晩秋のレッサーパンダ紀行【７】 京都市動物園　おめでとう！！待望の古都ちゃん最初のベビーはとっても大きな男の子！！

2015/11/20 - 2015/11/20

昨年はジャスミンちゃん、古都ちゃんがそれぞれ双子を出産するも様々な不幸が重なり成育したのは途中から人工哺育で育ったムータン君（現、鯖江市西山動物園）だけだった京都市動物園。
ジャスミンちゃんと古都ちゃんともに初産で、園としても２９年ぶりのレッサーパンダの誕生と言う状況だっただけに昨年の状況はある程度仕方のない事だったのかもしれません。

２０１５年、今年はジャスミンちゃん、古都ちゃん共に２度目の繁殖シーズンで、園側も昨年の経験でスキルアップした状態で夏の出産シーズンを迎え、ジャスミンちゃんは双子の男の子を出産、古都ちゃんも男の子を出産し、ここまで見事な子育てを見せてくれています。

今日は、既に１０月１０日から公開されている６月２５日生まれのジャスミンちゃんの子供（旅行記→http://4travel.jp/travelogue/11064368 )を追うこと１ヶ月と１週間、いよいよ公開された古都ちゃんの子供に会いに行ってきました。

実は、スレンダーな古都ちゃんだけに子供の成長を心配していたのですが・・・なんとも健康的なジャイアント・ベイビーに嬉しくなってしまいました！！


これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 下鴨・宝ヶ池・平安神宮(京都)

今日は平日ですが半休を頂き、大阪での用事をこなす前に少しだけ京都市動物園を訪問しました。

京都市動物園の入園料金は大人６００円です。

平日の朝一番なのでやはり閑散としていますね。
比叡山がくっきり見えてとても気持ちのいい日和ですね。

今日のレッサーパンダ配置。

屋内展示室とそれに連なる階段横の屋外放飼場に古都ちゃん、メタセコイアの木のメイン放飼場にはジャスミンちゃん、ウーロン君と茶々じいちゃんは休憩中です。

今日、わざわざ用事の前の僅かな時間に京都まで出張って来たのは、先月公開になった６月２５日生まれのジャスミンちゃんの双子君（旅行記→http://4travel.jp/travelogue/11064368 ）に続き、いよいよ、７月１３日生まれの古都ちゃんのおチビ君が３日前から公開されたからです。

勇んで屋内展示室を覗いてみるとっ！！

いたっ！！
けど、でかっ！！（笑）

一瞬、お母さんの古都ちゃんではないかと疑ってしまうほどの大きさ！！

お母さんの古都ちゃんが見た目とてもスレンダーで、双子を出産したものの成育は出来なかった昨年にこともあり、また、ジャスミンちゃんの双子が生後３カ月半で公開されたのに比べてこの子の公開は生後４か月を越えたこともあり、小柄な子なんだろうと勝手に思い込んいたので、びっくりすると同時にとても嬉しくなりました。

いや〜、立派なお子様で・・・嬉しいなぁ。

やはり、若いお母さんの許に生まれた一人っ子は大きく育つ子は多いですね。

古都ママ登場！！

おめでとう！！
ついに念願の古都ちゃんのお母さん姿が見れて、僕はとても嬉しいです！！

母仔２ショット。

古都ちゃんのお母さんの栃ちゃん（現、旭川市旭山動物園）は周南市徳山動物園で３回の出産で５匹、そして、１０歳を超えてから移動した旭山動物園で２回の出産で２匹の子供を育てあげた名お母さん。

長女の古都ちゃんも素質十分だとは思っていましたが、これまでいい相手がいなかったりで・・・ウーロン君と言う素晴らしいお相手に巡り合えてやっと花開いた感じです。

それにしてもお父さんのウーロン君の繁殖適性は素晴らしいですね。
共に中国からやって来たウーロン君とジャスミンちゃんの子供は日本では全く新しい血統ですし、古都ちゃんとの間の子も血統的にはかなり重要な血筋になりますし・・・、素晴らしいです。

