2015/04/01 - 2015/05/05
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yumidongさん
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夫が急性リンパ性白血病を発症して、わずか1か月で急逝したのは、昨年5月5日のことでした。
3週間の闘病生活の中で、チラリと漏らした言葉が、
「今まではネットへの顔出しを拒否してきたけれど、自分が生きた証に、旅行記に顔を載せてもらおうかな。」
その時は、まさかこんなにも早く逝ってしまうとは、思いもしなかったので、
「嫌だよ、今更編集し直すのは面倒!」とにべもなく断ったのですが…。
8か月たった今、夫への追悼の意を込めて、一緒に出かけた海外旅行記をまとめてみようかなと思い立ちました。
「運よく病院から出られたら、絶対ファーストクラスで旅行しようね!」と言った夫の願いを、実現できなかった代わりに…。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行なし)
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-
家族そろっての初海外は、定番ハワイ。1995年の夏休みのことでした。
ハナウマベイでの1枚です。
海外は食べ物が口に合わないから嫌だと拒否していた昔人間の私を、無理やり夫が連れ出してくれたのですが、すっかりはまってしまい、以後、毎年の恒例行事となりました。 -
1996年8月には、LAへ。
そこから10人乗りのセスナ機で、グランドキャニオンへ行った時の1枚。
この頃は子供中心の旅だったので、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドやディズニーランドまで足を延ばしました。 -
1997年8月は、ケアンズへ。
ここで初めて現地ツアーを使ったのですが、英語力のない私たちは、途方に暮れることばかり…(T_T)。
そんな私たちに声をかけて下さったのが、一緒に写っているM&J夫妻。
ゆっくりした英語で話しかけてくれる夫妻との会話は、物おじしない夫が中心でした。 -
1998年8月、ゴールドコースト。
この頃になると、元来誰とでもすぐに友達になる夫は、現地の人ともツーカーに。
英語力はイマイチなのに、ボディランゲージでジョークまで飛び出すくらい。英会話は専ら夫にお任せでした。 -
1999年8月、カナダ東海岸へ。
ケベックから南下し、ナイアガラの滝まで。
今回は初めての付き付きパッケージツアーで、現地の人との交流は少なかったけれど、同じツアー仲間の人々と仲良くなりました。
夫は、国内外を問わず、友達作りの達人でした。 -
2000年8月、シンガポール、初めてのアジアです。
後方にマーライオンが見えていますが、この時、水に勢いがなく、夫は、「ゲロ吐きマーライオン」と勝手に名付けていました。
いつも愉快な夫です。 -
2001年8月。格安ツアーでパリへ。
当時高3(受験生)の息子は、「行かない。」と言ったので、留守番でした。
ノートルダム大聖堂の裏手の公園で撮った1枚。
美術館や寺院では満足できない娘のために、ディズニーランド・パリへも行きました。 -
2002年8月は、腰痛持ちの夫が手術するために確保しておいた1週間を、急遽とりやめて、パースへ行くことに変更。
頑丈な夫です(#^^#)
腰痛はどこ吹く風?狭いエコノミーの座席でも全く平気でした。
パースから現地ツアーを使って、ピナクルスまで足を延ばした時の1枚です。 -
2003年8月には、シドニーへ。
2年ぶりに息子も一緒に行くことに…。子ども大好きの夫は、大喜び!
息子のお目当ては、ウルルです。 -
強風のため、登山はできませんでしたが、雄大なウルルに出会えて、大感激!
-
2005年1月には、北京へ。大学生の息子は、バイトのため不参加。
北京の冬は、マイナス8度と寒かったけれど、万里の長城には雪がなく、歩き易かったです。 -
同年8月は、夏のオーロラを見るために、カナダ西海岸へ。
ペイトレイクをバックに1枚(^^♪
イエローナイフでは、念願のオーロラを見ることができました。
しかし、家族4人そろっての海外旅行は、これが最後となりました。 -
同年12月、香港へ。
ビクトリアピークでの1枚。
娘のお目当ては、この年にできたばかりの真新しい香港ディズニーランド。
娘にメロメロな夫は、「またディズニーランド?」と言いながらも、結構ご機嫌でした。 -
20007年8月、娘も大学生になったので、夫婦二人だけの旅行になりました。
ホーチミンからシェムリアップへ。
憧れのアンコールワットを背景に撮りました。
私にはあまり話さない夫だったので、どうなることかと思ったら、もう1組のツアー客が女子大生6人組だったので、彼女たちとばかり話をしていました。
私も夫に感化され、負けずに彼女たちとトランプや世間話を!
