2013/10/19 - 2013/10/20
6位(同エリア371件中)
クッキーさん
夫が退職したら行こうといっていたトルコ旅行が突如実現してしまいました。しかも初めての社員旅行の同伴という予想だにしなかったシチュエーションです。
いったいどのような旅行になることやら心配が先に立ちます。
いつもなら旅程の作成に思案に暮れるのに、今回は、何を着ていけばいいの?ということばかりに頭を悩ませました。
これまでの旅行とは時期が異なる上、まともな衣装は皆無。家族総出でファッション・チェックとなりました。
でも出発してみたら、これほどお気楽な旅行はありませんでした。
まさに大名旅行の気分です。
その分、旅費も予想を上回るものになりました。
松山空港から関空へ飛び、夜行便でイスタンブールへ。
乗り継いでイズミールへひとっ飛び。
まずはエフェス遺跡へ向かいます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- ANA ターキッシュ エアラインズ
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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松山空港から伊丹空港までANAで。リムジンバスで関空へ移動。
トルコ航空の深夜便でトルコへ飛びます。
たぶんすぐに食事が出ると思うのですが、さすがに空腹を覚えて何か食べようと思ったのですが、この時間に開いているレストランは皆無。
フードコートで、ソーセージやらたこ焼きなどのおつまみ程度の食事となりました。
関空さん、もう少し頑張って欲しいですね。
イスタンブールってこんな漢字なんですね。誰がこんな当て字を考えつくんだろう。 -
機内食その1
揚げ出し豆腐、温野菜、俵ごはん。
野菜サラダ、インゲンのオリーブオイルマリネ。
りんごのケーキ。 -
機内食その2
鶏胸肉のグリル、ハーブバター、地中海産野菜、バターライス。
機上での食事でいつも思うのだけど、メニューを読んでイメージする料理と、まるで雰囲気が異なる食事が現れるのは、この器のせい? -
着陸前の食事。
フレッシュフルーツサラダ、チーズ盛り合わせ。
スクランブルエッグ、ハーブトマトフライドポテト。 -
イスタンブール上空の夜景を撮ったつもりです。
半端ないほどブレブレだけど、夜空を焦がすほどに煌く夜景を記憶にとどめておきたくてアップしました。 -
現地時間5:30
タラップで地上に降り立ちます。 -
いつもなら進むべき方向を探して右往左往する空港ですが、今回は添乗員さんの後について歩くだけ。
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乗り継ぎなので、手荷物だけを持っての移動です。
この時点でツアーに関しての不満の一点が解消されたことが判明しました。
ツアーでの行動の際、一列に並んでの行進、あれだけは生理的に受け付けがたいものなのですが、今回は人数が極端に少ないせいか、並んでいるようで並んでいないという微妙な距離感で行動できました。 -
6時前の空港内。
夫を含め数人が喫煙場所を求めて、あるドアから出て行きましたが、戻ってきたのは全く違うドアから。
外からは入れないようになっているドアみたいで、少しの間彷徨ったみたいです。
仲間がいてよかったと安心していた夫。 -
こちらは空港内の郵便局です。
添乗員さんのお勧めで、日本国内では両替せず、ここで両替しました。他にもたくさんの両替所がありますが、郵便局が一番お得だそうです。1トルコリラが50円強でした。
郵便局が開くのは午前6時からのようでしたが、添乗員さんが窓口で話して若干早く開けてもらえたみたい。
両替金額は夫婦で2万円にしました。ツアーですからお土産用です。 -
国内線の方へ。
動く歩道が楽。 -
6:30
両替も済ませ、荷物もないので、空港内をのんびりブラブラします。
飛行機の中で食べていなければと心惹かれる、おいしそうなパン。
空港での軽食にピッタリ。 -
カフェも開いています。
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6:50
再びチェックイン。 -
こんどはイズミールまでの国内線。
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7:20
朝焼けの中、飛行機が待機。
タラップまで歩いていきます。 -
イスタンブール発8:00
飛行機の中はこんな風。 -
9:24
イズミール、アドナン・メンデレス空港にて。
ターンテーブルに私の荷物だけがなかなか現れなくて焦ったけれど、添乗員さんがいてくれるので心配する必要はありません。
でも、自分一人だけ出てこないと、待っている他の人に申し訳ない気分になっちゃいます。 -
10:04
空港を出て、バスが待つ駐車場に向かいます。
手に持っているのはバッグだけですよ。
荷物は全部ポーターさん任せです。大名気分になりました。
前を歩いているのがポーターさん。 -
駐車場への通路から。
こんな風にカメラをしょっちゅう取り出すのは私一人じゃなかったので、ひとり浮いたり、遅れたりすることはありませんでした。 -
駐車場で待っていた右端の大型バスに乗り込みます。
ドライバーさん、現地ガイドの女性を含めても12名です。
