2014/03/03 - 2014/03/03
69位(同エリア203件中)
まりも母さん
茨城県各地で開催されている「おひなまつり」今日3月3日が、ほとんどの場所で最終日です。
「土浦の雛まつり」は2月8日〜3月3日
去年も見たし〜どうしようかな〜と悩み・・・やっぱ行こう!と最終日にひとりで出かけました。
旅行記は昨年も掲載しているので、
今年は、去年の旅行記とはちがったルートも歩いてみて、
おひなさま見物&レトロを探す町歩き、としてみました。
(去年もルートはやや違うけど、やはり、おひなさま&レトロめぐりです)
震災後、壊れた蔵など 沢山解体され、急速に土浦のレトロな景色は失われつつあります。
なので、記録の意味にもなるかも・・・と、まりも母的に「レトロだ」と思った景色もチェックしてきました。
前年の旅行記はこちら
2013土浦の雛まつり 珍しいおひなさまが沢山です。
http://4travel.jp/travelogue/10752206
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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-
ガイドマップはあらかじめ、もらっていました。
駐車場は 有料のものは近くにもあるけど、無料駐車場は案外少ないの。
期間中の「臨時無料」ってのは、博物館の駐車場、武道館の駐車場がありますがちょっと歩きます。(土日は、近くの金融機関の駐車場で使える所もあり)
なので、マップには掲載されていない、”まちかど蔵野村”横の蔵利用者用の無料駐車場に停めようと9時半頃に行きました。
蔵利用者用の駐車場なので、台数は20台位かなぁ。
少ないので、マップには案内が出ていないんだね。
9時半に来たらまだ1台しか停まっていなかったけど、10時過ぎには満車だった。(普段も長時間停めると、警告が貼られ通報されると思います)
ひなまつりは10時〜16時。
早く着いちゃったから9時から開いているまちかど蔵を見ようと思いました。
まずは、”まちかど蔵大徳”に入ります。
”まちかど蔵大徳”
江戸時代後期の呉服店を改装した蔵 昭和49年まで営業。
平成9年に土浦市に寄贈され、現在は観光の拠点施設に使われています。 -
入ると右側に2階建ての土蔵があり、展示室に使われています。
まだ、おひなまつりの会場のお部屋は開いていないので、土蔵から見学します。
これは2階の様子。
2階は常設展示っぽくて、大徳にあった古い道具などが置いてあります。
1階は、写真撮影禁止だったので画像がありませんが、大徳の持ち物だった古いおひなさまが飾ってありました。 -
2階階段上から1階を見た所
1階には、土浦で10月に行われる、大イベント「全国花火競技会」と花火に関する展示もあります。 -
表にでると、大徳のすぐ並びの”矢口酒店”の修復工事中の様子が見えます。
昨年の雛まつりは、お店の中で、展示が見られましたが、
震災被害が大きかったこの建物は、大々的に修復中です。
工期4年と聞いたので、まだまだかかりますね。
”矢口家住宅 ”(矢口酒店として営業中)
1800年代中期の建築 -
”まちかど蔵野村”の脇には、雰囲気のある”琴平神社・退筆塚不動院”への道があります。
神社とお不動さんが並んでいるのです。
”退筆塚不動院”のお社の中に「猫のおひなさまがあります」って書いてあるので覗いて見ると〜
ありゃ、かわいい。 -
まだ10時にならないので、そのあたりをぐるっと歩いてきます。
駅前通りを渡り、中央2丁目の商店街の方へ入ります。
左にある”中西はきもの店”はサンダルや下駄・草履の専門店で、
今時少なくなった、下駄や草履の鼻緒をすげてもらえる 貴重なお店。(写真撮り忘れた・・・)
すっごく丁寧に足に合わせて好きな鼻緒をセットしてもらえます。
私も娘のぽっくりに梵天の鼻緒をすげてもらった事がありますよ〜。
で、そのお店の前を通り、進むと、お蕎麦屋さん”桝屋”の前にこれ。
道祖神っぽいけど、なんか、おひなさまにぴったりな図だったので、パチリ。 -
”内田砂糖店”
土浦にも残り少なくなった看板建築。 -
2階の板張りの所は、窓だったのかな?
