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京の夏の旅・文化財特別公開として、普段は非公開の場所が何か所か一般公開されており、そのうち、並河家住宅と有栖館に行ってきました。<br /><br />尚、この特別公開は一部を除き、9月30日まで行われています。<br /><br />いずれの場所も600円で、係りの方が丁寧な説明をしてくれました。

京の夏の旅・文化財特別公開 2016年 有栖館と並河家住宅

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2016/07/29 - 2016/07/29

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みーみ

みーみさん

京の夏の旅・文化財特別公開として、普段は非公開の場所が何か所か一般公開されており、そのうち、並河家住宅と有栖館に行ってきました。

尚、この特別公開は一部を除き、9月30日まで行われています。

いずれの場所も600円で、係りの方が丁寧な説明をしてくれました。

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  • まずは七宝焼きで有名な並河靖之の邸宅を訪れました。<br />近くを白川が流れ、周辺にも古い町並みが残る閑静な住宅街の中にありました。

    まずは七宝焼きで有名な並河靖之の邸宅を訪れました。
    近くを白川が流れ、周辺にも古い町並みが残る閑静な住宅街の中にありました。

  • 屋敷の正面。<br /><br />虫籠窓がある古い商家の佇まいです。<br />実際、自宅、工房のほかに、商談場所が邸宅内に作られています。

    屋敷の正面。

    虫籠窓がある古い商家の佇まいです。
    実際、自宅、工房のほかに、商談場所が邸宅内に作られています。

  • 登録有形文化財に指定されています。

    登録有形文化財に指定されています。

  • 屋敷の一階は商談を行う場所で、海外からの客も多かったので、畳に椅子と机の応接セットを置いたり、鴨居の高さが当時のものとしては高いなどの特徴があります。

    屋敷の一階は商談を行う場所で、海外からの客も多かったので、畳に椅子と机の応接セットを置いたり、鴨居の高さが当時のものとしては高いなどの特徴があります。

  • 残念なことに、室内は撮影禁止。<br />元工房には並河の七宝の作品や、下絵、作業に用いられた道具などとても<br />貴重なものが展示されていますが、これも写真は禁止でした。<br /><br />並河の七宝は主に海外向けだったので、日本にはあまり残っていないそうですが、<br />その超絶技巧には驚くばかりです。

    イチオシ

    残念なことに、室内は撮影禁止。
    元工房には並河の七宝の作品や、下絵、作業に用いられた道具などとても
    貴重なものが展示されていますが、これも写真は禁止でした。

    並河の七宝は主に海外向けだったので、日本にはあまり残っていないそうですが、
    その超絶技巧には驚くばかりです。

  • お庭は七代目小川治兵衛の作で、庭園だけは撮影できます。

    お庭は七代目小川治兵衛の作で、庭園だけは撮影できます。

  • 池の水は琵琶湖疏水から引いてきており、水が流れる音が絶えず聞こえて涼しさを誘います。

    池の水は琵琶湖疏水から引いてきており、水が流れる音が絶えず聞こえて涼しさを誘います。

  • 屋敷の一部が池の上に浮かんだようになっている作りが秀逸ですね。

    屋敷の一部が池の上に浮かんだようになっている作りが秀逸ですね。

  • 琵琶湖疏水から引きこんだ水はこの池を通って、隣のお家へと流れていきます。その隣の家はなんと、庭を作った小川治兵衛のお宅だそうです。<br /><br />そして、その水はさらに、小川家の横を走る白川へと流れ込んでいるそうです。

    琵琶湖疏水から引きこんだ水はこの池を通って、隣のお家へと流れていきます。その隣の家はなんと、庭を作った小川治兵衛のお宅だそうです。

    そして、その水はさらに、小川家の横を走る白川へと流れ込んでいるそうです。

  • 手水鉢もとてもユニークな形をしていました。<br /><br />並河靖之は七宝を作るにあたり、色の調合や焼成の仕方、温度は誰にも任せずに、自分だけで行っていたので、今となってはその製法は謎となってしまったそうです。

    手水鉢もとてもユニークな形をしていました。

    並河靖之は七宝を作るにあたり、色の調合や焼成の仕方、温度は誰にも任せずに、自分だけで行っていたので、今となってはその製法は謎となってしまったそうです。

  • 並河家の隣にある小川家ですが、中はどうやら工事をしているようでした。塀があるのでよくわかりませんでしたが、改修されて、公開されたらいいのにな・・。<br />まさか、壊しているわけではないと思いますが・・。<br /><br /><br /><br />尚、並河邸は月、木はお休みです。

