2015/10/01 - 2015/10/12
1572位(同エリア3878件中)
くろへいさん
コーポラの展望台に上がる坑道には、漆喰に染みたカビと、人いきれの臭気に満ちていた。
誰もが背をかがめるように、汗を拭いながら、一歩一歩階段を登っていく。
足元の大理石の階段は足の形に窪んでおり、幾百万もの先人によりきれいに磨かれていた。
急な階段を一歩ずつ踏みしめながら黙々と上に登る様子は、さながらクーポラの内側に描かれたテンペラの天上世界へ導いているようだ。
道中には陽光を取り込む為の出窓が備えられおり、格子の彼方にはフィレンツェの町並みを見下ろす事ができた。
窓から望む赤瓦の家々は美しく、まるで湧水に撒かれた赤薔薇のように町を覆っていた。
これらの出窓から望む町並みと、坑道状の通路を吹きぬける秋の涼風がひと時の安らぎを与えてくれる。
しかしながら、普段の運動不足に両脚は重く、思ったほどの高さを稼ぐ事ができない。
それでも、自らを励ましながら登る事暫し、ようやく暗い坑道の先に光が射していた。
最後の階段を乗り越えると、トスカーナの蒼い空が視界いっぱいに広がっていた。
展望台の周囲には転落防止用の金網が張られていたが、トスカーナの丘陵を越えた秋風は地上100Mのコーポラの頂きを吹きつけ、目の前の少女の髪が風になびいていた。
見下ろすと、紅葉に染まった丘陵に囲まれたフィレンツェの町が一望できた。
コーポラから見下ろすフィレンツェの街は、中世から変わる事の無い営みを繰り返し続けており、現代に於いても当時の面影を色濃く残していた。
絶景と評すのには陳腐過ぎるフレーズなのは承知だが、秋空の下に広がるジオラマのような中世の町並みに、此処まで来た多くの者は感嘆の声を上げている。
ルネッサンス文化の中心であり、欧州のあらゆる国へ強く影響を与えた”花の都フィレンツェ”
この町を歩く前に、最初に全てを一望する場所に立ってみたい。
Google Mapを備えたスマホもガイドブックもザックに入れ、先ずは自分で実感したかった。
そのとき、遥か下方に見えるサンタ・クローチェ聖堂から時を知らせる鐘の音が風にのって聞こえてきた。
さあ、何処から歩き始めようか?
僕らのフィレンツェの旅は、この瞬間はじまったのだ。
イタリア旅行記 1/4ベネチア編は以下よりご参照下さい
http://4travel.jp/travelogue/11074653
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
郊外の宿泊先からトラムに乗ってフィレンツェ駅に到着。
-
ドォーモを見上げる広場にはオープンテラスのカフェが並び、各自が秋晴れのフィレンツェを楽しんでいるようです。
-
圧倒的な彫刻美
-
入口への長蛇の列に並んでいると、道の端に自転車が落ちてました。
この町にはリキシャもトゥクトゥクも無いので、自転車は神様の思し召しです。
神様に感謝し、拝借しようとしましたが、ワイヤーでロックされてました。
これも神様の試練です。 -
万華鏡のようなステンドガラスと光の競演に見とれてしまいます。
-
直射日光にテンペラ画が傷んでいます。
-
クーポラの天井を覆うテンペラ画
丸いチーズにウジが湧いたようです。 -
これも神様の思し召しでしょうか?
これ全部集めたら500ルピーにはなりそうです。
然しながら、金網の穴から手を入れようとしてもなかなかコインに届きません。 -
ようやくコーポラの頂上に登りました。
すぐそばにジョットの鐘楼が並んで建っています。 -
ジョットの鐘楼の屋上に群がる庶民を撮影
-
-
ナマステー
天使降臨!!!
此処まで登って来た甲斐がありました。 -
フィレンツェの町が丘陵に囲まれている事が分かります。
-
-
再び下界に下りて、今度はジョットの鐘楼へ挑戦します。
-
高い!!
