元イギリス・ポルトガル，一国二制度の特別行政区，香港・マカオ1人旅　その1：往路+マカオ編①

2015/05/14 - 2015/05/20

以前から行ってみようと思っていたマカオ！(地球の歩き方マカオ12～13を持ってるので2012年には思っていたようです)とマカオに行くのなら香港にも！ということで香港，マカオへJALの特典航空券を利用して行ってきました．5月中旬ですでに真夏の暑さと湿度でしたが，世界遺産を含む街歩きとグルメを堪能してきました．

ルート概要は 羽田★→香港(フェリーへの乗継のみ)★→マカオ★→香港→羽田 です．

その1：往路+マカオ編① 1,2日目
1日目：まずはHND10:00発→HKG13:35着のJL29便で香港へ．香港国際空港到着後，入国することなくフェリーにてマカオへ．マカオ到着後はフェリーターミナルからホテルのシャトルバスでホテルへ向いホテルチェックイン．その後，明日からの路線バスでの移動に備えてマカオパス(SUICAみたいなモノです)をget．さらに歩いてセナド広場まで行き，路線バスにてホテルに戻りました．
2日目：この日はマカオ歴史地区として世界遺産に登録されている30ヶ所のうち29ヶ所をめぐりました．
観光ルートは下記の通り．

1日目：HND→HKG→マカオ外港フェリーターミナル→ホテル→セナド広場→ホテル．
2日目：ホテル→媽閣廟→バラ広場→港務局大樓→リラウ広場，鄭家屋敷→聖ローレンス教会→ドン・ペドロ5世劇場，聖オーガスティン教会，聖オーガスティン広場→聖ヨセフ修道院および聖堂→ロバート・ホー・トン図書館→民政総署→セナド広場，關帝古廟，仁慈堂大樓→聖ドミニコ教会，聖ドミニコ広場→盧家屋敷→大堂，大堂広場→イエズス会記念広場→聖ポール天主堂跡→モンテの砦→ナーチャ廟→旧城壁→聖アントニオ教会→カモンエス広場→プロテスタント墓地→カーサ庭園→仁慈堂博物館→ホテル．

その2：マカオ編② 3,4日目 http://4travel.jp/travelogue/11014178
その3：香港編① 4,5日目 http://4travel.jp/travelogue/11014182
その4：香港編②+復路 6,7日目 http://4travel.jp/travelogue/11014185

エリア マカオ(マカオ)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: JAL
• 旅行の手配内容: 個別手配

羽田空港国際線ターミナルから旅はスタートです．

昨年めでたくJGPを達成したので，羽田空港のJAL First Class Loungeへ．

JAL First Class Loungeの地図になります．

こちらがラウンジです．

こちらがザ・ダイニングになります．

軽く食事をいただきました．

10時発のJL29便に搭乗です．
ちなみにBoeing777-200ERでした．

エコノミーの特典航空券だったのですが，プレミアム・エコノミーにアップグレードされました．プレミアム・エコノミーは初めてです．

機内食です．

この写真はすでに香港国際空港に到着し，マカオ行きのフェリーの中です．フェリー乗場などの写真は全く撮っていませんでした．
フェリー内にはマレーシア人？の団体ツアー客がおり，なぜか全員同じポロシャツを着ていました．

マカオ1日目(全行程1日目)．
マカオ到着です．
コチラが今回マカオまで運んでくれたフェリー(ターボジェット)です．

マカオ 外港フェリーターミナル 駅

フェリー乗場から進んで，マカオに入国します．
入国審査でかなり並んでいましたが，30分ほどで抜けることが出来ました．

今回泊まったホテルはフェリー乗場からシャトルバスが出ていますので，それを利用してまずはホテルへ向かいます．

こちらが今回マカオで泊まった Grand Lapa, Macau です．
チェックイン時にはフロントに日本人の方がおられました．

アーティゼン グランド ラパ マカオ ホテル

部屋は中々広く，キングサイズ？のベッドです．

バスルームにはきちんとバスタブもあります．
この後，とりあえずマカオパスをgetしにホテルの隣の世界貿易中心にある澳門通客戸服務中心へ．

澳門通客戸服務中心で無事マカオパスをget．
ちなみに130パタカ(うち30パタカがデポジットで最初から100パタカチャージ)です．
とりあえず徒歩でセナド広場へ向かいます．

