2014/02/16 - 2014/02/16
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まみさん
大雪も、2度目となるとうんざり。
2月14日の金曜日の深夜、自宅最寄り駅から自転車が使えず、30分かけて歩いて自宅に帰った途上では、電灯がついていなくても雪明かりで明るい夜道、歩きにくさを忘れ、あちこち樹氷が見られた神秘的な景色にうっとりできました。
でも、そこまで。
鉄道もバスもタクシーも運休して自宅近辺に軟禁状態の翌実2月15日の土曜日、予定していたバレエ観劇にも行けず、チケットを無駄にしたせいもあって、本当にうんざりしてしまいました。
これでももっとお金をかけて念入りに立てた計画が台無しになった人よりはましな被害かもしれません。
翌日曜日は公共交通機関もだいぶ復活し、徒歩圏内軟禁状態が解けたので、土曜日の悔しさを忘れるために、撮影散策を楽しむことにしました。
でも、今回は雪の影響の少ない屋内をターゲットにしました。
───今年は予定が詰まっていて到底行けそうにないと思っていた東京ドームの世界らん展へ。
前売り券を買い損ねましたが、まっ、当日券との差額は200円です。
実は、候補として、積雪残る昭和記念公園も考えていました。
今年もぜひセツブンソウを見に行こうと楽しみにしていたので、家を出るぎりぎりまで迷いました。
でも、家を出る仕度が出来た午前11時、昭和記念公園へ一番行きやすい行程では、途中のJRが積雪のためまだ運休中。
別経路も、途中のJRは高架線路を走るので、強風でも運休になりやすい路線です。
なので、東京ドームの方が行きやすかったという、アクセスの関係でおのずと選択が決まったともいえます。
なによりも、家を出て駅までの道のりで、雪かきされているところは道路は水浸し、雪かきする人がいない畑が続くところは、車のわだちを頼りに歩くしかなく、これではたとえ昭和記念公園に行けても、雪に埋もれた春の花ねらいは相当泥だらけになるのを覚悟しなくてはならないかもしれないと思うと、うんざりしてしまいました。
いざ東京ドーム最寄りの後楽園駅に到着したら、道端に雪は残るものの、積雪激しい埼玉とは別世界でした。
そして会場に入ると、さらに蘭にあふれた別世界でした。
久しぶりの花撮影、しかも雪の影響か、人出は少なめで、花は見頃のものが撮り放題、選び放題!
休憩をとるまで、足下はおNEWだけど重い長靴であることをすっかり忘れていたくらいでした。
<雪のため日程が空いて行くことができた2014年の世界らん展の旅行記のシリーズ構成>
■(1)久しぶりの花三昧に大興奮!~オーキッドロード・大使夫人のディスプレイ・特別展示の胡蝶蘭の世界と世界初の青い胡蝶蘭・フラワーデザイン審査部門
□(2)マクロでらんの美しい造形に迫る:改めてその美しさに惚れたカトレアからお気に入りのパフィオペディラムまで
□(3)マクロでらんの美しい造形に迫る:日本大賞その他の受賞花や花の暖簾のようにぎっしり咲く見事ならんたち
□(4)ラスト1時間で回ったらんのディスプレイ審査部門・東洋蘭から洋蘭まで
世界らん展公式サイト
2014年度開催期間:2月14日(土)~2月23日(日)の9日間
<タイムメモ>
11:00頃 家を出る
13:05 会場に入場
13:10~15:50 世界らん展満喫
15:50~16:30 休憩
16:30~17:30 ディスプレイ部門を中心に
17:30頃 閉場
これまでの世界らん展の旅行記は、こちらのIndex旅行記にリンクがあります。
「博物館・展示会・フェスティバル・テーマパーク紀行(国内)~花の展示会を含む~ 目次」
http://4travel.jp/travelogue/10744682
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄
PR
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当日券2,000円を会場のチケット売り場で購入して入場!
