熟すると紫になります。 -
☆オドリコソウ(踊り子草/シソ科オドリコソウ属)
白花タンポポ咲く隣り町郊外の土手ではオドリコソウも花盛りでした。
オドリコソウ(踊り子草/シソ科オドリコソウ属)は全国に広く分布しますが
以前はなぜか近辺では見つけられずに、一番近い場所でも30分もかけて撮影に行っていました。
ところが、まさに“灯台下暗し”で6年前に白花タンポポの近くで
わんさか自生しているのを偶然みつけました。
以前に桜咲く頃に何度か来た場所でしたがその頃は花が咲いておらず気付きませんでした。
まさかこんな場所にあるはずないという、思い込みが一番いけないのかも(^^);。 -
☆オドリコソウ(踊り子草/シソ科オドリコソウ属)
オドリコソウは自生地によって花色は濃いピンク~白まで微妙に変化があり。
この自生地はピンクと白がグループごとに混在しています。
日当たりが悪い場所は白くなる傾向はありますが
この自生地は白花もピンク花も日当たりは最高なので
花色の違いは日当たりでけでは無いようです。 -
☆オドリコソウ(踊り子草/シソ科オドリコソウ属)
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☆オドリコソウ(踊り子草/シソ科オドリコソウ属)
オドリコソウは花が下向きなので撮影に難儀しますが
この自生地は崖の斜面にも咲いているので
下から空を仰ぐように撮れありがたいです。 -
☆オドリコソウ(踊り子草/シソ科オドリコソウ属)
名前の由来は花の咲く様子を櫓の下で輪になって踊る
踊り子に見立てたと言われてます。 -
☆オドリコソウ(踊り子草/シソ科オドリコソウ属)
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☆オドリコソウ(踊り子草/シソ科オドリコソウ属)
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☆キバナオドリコソウ(黄花踊り子草/シソ科ラミアストルム属 )
キバナオドリコソウは欧州東部~西アジア原産の逸失帰化植物。
半日陰を好みランナーで増えていきます。
以前、キレイだと思って1株頂いて植えたら増えるは増えるは・・・
あまりにも繁殖力旺盛で他の植物を負かすので駆除したつもりですが
いまだに出てきます(-"-)。
キレイな花だけど丈夫過ぎるのも困ったものです(^_^;)。 -
☆イカリソウ(碇草、錨草 /メギ科 イカリソウ属 )
隣り町郊外の里山でイカリソウ(碇草、錨草 /メギ科 イカリソウ属 )が見頃になりました。
イカリソウは主に北海道~本州の太平洋側の山林に多く自生し
花の形が船舶の錨(いかり)に似ているのでイカリソウと呼ばれています。
花色は薄いピンクが多数ですが、まれに白花もあり
地方によっては黄色もあります。
イカリソウ属は25種ほどがアジアから南ヨーロッパにかけて分布します。 -
☆イカリソウ(碇草、錨草 /メギ科 イカリソウ属 )
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☆イカリソウ(碇草、錨草 /メギ科 イカリソウ属 )
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☆イカリソウ(碇草、錨草 /メギ科 イカリソウ属 )
漢方では精力剤として有名です(^^ゞ。
昔、一日に百回も交尾するすごいヤギが山に生息していました。
このヤギはいったい何を食べて、こうも強いのだろうと、
村人が草むらにかくれて遠くからながめていたのです。
すると淫乱なヤギはしきりにある一つの植物の葉を食べており、
その葉は村人たち「カク(カク)」と呼んでいる植物であることがわかり、
それ以後、これを「淫羊カク」と名付けて強壮生薬として用いるようになったといわれています。
実験的にも大脳を興奮させ、刺激性を敏感にし、
末梢血管を拡張して血流を亢進させ、
特に、陰茎海綿体を充満させる作用があるといわれています。
日本名ではイカリソウといいますが、花が船のイカリに似ていることからつけられたのでしょうが、
「イキリ立つ」ということにも引っかけた言葉だともいわれています。
どのイカリソウでも効くのではなく、
中国で古くからこれが良いとして使われているホザキノイカリソウが一番です。
これにはイカリイン、エピメディンCが含まれているのです。
