たまには「ベタ」な観光旅行1604 「 7年に1度の奇祭　“御柱祭”」　　～諏訪・長野～

2016/04/03 - 2016/04/03

弾丸海外の旅とか、マニアックな国内の旅を好む私ですが、
たまには「ベタ」(関西芸人がいうところの定番中の定番の意)
な観光地を訪れることがあります。
今回は、長野県諏訪市の「御柱祭」をご紹介します。

★「ベタ」な観光地シリーズ

ニセコ（北海道）
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蔵王樹氷(山形)
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阿波踊り（徳島）
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瀬戸内しまなみ海道サイクリング＆内子＆米博物館（愛媛）
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軍艦島　（長崎）
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沖縄本島（沖縄）
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慶良間諸島　“座間味島”(沖縄)
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石垣島（沖縄）
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竹富島＆小浜島（沖縄）
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エリア 諏訪(長野)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

あやしい旅人4人のあやしいＢＢＱを楽しんだ後、
http://4travel.jp/travelogue/11137213
長野駅諏訪市にやってきました。

下諏訪町にある「マスヤゲストハウス」が今晩のお宿です。

全国からのトラベラーさんたちが御柱祭見物のためにすでに集まっていて、“あやしい”旅人の私たち4人も合流します。

私の部屋はこちら。本来は3人部屋ですが、御柱祭という超繁忙期のため4人で宿泊します。

ゲストハウスなので共同の炊事場もあります。

13名のトラベラーさんと一緒に近くの小料理屋で夕食です。

おいしい料理に舌鼓を打ちながら、お互いの旅の話に花が咲きます。

翌朝、いよいよ御柱祭見物の日です。山中から切り出したもみの大木を4箇所の各宮まで曳行し社殿の四方に建てて神木とする諏訪大社の祭です。

諏訪大社には上社、下社の二社があり、それぞれに別日程で祭りが実施されます。
今回は上社の山出し(山から切り出した8本の御柱を曳き出す)を見学します。
2016年の全体スケジュールは以下の通りです。
4月2日〜4日：上社山出し
4月8日〜10日：下社山出し
5月3日〜5日：上社里曳き
5月14日〜16日：下社里曳き
5月13日：下社宝殿遷座祭　
6月15日：上社宝殿遷座祭　

諏訪湖を挟んで上社と下社があります。

よくニュースで報道されるのは下社の「木落し」で、氏子たちを振り払いながら滑り落ちるさまは迫力満点です。

今回見学する上社の御柱には、「メドデコ」というツノ状にV字型に突き出た木の棒が前後に付けられているのが特徴です。

木落しが最も報道される場面ではありますが、それ以外にも様々な見どころがあるようです。

早朝「マスヤゲストハウス」最寄りの下諏訪駅にやってきました。

上社最寄りの茅野駅までは中央本線のローカル列車を利用します。

茅野駅は早朝にも関わらず、大勢の観光客で溢れかえっています。

祭りとなると、通常の何倍もの値をつけて飲食物を販売する「ニワカ売店」が出現しますが、街のイメージダウンになるような気もします。

全8本の山出しのスケジュールは、9時から1時間ごとに木落し、そしてもうひとつの見どころの川越しに至るまで綿密に決まられています。

交通規制がひかれ、街は祭り一色となります。

まずは、茅野駅から10分ほどの場所にある上川の河川敷にむかいます。

多くの観覧客が有料観覧席へと進んでゆきます。

すでに「本宮一」の御柱の綱が準備されてセレモニーが始まっているようです。

有料観覧席は5,000円以上するようで、大手旅行会社のツアーだと眺望のよい席があてがわれるようです。その分旅行代金も高くなってしまいますが。

今回集まったトラベラーさんたちは、1人で海外個人旅行を楽しむ方たちばかりなので、有料観覧席ではなく無料の河川敷から見物します。

8:30頃になると、河川敷もかなり混雑するようになってました。

実は、この木落し前のセレモニーが1時間近くあって、遠くで見てると少々間延びします。

そして9時、御柱はあっという間に滑り落ち、

あっけなく木落しは終了です。

木落しが終了すると、次の御柱がやってくるまでしばらくのインターバルです。

見物客もぞろぞろと移動してゆきます。

ちょうど先ほどの木落し坂の裏手の方へ歩いてゆきます。

駐車場はもちろん満車のようです。見物客の皆さん、できるだけ公共交通機関を利用しましょう（^^

御柱の曳行路にやってきました。

Ｖ字のメドデコが見えます。

「前宮二」の御柱のようです。

メドデコが左右にゆらりゆら〜りと揺れながら進んでいきます。

揺れながら進むことで地面との摩擦が少なくなり、御柱が曳きやすくなるそうです。

間近で御柱を見ることができ、なかなか興味深いです。

曳きっぱなしだと疲れるので、時折休憩しながら進んでいきます。

メドデコも間近で見ることができ、面白いです。

しばしの休憩が終わると、再度木落し坂に向かって出発です。

なかなかの迫力です。

続いて「本宮三」の御柱がやってきました。

楽器隊もいて、かなり賑やかです。

「前宮二」より圧倒的に人が多い気がします。

長い行列の後ろにメドデコが見えてきました。

やはりゆらりゆらりと左右に揺れながら進んでいます。

摩擦を少なくするため、水を撒く人がいます。

氏子の数も多いようです。

時折歩みがストップしますが、撮影するには都合がよいです。

最後尾には、御柱が通った後の木くずを掃除する人たちがいました。

後の御柱がスムーズに通過するためには、重要な役どころです。

沿道にはたくさんの出店が出ています。

すべて沿道にある企業の皆さんからの振る舞いで、無料でお酒やお菓子をいただきました。

続いて「前宮三」の御柱です。

地域ごとにメドデコのデザインや氏子の扮装に違いがあります。

こちらもすごい人出です。

興奮のあまり殺気立っている氏子もいます。

12時となり、いったんここで休憩タイムとなりました。

この時とばかり、見物客が御柱に集まってきました。

上に乗って記念撮影をする人もいます。

トラベラーさんたちも楽しく記念撮影です。

･･･と、メドデコにぶら下がろうとしていた1人の見物客が氏子に引きずり降ろされていましたが、よく見ると“あやしい”トラベラーのリーダーこぼちゃさんでした。

神聖なメドデコには簡単には上がれないようですが、さすがこぼちゃさん、ここでも得意の“あやしさ”を発揮しますwww

最後尾の「前宮四」の御柱です。

最後とあって、盛り上がりもすごいです。

なかなか楽しい曳行路でした。

この後は、再度木落しを別角度から見学。

ちょうど木落しの直前に到着したようで、木落しの瞬間を見ることができました。電柱が少々邪魔ではありますが。

こちらは有料観覧席のやぐらです。次から次へとツアー客が上がってゆきました。

さて、上社山出しのラストは川越しというイベントです。

御柱は幅40ｍの宮川を渡ります。

雪解け水が流れる冷たい川に、男たちが入ってゆきます。

まず先に綱を対岸に渡します。

そしてメドデコを付けたまま、御柱を少しづつ曳いていきます。

御柱が入水し、

なんとか対岸に到着しました。

御柱はこの後、近くにある御柱屋敷に里曳きまでの1ヶ月間安置されます。

なかなか楽しい御柱祭の1日でした。