新春レッサーパンダ紀行【１】 九十九島動植物園森きらら＆長崎バイオパーク　元日からの営業が嬉しい長崎の２園！！ ライム君大きくなったね！！レモン君にも会いたいな・・・＠森きらら　みんな元気でなによりです＠長崎バイオ　

2017/01/01 - 2017/01/01

２０１７年のレッサー初めは昨年と同じく長崎県の２園・・・九十九島動植物園森きららと長崎バイオパークです。
年末年始は休園となる園館が多いなか、長崎バイオは以前から、森きららが昨年から元日営業となり、お正月休みの動物園訪問の行程がグンと拡がりました。

今回の森きららの訪問では、２０１４年生まれでここ２年ほど会えていないレモン君、ライム君に会うのが目的で、しかも、某レッサーファンの方からの依頼の「森キララのレッサーの展示パターンの解明」と言う裏ミッション？もあったのですが、残念ながら現地では解決出来ずとなりました・・・でも、帰園後のメールでの問い合わせに対して間髪入れず頂いた、森きららレッサー舎が抱える施設面、飼育技術面の課題も含めた展示ローテーションの説明にいたく納得・・・後日談も含めて新年早々とても気持ちのいいレッサー初めとなりました。

ちなみに、森きららレッサーパンダ展示ローテーションの基本。
屋外－屋内－バックヤード１－バックヤード２を、
＜１日目＞ライム君－レン君－レモン君－ミカンちゃん
＜２日目＞レン君 －レモン君－ミカンちゃん－ライム君
＜３日目＞レモン君－ミカンちゃん－ライム君ーレン君
＜４日目＞ミカンちゃん－ライム君－レン君ーレモン君
そして、また１日目に戻る、のローテーションだそうです。


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 佐世保(長崎)

２０１７年の動物園初めは昨年同様で長崎県佐世保市の九十九島動植物園森きららです。
昨年から１月１日も営業しているのでお正月のレサパン紀行の選択肢が拡がりました。

森きららの入園料は大人８２０円です。

こちらが森きららのレッサーパンダ舎です。

屋外放飼場と屋内展示室が１つずつです。

屋外放飼場に１匹出ていましたよ。

君は誰？

森きららには４匹のレッサーパンダが暮らしています。
お父さんのレン君とお母さんのミカンちゃんは何度も会っているので識別はできますが、２０１４年生まれの双子のレモン君とライム君は子供の頃に一度会ったきりなのでぱっと識別ができません。

てな訳で屋内をチェック。

屋内はレン君でした。

おはよ～、レン君。

レン君は２００７年６月１４日宮崎市フェニックス自然動物園生まれ、２０１０年に森きららに移動してきました。
２０１３年に徳山からやってきたミカンちゃんとペアリングをするものの最初の年は散々な結果になり関係者とファンを心配させましたが、心機一転で臨んだ２０１４年に念願のパパになりました。

レン君と言うと市川生まれで今は大牟田で暮らすレン君がイケメンでファンの間では有名ですが、森きららのレン君もかなりの男前パンダですよ。

こちらが森きららの４匹のレッサーパンダです。

双子兄弟のレモン君とライム君は毛色の違いで識別できるようですね。

かなり濃い目の毛色なのでこの子はライム君のようですね。
森きららのレッサー展示は終日交代なし展示なので今日会えるのはレン君とライム君と言うことになりました、レモン君にも会いたかったなぁ。

実は今回の訪問の目的に一つに森きららのレッサー展示シフトを読み解くと言う隠れミッションもあったのですが現地では全然解けず（苦笑）
そこで、後日、メールで園に問い合わせたところ早速ご返答を頂き展示のパターンを教えて頂くことが出来ました。
それによると・・・、

森きららの４匹のレッサーは、ライム君－レン君－レモン君－ミカンちゃんの順番で、屋外放飼場－屋内展示室－寝室１－寝室２（寝室は非公開）の４カ所をローテーションするそうで、今日１月１日は屋外にライム君、屋内にレン君なので、明日はローテが１つ進んで屋外にレン君、屋内にレモン君となるとのことでした。

また、返答の中には今後可能な範囲で展示個体の情報開示していきたいとの嬉しいお話もあり、実際に１月の３連休の展示シフトがツイッターに掲示されるようになりました→https://twitter.com/morikirara_taro/status/817317847655325696?lang=ja

また、メール内で余談として竹の葉を立てての給餌をご提案させて頂いたところ、早速翌日に試して頂いたようで、そのレスポンスの速さに驚くとともに大変嬉しい気持ちになりました。
もちろん素人であるファンの要望をいちいち全部取り入れる必要は全然ないとは思いますが、こういう風に取り敢えずトライしてもらえると園、キーパーさんへの信頼感が増しますよね。