一人あたり4席かなあ。
当然の如く、みんな窓際にゆったりと座りました。
一番前の席に座りたかったのだけど、そこは現地ガイドさんの席だと言われて、ちょっとがっかりです。 -
イズミールは空港から北へ向かった所。
バスは空港から南下して、セルチェクへ向かうようです。
この辺りは、エーゲ海に面して雨も多く、緑豊かな大地だそうです。 -
10:30
豊かな農地です。 -
こんな立派な道路を走り続けると・・
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山の緑が極端に少なくなってきました。
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セルチェク市内を走っています。
市内を抜けて西へ、エーゲ海方面へ向かうようです。 -
11:00
エフェス遺跡に着きました。南側入口から入ります。
まずは集まって現地ガイドさんの説明。
エフェスは紀元前11世紀にイオニア(古代ギリシャ)人により建設。アルテミス神殿を中心に都市国家として発達したものだそうです。 -
説明よりも、この広大な遺跡の全景が気になります。
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時代の流れとともに様々な列強に支配され、紀元前130年頃にローマ帝国の支配下に入って最盛期を迎えました。
ローマ時代の都市遺跡としては保存状態が良く、「トラヤヌスの泉」や「ハドリアヌス神殿」「ケルスス図書館」「娼館」「大劇場」「アルカディアン通り」など、当時の壮大な都市の面影がそのまま残っています。 -
国営アゴラ。
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全体図を撮ってみました。
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ローマ帝国のブルータス、カエサル、アントニウス、さらにはエジプトのクレオパトラまでも訪れているらしいと聞くとその歴史の悠久を感じます。
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ゲートをくぐると先ず見えてきたヴァリウスの浴場跡。
2世紀に造られたローマ浴場跡です。
ローマ人は遠征した先々に浴場を造ったんですね。イギリス・ハドリアヌス長城の上で見たときには驚きましたが。 -
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世界遺産になってもおかしくないほどの規模を誇る遺跡ですが、そうならないのは、修復改修の方法が雑で、もともとの大理石ではなく、セメントなどを使っている部分があるからだそうです。
夫曰く「日本では考えられない修復だ」そうですが、日本でなら、こういった遺跡そのものを消滅させているケースの方が多いんじゃないかと、心密かに反論です。 -
手前に積み上げられているのは、上下水道設備に使われた焼き物の配管で、まだ修復途上のようです。
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で、こちらの下のように配管されていたいたんですね。
元のままなのか、修復されたものかは不明。 -
こちらの建造物もセメントでの修復。
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エフェスのバシリカ跡。
オデオンの手前の列柱です。
ローマ様式の列柱建築で、長さ160m。国営アゴラとオデオンの間にあります。バシリカの列柱の上にはコリント式とイオニア式の柱頭が載っていて、雄牛の頭の彫り物で飾られていたそうです。
バシリカは金融取引や裁判に使用されたとか。 -
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オデオン
屋根つきの小劇場で、1400人収容の音楽堂です。 -
アップしました。
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各国からの観光客。
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石柱がゴロゴロと転がっています。
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クレティス通り。
チケットオフィスのある入り口から、ケルスス図書館まで続いている大理石で舗装された大通り。
列柱やゲートなどいろいろ配置されています。
クレテスとは聖職者のこと。 -
商売の神エルメスのレリーフ。羊飼いの守護神でもあります。レリーフには羊も描かれています。
猫ちゃんたちは、まるで我が家のごとくに彫像を占拠しています。 -
側面は再生のシンボルである杖とへびのレリーフ。
猫ちゃんはこんな風に被写体になるのに気後れもしていない様子です。 -
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メミウスの碑。
ローマの独裁官スラと息子ガイウス、孫のメミウスと三代にわたるエフェソスの支配者を祭ったものだそうです。 -
ギリシアの勝利の女神ニケのレリーフ。