途中，有名なグランド・リスボアです．
かなり特徴的な形をした建物です．
前を通っただけですが…

グランドリスボア カジノ カジノ・ギャンブル

セナド広場に到着です．
実はホテルから30分以上かかっています．

セナド広場 広場・公園

夕食はセナド広場にあるココ 黄枝記粥麺店 でいただきます．
メニューには写真と日本語が書かれており，非常にわかりやすいです．

黄枝記粥麺店 (セナド広場支店) 中華

野菜ハニーという謎の飲み物です．
めちゃくちゃ甘いです．

季節の野菜です．これは菜の花でした．オイスターソースが添えられています．

メインのエビワンタン麺です．
香港にもマカオにも言えることですが，こちらの麺は細くて堅いです．最後まで伸びなくていいのですが，苦手な人はダメかもしれません．
この日は路線バスでホテルに戻り，おやすみなさい．

マカオ2日目(全行程2日目)．
この日はマカオ歴史地区として世界遺産に登録されている30ヶ所のうち29ヶ所をめぐります．まずは路線バスで媽閣廟へ．

マカオ歴史地区その1：媽閣廟．
マカオ最古の中国寺院で明朝の初期に建てられたといわれています．4つある廟のうち3つは船員や漁師の守り神である阿媽を祀っており，1番上にある廟は観音廟です．
中国からの観光客が大勢訪れ，いつも参詣者が絶えないそうです．

媽閣廟 寺院・教会

この廟は丘の斜面に建っています．

石壁には文化人や風流人が残した言葉や詩があります．

こちらもそうです．

観音廟です．

阿媽を祀る廟です．

伝説の阿媽が乗ってきた船が描かれた巨石です．

マカオ歴史地区その2：バラ広場．
媽閣廟前の広場です．

バラ広場 (媽閣廟前地) 広場・公園

マカオ歴史地区その3：港務局大楼．
1874年にイタリア人建築家カッスートの設計で建造され，現在は政府港務局のイミグレーション部門の事務所だそうです．元々はマカオの治安を守るため，インドのゴアから連れて来られたムーア兵の宿舎だったとのこと．

港務局大樓 現代・近代建築

中へ入るための外廊下です．

館内は，このロビーのみ公開されています．

マカオ歴史地区その4：リラウ広場．
リラウはポルトガル語で湧き水のことで，昔のマカオの主な水源の1つだったとのこと．

リラウ広場 (亞婆井前地) 広場・公園

マカオ歴史地区その5：鄭家屋敷．
中国近代の思想家、鄭觀應の屋敷跡で，政府が8年を費やし修復し2010年に公開されました．

鄭家屋敷 (鄭家大屋) 建造物

とても広い中庭？

専有面積4000m2で，マカオで最大規模の住居だそうです．

マカオ歴史地区その6：聖ローレンス教会．
1558〜1560年に創建され，一時期タイパに移設されていたが，1803年にこの地に再建された教会．

聖ローレンス教会 寺院・教会

入口から見た教会内部．
ブルーグリーンに塗られた天井が印象的です．

主祭壇．
豪華な法衣をまとった聖ローレンス像も祀られています．

主祭壇側から見た入口側．

マカオ歴史地区その7：ドン・ペドロ5世劇場．
ポルトガル国王ドン・ペドロ5世を祈念し，1860年に建てられたオペラ劇場．

ドン ペドロ5世劇場 現代・近代建築

大ホールでしょうか．

廊下にあるコチラの階段を登ると…

劇場客席に入ることができます．
今でも使用しているのでしょうか，小道具を運び込んでいました．

マカオ歴史地区その8：聖オーガスティン教会．
1591年にスペイン アウグスティノ修道会の修道士らにより創建され，ポルトガル人イエズス会に継承された教会．現在の建物は1874年に再建されたものだそうです．

聖オーガスチン教会 寺院・教会

入口から見た教会内部．
パールイエローとどっしりとした柱列が印象的です．

大理石の主祭壇．

主祭壇側から見た入口側．

説教壇．
マカオの教会ではあまり見ませんでしたが，この教会にはありました．

マカオ歴史地区その9：聖オーガスティン広場．
聖オーガスティン教会横の広場です．

聖オーガスチン広場（崗頂前地） 広場・公園

マカオ歴史地区その10：聖ヨセフ修道院および聖堂．
イエズス会宣教師を育てるために1728年に修道院が建設され，その後教会が1758年に修道院に隣接して建設されたとのこと．
修道院には関係者以外立入禁止です．聖堂入口は修道院の入口とは別にあり，歩いて5分ほどのところにあります．

聖ヨセフ修道院および聖堂 寺院・教会

聖ヨセフ聖堂．
典型的なバロック様式の教会です．

入口から見た教会内部．
ドーム型天井をもつ教会はマカオでは珍しいとのこと．

主祭壇．

主祭壇側から見た入口側．
マカオの教会には珍しく，入口上にパイプオルガンがあります．

ドーム型天井には2列の規則正しく並んだ天窓があり，中央にはイエズス会の紋章が刻まれています．

入り口から見て右手側の祭壇．
コチラには日本でも有名なフランシスコ・ザビエルの遺骨が安置されています．

コチラがその遺骨(上腕骨)になります．

マカオ歴史地区その11：ロバート・ホー・トン図書館．
1840年代香港で実業家として大成功を収めたロバート・ホー・トンを記念した公共図書館．

ロバート ホー トン図書館 博物館・美術館・ギャラリー

マカオ歴史地区その12：民政総署．
1784年に建てられ数回の改築を重ね1940年に現在の姿となった地方自治局．ポルトガル植民地時代には統治の中枢である澳門市政庁として機能していたとのこと．

