フィルムカメラをもって銚子を散歩してきた。

2017/05/05 - 2017/05/05

最近まわりでフィルムカメラ使っている人が増えてきているのです。

ミーハーなので、その流れに乗ってみようと僕も古いカメラをいまさらながら取り出して撮ってみることにした。

最初はファインダーをのぞきこんで撮る動作に違和感がありすぎるのと36枚しか撮れないというプレッシャーがあって写真撮るのってこんな大変なんだ・・と新鮮な感覚。

そしてなにより、現像するまでちゃんと動作しているかどうかも不安だったのだが、プリントしてみたらちゃんと動いていてよかった。

現像されたものを眺めていると、このフィルムの色合いはデジタル加工が進化しても届かない風合いがあるよなあ・・って思う。

ということで、行ってみたのは春の銚子、さらに郊外の外川という小さな港町。古い街並みが残っていて散歩するにはうってつけのところだった。

エリア 銚子(千葉)

これはデジカメで撮った写真。今回の散歩旅でつかったのはFUJIのNATURA CLASSICAというフィルムカメラ。フィルムはイタリアのSolarisというメーカーのもので、どちらも既に生産終了している。

このフィルムは味があって、その昔、ウェス・アンダーソンが撮った「ライフ・アクアティック」という映画に出てきそうな色合いが撮れるのです。デジカメの加工とはまた違う感覚。

散歩は銚子電鉄の外川駅からスタート。いったいいつの時代だよという感じですが2017年の風景です。

外川駅 駅

駅舎のなかも雰囲気がある。色んなものが手描きなのだけど、沢山枚数が必要なければ手描きの方が効率的なのだろうな。

何度も書きますが、2017年の風景です。眠たげな感じで、ひたすらにのどかな風景だ。日本にこんなところあったなんて。

外川駅から海の方に向かいます。細い路地が何本か通っていて、それぞれに坂の名前がついている。古い港町がそのまま残っていて散歩していて楽しい風景。

港へ向かう坂道と交差するように並行する脇道がある。そこに入ってみることにする。

軒先に犬がいたので、ちょっと近寄ってみる。

あ、吠えられた。

ようやく港が見えてきた。休日のお昼くらいなのだけど、ぜんぜん人とすれ違わない。みんな昼寝でもしているのかなって思えるくらい静かだ。

坂道の途中にある家。天井が低くて昔ながらの雰囲気が始めてみるのに懐かしい感じがする。

外川漁港まで降りてきた。休日の昼過ぎということもあり閑散としている。

外川漁港 名所・史跡

港には漁船がたくさんいたので漁は終えたみたいだ。

うち捨てられた漁具倉庫です。ではなく、こちらは外川でも有名な食堂。入るのにちょっと勇気いる店構え。なかに入ったら座敷で昼寝している人がいた。気持ちよさそう。

犬若食堂 グルメ・レストラン

おすすめは近海で採れるサルエビを長ネギと一緒にあげた「サルエビのかき揚げ定食」。

エビの味わいが感動的に美味しいのと、味噌汁の具材が贅沢。外観からは想像つかないうまい飯が食べられます。ああああああ、ビール飲みたかった。車で来たことを後悔する。

犬若食堂 グルメ・レストラン

食後に外川漁港を散歩する。本当に誰ともすれ違わない。誰かの夢に入り込んだんじゃないかって思えるくらいだ。

外川漁港の西側へ少しいくと「犬岩」という場所がある。
「この奥に・・犬に似た岩があるんだよねえ」って言われていってみたら、たしかにこれは似ている、うさぎ岩でもいい。

千葉のドーバーともいわれる屏風ヶ浦までやってきた。崖好きにはたまらない風景。

この崖の下側は防波堤をつたって道みたいになっているのだけど、たまにやってくる高波にさらわれることがあるので恐ろしい。しかし、ところどころに穴場の釣りスポットがあるのです。

車に戻り、屏風ヶ浦の上にある道路をたどって飯岡まで抜けていく。飯岡灯台から眺める飯岡の町やどかーんと大きな太平洋の風景が好き。

銚子から少し離れたところになるけれど、穴場のポイントなのです。人が少ないのでベンチに寝転んで本を読んだりするのも気持ちがいいくらい。

今回は一枚ずつ撮るのにすごい厳選していたので、写真枚数の少ない旅行記になった。でも、こういう無駄なものを落としたシンプルなのもいいんじゃないかと。

なによりフィルムカメラをもって散歩に行くのにはまりそう。普段のお出かけが違う風景になる感覚は楽しいです。

飯岡刑部岬展望館～光と風～ 名所・史跡

この旅行記へのコメント （2）

• わんぱく大将さん 2017/05/13 02:54:55

  現役

  shinkさん
  
  ちょ〜お久しぶりで。お元気でしたか？　私はずっとひかなかった風邪を5月になってひいてしまいました。今年のＢＣＮはイースターが過ぎてからめちゃ寒くなり。で、昨日仕事に行く時に土砂降りの雨にやられ、傘はもっていましたが、履いてたズボン、靴、ソックスまで絞れるくらい濡れて。ソックス脱いで仕事してたらやはり風邪をひいてしまい、今日は仕事休ませてもらって、レモンやはちみつなどを買ってきて、大人しく家にいます。
  
  フイルムカメラですか。今、手元にはありませんが日本にあります。　それも私のカメラの中で一番値段が高く、シャッターの音が半端ではない、いいカメラです。業界でもまだ、現役で出てるカメラですが、私には手に余るので、一度売りに出そうかとも考えましたが、もったいないと専門家の人にも言われてしまって。人に言われたからではありませんが、特に白Ｘ黒写真はそのカメラを使いたいと思ってるので。日本においてるのでカビが生えていないことを祈るのみです。　（日本に帰るたびに機動はさせてるのですが）
  
  ファンダ―を覗く、そうですね、反対に私はコンパクトカメラも持ってるので、フィアンダーがないというのは最初異常に思えましたね。
  
  　大将

  shinkさん からの返信 2017/05/22 12:56:45

  RE: 現役

  おおお、大将さん！　おひさしぶりです。
  元気にしてました？・・って風邪ひいてたんですね。
  
  バルセロナにいらっしゃるのですね。大将さんがいる間にバルセロナ行きたいなあと思いつつ時間が過ぎてしまった。
  フィルムカメラはもはや高級品ですよ・・すっかりフィルムも高くなりました。
  
  デジカメの技術は数年もすると随分進化しますが、フィルムカメラの技術は50年経っても変化があまりないので、ヴィンテージの価値があります。
  なので、売るのはもったいない！って僕も思います。
  
  フィルムもまとめ買いしたので、またちょっと小旅行してみようかと思います。