2014/02/16 - 2014/02/16
250位(同エリア596件中)
まみさん
久しぶりにマクロレンズを通して眺める花に夢中になりました。
この冬は動物園にレッサーパンダ詣に行くのを優先させたせいもあって、花撮影は久しぶり。
なので、最初にオーキッドロードを満喫した後、これまでのらん展ではたいていすぐにディスプレイ部門を見に行っていましたが、今回は個別審査部門の鉢植えのらんにじっくり取り組みました。
個別審査部門のらんは、60mmのマクロレンズ一本で撮ることにしました。
コンテストに出展されただけあって、どれも見事ならんで、一本一本眺めていたら、ディスプレイ部門に早く行きたいという気持ちにならず、自分でも思ったより時間をかけて、ひととおり見て回ることができました。
まずはカトレアから取り組んだのですが、なじみのあるカトレアでも、その花びらの美しいひだや花芯の面白さに惹かれました。
リカステは、世界らん展で以前大賞をとった花をきっかけに、その花姿の現代アートチックな美しさを知りました。
ファレノシプスは胡蝶蘭などでなじみがありますし、マクロレンズで撮るのも決して初めてではないのですが、楽しくて仕方がなかったです。
東洋の蘭である春蘭は、昔は地味であまり好きではありませんでした。いやいや、近くでよく見ると、とっても面白い形をして、美しい模様がある、可憐な花ぞろいです。
こういう花が好きになってきたのも、年齢を経てからのことでした。
そして、大きなあごを突き出したようなリップが特徴のパフィオペディラム。独特の形はとても存在感があります。世界らん展で初めて出会い、驚き、たちまち魅了されました。
世界らん展ではその後にリカステと出会い、また他系統のらんの変わったタイプに出会って次々に魅了されていったのですが、パフィオペディラムを見ると、やっぱりこの花は好きだなぁ〜と、原点に返った気分になります。
<雪のため日程が空いて行くことができた2014年の世界らん展の旅行記のシリーズ構成>
□(1)久しぶりの花三昧に大興奮!〜オーキッドロード・大使夫人のディスプレイ・特別展示の胡蝶蘭の世界と世界初の青い胡蝶蘭・フラワーデザイン審査部門
■(2)マクロでらんの美しい造形に迫る:改めてその美しさに惚れたカトレアからお気に入りのパフィオペディラムまで
□(3)マクロでらんの美しい造形に迫る:日本大賞その他の受賞花や花の暖簾のようにぎっしり咲く見事ならんたち
□(4)ラスト1時間で回ったらんのディスプレイ審査部門・東洋蘭から洋蘭まで
世界らん展公式サイト
2014年度開催期間:2月14日(土)〜2月23日(日)の9日間
<タイムメモ>
11:00頃 家を出る
13:05 会場に入場
13:10〜15:50 世界らん展満喫
15:50〜16:30 休憩
16:30〜17:30 ディスプレイ部門を中心に
17:30頃 閉場
これまでの世界らん展の旅行記は、こちらのIndex旅行記にリンクがあります。
「博物館・展示会・フェスティバル・テーマパーク紀行(国内)〜花の展示会を含む〜 目次」
http://4travel.jp/travelogue/10744682
※コメントのラベルの読み方やランの基本構造・ウンチクはこちらのサイトを参照しました。
毎年のようにこういったサイトを参照している気がしますが、栽培しない人間にとってにわか知識だからか、なかなか覚えないです(苦笑)。
ヤサイエンゲイ−ランの基礎知識
http://yasashi.info/rankiso000.html
洋ラン:様々な形と受粉に対する工夫
http://www2.plala.or.jp/aki_ogawa/episode/orchidaceae.html
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄
PR
-
個別審査部門の鉢植えのランたち
まずはカトレアですが、カタログに載りそうな美しい状態の花ぞろいです。 -
えっ、これってカトレア!?