私がこの建物を気に留めるようになった15年位前には、もう、この状態だったと思う。
何年か前まで、カーテンの引かれた1階のお店の中に砂糖の大きな紙包みが積んであったのを見たように思う。
この先には、古い建物は無かったと思うので、戻ります。 -
商工会議所の路地を入るとある、
”ワタナベ美容室 ”
そんなに古い建物ではないと思うけど、窓の感じや店名の文字看板がいい雰囲気です。 -
その路地は先へ行くと”大日堂”があり、その先にこのさらに狭い路地が。
右側は、昔産婦人科があって、廃病院になって相当放置状態だったけど、もう、10年位前には壊されてこんな状態。
石垣はその病院があった頃からのもの。
産婦人科の廃病院なんて、心霊スポット間違いなしだよねぇ。無くなってよかった。怖いもん。 -
このあたり、震災後かなり景色が変わりました。
蔵や古いビル、煉瓦の建物など随分解体されました。
だから見通し良くなって、”大日堂”のあたりからこの家が見えました。
さすがにどなたかのおうちみたいだから、まん前で写真は悪いので、やや離れて。
戦後の割と早い頃の建物のような気がするけど〜まりも母シロウトだから、あてずっぽうです。 -
駅前通りを渡って、わざと、路地っぽい道を進みます。
”中城天満宮”
こんな所にもお宮があったんだ。
今は小さな神社ですが、境内の駒市では1日700頭以上の馬が商いされた事もあったそう。
今は、馬1頭入れるかなぁ?? -
鳥居脇の白梅が咲き始めていましたよ。
-
天満宮の後ろは料亭”霞月楼 ”
明治22年創業
若い頃の昭和天皇、リンドバーグ夫妻、山本五十六も訪れたそうです。
中には資料室もあるらしいが、料亭だとなかなか入る機会がない・・・
雛まつり期間は2000円の天心セットがあるみたいだから、中が気になる場合は、そういうのを狙うといいかも。 -
さらに路地っぽい所を選んで歩きます。
この蔵は、多分、中城商店街の”山口薬局”の裏手あたりなので、
薬局の敷地内の蔵かも。
”山口薬局”も店蔵造りの店舗を使っています。(昨年の旅行記に掲載済み) -
そろそろ10時、まちかど蔵大徳に戻ります。
まず、1階の奥のお部屋へ。大徳は、店蔵の建物、脇の蔵、奥の建物と複数の建物が接続して観光施設に使われています。
見ることのできる建物の奥にも更に古い建物がありますが、そちらは、私邸として使われている為、立ち入り禁止です。
大徳は今も近くで、和服や婦人服、近隣の学校の制服を取り扱う地元の老舗店なのです。
この座敷の手前は土間。一段上がる框には、引き出しがあります。
何を入れていたのだろう?下駄や草履の履物? -
靴を脱いであがる二間続きの座敷に今年も沢山の飾りがありました。
-
大きな商家なので、和室も見ごたえがあります。
細工の細かい欄間、引き戸のある棚は、先日下妻のリノベカフェで見たと同じ、神棚を入れておく所だと思います。 -
次に店蔵2階に上がります。
こちらには、昨年同様、変り雛や手作り作品が沢山展示されていました。
おくるみうさぎのついた、淡い色がかわいい吊るし飾り。 -
はじめて見る古いおひなさまが。
「捨ててもかまわないので」、と提供されたおひなさまだそうです。
手入れをするとこのようにきれいになり、珍しい共飾りが沢山入っていたそうです。 -
これは、舌きりすずめの物語人形。
昨年、筑西市のひなまつりに行った時、”荒七酒店”の奥様にお節句のお祝いに頂くものだと聞きました。 -
ミニチュアサイズの色々なものも。
甘酒を入れるものなのか、花柄が描かれたガラスの器は、割れずに良く残っていたものです。
捨てるなんて、もったいない。
こうして沢山の人に見てもらえておひなさまも喜んでいるでしょう。 -
手作りサークルの作品でしょうか?
