【2017年広島】ミリヲタじゃないけれど・・・　江田島と呉3/3　呉編　Part2/2

2017/04/17 - 2017/04/17

なんか安い航空券ないかな～っと漁っていたら、スプリングジャパンがセール中。たまたま、直前にテレビで『この世界の片隅に』のクラウドファンディングについての番組を見ていて、行先は呉に決定。呉と言えば男子的には、やっぱり『戦艦大和』。呉と江田島の海上自衛隊＆旧帝国海軍の史跡を巡ってきました。

"呉"といえば戦艦大和と戦艦武蔵。二日目の午後は、『大和ミュージアム（呉市海事歴史科学館）』と『てつのくじら館（海上自衛隊呉史料館）』に行ってきました。

■日程
2017/04/16
　成田→広島→呉→江田島
　江田島散策　＜泊：呉＞
2017/04/17
　呉散策
　呉→広島→成田　→欠航
　呉→広島→東京　→JR

エリア 呉・海田・安浦(広島)

お昼の後はこちらへ。

『呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)』

入口をぬけると、1/10の大和がド～ンと現れる。
模型なんだけど、全体が収まる写真を撮るのに苦労する。

最初は、漁村だった呉浦が軍都して変化していく"呉の歴史"を解説。

海外の造船技術を学び・吸収して国産化していく過程が詳細に解説されている。

その結果を具現したのが"戦艦大和"

新しい技術の開発も行われていたけれど、意外だったのが、生産管理システムを本格的に導入したくだり・・・・・。
とにかく巨大なわけで、行程管理に苦労した様子がうかがえた。

最後は、沖縄への特攻出撃。
乗組員の遺言や遺品の展示でエンディング。

現代に生かされている"大和"の技術の数々。
↓From キャプション
呉海軍工廠の近くにあった造船実験部は、戦後、鉄道技術研究所が開かれ、優れた旧海軍工廠技術者などが集められて、高速鉄道（新幹線）の研究や造船に関する実験などが行われていました。"大和"建造で培われた技術は造船だけでなく、製鋼や建設など様々な分野で現代に受け継がれているのです。

大型資料展示室

人間魚雷"回天"とその乗組員の遺言が展示されています。遺言は乗組員のお父様が当時経営していた銀座のスタジオで極秘に録音されていたもので、拝聴することができます。
「 僕はもっと、もっと、いつまでもみんなと一緒に楽しく暮らしたいんだ。～」

辛すぎます。

『呉市海事歴史科学館』というくらいなので、後半は船に関する様々な事柄を科学的に紹介するコーナーが中心。みんなココまでは来ないんだね。人数がグッと減った。でも、体験コーナーが充実しているのでお子様なんかは楽しいかも。

さて、次はこちらへ。

『海上自衛隊呉史料館(てつのくじら館)』

最初は"海上自衛隊の歴史"

江田島の『海上自衛隊歴史ゾーン』でも、戦後最優先の活動が"掃海"（航路啓開活動）であった事は学習済。

陸上でも不発弾の類が発見されて陸上自衛隊が出動する報道がたまにありますが、それに比べると、"掃海"は取り上げられる事が少ないような気がする。
が、しかし。。。

第二次世界大戦中にアメリカ軍が日本近海に敷設した機雷10703個のうち、まだ297個が未処理で日本近海に漂っている。という事実。
処分実績によると、１個/１年の割合で処分が続いている。やはり？関門海峡が多い。

『掃海の仕方』

言わば"海の爆発物処理班"　相当に重装備。

最終的には人手による処理が多いようだけど、機関銃やロボットで処理することが近年は増えている。

湾岸戦争時の掃海活動のまとめ。立派な国際貢献。日本の掃海技術はレベルが高く、評価されている。

『潜水艦の活躍』

常に隠密に行動し、深い海の中から日本を守る潜水艦の歴史・技術・乗組員の生活を紹介。

"サブマリナーへの道"
海面という二次元を航行する水上艦艇に比べて、三次元の海中を行動する潜水艦の乗組員になるには、適正テストをパスし、厳しい教育訓練課程を修了する必要がある。
1955年（昭和30年）以来、潜水艦の乗組員資格を与えられたのは７千人。呉には日本で唯一の潜水艦の乗組員を養成する機関が設置されている。

訓練には"イザ"という時の脱出訓練もあり。

艦内生活イロイロ。
毎週金曜日が"カレー"なのはお馴染み。潜水艦乗組員の航海中の食事は１日４食。艦船乗組員の中で１番食費が高価とのこと。

展示用潜水艦『あきしお』に乗艦！

"同じ時刻で止まった艦内時計"
↓From キャプション
2004年（平成16年）3月3日、潜水艦『あきしお』は除籍になりました。自衛艦旗を降下した後にに乗員が退艦し、最後に電機担当者が艦内の電源を全て切り退艦します。
潜水艦『あきしお』は、平成16年３月３日午後１時45分18秒に全ての電源が切られ、その一生を終えました。