    並河家の隣にある小川家ですが、中はどうやら工事をしているようでした。塀があるのでよくわかりませんでしたが、改修されて、公開されたらいいのにな・・。
    まさか、壊しているわけではないと思いますが・・。



    尚、並河邸は月、木はお休みです。

  • 次に訪れたのは有栖館。<br /><br />元々は御所の建礼門の前にあった有栖宮邸を1891年に現在地に移築したもので、京都裁判所長官の官舎として平成19年まで使われていました。<br /><br />それをすぐ向かいにある平安女学院が買い取り、学校の施設として保存・利用しています。

    次に訪れたのは有栖館。

    元々は御所の建礼門の前にあった有栖宮邸を1891年に現在地に移築したもので、京都裁判所長官の官舎として平成19年まで使われていました。

    それをすぐ向かいにある平安女学院が買い取り、学校の施設として保存・利用しています。

  • 京都御苑に面して建つ門は青天門といって、有栖宮邸のものではなく、三井高保が三井本家の門として1912年に建てたものを戦後に移築したものです。

    京都御苑に面して建つ門は青天門といって、有栖宮邸のものではなく、三井高保が三井本家の門として1912年に建てたものを戦後に移築したものです。

  • 扉は欅の一枚板が使われています。<br /><br />移築する際には、バラバラにしないで、この形のまま、運んできたそうです。

    扉は欅の一枚板が使われています。

    移築する際には、バラバラにしないで、この形のまま、運んできたそうです。

  • 青天門横にあるしだれ桜です。今は葉が青々と茂っていますが、日本画家堂本印象の発案で醍醐寺から移されたものです。敷地内から見ると二本の木ということが分かりますが、表から見ると一本の木に見えて、桜の季節にはとても華やいだものになるそうです。

    青天門横にあるしだれ桜です。今は葉が青々と茂っていますが、日本画家堂本印象の発案で醍醐寺から移されたものです。敷地内から見ると二本の木ということが分かりますが、表から見ると一本の木に見えて、桜の季節にはとても華やいだものになるそうです。

  • 建物の中に入ってみましょう。

    建物の中に入ってみましょう。

  • 有栖館も登録有形文化財に指定されています。<br /><br />京都御苑に行くと、「近衛邸跡」とか「鷹司邸跡」とか、石碑が建っているだけなので、宮家の建物が用途を変えながら、現代まで伝えられてきたことはとても貴重なことだと思います。

    有栖館も登録有形文化財に指定されています。

    京都御苑に行くと、「近衛邸跡」とか「鷹司邸跡」とか、石碑が建っているだけなので、宮家の建物が用途を変えながら、現代まで伝えられてきたことはとても貴重なことだと思います。

  • 入り口を入って左側が大きな広間になっていて、いわばパブリックな場所。<br /><br />皇室の方が来られるということもあって、上段の間が設えられています。<br />

    入り口を入って左側が大きな広間になっていて、いわばパブリックな場所。

    皇室の方が来られるということもあって、上段の間が設えられています。

  • 部屋全体は広くて、自分のカメラではうまく撮れませんでした・・。<br /><br />左は上段の間を横から見た所です。

    部屋全体は広くて、自分のカメラではうまく撮れませんでした・・。

    左は上段の間を横から見た所です。

  • 広い客間の一部は板張りの能舞台になっています

    広い客間の一部は板張りの能舞台になっています

  • 庭は十一代目小川治兵衛の作です。

    庭は十一代目小川治兵衛の作です。

  • 庭園は畳に座って見るように作られているので、立って写真を撮ると、確かに、座って見ているのとは違った景色に見えます。

    庭園は畳に座って見るように作られているので、立って写真を撮ると、確かに、座って見ているのとは違った景色に見えます。

  • 釘隠し。<br /><br />木材はすべて柾目を使用しているそうです。

    釘隠し。

    木材はすべて柾目を使用しているそうです。

  • 建物はロの字になっていて、客間棟と住居棟は廊下で結ばれています。

    建物はロの字になっていて、客間棟と住居棟は廊下で結ばれています。

  • 住居棟のほうは、官舎、さらに学校の教育の場として使われていることから、天井など、かなり改築の跡が見られました。<br /><br />

    住居棟のほうは、官舎、さらに学校の教育の場として使われていることから、天井など、かなり改築の跡が見られました。

  • 平安女学院は日本で初めてセーラー服を制服として採用した学校だそうで、そのセーラー服を展示してありました。かわいいですね。特に夏服なんかは今でも着れそうなデザインだなと思いました。<br /><br />

    平安女学院は日本で初めてセーラー服を制服として採用した学校だそうで、そのセーラー服を展示してありました。かわいいですね。特に夏服なんかは今でも着れそうなデザインだなと思いました。

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