土浦城は「亀城」と呼ばれますので、それにちなんだ亀たちと蓮の花が沢山飾られています。 -
こちらの吊るし飾りもかわいいです。
どれも白〜ピンクの桜のイメージのモチーフです。 -
廊下で続いた 奥の座敷にも入ります。
これは野村家寄贈のおひなさま とってもお顔が上品です。 -
この和室も二間続き。細工の美しい障子がはまっています。
組子の一部が、白ぽいのです。
長年のうちに壊れてしまった所が直されたのですね。
今は、白木と経年で茶色になった所が色違いになっていますが、段々になじんでいくのでしょう。 -
欄間です。なかなか素敵なデザイン
-
もうひとつのお部屋の書院です。
こちらの組子細工も素敵。やっぱりお直しがされています。
よかったですね。 -
もうひとつ、野村家寄贈のおひなさま。
-
並んだ2間 どちらにも床の間があります。
若い頃は、床の間なんて全く興味がなかったですけど〜
床の間って、「見せる為の場所」ですから、装飾的で、材料がよかったり、職人技が込められた造作が多かったりと、やっぱり見所が多く、深いですね。
まりも母もちっとはそーゆーのが判るようになってきたよ。 -
床の間の天井には、ねじれ棹縁(さおぶち)が使われています。
目立つ部分ではなく、床の間の天井ですが、豪商ならではのお金のかけどころです。 -
大徳の脇の路地です。蔵が続く様子が見えます。この先の方に更に敷地は続き、大徳さんのお住まいの建物が続いています。
再び町歩きをします。途中でおひなさまを見ながらね。 -
昨年と場所が変わっていましたが、松翠会の手作り作品展もありました。
おひなさまではなく、昨年同様、土浦小町(ぶすっ娘人形と似た感じ)やチャグチャグ馬コの手作り作品が沢山並べてありました。
古布を使って、ビーズやかんざしなどゴージャスなアクセがいっぱいついたお人形です。
写真撮影が禁止なので、展示会の会場を外からだけ。 -
佃煮やわかさぎ、霞ヶ浦名産品を扱う
”武蔵屋”
目立つ看板は何十年も前から変わらない。
ダンナが言うには、子供の頃、この下の看板の内側に水槽があって、魚が泳いでいたのを見たとか、ホルマリン漬けの大きな魚の入った瓶が並んでいたとか・・・。
子供の記憶なので、曖昧ではあるんですけど、とにかく、ショーウインドー的なものだったそうです。 -
”武蔵屋”の現在店舗の入り口のある面。
お店の中に古い大きな金庫がどーんと見えるのです。 -
”武蔵屋”の隣の建物。
テナントがはいっていますが、建物自体は昔の造り。 -
駅前まで来ました。
ヨーカドーが撤退して、市役所が引っ越してくる事になったウララビル。
テナントは少しだけ残っていますが、その中にあるインプラント専門の歯医者さん。
そのウインドーに古いおひなさまがありました。
次郎左衛門雛(上)は京都のオリジナル、日本最古の作家物を名家から譲り受けた物。
享保雛(下)状態の良いものをコレクターから譲り受けた、と説明書きがありました。
さすが、インプラント専門医。ここに通ったら、ものすごく治療費が高そう〜〜〜。
季節のディスプレイ品代も経費だもんねぇ〜。 -
駅前通りにある
”石川理髪店”の看板建築。
1階は改装されて、昔の様子は隠れていますが、2階のアーチ窓や飾りが素敵。 -
薄っすら、「石川美髪院」って文字が見えます。
金文字でもついていたんだろうなぁ。
駅まで来ちゃったので、ちょっと駅ビルを覗いて買い物して戻ります。 -
中城商店街入り口の天ぷら”帆立”の角。
桜橋の跡があります。
このあたり、昔は霞ヶ浦から引いた運河があって、運河沿いに蔵が建ち、
水運業や倉庫業の商店がいくつもあったそうですよ。
運河は埋めたてられ、橋も無くなり、橋桁は道路の下に。
煉瓦の円柱みたいなのは、
15年位前かな?この交差点で下水工事だかがあった時、大きなドリルみたいなので、掘ったら、昔の煉瓦の橋桁がくり貫かれて出てきたやつ。
まりも母、丁度その工事を見ていて、知ってるの。
