シギリヤの頂上でジャンプする

2015/09/09 - 2015/09/09

遺跡が見たくて訪れたスリランカは、人もおだやかでやさしい国でした。
30年にわたる内戦からようやく立ち直り、急速に発展しつつあるスリランカは、サンフランシスコ講和会議で当時のジャヤワルダナ蔵相が日本を擁護して以来の親日国。
街には日本車が数多く走っているし、仏教遺跡では日本が修復に協力してるため日本語をよくみかけます。

3日目の午前中、いよいよシギリヤロックに登ります。

エリア シギリヤ(スリランカ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: ユーラシア旅行社

スリランカ3日目。ハバラナのホテルを朝に出発して、30分くらいでシギリヤに到着です。日本のお城のような石垣のある堀を渡っていきます。

入り口にある小さな博物館には、日本の協力で建てられたことを示す銘文が。スリランカの遺跡には、あちこちに日本語の銘文がありました。全然知らなかったけど、いろいろ協力してるんですね日本。

そしていよいよ姿を現すシギリヤ。父王を殺し、弟からの復讐を恐れた王が巨大な岩の上に築いた孤独の要塞。
あんなものにどうやって登るんだと困惑してしまう。本当に登れるんだろうか。

古代都市シギリヤ 史跡・遺跡

花の下で安らぐ猿のカップル。お前たちは楽しそうだね。

こんな巨大な岩の間のトンネルを通り

狭い螺旋階段を上った先で見られるのが、

シギリヤレディ！
すばらしい保存状態！

王が死に、ここが城でなくなり、僧侶の修行の場として使われていたときに、大半の女性の絵は消されてしまったそうなのだけど、かろうじて残されたのがこれらの絵。

とても5世紀のものとは思えないほどに美しい絵が残されている。これだけきれいに残っているのは奇跡としかいいようがない。

もちろん中には薄れてしまったものもありますが。

そこから螺旋階段を降りて、ミラー・ウォールと呼ばれる壁がある道を通る。壁には詩が彫られているそうなのだけどよく見えない。

そして姿を現すのが、巨大なライオンの爪！
これが孤独な王様のセンス！
ここまででだいたい頂上までの2/3くらい。

ここで怖いのがスズメバチの巣（黒く見えるもの）。登ってる途中にスズメバチが大量に襲ってきたら、ライオンの足のあたりに避難所があるから、そこに逃げ込めというんだけど、それ絶対間に合わないよね、どうしろと。

こわごわ登っていたのだけど、幸いスズメバチは現れず、いよいよ頂上へ！
天気もよくてまさに絶景。

わずかに残る煉瓦の王宮跡。

こんな場所で王は何を思っていたのか……。
この場所が王宮だったのはわずか11年間で、王は弟に敗れて自害、王宮もふたたびアアヌラーダプラに戻されたのだとか。

頂上に土が盛り上がったところがあり、ガイドさんにここでジャンプするといい写真がとれるよ、と言われたのでやってみました。いや……いい写真……なのか……。

気を取り直して、また階段を降りていきます。降りるのは楽。

降りてきたところには、ここが仏教の修行の場だった頃の礼拝所があります。