自宅からオンラインチケットを買ってから行くことも考えましたが、強風だの倒木だのといった事情で鉄道が運休し、向かう途中で行き先を変えるか出かけるのをあきらめる可能性がありました。
そうすると、チケットを買っても会期中に行けるかわからなかったので、チケットは会場に着いてから買うことにしました。
チケット売り場は空いていたので、並んで待つことなくチケットはスムーズに買えました。
丸の内線の後楽園駅からアクセスしたら、いつも入口までえらく遠いのですが、今回は例年よりずっと手前に入口が設定されていてラクでした。
先月末のキルトフェスティバル以来の東京ドームです。
黄色いオンシジュームが会場を鮮やかに飾っているのが上からもよく見えました。 -
上から眺めたオーキッド・ロードの様子
昼はそこそこ人出があり、混んでいましたが、例年に比べるとこれでも空いている方でした。
人出は、私の感覚からすると、週末というより平日レベルでした。 -
オーキッドツリーを上から眺めたところ
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オーキッドツリーを下から眺めたところ
ツリーというよりタワーですね。 -
らんでボリュームいっぱいに埋め尽くされたオーキッドツリー
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2014年度の世界らん展の入口とメインビジュアル「花が舞う こころが踊る 少女」の絵
絵は今回のチラシやポスターなどの表紙です。 -
「花が舞う こころが踊る 少女」の絵からこぼれたらんの花
というよりは、こうして撮ると、らんでぎっしりの鍋の上に絵を飾ったよう!? -
オーキッドロード入口
複雑な蘭のシンボルが映えます。 -
オーキッドロードの入口の絵を飾る宝石のようなランたち・その1
カトレアがオンシジュームに囲まれています。 -
オーキッドロードの入口の絵を飾る宝石のようなランたち・その2
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オーキッドロードの入口の絵を飾る宝石のようなランたち・その3
きらきらの水辺を覗き込むナルシッソスのごとく@ -
オーキッドロードの中に入ると、屏風のように飾られたランたち
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緑のパフィオペディラムの合唱隊
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オーキッドロードの巨大ならんの絵
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生きたらんによる絵
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もう一枚のらんの屏風絵
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白いコチョウランがゴールドに映える
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馬の蹄鉄のようなオブジェがあるオーキッドロード
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都会の少女が遊ぶ空中庭園
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コチョウランが巻き付いた黄金の柱と
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柱に巻きつくコチョウラン
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近未来チックなオーキッドロード・その1
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ホワイト&イエローなラン同士
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近未来チックなオーキッドロード・その2
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イエロー・グラデーション
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チューリップみたいにカラフル!
オーキッドロードのあとは個別審査部門の鉢植えのらんの写真に臨んだのですが、それは続く2つの旅行記にて。 -
次は毎年ある大使夫人のテーブル・ディスプレイ
どこの国の大使夫人が参加するかは、年によって違います。
まずはザンビア王国の大使夫人より。 -
ランを背負ったキリン
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ウルグアイ東方共和国の大使夫人のディプレイ
もこもこ羊が可愛い〜@
ウルグアイはアルゼンチンとブラジルの間に位置する、長い海岸線、亜熱帯から温帯に属し、豊かな土壌があり植物も豊富な国とのです。 -
ランに語り聞かせるギター弾き
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どことなくエキゾチックなスリランカの大使夫人のディスプレイ
スリランカは多様多種のランを育てるのに理想的な気候で、国土全体にランが繁茂しているそうです。