札を見ると、Rl. glauca/fma. alba とあり、リンコレリアというカトレアに近い系統のようです。
個体名は Mille-Feuilles、つまりミルフィーユ。 -
らんの神秘
-
属種名:C. mobiliar
個体名:King of Kings
属名に続く種名が小文字始まりなので、交配種ではなく原種ということになります。
葉脈のようなリップ(唇弁)がとってもダンディ@ -
カトレアらしいフリルに惹かれて
属種名:C. trianae
個体名:Yatsuko
栽培者の名前を個体名につけたのかもしれません。 -
美しい波を描く
-
花菖蒲を思い出させるすばらしい模様に注目
属種名:C. lueddemanniana
個体名:Kuon No. 2 -
迷路のよう
-
リップの美しさがやっぱり1番目を引くポイント
属種名:C. lueddemanniana
個体名:san petoro -
中に誘い込むようなデザイン
-
ホイップクリームでできたみたいな花姿@
属種名:C. Mini Song × Ctt. Orange Sparkle
個体名:Nancy -
その名のとおりすてきな眺めの小ぶりのカトレア
属種名:C. lundii
個体名:Bela Vista
リップと花全体の姿からシオンを思い出しました。 -
マクロレンズを通してみる花芯が面白い
属種名:C. Mini Song × Ctt. Orange Sparkle
個体名:Tracy -
ななめからフレアを楽しむ
-
花芯の小さな山にも惹かれて
属種名:C. Mini Song × Ctt. Orange Sparkle
個体名:Anny -
葯帽(やくほう)と呼ばれる花粉の入れ物
-
雪のような白さをリップの根元の黄色が引き立てて
属種名:C. white island
個体名:HiRoYo -
カトレア三姉妹
属種名:C. Japan Sunrise
個体名:Raspberry
紫がとっても上品な品格を与えています。 -
鼻輪をつけた鼻に見えちゃった@
属種名:C. Aloha Case
個体名:Hiroko
これも個体名は栽培者の名前と同じです。 -
そっと顔を出す葯帽
属種名:Rth. Izumi Chdrm
個体名:Miyu
属名はリンカトリアンセというカトレアの仲間のようです。 -
ミユたんの全体の花姿
-
ブルーでチャーミングなカトレア
属種名:C. Tricolor Lady
個体名:Marichan Smile -
二手に分かれて、はないちもんめ
属種名:Cahuzacara/Hsingykin Pink Doll
個体名:orchis -
紫の闇夜に月明かりが差したようなカトレア
属種名:Rlc.(Lady Wakasugi × Long Run)
個体名:Tokyo Dome
属名はリンコレリオカトレヤというらしいです。 -
黄金の輝きがもれ光る
-
次にリカテス、ヤングロア、スタメリカスラ部門へ
まずは、りんと並び立つリカテスのお姫さまたち。
属種名:Lyc. Shoalhaven
個体名:Shizu -
複雑な構造の花芯
-
リップの色違い
属種名:Lyc. Arles
個体名:Rosy Cheeks
バラ色の頬にたとえられたランです。 -
黄色い模様がアクセント@
属種名:Lyc. Sun Spots × Shoalhaven
個体名:Pretty Woman -
ブラウン色の子たちも魅力的@
属種名:Lyc. Dusky × Groganni
個体名:Flash Light -
エサを待つ小鳥の口のよう!?
-
うっすら歪曲した花弁がとてもステキ!
属種名:Lyc Shoalheven 302 4N-07 × Shoman Beat 2N
個体名:uki uki
形良くまとまっていて、リカステらしい花姿です。
でも花弁を見ていたら、ちょっとだけ……玉ねぎを連想したかも@ -
美しいブラックの花がさざ波のごとく押し寄せる
属種名:Fdk After Dark
個体名:SVO Black Pearl
フレッドクラーチアは属名でなくすでに交雑種であることを示す名前のようです。 -
立派なバルブも鑑賞対象
-
赤紫色で、花弁のふちが斑点の可愛い四姉妹
属種名:Lyc. Tabias
個体名:Super Red -
レモン色の妖精たち
属種名:Lyc. Spring Moon
個体名:Lime -
口をぽかんと開けて
-
あずき色のちょっと渋めな美女たち
属種名:Lyc. Happy Valentine × Tinette
個体名:Accent -
見事な葉っぱと可愛らしいつぼみと一緒に
属種名:Lycaste Mem. Kageyuki
個体名:Nikajii
コンテスト部門の花につぼみが含まれているのは珍しいかもしれません。
個体名、ニカジイ?
栽培者のニックネームかハンドルネームかもしれません。
ひょっとしてどこかの国の言葉かなと思ってググッてみたら、にかじいさんのランのホームページを見つけました。
http://www.geocities.jp/nikajii/ -
ランの花形をとったミルクにレモンを一滴一滴@
属種名:Coel. cristata
個体名:Classic Yello -
これはびっくり、これもラン!?
属種名:Bulb/comosum
個体名:Fantasy -
紫のつくしんぼう!?
属種名:Coladenia reptans
個体名:Lucky Sprite
マクロレンズではどこにピントを合わせたら全体的にボケたような写真にならないですむか、撮るのが大変でした。 -
見逃してしまいそうな小ささがキュート!
属種名:Max./coccinea
個体名:kuriki -
なんだか貝殻がいっぱいくっついているみたい!?