※田辺三菱製薬HPより http://www.mt-pharma.co.jp/healthcare/herbal_medicine/10.html -
☆イカリソウ(碇草、錨草 /メギ科 イカリソウ属 )
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☆イカリソウ(碇草、錨草 /メギ科 イカリソウ属 )
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☆イカリソウ(碇草、錨草 /メギ科 イカリソウ属 )
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☆名残りリュウキンカ(立金花/キンポウゲ科リュウキンカ属)
イカリソウ咲く里山の小さな湿地では名残りリュウキンカ(立金花/キンポウゲ科リュウキンカ属)が最後の彩りを見せていました。
元々は湿地というより里山と里山の間の谷地だったところに
誰かが数株植栽したものが増えたものです。 -
☆名残りリュウキンカ(立金花/キンポウゲ科リュウキンカ属)
以前から谷間には小さなせせらぎがあり
何年か前に堰を設けたので小さな池もできました。 -
☆名残りリュウキンカ(立金花/キンポウゲ科リュウキンカ属)
小さな池の上流側が湿地になっていてます。
リュウキンカは植栽されたものですが
谷地や谷の斜面には様々な山野草が自生していて
まるで自然の植物園のようです。
環境省の絶滅危惧Ⅰ類のカザグルマ(風車/キンポウゲ科センニンソウ属)も
たくさん自生している貴重な谷地です。 -
☆名残りリュウキンカ(立金花/キンポウゲ科リュウキンカ属)
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☆名残りリュウキンカ(立金花/キンポウゲ科リュウキンカ属)
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☆名残りリュウキンカ(立金花/キンポウゲ科リュウキンカ属)
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☆アケボノスミレ(曙菫/スミレ科スミレ属)
名残りリュウキンカが咲く谷地の斜面では
鮮やかなピンクが印象的なアケボノスミレも咲いていました。 -
☆サクラスミレ(桜菫/スミレ科スミレ属)
花色からすればアケボノスミレの方が桜っぽいですが
サクラスミレの由来は花色からではなく、
ハナビラの先端が桜のハナビラのような小さな窪みがあるところによります。 -
☆アカネスミレ(茜菫/スミレ科スミレ属)
名残りリュウキンカが咲く谷地の斜面では
アカネスミレも咲いていました。
花色がやや赤紫がかっているので茜色のスミレの意ですが
う~ん、茜色ってほどではないような・・・(^_^;)。
サクラスミレに似ていますがサクラスミレより小型です。 -
☆山里の山桜
桜と言えばソメイヨソノや紅シダレザクラ、エドヒガンが代表種ですが
それらの桜に遅れること半月後くらいから見頃になるのが山桜です。
写真的にはソメイヨソノの並木や古木銘木の1本桜が見栄えがいいのですが、
私は天邪鬼なのでみんなが注目する人気の桜より
山里で静かに咲く素朴な山桜に惹かれます(^^♪。 -
☆山里の山桜
ヤマザクラ(山桜/バラ科サクラ属)日本の野生の桜の代表的な種でサクラの仲間では寿命が長く、ときに樹高30mを超える大木古木になる。
マザクラを原種として品種改良された種も多い。
多くの場合葉芽と花が同時に開きソメイヨシノとの大きな違いです。
日本、台湾、韓国、北朝鮮に分布。開花時期は3~5月頃。 -
☆山里の山桜
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☆山里の山桜
ヤマザクラは同一地域の個体群内でも個体変異が多く、開花時期、花つき、葉と花の開く時期、花の色の濃淡と新芽の色、樹の形など様々な変異がああります。 -
☆山里の山桜
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☆山里の山桜
ヤマザクラは一重が主ですが八重もあります。 -
☆山里のヤマツツジ
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☆山里のアオダモ(青梻/モクセイ科トネリコ属)
アオダモは、北海道から九州まで日本全国の山地に自生し
