★世界一の正四尺玉　片貝まつり★

2016/09/10 - 2016/09/11

越後三大花火と言えば海の柏崎、川の長岡、山の片貝と呼ばれています。
長岡花火は毎年恒例行事というくらい
（詳しくはこちら→http://4travel.jp/travelogue/11161575）
1年に一度の大切なイベントとして足を運んでいますが、
今回、10年ぶりくらいに片貝まつりを訪問することができました。

長岡花火は祈りや復興の願いをこめた花火ですが
片貝の花火は浅原神社の奉納花火です。
熱い地元の方の想いが詰まった花火がたくさん夜空を咲かせていました。
夢中で撮り続けた写真から厳選してこちらの旅行記に綴らせていただきます。

エリア 小千谷・川口(新潟)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）
• 利用旅行会社: クラブツーリズム

浅原神社には資料展がありました。
盛り上がっております。

こちらが実際の四尺玉の大きさ
直径は120cm　420kg
この大きさの玉が上空800mまであがり直径800mの大輪の花を咲かせます。
スカイツリーの高さよりもさらにさらに上ですからね～
成功した時は本当に感動します！

片貝まつりでは両日22:00に打ち上げです。
夜の打ち上げが楽しみです。

ずらり花火番付
みなさん撮影ポイントとなっています。

この手書きの番付いいですね！

町民の方がたくさん奉納されています。

こちらは片貝まつりのエースでもいいましょうか
正三尺玉と正四尺玉のスポンサーのみなさまです、

屋台を堪能してから桟敷会場に向かいます。
桟敷は体育座りくらいのスペースしかないので
なかなか狭いですが、たくさんの台車が通るお立ち台の近くだったので
お祭りの雰囲気を存分に楽しめました。

花火のプログラムを800円で購入。
やはりここに来たらこれを買わなくては！
これ大きさがすごいんですよ。

比較するものがないので缶ビール置いてみました。
新聞より大きいです。
この番付にすべての打ち上げ内容とメッセージが書かれています。

約3時間近くに渡って打ち上げられる花火が始まりました！
3時間も花火観賞できるなんて、なんて幸せなんでしょう☆

一つ一つのプログラムを大事に読み上げてから打ちあがります。

よく花火大会の一部にメッセージ花火というものがありますが
まさにそのメッセージ花火ですべてが構成されてます。

もちろんミュージック花火などありません。
想いが詰まった花火を私達は一緒に楽しませていただいている。
そんな感じです。

美しい尺玉の「和火」
昔の日本の代表的な花火で黒い火薬を使用しています。

見た目の華やかさは地味かもしれませんが
都内やビル街での花火大会のような電気やネオンがある場所とは違い
ここ片貝の空では深い橙色が夜空に咲き、妖艶な美しさを感じます。