おかげで、思った以上に楽しい旅となりました。 -
同年12月。ソウルへ。
年末で帰省していた娘も参加。
3人とも韓国初デビューでしたが、近いので国内旅行のような感覚でした。 -
2008年7月、蘇州&上海。
夫は中国はお気に召さない感じでしたが、私が気に入って、3回連続で、中国へ行くことになりました。
何だかんだ言いつつも、上海では、とても感じのいい中国人男性と友達になって、帰国後も、メールを交換していました。 -
同年12月、桂林&広州へ。
桂林川下りは、雨でよい写真がなかったので、龍勝棚田での1枚をセレクト。
広州への寝台列車では、同部屋のご夫婦と仲良くなり、まるで修学旅行のようでした。
本当にすぐに友達になってしまうのは、私には神業としか思えません。 -
2009年7月。黄龍&九寨溝で、チベットの民族衣装を着て撮った珍しい1枚。
本来、夫はコスプレが嫌いなのですが、二人で10元に値切ったので、着ることになったのです。
その後、西安に立ち寄り、見たかった兵馬俑へも行きました。 -
2010年7月。
ローマからミラノまでイタリアを北上。この写真は、ヴェネチアでゴンドラに乗って、撮ったものです。 -
2011年8月には、南ドイツへ。
ハイデルベルク城から下りてきて、撮った1枚。 -
2012年7月。スイス旅行。後方には、マッターホルンがそびえ立っています。
ここで、同じツアーのご夫婦と仲良くなり、帰国後、何度も交流しました。
夫がリタイアしたら、「夫婦2組で北欧へ行こう」と約束し、お互いにそれまでは北欧旅行はとっておくことにしたのですが…。 -
2013年8月。スロベニア&クロアチア旅行。
このツアーでは、12年前にパリで知り合ったご夫婦と偶然の再会!
12年前は、お互いに子供連れでしたが、今回はもちろん夫婦のみ。時の速さを感じました。 -
2014年8月。スペインへ。
マドリッドの王宮での1枚です。
ここでも、夫は一人旅の日本人学生と友達になり、エールを送っていました。
この人付き合いのコツを、私も少しずつ学んだ気がします。 -
2015年5月。
4月15日に、急性リンパ性白血病で入院した夫は、死への不安を乗り越えて、「絶対に治す!」と抗がん剤投与にも輸血にも前向きでした。
この写真は、副作用で髪が抜け始めた時の写真。闘病日記には、「はげるなぁと思うと笑えてきた。」と書いてありました。本当にいつも明るい夫です。
この4日後に、突然あの世へ旅立ってしまった夫。今も笑顔で旅を続けているのでしょうか?