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石柱の真ん中部分には、繊細な模様が彫られています。
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現地ガイドさん。
像の由来などについて一生懸命説明してくれるのですが・・
通りにある石像には頭部がありませんが、町の有力者が変わると頭部のみ取り替えたそうです。 -
クレテス通りから図書館が眺められます。
その向こうには平野が広がっていますが、昔はエーゲ海を望む港が近接していたそうですが、河川の運ぶ土砂で埋まし、港として機能しなくなり、偉大な都市国家エフェソスもまた衰退していったそうです。
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ヘラクレスの門。
石柱に獅子の毛皮をまとっているヘラクレスが彫られています。
人の通りが絶えた時を見計らって撮った一枚。 -
踏まれてツルツルになっている石畳。
凹に磨り減っていないのは、石がとても硬いせいなのかな。 -
こちらにもレース編みを思わせる繊細な文様が彫られています。
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トラヤヌスの泉。
皇帝トラヤヌスに捧げられた泉だそうです。 -
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かつての想像図。
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住宅跡地。
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この辺りの床のモザイク画は、本当に綺麗に残っています。
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高級住宅地だったそうです。
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ハドリアヌス神殿
2世紀の建立で,女神ティケ,蛇模様の頭髪のメドゥーサ,エフィソスの起源伝説に関わるレリーフなどが刻まれています。 -
と言われても、どれがどれだか全くわかりません。
フォルムの美しさだけが印象に残ります。 -
11:50
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建造物も素晴らしいけれど、この大理石の石畳に強く惹かれます。
日本で大理石というととても高級なイメージですが、この近くでたくさん産出されているそうです。この後、バスの中から大理石を切り出している場所を見ることができました。 -
クレテス通りから脇に入って公衆トイレ(古代の)の方へ。
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まるで彫像のように佇む猫。
観光客に囲まれ、カメラの視線を浴びても微動だにせず。
ここではいじめられることもなくよっぽど大事にされているんでしょうね。 -
で、ここが公衆トイレだそうです。
いくら男性でも、これはいかがなものかと思いますが・・ -
ケルスス図書館。
位置的に、手前の崩れかけた建物が娼館らしいです。 -
細部に彫刻が施され,しかも堂々とした造形は見事です。この図書館にはかつて12、2000冊もの書が所蔵されていたそうです。
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正面4体の彫像はそれぞれ知恵、運命、学問、美徳の象徴であるが、全てレプリカであるとのこと。
本物は何処へ? -
図書館の二階です。
この二階建ての構造物は,崩れたものを修復したもので、紛失されていた部材は新しいもので補ったらしく、これまたユネスコの方針に合わなかった部分ですね。 -
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図書館の左手の建造物。
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図書館の脇に続いている商業アゴラ。
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列柱が素敵。
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大劇場へと続く大理石通りを歩いていきます。
日差しが強いです。 -
娼館への道しるべ。
足の先の方向には娼館があったそうです。足のサイズは小さく、これより小さいサイズの人はお断りと云う基準でもあったそうです。 -
大理石通りから商業アゴラを振り返って。
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イチオシ
商業アゴラの向こうには図書館。
かつての姿を彷彿とさせるような構図になりました。 -
少し坂や階段を上って円形劇場にやってきました。
パナイール山の斜面を削り出して建設されたもの。
紀元前2世紀に建てられたという2万4000人収容の大円形劇場です。ガイドさんの解説では当時のエフェソス住民は収容人数の10倍くらい、20万人余の規模だったのではないかということです。 -