乗組員が一日に使える真水は15リットル/1日。

トイレ・シャワー・食事・・・・日本人の平均1/20以下。

乗降用ハッチ

ここの構造や厚さによって潜航可能深度が決まるため、最高軍事機密だとか。

士官寝室

限られたスペースしかない潜水艦。プライベート空間も僅か。

調理室

冷蔵庫は市販品？

士官室

乗務員寝室よりはスペースたっぷり。でもイザって時には机が手術台に、ソファーはベットにして病室になる。

操舵室（席）

『あきしお』は2名で操舵。外の様子がわかるモニターがあるわけではなく、計器類だけで操舵。

壁いっぱいにスイッチ・バルブの類。
指令の都度、これらを操作するのだから、相当な訓練が必要。

操舵室の下は魚雷の格納庫。もちろん、見学用に穴を開けた状態。

海上自衛隊OBの方がいて、色々説明してくれる。
ちょっと盗み聞き。

大陸からの観光客は「えっこんなところも！」ってくらい写真を撮りまくるらしい。

艦長室

唯一の個室。でも最低限の設備で質素。

通路も狭い。
この『あきしお』の乗員数は75名。見学できるのは一部分だけど、いったいどこに75名分のスペースがあるのか？

さて、潜水艦『あきしお』を退艦。

最後は『JMSDFショップ』
結構、かっこいいアイテムが揃っている。

シャルロット・ハリス・鳴海（なるみ）三等海尉

なんでも、"自衛隊三人娘"ってのがいるらしく・・・・
陸上自衛隊　美陸（みおか）まゆ
航空自衛隊　空詩　藍（くうし　あい）

自由だな。。。

『くれ星製麺屋 』

最後の呉グルメは"呉冷麺"を・・・・・と、思っていたら14：30～17：00まではお休み。残念。時間をチェックしないなんて、自分に腹が立つ。

しょうがない。お家へ帰ろう。

はい。呉線に乗って広島駅に向かいます。

15：00頃、スプリング　ジャパンから「広島空港の天候が悪いから欠航。自力で帰ってこいヨ！」メールを受信。
19：00～の東京便はANA×3、JAL×1。空席ありだけど、備考欄に"天候調査"の記載。広島空港まで行って、結局飛ばず露頭に迷うのは勘弁。安全パイでJRを選択。（結局、ANAもJALも飛んだ）

呉線は山陽本線と合流する海田市駅までは単線。なのに運行本数が多いから、駅に着く度に列車交換。30分以上かかって広島駅に到着。

手荷物の重さとかを気にしなくていいから、バラマキ土産とかを購入。

のぞみ54号
広島18：17→東京22：13

発車メロディーが"銀河鉄道999"（ゴダイゴのヤツ）でイイ感じ。

心地よい揺れで爆睡。
当たり前のように、定刻に東京駅へ到着。

ここからは、いつもの通勤経路。羽田や成田に着くと、家に着くまでが「最後の一仕事」って感じだけど、この気楽さはイイ。

旅を終えて・・・

最初は、普段目にできない・触れる事のない、海上自衛隊や旧海軍の艦艇や施設を見学したり、呉グルメを楽しんだりと、気楽にプランニングしていたけれど、実際には、要所々で知る事となる戦争の事実（呉の空襲・特攻隊員の遺書　etc）に相当に気が重くなりました。
平和で安定しているとは到底思えない東アジア情勢ですが、日本が保持する軍事力（表現が相応しくない事は重々承知）が、その力を発揮しないことを切に願います。

【2017年広島】ミリヲタじゃないけれど・・・　江田島と呉　旅行記完結です。
ありがとうございました。

この旅行記へのコメント （2）

• ふわっくまさん 2017/05/13 10:02:02

  江田島＆呉のご旅行・・

  mochimochi_kingdomさん、はじめまして〜
  私の旅行記にも、ご訪問＆いいね！ありがとうございました。
  
  ちょうどこのG.W〜日帰りで京都・舞鶴の海上自衛隊の様子を見に行ったので、旧帝国海軍の史跡を興味深く拝見させていただきました。
  
  艦内生活では金曜日カレーがお馴染みだそうで、舞鶴でもカレーが販売されていて・・
  大勢でおいしく食べられるので、ちょうどいいメニューなのでしょう〜☆
  
  「大和」の技術の数々を詳しく見てこられたご様子で、私はあいにく艦内まで入れず〜外からの眺めのみだったので〜そちらも見応えがありました。
  
  また時折軍人さんの方々の悲哀も感じられて、歴史を知るのも有意義ですね。
  
  帰りは急遽新幹線で帰られたそうですが、充実したご旅行でしたね〜〜
  　　　　　　　　　　　　　ふわっくま

  mochimochi_kingdomさん からの返信 2017/05/13 21:25:19

  RE: 江田島＆呉のご旅行・・

  ふわっくまさん　こんばんは。そして、はじめまして。
  
  "いいね"＆メッセージありがとうございます。
  
  GWは、舞鶴の海上自衛隊、すなわち第二術科学校へ行ってきたんですね。
  旅はイコール遊びですが、今回の江田島・呉への旅は色々考えさせられました。
  
  関西にお住まいなのですね。
  小学生の頃、父が大阪で単身赴任だった関係で、休みの度に遊びに行っていました。
  宝塚ファミリーランドとか、箕面で紅葉の天婦羅なんか食べた記憶があります。
  
  自分がまだ行った事がない地域を沢山旅されていらっしゃるので（四国は未上陸です）、
  ネタ探しに、時々おじゃまします。今後ともよろしくお願いいたします。
  
  mochimochi_kingdom