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この旅行記へのコメント (10)
-
- くわさん 2020/12/03 15:27:41
- そうだったのですね
- yumidongさん、衝撃の記事を見つけてしまいました。
そうだったのですね。大変な思いをされたこととお察しします。
思い返せば、私の妻も1年間入院をしていて、その頃から「今」が大切だと思いはじめ、せっせと旅行に出かけたのでした。
身障者になったのもその入院がきっかけ。最初は途方にくれましたが、いろいろお安く旅行に行ける(フランスでは入場料などほとんど無料)、と前向きにとらえています。
妻が入院中に発した言葉「くわ、退院したら絶対富士山に登ろや」は未だ実現できていません。だんだん歩行力が落ちてきましたが、いつぞやは富士山山頂を目指して、一歩ずつ歩んでいきたいと思います。
素敵な旅行記をありがとうございました。
くわ
↓旅行好きになったきっかけです。
http://kuwanosu.com/grandcanyon/index.html
- yumidongさん からの返信 2020/12/04 10:26:37
- Re: そうだったのですね
- 「今が大切」…夫が残してくれた遺産の一つです。
具合が悪くなって1ヶ月で逝ってしまいましたが、闘病中も含めた30年間の結婚生活の中で、人付き合い、生き方、考え方、人生の楽しさ…などを夫は教えてくれました。
それが私への遺産となり、「立ち直りが早いね。」って言われたほど明るく楽しく過ごせています。
マイナスをプラスに変えるというのは、くわさんご夫妻も同じですね。ぜひ、富士山登頂を目指して頑張って下さい。
くわさんのホームページ、PCのお気に入りに登録しました。今後ゆっくり読ませていただきます。
-
- ねんきん老人さん 2017/09/06 08:49:36
- ご主人は今もそばにいらっしゃると思います。
- yumidong さん、ご主人との旅行の思い出、拝読しました。
沢山の写真、それも幸せいっぱいの写真を載せてくださって、ご主人はもちろん喜んでいらっしゃるでしょうが、拝読している私まで心が暖かくなりました。
実は私の妻も今年5月に癌で死亡いたしました。
妻が私より先に死ぬなどということは夢にも思ったことがありませんでしたので、諦めのつく筈もなく、今も毎日妻のことだけしか考えることがなく、外出もする気になりません。
「早く元気になって」 「気晴らしに旅行でもして」 「くよくよしていたって生き返るわけじゃないんだから、早く忘れて何か楽しいことをしたら?」等々、善意で言ってくれる周囲の言葉にいちいち腹をたて、「アンタたちはすぐ忘れるだろうけど、俺まで忘れたらアイツが可哀想だろ!」などと大人げない反論をしています。
私は仏教のことはよく分かりませんが、人は死ぬと西のかなた十万億土にある浄土をめざして旅に出ると聞きました。
でも私は毎日妻に話しかけています。
「先に行っちゃダメだよ。俺もじきに行くから、それまで待ってるんだよ。旅に出るのはそれからだよ。一緒に行くんだよ」
その繰り返しです。
ご主人は、さっさと先に行ったりせず、今もyumidongさんのそばにいらっしゃって、yumidong さんの日常を見守っていてくださると思います。
あんなに沢山の旅行を一緒になさったのですから、浄土への旅も是非一緒に行かれてください。そのときが来るまでは、ちょっとイジワルして、ご主人を待たせてください。待てば待つほど恋心が募るのは人の心の常ですから。
ねんきん老人
- yumidongさん からの返信 2017/09/06 19:31:09
- RE: ご主人は今もそばにいらっしゃると思います。
- ねんきん老人さん、私と同じ思いをされたのですね。
>諦めのつく筈もなく、今も毎日妻のことだけしか考えることがなく、外出もする気になりません。
2年たった私も同じで、夫のことを考えない日はありません。ただ違うのは、私は外出も人付き合いも積極的にしています。
夫のこと忘れるためではなく、夫のことを人に話したいからです。優しく楽しかった夫、死病にも負けずに前向きに生きた夫を自慢したいのです。
>「アンタたちはすぐ忘れるだろうけど、俺まで忘れたらアイツが可哀想だろ!」などと大人げない反論をしています。
そう、人はすぐに死んでいった者のことなど忘れてしまいます。だからこそ私だけは絶対に忘れない。私は毎日考える。未練じゃなく、夫が私の中で生き続けるために!
>私は仏教のことはよく分かりませんが、人は死ぬと西のかなた十万億土にある浄土をめざして旅に出ると聞きました。
私は全くの無信心で、神仏は信じていませんが、運命は信じています。
…とは言え、どんなに強がっても、孫たちの成長を見た時など「夫が生きていたら…、」とか、旅の美しい景色を見て、感動を分かち合いたかった…などと思ってしまうのは、仕方ありませんよね?