私の好きな小割系
時間差で小さい小割花火が開きます。

最近は薄いパステル調の花火も増えてきました。

新潟の花火は金冠ははずせません！
長く尾を引く金色の糸、美しくて心を奪われそうです。

スターマインがすごく空が一気に昼間のように。

メッセージは還暦や出産、結婚祝いなど様々です。
一つ一つメッセージがアナウンスされ思わず涙がぽろり。

特に追悼の花火のメッセージは涙が出ます。
花火が好きだった人へ送る花火、いいですね。
奉納花火は町民以外にも他県や海外の方からも奉納されています。

今回私が感動したメッセージをお名前は伏せて一部紹介したいと思います。
メッセージと写真はプログラムと異なりますがご了承ください。

「三十三回忌　奉納
お父さん夜空で花火を見ていてね！
もう少しで逢えるといいね」

「天国でも素敵な笑顔でいてほしいから
大好きだった花火を贈ります」

「そっちはなじらね？夢でいいから会いてえな～」

※なじらねという言葉は新潟の方言で「どうですか？」という意味です。

「お母さんの笑顔が宝物でした。
もう一度笑った顔が見たいです。」

「君の居る大空へ花火を打ち上げます。
上から見ていてください。」

「祭に酔いしれるあなたの姿はないけれど、
天上でこの余韻と響きを楽しんで！」

「あなたに伝えたい思いをいっぱいにして今から届けます。
淋しいけど頑張るよ。
いつか会える日まで
さぁ高く高く届け！」

「来年は片貝の花火が見たい
そう言っていた願い　みんなで叶えます
今夜は一緒に楽しみましょう
想いが届きますように」

一部お名前を伏せて紹介させていただきました。
心温まるメッセージに思わず泣いてしまいました。
大切な方々にきっと届いていると思います。

私も自分があの世に行ってしまったら
大好きな花火を打ち上げてくれたら何よりも嬉しいなぁと思います。

このようなすべてプログラムにメッセージが入った
花火はここだけではないでしょうか？
片貝花火は多くのリピーターさんがいらっしゃいますが
何度も足を運んでしまう魅力の一つだと思います。

片貝中学校を卒業した方々は個人の奉納とは別に
20才、33才、42才、50才、還暦になるとみんなでお金を出し合って
大スターマインを打ち上げます。
それぞれオリジナリティにあふれたスターマインがあがり
打ち上がる前はお立ち台で「あっがっれ！あっがっれ！」とみなさんで盛り上がります。
思わず私までニコニコ♪

そのような風習も花火の町で生まれ育ったここ、片貝だけでしょうね。
花火好きの私としては羨ましい限りです。

今回久しぶりに片貝を訪れたのですが
土曜日の開催でしたので来ることができました。

片貝まつりは毎年9月9日10日と決まっていますので
一度土日開催になるとしばらくは平日開催です。
これは長岡花火も同じですね。

以前訪れた時は近くの学校のグランドから見ました。

でもどうしても桟敷席で地元の方の熱気を感じてみたかったのと
またあの世界一の四尺玉を見たいと思ったからです。

桟敷席は1枡30,000円ですが2日間入場が可能となっています。
Max8人まで入れますが、正直8人はきついです。
6人がベストでしょうね。

私はツアーで来たので1枡に7人でしたが
途中で狭さに耐えられなくなってしまったのか
2人離脱したので少し余裕を持って見る事ができました。
男の人はかなり試練かもしれません。

今回、一番美しく撮れた写真。
200枚近い写真の中での一等賞です。

東京の旅人san奉納「星屑スターマイン」
私の大好きな千輪が打ち上げられ、
最後は二尺玉と思われる彩色千輪が夜空に咲きました。
番外なので二尺玉という表記がなかったのですが
あの大きさは二尺ではないかと思います！

この色の組み合わせも目が覚める感じ。

片貝煙火工業さんの花火は千輪が多くて
私好みの花火です。
和火をバックに千輪はあまりない光景。

今日一日だけでたくさんの千輪コレクションを撮影できました。
ほとんどの花火大会では、千輪のプログラムは少ないので嬉しいです。

大切に打ちあがる一発一発をカメラに刻んでいきます。
スターマインとは違った想いの詰まった一枚になります。

プログラムも終盤に近づいてきました。
しかし四尺玉は22:00からですから最後までみなさん席にいます。
22:00ってすごいですよね。
この日は子供も夜更かしかな？

これは三尺だったと思うのですが・・・
音がすごいですね。
山に響く感じが海や川とは全然違います。

和火も今年度は見納めかなー
情熱的な色で本当に好きです。

今回写真ではお見せできていませんが
ニャンターマインというスターマインがすごくかわいいです。
猫のクオリティもいいし工夫されていて思わずにんまりしちゃいます。

２２：００
サイレンが鳴りみなさんが見守る中、フレームに入りきらない四尺玉
玉名は「昇天銀竜黄金千輪二段咲き」です。
片貝町民のみなさんから成人のお祝いに上げられました。
無事に成功です！！

すごい迫力です。
花火の打ち上げの音とは思えないお腹にひびくような音
ゆっくり花開く夜空の花
すべてがスローモーションのような感じがして鳥肌が立ちました。
この迫力はぜひ生で見ていただきたいです！

まつりの終わり

1人の町民の方の後姿。
なんとなく寂しくもあり達成感もあり・・・
片貝の奉納花火の歴史は江戸時代までさかのぼり
その伝統を現在まで引き継いできました。
そしてこれからもたくさんの花火が想いと共に打ち上げられていくでしょう。

片貝町のみなさま、素敵な奉納花火をありがとうございました！