樹木が堅く粘りがあるので野球のバットやテニスラケットの柄などに利用されます。
樹皮にはエスクリンという物質が含まれ、
切り枝を水に浸すと水が淡い青みを帯びることからアオダモと呼ばれるそうです。 -
☆山里のヤマツツジ
背後の里山ではヤマツツジが満開。
どちらも華やかさには若干欠けますが
この控えめで奥ゆかしさが本来の大和魂かも。 -
☆山里の山桜
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☆山里の山桜
里山の麓の水田にも水が入り農作業も春本番。
まさに昔ながらの日本の原風景です。 -
☆山里の山桜
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☆山里の山桜
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☆山里の山桜
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☆フデリンドウ(筆竜胆/リンドウ科リンドウ属)
フデリンドウ(筆竜胆/リンドウ科リンドウ属)
近くの里山でフデリンドウが花盛りです。
リンドウと言うと秋のイメージですがフデリンドウの他にも
ハルリンドウやタテヤマリンドウ、コケリンドウなど
春に咲くリンドウもけっこうあります。
でもなぜか春に咲くリンドウはみな小型で草丈は4cm~10cm程度です。 -
☆フデリンドウ(筆竜胆/リンドウ科リンドウ属)
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☆フデリンドウ(筆竜胆/リンドウ科リンドウ属)
春に咲くリンドウの中で分布域が広いのがフデリンドウです。
北海道~九州まで広く分布し、里山や林のやや乾いた明るい草地に自生し
草丈は5~7cm、根生葉がなく
1本の茎の先で枝分かれし花が咲きます(写真A)
フデリンドウは越年草(2年草)なので、花後こぼれた種が秋に発芽し冬を越し
翌年の春に開花します。
花が終わればその株は枯れてしまうので、持ち帰って植えても花咲きません。
フデリンドウの名前の由来は蕾が筆に似るところによりますが
リンドウの蕾はみな筆のような形なんだけどな・・・・・(^^);
-
A:フデリンドウ(筆竜胆/リンドウ科リンドウ属)
フデリンドウはどんなに花が多くても根元は1本で
茎の途中から花が分岐します。 -
B:ハルリンドウ(春竜胆/リンドウ科リンドウ属)
フデリンドウをハルリンドウと混同しがちですが
ハルリンドウは本州~九州の平地や山あいの
湿地など湿った場所に自生します。
なぜか当地では平地ではあまり見られず
高原の湿地などに自生しています。
草丈7~8cm、根生葉があり茎は根本から枝分かれし花が咲きます(写真B) -
☆フデリンドウ(筆竜胆/リンドウ科リンドウ属)
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☆フデリンドウ(筆竜胆/リンドウ科リンドウ属)
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☆フデリンドウ(筆竜胆/リンドウ科リンドウ属)
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☆フデリンドウ(筆竜胆/リンドウ科リンドウ属)とヤマツツジ
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☆フデリンドウ(筆竜胆/リンドウ科リンドウ属)とヤマツツジ
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☆ツルカノコソウ&クサノオウ
川沿いの草むらではツルカノコソウとクサノオウが見頃です。
黄色い花(クサノオウ)の周囲に咲いているのが
ツルカノコソウ(蔓鹿子草/オミナエシ科カノコソウ属)です。
クサノオウ(瘡の王/ケシ科クサノオウ属)はその辺の野原でふつうに見られ
珍しい花ではありませんがとても可愛らしい花だと思います。
春~秋まで次々と咲く花期の長い野草です。
茎を折ると黄色い液が出、それが丹毒(急性の皮膚細菌感染症)に
効き目があるのでクサ(瘡=できもの)の王と呼ばれます。 -
☆ツルカノコソウ(蔓鹿子草/オミナエシ科カノコソウ属)
ツルカノコソウ)は 本州~九州の山地の木陰の湿ったところに生え