属種名:Urochilus-sanguineus
個体名:Fusion Stars
難しい属・種名です。ウロキラス・サンギネア。
めんどくさがらずに丁寧にぐぐると、意外と見つかりました。
オーストラリアに自生するランのようです。
GKZ植物事典のウロキラス・サンギネアの紹介ページ
http://www.t-webcity.com/~plantdan/souhon/syousai/a-gyou/u/urokirasufu-jionsuta-/urokirasufu-jonnsuta-.html -
よく見ると結構すっきりと姿勢のよいラン
毎年新しいバルブができる複茎性ではなく、単茎性のようです。 -
これも変わった魅力のラン
属種名:Stenorrhynchos navarrensis
個体名:Mount Little
ステノリンコス属。
リカステに近いとはいえないかもしれませんが、メキシコから中米熱帯域に分布するところは少し共通するのかも。 -
全体の花姿を見るとますますリカステの仲間に見えない
-
今回はガラスに隔てられていた東洋蘭コーナーから
主に春蘭の花物で、日本や韓国産の花が集められていました。
属種名:春蘭
個体名:舞姫
こうして見ていると、花芯はまるで和菓子のようなランです。
個別審査部門の鉢植えの中で、東洋蘭だけ今回ガラスに隔てられていたので写真が撮りにくかったです。
以前の世界らん展で東洋蘭に力を入れて撮影したことがあるので、今回は比較的さらっといきましょう
と思ったのですが、次々と魅力ある花が目の前に現れてしまいました。 -
ちょっとへたれの「舞姫」だけど
花姿はとっても優雅@ -
一見、とっても複雑な春蘭
属種名:春蘭(日本産)
個体名:御国の花
こうしてみると、まるでバラのデザインのようです。 -
密集してボリュームのある葉に守られて
-
可憐な姫君のような春蘭
属種名:春蘭(日本産)
個体名:富貴殿 -
小さいのにあでやか
属種名:春蘭(中国産)
個体名:四喜蝶 -
リップの模様がとても芸術的
属種名:春蘭(日本産)
個体名:祇園 -
ひっこみじあんの「祇園」
-
オレンジの春蘭はめずらしいかも
属種名:春蘭(日本産)
個体名:金鵄殿(kinshiden) -
意外に花芯を覗かせない
属種名:春蘭(日本産)
個体名:明星 -
お茶のような色合いがとても日本的!?
-
ここからファレノプシスの仲間へ
コチョウランや近隣属の原種などです。
見事に並んだ花に拍手を!
属種名:Phal amalilis
個体名:Hsian Bin -
蔓みたいに先が細く伸びたリップに注目
-
房咲き状態で実に見事!
属種名:Rhynchostylis gigantea
個体名:yuki
全体の堂々たる姿も見事です。
でも、素人の私は、言われてないとランだと、一見、わからないかも。 -
縮小してかんざしにしたくなるような雅さ
属種名:Phal. equestiis
個体名:Aloo
札の属・種名や個体名は手書きが読みづらかったので、違っている可能性はありますが、あしからず。 -
雪が舞い降りているよう
属種名:V. lamellata
個体名:Naka
これはファレノプシスではなく、バンダ系でした。
私が思い描くバンダとは、なんという違いでしょう。 -
白蝶草や鷺草にたとえたくなる可憐さ
属種名:V. lamellata
個体名:Wakko -
私のお気に入りのパフィオペディラム
真っ先にリップの中の模様に注目。
属種名:Paph.(Fumi’s Delight × Norito Hasegawa)
個体名:Yellow wings -
理想的なパフィオの形をしたイエロー・バージョン
-
ろうでできたみたいにつやつや@
属種名:Paph. U/R Be Happy × Smaill
個体名:Mystic -
小人さんがちょこんとおすわりしているような可愛らしさ!!
属種名:Paph. Otogozen × Death Note
個体名:Tamarin -
「小人ですって? レディをつかまえて、失礼ねっ!」
-
情熱的な黒夫人
属種名:Paph. Hsingying Web
個体名:Volcano -
雪景色のようなパフィオ
属種名:Paph. Enzan Park × Enzan Noble
個体名:Spot & Snow -
ロウバイを思い出すつややかさ
属種名:Paph. Star Stone
個体名:Emerald Shield -
少し渋い色合いが、派手な形によく似合ってる@
属種名:Paph. Crazy Jolly × Emerald Sea
個体名:AIWA -
複雑なリップの中を覗く
-
美しい斑点模様のパティオ
属種名:Paph. Chance Make
個体名:Mom Amie
形は非常に独特なのに、模様を見ると、なんだか和を感じるのです。 -
三方向へ流れる美しい模様
-
可愛らしい袋状のリップとひらひらの側花弁
属種名:Paph. Canary’s Dance
個体名:Asahina -
三本のラインがくっきりと
属種名:Paph. Magical Power
個体名:Memoria Toshiharu -
けばけばしさ一歩手前の上品なたたずまい
属種名:Paph. Premium Pink
個体名:Urbanity
個体名は「都会風」とか「優雅」「上品」という意味です。 -
強烈な斑点!
属種名:Paph. World Records
個体名:Yukiko -
ちょっと浮き上がっているのがわかる
-
リップの上の仮雄ずいも、細かな毛が生えているようでいて、つやつや
-
色柄的には私の中のパフィオの典型
属種名:Psph. Clear Night
個体名:Celestial
個体名は「天国の」とか「神々しい」という意味です。 -
リップの中へ引き込まれそう
属種名:Paph. Toop Spot ‘Starked Highland’ × Paph. Mishima Commmander ‘Bluman Insel’
個体名:Memoria Toshiharu -
パフィオがずらっと並んで実に盛観!!
個別審査部門のらんの写真はまだ続きます。
デンドロビュームやオンシジュームやバンダ、それから日本大賞などの受賞花は、次の旅行記「都会の真中の楽園・世界らん展2014(3)マクロでらんの美しい造形に迫る:日本大賞その他の受賞花や花の暖簾のようにぎっしり咲く見事ならんたち」にて。
http://4travel.jp/travelogue/10860304
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