この東屋も近いうちに新しくなるそうです。

ライム君、いいキーパーさんに担当してもらえてよかったね！！

レン君も！！

ちなみに、午前と午後で展示個体を入れ替えるのも提案させて頂きましたが、施設面と飼育技術面で現段階では難しいとのことでした。
それは仕方のないことなので１ファンとしては納得です。

あっ、寝室にもう１匹姿が見える！！

と思ったら・・・、

ララスカル？？

他の子にも会いに行きましょう。

ひなたぼっこシロテ家族。
６月２３日生まれのおチビちゃんも元気そうです。

ミーア鍋。

ヤマネコ舎。

国内のツシマヤマネコ繁殖基地の一つになっている森きらら。

現在は季節的に繁殖優先で展示は休止しています。

アムールヤマネコのツバキちゃんは展示していました。

可愛い。

１頭になってしまったアサヒ君。

すりすり。

アドベンから来園したチーターのキリ君は検疫中でした。

展示はライオン放飼場でアサヒ君との交代展示になるそうです。
チーターのジャンプ力ってよく知らないのですが今のライオン放飼場で大丈夫なのかな？

アジアゾウ舎。

寂しくなりました・・・。

こちらはこれからのカップル・・・ハヤト君といとちゃん。

ハヤト君は相変わらずの怖がりさんでした・・・彼の前では急な動きとかはしない方がいいですね。

レッサー舎に戻るとライム君が自主的に竹の葉を立てて食べていました。

なかなかやるね、ライム君。

食後はモートにも降りて元気に歩き回っていました。

時々、レッサー舎から音がして、シェードが上がり下がりしていたのでキーパーさんが入られたのかと思っていたら・・・レン君がシェードの上げ下げをしていました（笑）

さすがにやるね、レン君！！

ライム君。

生まれて暫くは本当に小さくて心配だったレモン君＆ライム君ですが、立派な男の子に成長してくれました。
そろそろお嫁さんが欲しいところではありますが、現在の国内のレッサー状況を見ているとお嫁さん探しは難しいかもしれませんね。
しいてあげればズーラシア、甲府の遊亀、三島の楽寿園と言ったところでしょうか？八木山は血統近いしね・・・。

森きららの売店はオリジナルグッズが充実していました。

ファンにとってはとても嬉しいですね。

森きららを離れて本日２園目は長崎バイオパークです。
森きららからレンタカーでゆっくり走って、途中コンビニ等にもよって約１時間の距離です。

長崎バイオパークの入園料は大人１７００円です。

長崎バイオパークは園路をぐるっと一周するタイプの動物園・・・ズーラシアをワイルドにした感じでしょうか？
「（動物が）逃げたら捕まえればいい」のコンセプト（？）が根底に流れる不思議な空間です。

岩山の上からラマが見下ろす・・・この風景こそ長崎バイオ。

超希少種から家畜種まで飼育種は多岐にわたります。

ヤギちゃんには餌やりができますし、園内にはキツネザルやリスザルが放し飼いにされておりふれあうことができます。

長崎バイオの冬の風物詩はカピバラ露天風呂ですよね。

カピ様の放飼場には欧米からのお客さんがたくさんこられて、お昼寝するカピ様とのふれあいを楽しんでらっしゃいました。

僕が放飼場に辿り着いた時がちょうど露天風呂のオープン時刻だったのですが、今日はあったかだからか温泉に入る子がいませんでした。

まあ、こればっかりはご本人様たちの意志なので仕方ないですよね、お昼寝カピも可愛いですのでいいですけどね。

マレーバク家族。

手前の小柄な子が３月１４日生まれのプルサ君だと思います。

自由なミーアさん。

ごくごく普通に園路に出てきますよ。

こちらが長崎バイオパークのレッサー舎。

池に囲まれた広い屋外放飼場と３つの屋内展示室で構成されています。

屋外放飼場にはシイ君が出ていました。

シイ君は２０００年７月１３日広島市安佐動物公園生まれ、１６歳と高齢の域に入ってきましたがとても元気そうでした。

浜松市動物園のテルちゃんのお父さんですね。

こちら屋内展示室です。

３部屋あるうちの１部屋は現在屋外のシイ君の部屋となっていました。

向かって右側の部屋にダイチ君とアイアイちゃんでした。

写真奥の子が２００２年７月１７日周南市徳山動物園生まれのアイアイちゃん、手前の子が２００６年８月１日広島市安佐動物公園生まれのダイチ君です。

アイアイちゃんは浜松市動物園のテルちゃんのお母さんです。

そして向かって右の展示室には２００７年７月２５日愛媛県立とべ動物園生まれのキキちゃん。

今年早１０歳となるキキちゃん。

年齢的なバランスだけで見ると、シイ君とアイアイちゃんは繁殖の任から離れてダイチ君とキキちゃんのペアリングでいきたいところだと思いますが・・・相性などもありなかなか難しいのでしょうね。