市政署 (市政署大樓) 建造物

入ってすぐのロビーです．
腰の高さまで花がらのタイルで飾られています．

正面階段です．

正面階段上にある聖母を描いた石のレリーフ．

正面階段を上ると，会議室があります．
この後，昼食を取りに行きました．

昼食はコチラ ソルマー でいただきました．

ソルマー 地元の料理

フレッシュオレンジジュースです．

マカオ料理の代表的なメニュー ポルトガルチキン．
カレー風味のチキンクリームシチューといった具合です．
昼食後，世界遺産めぐり再開です．

マカオ歴史地区その13：セナド広場．
中央に噴水があるマカオ半島の街の中心です．ここの石畳はポルトガルの熟練工の手によるものだそうです．

セナド広場 広場・公園

マカオ歴史地区その14：關帝古廟．
商売の神様，関羽を祀る廟です．セナド広場近くの市場のそばにひっそりと建っています．

三街会館 (關帝廟) 寺院・教会

廟内部です．関羽の像が祀られています．

マカオ歴史地区その15：仁慈堂大樓．
セナド広場に面する18世紀後半のネオクラシックにマヌエル様式が加わった独自の建築様式の建物．1Fは政府機関で，2Fに上がると博物館があります．

仁慈堂大樓 現代・近代建築

仁慈堂博物館の入口は建物左側の路地にあります．

が，この時は昼休憩でやっていませんでした．

マカオ歴史地区その16：聖ドミニコ教会．
メキシコのアカプルコからやってきたドミニコ修道会のスペイン人修道士により1587年に創建された教会．1997年に大がかりな修復を経て再オープンされたとのこと．
クリームイエローの壁と白い漆喰に緑のドアと鎧戸のコントラストが美しいです．

聖ドミニコ教会 寺院・教会

入口から見た教会内部．
内部もパステルイエローで美しいです．

主祭壇．
祭壇内には色鮮やかな聖母子像が祀られています．

天井にはA.M.(アベ・マリア)の文字をモチーフとした美しいエンブレムが描かれています．

奥の鐘楼の建物には宗教美術品が収められた美術館があります．

様々な宗教美術品が並べられています．

マカオ歴史地区その17：聖ドミニコ広場．
聖ドミニコ教会前の広場です．

聖ドミニコ広場 広場・公園

マカオ歴史地区その18：盧家屋敷．
19世紀後半から20世紀初頭にかけて，両替商などで莫大な富を築いた中国人実業家，盧華紹が建てた邸宅の1つ．

盧家屋敷 建造物

清朝後期の広州建築にポルトガル風の装飾を加えた設計となっているそうです．

マカオ歴史地区その19：大堂広場．
大堂(カテドラル)前の石畳の広場です．

マカオ聖母降誕大聖堂 (カテドラル)/大堂広場 寺院・教会

マカオ歴史地区その20：大堂(カテドラル)．
1622年にイエスの弟子，聖ラザロを祀る教会として創建され，日本を含むアジア地区の主教座であったといわれる教会．マカオのカトリックの中心的役割を担っているそうです．

マカオ聖母降誕大聖堂 (カテドラル)/大堂広場 寺院・教会

入口から見た教会内部．

観光目的の入場はお控えください，とのことですので，祭壇の撮影などはしていません．
この後，少し休憩へ．

休憩はコチラ 義順鮮女乃公司 へ．

義順牛奶公司 (新馬路店) スイーツ

有名な牛乳プリンです．

そしてパパイヤミルク．
休憩後，再び世界遺産めぐりへ．

マカオ歴史地区その21：イエズス会記念広場．
聖ポール天主堂跡石段前に広がる広場です．

イエズス会記念広場 広場・公園

石段下から聖ポール天主堂跡を望む．

マカオ歴史地区その22：聖ポール天主堂跡．
日本にも関係の深いマカオで最も有名な観光遺跡．1582年に聖アントニオ教会付属の礼拝堂として建設されるが，1601年に焼失．1602年から30年以上の年月をかけてイエズス会により再建され，1640年に完成した．当時は東洋一総代で美しい教会といわれたとのこと．1835年に火災に見まわれ，現在はファサードのみ残っています．