先月のジャスミンちゃんの双子の公開時には、子供の投石で破損していたガラスですが交換が完了していました。

共に中国生まれのジャスミンちゃんとウーロン君との間の子供には中国茶の名前が付けられましたが、古都ちゃんとウーロン君との間の子供には日本茶の名前が付けれらます。

僕はムギに投票しましたが宇治って候補があってもよかったのにと思います。

どの名前になるのかな？
楽しみですね。

メイン放飼場にはジャスミンちゃんの母子・・・ですが、バックヤード開放だったのでジャスママには会えず。

金網コリドーに双子ちゃん！！
手前がロッポ君、奥がプーアル君ですね。

あまりの可愛らしさに「あ〜、ロッポ君、プーアル君、おはよう、可愛いねぇ」と妙な猫なで声で話しかけたのを不審に感じたのか、兄弟はそそくさとお母さんのいるバックヤードに帰って行ってしまいました（苦笑＆涙）

魅力的な古都ちゃんとおチビ君の後ろ姿。

この月齢の仔パンダは毛質がもこもこなので場合によってはお母さんより大きく見えることもありますが、実際の体重はお母さんの三分の一から二分の一程度です。

古都ママも毛並がいいようでよかったです。

もうしっかりと竹の葉も食べています。

この子はお母さんの生まれ故郷の徳山の所属になるのかな？
だとすると将来の奥さんはカリンちゃんかイチゴちゃんかな？

今日はあまり時間がないので、他の子に大急ぎで会ってきました。

キリンの放飼場ではキリンは出ておらずライラちゃんがお食事中。

早く出たくて仕方ないアラシ君。

元気があってよろしい。

お次はネコ科猛獣の皆さん。

１ヶ月前に天王寺からやってきた葉月旭君、バックヤード清掃中のキーパーさんが気になります。

神戸生まれのミワちゃんと大阪生まれの旭君が京都でペアリング・・・う〜ん、三都物語！！
（んっ？三都物語って関西の人しか分からない？？）

京都市動物園の飼育動物は他所から移動してきた場合での基本的にカタカナ名になるのですが、彼はちゃんと括弧書きですが本名も書いてもらえてますね。

クリスちゃんは落ち葉ベッドで気持ちよくお昼寝中。

落ち葉ベッドで寝る様になるまでの試行錯誤は京都市動物園のブログでどうぞ→http://www5.city.kyoto.jp/zoo/enjoy/breeder-blog/diary/20151103-16769.html

アムトラさんは今日は代表してルイ君で。

ツシマヤマネコのミヤコさん。

京都市動物園にはミヤコさんの他に、２匹の若いツシマヤマネコがいて、近々、もう１匹が来園予定ですが、若い３匹は非展示での繁殖組となっています・・・実際にはその内の１匹は残念ながら生まれながらの重大疾患を患っており繁殖組からは外れて、少しでも長生きできるように静養しています。

ミヤコさんは展示と言う形で絶滅危惧種ツシマヤマネコの保護の啓発を身をもって行っています。
高齢の彼女には展示はひょっとしたら苦痛なことかもしれませんが、それでもこう言った啓発は動物園にとって重要なことであると思われます。

ネコ科の皆さんには毎週土曜日に楽しい出来事が！！
サタデー・キャット・フィーバー！！

実験的な要素も含めた様々なエンリッチメントへのトライが行われます。

こちらヤブイヌ放飼場。

デンマル君＆パパヤちゃんかな？？

お客さんの少ない平日の朝でしたが、やはりここには多くのお客さんが来られてました。

４頭の若ゾウは見ていて飽きないですね。
いずれ美都ちゃんとの絡みも見てみたいです。

レッサーパンダ舎に戻るとおチビ君はお昼寝に入るところでした。

最初に京都市動物園のＨＰで写真を見た時は古都ママ似だと思ったのですが、こうして本人を見てみるとどちらか言うとウーロンパパ似の様な気もします。

ウーロンパパと古都ちゃんが混ざるってことは・・・アジアンな感じのイケパンさんになりそうですね！！

古都ママは放飼場で優雅にお食事継続中。

おチビ君は既に竹の葉を食べ始めていますが、授乳は暫く続きます。
ママもいっぱい食べて体力つけないとね！！

「うめ〜」な古都ちゃん。

今日は短い時間だけどしっかりとした子育てを見せてもらいとても嬉しかったです。
是非、お母さんの栃ちゃんのようなグレートマザーになってくださいね。

母仔のお昼寝ツーショットでこの旅行記を〆たいと思います。

噂によると、動物園としてはジャスミン母仔と古都母仔の５頭同時展示も視野に入れて今後の展示を計画しているとのこと・・・実現の可否は現段階ではわかりませんが、そう言った計画を企ててトライしてもらえるのはファンとしても嬉しいです。
楽しみにしています。