そしてランはスリランカの5つの重要な花の一つで、169種類のランが生息しているそうです。 -
スリランカのエキゾチズムにランはよく似合う
-
白いランを背負うゾウ
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パレスチナの大使夫人のディスプレイ
パレスチナは意外に多くの野花の生まれ故郷であるそうです。
西は地中海、東は広大な砂漠が広がるパレスチナは、地方によって生態系が異なるため、さまざまな植物が生息しているのです。
そしてランも多く自生しているようです。 -
美しい砂漠を思わせるランの色
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大韓民国の大使夫人のディスプレイ
壁にかかったチョガッポ(韓国伝統のパッチワーク)がやさしいイメージを醸し出し、全体的にコンパクトにまとまっていました。
チョガッポは物を包むときに使ったり、筆入れやテーブルクロス等、幅広い用途で使われるそうです。 -
白磁大壺(タルハンアリ)に美しく活けられたラン
-
ランのお茶のイメージ@
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白磁がやさしくランを包む
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ベルギー王国大使夫人のディスプレイ
ランはヨーロッパでもっとも希少な野生の植物ですが、ベルギーにも約40品種も存在するそうです。 -
ランにクリスタルを合わせたディスプレイ
意外にモノトーンです。 -
ランが眠るのはヘチマのベッド
ヘチマが使われたというのが、なんだか意外でした。 -
珍しく並ばずに入れた特別展示コーナー
今年は「知られざる胡蝶蘭の世界」で、ハイライトは遺伝子組み換えによって誕生した世界初の青いコチョウランです。
コチョウランの原種であって、非常に希少なマリボエンシスはまだ咲いていませんでした。
象耳蘭の異名を持つ巨大なギガンテア(ボルネオ原産の希少種)は、見たけどうまく写真に撮れそうになかったので撮りませんでした。 -
思いがけない形の花がたくさんだった、コチョウランの原種
いまやコチョウランの品種もたくさんあるので、それだけ原種も豊富です。
たくさん展示されていた原種の中から、ぱっと見て印象に残った花の写真を何枚か撮りました。 -
肉厚ですてきな模様の「パレンス」
しましま模様の囚人服を来た人たちが踊っているみたい@
って、なんて連想をしているんでしょうね、私は。
(たぶん、先日見た劇団四季のミュージカル「壁抜け男」に影響されています。) -
紫の模様がとても品のある「ベリナ」
ボルネオ島に自生する、とても香のよい種だそうです。 -
これは確かにコチョウランの原種と納得できる「フィリピネンシス」
ただし、花数は自然な数です。 -
ちっちゃくてかわいい名無しのごんべぇ
品種名が見当たりませんでした。
ほんの指先の大きさです。
花芯の2つの黒い点を目に見立てると、小さな妖精に見えます。 -
エキゾチックな「マンニー」
コチョウランの生まれ故郷はフィリピンやインドネシア等の東南アジアを中心とした熱帯地域で、原種は50種ほどあるそうです。
確かにそういう熱帯地域のイメージがするランです。 -
太鼓を鳴らしながら東南アジアのどこかの伝統的な踊りを披露しているよう
-
まさしくコチョウランらしい花姿を持つ「アマビリス」
フィリピン、ニューギニア、オーストラリア北部に生息するそうです。
白色大輪交配種を作り出すのに使われた種と言われて納得です。 -
肉厚のエキゾチックで整った花姿の「アンボイネンシス」
-
ここからコチョウランが生まれたとは信じられないくらい
「ベノーサ」です。 -
青いバラにあこがれるように、青いコチョウランにもあこがれる
人はないとなればほしくなるものです。しかしその思いが原動力になります。
千葉大学大学院園芸学研究科植物細胞工学研究室と石原産業株式会社との共同研究によって、世界で初めて完成したそうです。 -
きれいな青@
コチョウランは人工交配により白、桃、黄、橙、黒……と花色が多様化していったそうですが、青色を作るのが最も難しく、それが最後の目的といえるそうです。
これは遺伝子組み換えによるものですが、人工交配でも青いコチョウランを作る取り組みが続けられているそうです。 -
花姿や形もとっても良い@
ランの系統の中でもバンダには青い花があるのですが、コチョウランとバンダは簡単に交配種ができるほど近い関係ではないため、無理やり交配させても子供ができにくかったり、できても異常があらわれたりします。
そのため、バンダを使ったコチョウランの品種改良は思うように進まなかったと考えられているそうです。
コチョウランとバンダから細胞を取り出し、2つの細胞をくっつけて1つの細胞にして、そこから植物の体を再生させて新しい品種を作るという「細胞融合法」も試されましたが、再生した株は成長が遅く、花を咲かせることなく枯れてしまい、青いコチョウランは作り出すことができませんでした。
そのため、このたび遺伝子組み換え法を行って成功しました。 -
青いコチョウランの誕生の元となった品種「ファレノプシス・ウェディングプロムナード」
市販されているなじみのコチョウランです。
これにツユクサから取り出した「青い花を咲かせる遺伝子」を導入して青いコチョウランがつくられました。 -
この花から青いコチョウランができるまで10年!