花後にランナーが出て子株が増えるので蔓カノコソウと呼ばれます。
花の一つ一つはわずか1mmほどしかありませんが
クローズUPすると粟粒のような蕾がほんのり紅がさ
後の実は弾けると綿毛になり森の妖精のようです。 -
☆キジムシロ(雉莚/バラ科キジムシロ属)
北海道~南西諸島まで広く分布し日当たりのよい雑木林、丘陵地などに
ふつうにみられますが群生するとそれなりに見事です。
ミツバツチグリと良く似ますがミツバツチグリは葉は3枚でランナーで増殖します。
イジムシロは葉は5~7枚、ランナー(匍匐枝)は出ませんが
花茎が長く伸びるので一見ランナーの7ように見えます。
名前の由来は、葉が放射状に展開し、その株の姿がキジの巣(ムシロ)に似ているから。 -
☆キジムシロ(雉莚/バラ科キジムシロ属)
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☆キジムシロ(雉莚/バラ科キジムシロ属)
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☆キジムシロ(雉莚/バラ科キジムシロ属)
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☆キジムシロ(雉莚/バラ科キジムシロ属)
この構図だと巣のようで雉のムシロという命名も
あるていどうなずけますね。 -
☆フデリンドウ(筆竜胆/リンドウ科リンドウ属)と
キジムシロ(雉莚/バラ科キジムシロ属) -
☆ツクバキンモンソウ(筑波金紋草/シソ科キランソウ属)
宮城県~和歌山県にかけての太平洋側と四国に分布し、山地の林床林縁に自生し
分類上は日本海側に生える錦衣(ニシキゴロモ)の変種とされている。
丈は8cm~15cmくらいで、葉は長い楕円形で対生。
葉脈に沿って紫色の斑が入るのが特徴です。
葉の裏面も紫色である。葉の脇に花径1センチくらいの唇形をした淡い紫色の花をつける。上唇がごく短いのが特徴である。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。「金紋草」は錦衣(ニシキゴロモ)の別名であり、筑波山で最初に見つかったのが和名の由来である。 -
☆ツクバキンモンソウ(筑波金紋草/シソ科キランソウ属)
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☆芝桜咲く田んぼ道と妙見山
隣り村(天栄村)の国道294号沿いの田んぼ道で芝桜が花盛りでした。
芝桜の向こうに聳える富士山型の山は妙見山(532m)。
この写真には写っていませんが、妙見山の右手に国道294号を挟んで、相似形の明神山(548m)があります(写真下)。
この位置からだとあまり相似形には見えませんが
2つの山の間の国道294号を走っていると
お椀型の山が並んでいるように見えます。 -
☆芝桜咲く田んぼ道と明神山(548m)
このお椀をふせて2つ並んだ山には古くからの民話(伝説)があります。
以下、天栄村観光協会HPより
http://www.ten-ei.net/story.aspx
『昔、松本は貧しい山峡の村落であった。それと言うのも土地がやせ、何を作ってもろくに稔らず、収穫は年々減る一方で、よその土地の半分にも満たず、そこでこの土地に見切りをつけ、よそに移り住む者さえ続出するようになってきた。困り果てた里人達は思案のすえ、男神山に祈願をすることに一決。山峡にそそり立つ、男神山を仰いでは、来る日も来る日も祈願をつづけていた。』
下に続く -
☆芝桜咲く田んぼ道と妙見山
続き
『月日が経ってある日突然、一天にわかにかきくもり、墨を流したような、恐ろしい空模様となった。底冷えのする風が吹いたかと思うと、どこからか、大きな天狗が男神山にあらわれ、対山の女神山にまたがり、体をふるわし、いきなり脱糞をはじめた。 里人たちは唖然となり、ただ天狗のしぐさを、あれよあれよと見守るばかりであった。天狗はいずこともなく煙のように消えて行き、それはほんの一瞬の出来事でもあった。 以来、松本の田畑は豊かな農地と大きく変わり、したがつて収益も倍増し、他に見られぬ豊かな里になったという。 』 -
☆芝桜咲く田んぼ道
-
☆芝桜咲く田んぼ道と菜の花
これで◆福島・四季・彩々・Part,64・仲春の候はお仕舞いです。
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