ミヒンタレーで裸足になって岩山に登る

2015/09/07 - 2015/09/08

遺跡が見たくて訪れたスリランカは、人もおだやかでやさしい国でした。
30年にわたる内戦からようやく立ち直り、急速に発展しつつあるスリランカは、サンフランシスコ講和会議で当時のジャヤワルダナ蔵相が日本を擁護して以来の親日国。
街には日本車が数多く走っているし、仏教遺跡では日本が修復に協力してるため日本語をよくみかけます。

1日目の夕方にコロンボに到着してから2日目アヌラーダプラ、ミヒンタレーまで。

エリア アヌラダプーラ(スリランカ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: スリランカ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: ユーラシア旅行社

スリランカ航空の直行便でコロンボに着くと19時過ぎ。
今回行く場所は交通が不便な場所ばかりなので、時間と苦労を省くためガイドさんとドライバーさんつきです。
まずは空港近くのニゴンボのホテルで1泊。
翌日の朝出発してそこから車で北へ走ること4時間半。

Vivanta Colombo Airport Garden ホテル

到着したのはアヌラーダプラ。今から2500年前にスリランカ最古の都がおかれていた町です。
広大な遺跡が広がっているのですが、おもしろいのは遺跡であると同時に生きた信仰の場でもあること。
この小さな寺院イスルムニヤ精舎でも、門を入るところから帽子、靴は禁止です。

聖地アヌラーダプラ 史跡・遺跡

岩肌にはかすかに象などが彫られ、その上のくぼみにはコインがたくさん。なんでもコインを投げてくぼみに落ちれば願いが叶うとか。私も投げたのですが、池に落ちてしまいました。

本堂に横たわるのは極彩色の涅槃像。古代遺跡の中に塗り替えたばかりの仏像というギャップが面白い。

なかなか意味ありげな表情をたたえた仏像たち。

隣の宝物殿には、5世紀の作といわれる恋人の像が、いたって無造作に置かれています。

続いて訪れたのはスリー・マハー菩提樹。紀元前3世紀にインドのブッダガヤから分け木された、スリランカ最古の菩提樹といわれている。

ほんとだとすれば樹齢は2000年以上。菩提樹の幹は細くてとてもそうは見えず、ちょっと懐疑的にもなってしまうのだけれど、今も多くの信者たちの信仰を集めています。信じることが大切なのですね、うん。

白い服を着た多くの巡礼者が祈りをささげている姿が見られます。

スリランカの多くの寺院の階段の下にあるのが、この半円形のムーンストーン。刻まれた象と馬、ライオンと牛は、生老病死を象徴しているとか。

そこから次の目的地までは徒歩。途中で、オレンジの袈裟に黄色い傘をさした尼さんの行列とすれ違いました。ここが遺跡であると同時に仏教の聖地であることを実感。

そしてやってきたのがルワンウェリ・サーヤ大塔。こういう形の仏塔はスリランカのあちこちで見るけれど、中でもこれは巨大。なんでも高さ55mあるそうな。

下で祈っている人と比べると巨大さがよくわかります。
眺めているうちにちょっと雲行きが怪しくなってきたので、そろそろ退散。
スリランカの天気は変わりやすいのです。

帰りにも、若い僧侶の行列に出会いました。

続いて訪れたのは、アヌラーダプラから車で30分くらいのところにあるミヒンタレー。ここはスリランカで最初に仏教が伝えられたとされる聖地です。ここは僧侶たちが会議をした議場跡。誰かが供えた小さな仏像が置いてありました。

ミヒンタレー 旧市街・古い町並み

石段をしばらくのぼり、境内に入る前に靴を脱ぎます。ここからは裸足です。

ミヒンタレーの中心にあるのがこのアンバスタレー大塔。インドからやってきたマヒンダがスリランカの王に仏教を伝えたといわれる場所。昔は石柱の上に屋根があったらしい。

そしてどーんとそびえ立っているのがインビテーション・ロック。マヒンダが瞑想していたといわれているそうなのだけれど、手すりと階段がついているしこれは登るしかないでしょ。明日のシギリヤの予行演習ですよ。

しかしこれがけっこうたいへん。足下は裸足だし（靴下をはいていたけど、すべるから脱いだ方がいいとガイドさんに言われた）、岩に彫られた階段もかなりすり減ってる。ほとんど手すりだより。この手すりが折れたら落ちて死ぬな、という箇所もいくつかあったりします。

それでも苦労しただけあって、頂上からの眺めは格別。

同じく丘の上に建つマハー・サーヤ大塔も近くに眺められます（大塔のところにも上れるのだけど、岩登りで疲れたのでパス）。

あとミヒンタレーには猿もけっこういます。おとなしいので襲ってきたりはしません。食べ物とか持ってない限りは。

これでアヌラーダプラとミヒンタレーの観光は終了。翌日にそなえ、シギリヤ近くのハバラナにあるチャーヤ・ヴィレッジというホテルに宿泊。木々に囲まれたコテージタイプのホテルです。夕食、朝食ともにビュッフェだけど、けっこうおいしかった。

ホテルの敷地内は自然ゆたかで、リス？にも出会えます。

ホテルのそばには湖があり、湖畔では牛が放し飼いにされています。沈む夕日を眺めながら、スリランカ2日目は終了です。

ハバラーナ ビレッジ バイ シナモン ホテル