遺伝子組み換えでつくられた青いコチョウランは、自然界では存在しない植物なので、外の環境に出ると生態系のバランスを崩してしまうおそれがあるし、他の仲間の植物と交雑して、もとの植物がもっていた遺伝情報が失われてしまうこともありえます。
つまりコチョウランでなくなることもありえるわけです。
そのため青いコチョウランが身近になるまで、まだまだ道のりは遠いです。
それにまだまだゴールではなく、もっときれいな青を求めて、研究は続くそうです。
以上、特別展示コーナーの解説からのざっくり抜粋。 -
フラワーデザイン審査部門ブーケ
「交響曲」(一部)
世界らん展の旅行記のシリーズ1本目のラストは、久しぶりに一部だけ見ることができたフラワーデザイン審査部門です。
楽譜付の可愛いブーケ@ -
フラワーデザイン審査部門インテリアアレンジメント
優良賞
「Beautiful Wind」
いまにもカーテンのように揺れそうで、風が目で感じられます。 -
一つ一つを活けた作品
-
フラワーデザイン審査部門インテリアアレンジメント
「コンタクト」(一部)
中心に吸引されそうです。 -
フラワーデザイン審査部門ブーケ
「夢を重ねて」
作品の全体です。
これもブーケなんですねぇ。 -
来たるひな祭りもイメージのあるブーケ
-
フラワーデザイン審査部門インテリアアレンジメント
「救いの根」
作品の全体です。
竹とのコラボがとっても素敵です。 -
フラワーデザイン審査部門インテリアアレンジメント
奨励賞
「風」(一部)
リカステを頂点にとても素敵にまとまった部分にフォーカス。 -
フラワーデザイン審査部門インテリアアレンジメント
トロフィー賞
「アーリー・スプリング」(一部)
つむじ風と共に早春の花が春をもたらしにやって来ました。 -
フラワーデザイン審査部門インテリアアレンジメント
「ツキアカリ。」
ランを月明かりに見立てたんですね! -
フラワーデザイン審査部門インテリアアレンジメント
「一期一会」
作品の全体です。
私とこの作品との出会いも一期一会です。 -
赤い糸巻が満月のよう
-
フラワーデザイン審査部門インテリアアレンジメント
「春遊び」
会場で、「すごい」と声がよく上がっていた作品の全体。
台座みたいなものは、これは松を使って固めたもののようです。 -
本日、世界らん展の会場で買ったもの
紫芋のモンブランケーキ(900円)は去年も買ったけれど、おいしかったから@
それから、世界らん展は中華料理屋やくずもち屋さんや漬物屋さんが出店していたりいるので、けっこう楽しみだったりします。
横浜中華街「富泰楼」で夕食のおかずにもなるので、買い物をしてしまいました。
左から、フカヒレ焼売、小龍包、餃子、ニラ餃子とエビ餃子のミックス。
もう閉場時間を過ぎていたので、おまけだと言って、これ全部(紫芋のモンブランは別)で4,500円でした。
安くするからと言われてどんどん買ってしまったのですが、どれもフライパンダで油を引かずに焼くだけで簡単ですし(フカヒレ焼売は蒸すか電子レンジ)家庭用の冷蔵庫に入れれば3か月はもつというので、のせられて買っちゃいました。
世界らん展の旅行記はこれでおわりではありません。
今回は、個別審査部門の鉢植えランに時間をかけました。
というわけで、「都会の真中の楽園・世界らん展2014(2)マクロでらんの美しい造形に迫る:改めてその美しさに惚れたカトレアからお気に入りのパフィオペディラムまで」へとつづく。
http://4travel.jp/travelogue/10860302
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