いずれにしても一番若いキキちゃんで今年１０歳・・・そろそろ次の世代のことを考える必要があるかもしれないですね。

キキちゃんの今日のベストショット（笑）

屋内の３匹は訪問中基本寝てました。

屋外のシイ君はとてもアクティブ。

池に近い斜面も散歩コース・・・この斜面は亀が甲羅干ししていることがあるのですが、その場合はシイ君は亀を蹴散らして歩きます（笑）

１６歳とは思えない若々しさですね。

ひとしきり放飼場を歩き回った後は木に登って毛繕い。

道行くお客さんに”可愛い僕はここにいるよ”アピール。

お隣のアライグマ舎で「きゃー、アライグマ可愛い」と言っていたお客さんはここで”真の可愛い”を知ることになりのです（笑）・・・もちろんアライグマもかわいいけどね、でもレッサーには敵わないでしょ。

レッサー舎を離れて順路を進みます。
なんせ広い園内なので一度レッサー舎を離れるとさすがに戻る気は起らなくなります。

ビフォアアフターでお馴染みのニック君とみずきちゃん・・・仲良し。
番組で獣舎をリフォームしてもらいました。

そして、長崎バイオで忘れてはならないのが（忘れるわけもないのですが・・・）がカバ家族。

手前にモモちゃん、ノンノンさん、そして、１０月１０日生まれのテト君
左奥が出目太君、右奥がドンさんです。

生後３ヵ月のテト君はぐっすり。

僕の最寄り園の王子動物園出身の出目太君。
モモちゃんとの１８歳差のペアリングをものともせず４歳でパパになるなんて・・・びっくりです！！

今日はレンタカーを佐世保駅で返してＪＲで大牟田まで移動し泊、明日は大牟田市動物園を訪問します。

この旅行記へのコメント （2）

• zettai4690さん 2017/01/02 08:29:36

  はじめまして

  いつも楽しく拝見しています。
  動物たちの血統まで良くご存知で、どこの旅行記かは忘れましたが、海外の(たぶん北米)レッサーパンダの両親まで記されていたのにはびっくりしました。
  子供達が小さかった頃は、上野動物園の年パスを買って何度か行きましたが、一つ一つをじっくり見るわけではないので、名前までは記憶がありません(笑)
  はじめてレッサーパンダを見たのは、もう２０年以上前ですが熱川のバナナワニ園で、小雨の中屋外の放出場で展示していまして、地元の動物園のコアラと比べ、随分おおらかだなと感心しました。
  当時のコアラは、まだまだはれ物の扱いでしたから。
  最近の動物園はかなり展示も工夫していて楽しいです。
  シンガポールのように頭の上にも動物達が見えると、更にびっくり楽しいですね。
  これからも旅行記楽しみにしています。

  jilllucaさん からの返信 2017/01/03 06:06:55

  RE: はじめまして

  zettai4690さん
  
  おはようございます。
  いつもご覧頂きありがとうございます。
  
  > 動物たちの血統まで良くご存知で、どこの旅行記かは忘れましたが、海外の(たぶん北米)レッサーパンダの両親まで記されていたのにはびっくりしました。
  
  今はいろいろな方がネットで情報をあげられているので何とかレッサーの血統を追うことができて海外の楽しみが増えていますね。
  中国とかはさっぱりですが、北米なら日本由来の個体は何とか追えます。
  
  >子供達が小さかった頃は、上野動物園の年パスを買って何度か行きましたが、一つ一つをじっくり見るわけではないので、名前までは記憶がありません(笑)
  > はじめてレッサーパンダを見たのは、もう２０年以上前ですが熱川のバナナワニ園で、小雨の中屋外の放出場で展示していまして、地元の動物園のコアラと比べ、随分おおらかだなと感心しました。
  > 当時のコアラは、まだまだはれ物の扱いでしたから。
  
  名前が分かると愛着がひときわ湧くんですよね〜。
  でも、必ずしも個体名を掲示している訳ではないですしね〜、当時の熱川はレッサーの名前を一切公表してませんでしたし。
  レッサーは寒い国が原産ですので、雨や雪はものともしないんですよ。
  川や池などは苦手としていますが、雨は問題ないようです（笑）
  当時のコアラは腫れもの扱いでしたね、今はコアラはなぞ？の病気で若い子が亡くなることが多くて・・・ちょっと心配です。
  
  > 最近の動物園はかなり展示も工夫していて楽しいです。
  > シンガポールのように頭の上にも動物達が見えると、更にびっくり楽しいですね。
  > これからも旅行記楽しみにしています。
  
  日本の動物園は施設的にはまだ追いつかないことも多いですが、キーパーさんの工夫は相当なものだと思います。
  これからもそう言ったハードではないソフトの部分もご紹介できればなと思っています。
  これからもどうぞよろしくお願いいたします。
  
  今日も動物園巡りです（笑）
  
  jillluca