>ご主人を待たせてください。待てば待つほど恋心が募るのは人の心の常ですから。
というねんきん老人さんのお言葉を信じて、夫の分まで楽しく旅を続けたいと思います。たくさんの旅の土産話を持って行けるように!
まだまだ傷が深いねんきん老人さんに、逆に慰められました。本当にありがとうございました。
-
- nagiさん 2016/01/10 23:55:54
- 初めまして
- とても素敵な家族写真に涙が溢れてしまいました。
辛い人は他にもいっぱいいますが、yumidongさんが辛いのは当然のことですし本人にしかわからない寂しさも絶対にあります。他にも大変な人はいるなんて思わず、無理に頑張り過ぎず、旦那様のことを想いながらお元気でいてくださったらと思います。
私は去年祖父が急逝し、本当に毎日辛くお風呂でシャワーを浴びながら大泣きしていました。今もたまに抑えきれなくて家族がいない所で泣いています。
でもそうやって祖父のことを考えているのは絶対に祖父に伝わって見守ってくれていると信じています。
こんなに素敵な優しい笑顔の旦那様なので、絶対にyumidongさんやお子さん達のことを見守ってくださっているはずです。この旅行記も顔出ししたのをちゃんと約束守ってくれたんだと見ていると思います。これからも是非素敵な旅行記を投稿してください。有難うございました。
- yumidongさん からの返信 2016/01/11 09:01:51
- RE: 初めまして
- nagiさん、お優しいお言葉ありがとうございました<(_ _)>
あなたは、私よりずっとずっとお若いのに、他人の痛みが解る素晴らしい人だと思います。
私はこの年になるまで、人の悲しみが解らない傲慢な人間でしたから、本当に頭が下がります。
nagiさんのお言葉通り、夫が見守っていてくれるのだと信じ、生前の夫を見習って、笑顔で元気に生きていきたいと思います!
-
- 夏子の探検さん 2016/01/09 14:00:17
- yumidongさん,早く元気に成って下さい。
- yumidongさん、こんにちわ。
お正月は、ご子息とお嬢さんとお過ごしに成られましたか?
ご主人の追悼記拝見しました。
弟の親友も42歳で同じ病気で亡くなりました。
私の友達も、東日本大震災で2人亡くなりました。
私の前の夫だって、41才で亡くなって居ます。
辛いでしょうが、辛いのはyumidongさんだけでは無いので、
前を向いて歩いて下さい。
ご主人さんは、何処かに旅に出てるのではなく、
いつも貴方と共に居るのではと思いますよ。
これだけ、沢山旅行に出られたのですから、
想い出を胸にして、頑張って下さい。
夏子
- yumidongさん からの返信 2016/01/09 19:44:16
- RE: yumidongさん,早く元気に成って下さい。
- 夏子さん、お久しぶりです。励ましのコメント、ありがとうございました。
私は今まで幸運過ぎたので、突然の夫の死で、強いダメージを受けましたが、辛いのは私だけではないことは、たくさんの人の励ましの中で、よく解ったつもりです。
子どもたちも常にエールを送ってくれ、楽しいお正月を過ごせました。
そんな時、「夫がいれば…」と思いましたが、「夫はいる」のですね。
-
- ぶどうの枝さん 2016/01/09 08:35:49
- 素敵な思い出のシェアありがとうございます
- 私の親友も同じ病で亡くなりました。四十代後半でしたが遅く結婚したのでお子さんが幼なかったです。今まで一緒に行かれた旅行のひとつひとつがかけがえのない思い出ですね。シェアありがとうございます。
- yumidongさん からの返信 2016/01/09 19:37:21
- RE: 素敵な思い出のシェアありがとうございます
- 十万人に3人くらいの割で発症すると聞きましたが、結構同じ病気の方がいらっしゃるようです。
しかも、そのほとんどが…。
夫は58歳でしたが、ぶどうの枝さんのお友達は40代とのこと、しかも小さなお子様を残して…なんて無念だったことでしょう。
残された者は、その思い出とともに生きるしかないと思います。読んで下さり、ありがとうございました。
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