聖ポール天主堂跡 (大三巴牌坊) 史跡・遺跡

ファサード中段には4人の聖者の像があります．
左からフランシスコ・ボルジャ，イグナチウス・デ・ロヨラ．

左からフランシスコ・ザビエル，アロイジウス・ゴンザーガ．

最上段には天国の世界が，その下には少年イエスの像が，さらにその下には聖母マリアの像が祀られています．また聖母マリアの段には多くの漢字が刻まれています．

ファサードを抜けると奥には博物館と地下納骨堂があります．

地下納骨堂．
両サイドの棚に日本人やベトナム人殉教者，数百年前にこの教会に埋葬された聖職者たちの遺骨が納められているとのこと．

天主教藝術博物館および地下納骨堂 博物館・美術館・ギャラリー

博物館．
かつてペンニャ教会，聖ローレンス教会，聖ドミニコ教会，聖ヨセフ聖堂などに納められていた16〜19世紀の重要な宗教美術品が展示されています．

聖ポール天主堂跡は，このようにファサードのみが残っています．

聖ポール天主堂跡の横の公園からモンテの砦へ向かいます．

公園内の階段を上っていきます．

階段を上がると砦の城壁が続きます．

マカオ歴史地区その23：モンテの砦．
1617〜1626年にイエズス会の修道士によって築かれた，外部の攻撃から街を守るための砦．22門の大砲が海を睨んでいます．ちなみに大砲は海向きの3方向にあり，中国本土には向いていません．

モンテの砦 (大炮台) 史跡・遺跡

この角度で見ると大砲がグランド・リスボアを狙っているように見えます．

マカオ歴史地区その24：ナーチャ廟．
1888年に創建された廟．小さな廟です．

ナーチャ廟 寺院・教会

マカオ歴史地区その25：旧城壁．
17世紀にポルトガル人が建てた城壁の一部です．

旧城壁 (舊城牆遺址) 史跡・遺跡

マカオ歴史地区その26：聖アントニオ教会．
1565年にマカオで最初に建てられた礼拝堂の跡地に建つ教会．現在の教会は1875年に建てられ，外観は1930年に完成したものとのこと．

聖アントニオ教会 寺院・教会

入口から見た教会内部．

主祭壇．
十字架にかけられたキリスト像が祀られています．

主祭壇側から見た入口側．

マカオ歴史地区その27：カモンエス広場．
聖アントニオ教会，カモンエス公園，プロテスタント墓地，カーサ庭園など文化財の集まる広場です．

カモンエス広場 広場・公園

マカオ歴史地区その28：プロテスタント墓地．
カモンエス広場に面する墓地．イギリス人やアメリカ人の宣教師や商人など約150人の墓があり，入口にはマカオで最初のプロテスタント伝道教会であるモリソン教会があります．

プロテスタント墓地 寺院・教会

モリソン教会．
1922年に建てなおされた素朴であるが優雅なローマ式建築の教会．

入口から見た教会内部．
素朴で良い雰囲気です．

多くの人々が眠る墓地．

マカオ歴史地区その29：カーサ庭園，東方基金会．
カモンエス公園の隣にある1770年に建てられた洋館．ポルトガル王室貴族でマカオ保険業の父といわれたマヌエル・ペレイラの別荘であったとのこと．現在は1989年に東方基金会に買い上げられ，その事務所となっているそうです．

カーサ庭園 (東方基金會) 現代・近代建築

庭園越しの洋館．
この後，昼食後には入れなかった仁慈堂博物館へ向かいます．

仁慈堂博物館入口．
マカオは多くの場所に無料で入場できますが，ここは5パタカの入場料が必要です．

仁慈堂大樓 現代・近代建築

中にはイエズス会の紋章の入った陶器などがたくさん展示されています．

奥には会議室もあります．

多くの宗教関係の祭具，美術品，古文書などが展示されています．

アジアの古地図などもありました．
この日はここまでとしホテルへ戻る前に1軒カフェに立ち寄ります．

それはコチラ マーガレット・カフェ・ナタ です．
エッグタルトの有名店です．

マーガレット カフェ ナタ カフェ

このエッグタルトが超絶品でした．
絶妙の甘さでパイ生地もサクサクです．
今回の旅で食べたものの中でベストがコチラです．
この後，路線バスでホテルへ戻る途中で東望洋餅店というパン屋さんで夕食用のパンを購入していきました．

ホテルへ戻りパンの夕食です．
左がポークチョップではなくチキンのバーガー(これは中々でした)．
真ん中はカレー風味のちくわ？を挟んだパン(これはイマイチ)．
右はレモンティーです．
この日はこれでおやすみなさい．

次→その2：マカオ編② 3,4日目 http://4travel.jp/travelogue/11014178

アーティゼン グランド ラパ マカオ ホテル