しかし10ユーロ(25万ドン)も払ったので、見れる所は全て見ないと。 -
-
-
-
絵葉書のような景色
を撮った画像 -
-
-
この構図の写真は世界で何百万枚あるのでしょうか?
-
-
-
絵描きのおっさん
写真撮らせてくれますか?
と尋ねたら
「男には撮らせない」
と言われたので、妻に撮ってもらいました。
幸い、バクシーンの要求はありませんでした。 -
フィレンツェのサドゥーです。
-
タハリール広場の偽パピルス売りではありません。
-
美術館の中です。
入るまで2時間ちかくかかりました。 -
これもよくある構図
-
ミケランジェロ作「聖家族」
ミケランジェロのパネルに描かれた3枚のテンペラ画の内現存する唯一の作品です。
知識としては知っていても、実際に見た瞬間、デング熱に感染したように全身が震えました。
16世紀初頭に、これだけ空間を意識した平面図を描くとは…
それにしても、マリアの左肘から後方にかけての段階的な空間表現が凄い。
まさに人類の至宝です。 -
-
アカデミア美術館です。
此処の目玉はダビデ像です。
予約券が無く、此方も長蛇の列が美術館の扉まで続いていました。
はっきり言えば"ダビデ像"以外は吉岡 聖恵ちゃんのいない"いきものかかり"みたいなモンなので、正直入るべきか悩んでいました。 -
"必見"です。
フィレンツェに来てダビデを見ないのは、"歌丸師匠のいない笑点"のようなものです。
ダビデ像が人智を超えて凄いのは、作者のミケランジェロが人の視覚による錯覚を意識して構成した点といえます。
彼は、地上5Mの地点にダビデ像を設置する前提で構成を配置しました。
しかし、この作品を紹介している多くの画像はその意図と離れています。
そこで、ダビデ像を最高にクールに撮る工夫をしました。
機材 RICOH GR 28? F2.8 1/30秒 補正-0.3 ISO200
カメラからダビデの顔までの距離は約2.5M
肉眼で見ると、やや頭が大きく見えるので28?の広角レンズだと4.6Mと丁度ミケランジェロが意識した距離感になります。
一眼レフでも同条件で撮れましたが、ズームのため短焦点のGRを選定。
ピントはマニュアルで顔に合わせ、露出は胸周辺に合わせました。
ISO400まで上げて露出を絞る事も考えましたが、このレンズの描写力はF2.8が最も優れているので、あえてヘソから上に焦点を当てました。
白飛びを抑える為に、-0.3に補正。
まさに完璧な写真!…と自画自賛の一枚 -
尻も美しい
天井の自然光を生かして、+0.7で撮影。 -
再び雑踏に紛れて市内を散歩。
美人とすれ違います。 -
メルカート・ヌオーヴォ(新市場)にある幸運の子豚。
この市場のお土産品の値段は値切ると安くなりますが、品質は相当悪いものが多いので、会社や義理土産にお勧めです。、 -
イタリアンカラーのおばはん
-
ホスカル発見
1H90ユーロもします。 -
レプッブリカ広場で何かの祭典を催していました。
-
馬の口から泡が吹いています。
-
そろそろ夜の帳がおりてきました。
-
予約していたTrattoria i Due Gで夕食
トラットリア イ ドゥエ ジー イタリアン
-
宿泊先のアグリツーリズモのホストがお勧めの店ですが、日本人が多くてびっくり。
-
この店の素晴しいのは、ワインは飲んだ分だけ払います。
テーブルワインがDOCGというのも凄いですが、味もサンジョヴェーゼ特有のフルーティーでやや軽くて飲みやすくてガンガンいけます。
木の皮で包んでいるのもキャンティーらしくて素敵。
結局1.5L全部飲んでしまいました。 -
泥酔状態で三脚を担いで再び大聖堂へ。
-
夜のレプッブリカ広場
-
レプッブリカ広場
-
-
レリーズを使い、スローシャッターで小路を撮影しました。
-
レプッブリカ広場の回転木馬
-
素敵な写真が撮れたので駅前からタクシーで郊外の宿泊先に帰ります。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったグルメ・レストラン
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
52