帆立さんのおじさんが、その煉瓦のくりぬいたやつをもらって、ここに飾ったのよ。昔は2個あったような気がするんだけどなぁ。
帆立は創業は1869年の古いお店。
でも、この昔風の建物は、ダンナが20歳の頃にきれいしたものだそう。
土台は古いままかもしれないけど。
お店の隣の蔵は古そうだけど、今現在震災でめちゃめちゃになったまんまです。
そこ、昔は喫茶”藍”っていう甘味処で良いお店だったんだけどね〜。
直して、またやって欲しいなぁ。 -
まちかど蔵のある中城商店街入り口に戻ってきました。
”福祉の店ポプラ”は土浦市の運営です。
この建物は古くなくて、昔風の作りなだけ。
以前は、”かねき亭”というお寿司のお店でした。
引っ越して空いた店舗を市で使ってるの。
1階では福祉作業所の手作り品などが販売されています。
かわいい雑貨とか、激安です。 -
今年も2階にたくさんのおひなさまが飾られていました。
古いおひなさまも色々あるんですよ。 -
ここは、お人形は、説明文が置いてあったり、
種類も多いので、楽しいですよ。 -
これは、去年無かったような・・・。
犬や鳥が着物を着た人形。桃太郎のものとかなのかなぁ。 -
御殿のついたおひなさまも。
昭和の中期頃までは多く作られたそうですが、その後、急速に無くなったらしい。
団地サイズのコンパクト雛飾りとか出てきて、仕舞いにくい御殿は廃れたのでしょうね。
素敵なんだけどね〜。 -
古いおひなさまは明治時代のもの。
昨年も写真を撮ったんだけど、置き場所が逆光でよく撮れなかったんですよね。
今年は、OKだわ。 -
御殿の形がちょっと変わったおひなさま。
昭和29年の源氏枠というタイプだと説明がありました。
屋敷の屋根が取り払われ上から室内が見えるようになってるタイプ。 -
まちかど蔵へ戻ります。
野村のおひなさま展示の蔵も見ました。
昨年と同じように、レンコンの花托で作ったお人形やタニシで作ったかすみ人形が飾られていました。
あと、交通安全協会のイベントもやってた。
まちかど蔵野村の敷地内にある煉瓦蔵
明治25年に煉瓦で造られた蔵
喫茶室があります。
おなかも空いたし、今日はここでお昼を食べようと思います。
久々に中も見たいしね。 -
土浦の花・さくら、鳥・ヨシキリ、それに帆引き船の図柄のステンドグラス。
-
震災で、被害にもありました。
もう、修復は終わりましたが、中に耐震用の鉄骨が組まれてしまいました。
高い天井の上には、小屋組みが見えます。 -
食事メニューはパスタやピラフ、カレーなど。
土浦名物のツェッペリンカレーもあります。
私は、ほうれんそうとサーモンのクリームパスタを注文。
サラダがついて500円と安いです。
でも〜〜〜パスタなのにマカロニサラダが出てきましたよ。
味は、まぁまぁだけど〜具が少ないので、あんましお腹一杯にならなかった・・・。
ケーキを食べる余裕もあったが、カロリー取り過ぎになるからやめた〜。 -
市営だからか、ビーフシチュー800円は安いよねぇ。
土浦は地元なので、あえて写真を撮ったりして無い場所だったんだけど、
私がはじめて来た時から比べると、そりゃ〜もうレトロな建物が減りまくりましたね。
特に震災以降はあっという間に蔵がいくつも壊された。
被害にあった建物解体は、蔵だけでなく、煉瓦蔵の遺構っぽいものや古いビルなども。
あ〜あれ、写真に撮っておけばよかった・・・なんていうのが沢山。
今日、まちかど蔵で、お話した女性、川越から来たそうだけど、
「川越に似ていますね」と言われたが、そんな川越みたいにいっぱい残っていないのよ。
文化財に指定されているような建物も少なく、今後が心配な土浦なのでした。
と、いう事で、まだ写真を撮っていない旧道沿いの路地など、これからもレトロを探して歩こうと思います。
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