こちらは劇場の舞台側みたいですね。
原型をとどめていないけれど。 -
観光客達が座って、説明を聞いています。
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舞台の下。
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大劇場からは、マーブル通りに直角に港まで、アルカディアン通り(港通り)が続きます。
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大通りの幅が11mもあります。両側は商店が建ち並び、港まで500mだったというのですが、その港も埋まってしまっています。
土砂の堆積により、とありますが、この辺りに川の流れが見当たらないので、海流によるものかもしれません。
グーグルマップで調べてみたら、エフェスから現在の海までの距離は約6kmでした。
悠久の歴史も自然の力の前にはあっけなく潰えてしまうということでしょうか。
右手の石積みだけが残っているところは体育館だったそうです。 -
添乗員さんが、大劇場の撮影スポットだと教えてくれた場所から。
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確かに円形劇場の全景がきれいに映ります。
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見飽きない光景です。
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エフェスのほぼ真西にアテネがあります。
この辺りの地理に疎かったのですが、トルコとギリシャは、エーゲ海の島々をはさんで直接に対峙していたんですね。
両国が、歴史的にいがみ合うことが多かったというのも地政学的に頷けます。 -
かつての円形劇場想像図。
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遺跡内を一方方向に歩き、北側入口に出てきました。
駐車場には既にバスが待ってくれています。本当に楽チンです。 -
12:30
駐車場までの通りにはお土産物屋さんがいっぱい並んでいます。
まだ旅行は始まったばかりなので、様子伺いです。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- batfishさん 2014/04/24 19:34:36
- トルコ旅行!
- クッキーさん こんばんは!
ご主人と一緒にトルコを旅されたのですね。
ガイドさんや添乗員さんを含めても12名のツアーとは
贅沢ですね〜(^^)まさに大名旅行♪
私も父のお供で4年前にツアー利用でトルコを旅行し、
エフェス遺跡にはとても感動しました。
ケルスス図書館に圧倒された覚えがあります。
あと、公衆トイレ…(^^)が特に印象に残っています。
日本からイスタンブールに入って、イズミールに
国内線で移動、ってとってもいいコースですね。
私も次回、トルコに行く機会があったら
トロイ遺跡をスキップしてイズミールまで国内線を
使おうと思っています。
この後のご旅行も楽しみに拝見します。
batfish
- クッキーさん からの返信 2014/04/26 14:35:20
- RE: トルコ旅行!
- batfish さん こんにちは!
いつも旅行記への訪問、ありがとうございます。
一人旅に慣れてしまっているので、多分これから始まるであろう夫との旅行の前哨戦のようなものでした。
それにしても、こんな贅沢な旅行は今後ないかもしれないと思いつつ、それなりに満喫してきました。
カッパドキアを離れる時にも、カイセリからイスタンブールまで飛行機でしたよ。
ツアーなので、何も調べないで訪れたエフェス遺跡でしたが、本当に素晴らしかったです。ツアーで必ず訪れる場所だというのも、納得できました。
記憶が薄れかけた頃の旅行記のアップになってしまっていますし、アルバム代わりのアップなので写真の枚数ばかりが多い旅行記ですが、訪問いただければ嬉しいです。
クッキー
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- こあひるさん 2014/04/23 19:09:18
- ダイナミックな遺跡
- クッキーさん、こんばんは。
なんともダイナミックで素晴らしい遺跡ですね〜。特に図書館は美しいです!
でも、セメント修理など、そのあっけらかんとした適当さには笑っちゃいますね〜。形さえ元のようになっていればいいんでしょうかね。
続きを待ってま〜す。
こあひる
- クッキーさん からの返信 2014/04/23 22:46:22
- RE: ダイナミックな遺跡
- こんばんは、こあひるさん。
エフェス遺跡は、想像以上に素晴らしいものでした。
あれだけ広大な遺跡をユネスコのお約束通りにちゃんと復元するのは、きっと大変な予算も必要だろうと思いますよ。
本当はちゃんと復元されていなくても、ゴロゴロと転がっている石柱だけでも素敵なんですが・・・
エーゲ海、あるいは地中海周辺の遺跡を訪ね歩きたい気持ちになりました。
クッキー
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