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■クナイパへ ようこそ!<br /><br /> クナイパ…? これはドイツ語のKneipe(居酒屋)kneipen(愛飲する)という言葉から派生したポーランド語、ウクライナ語です。イギリスのパブ、イランのチャイハネ、イタリアのカフェに似た雰囲気ですが、クナイパの主な飲み物は歴史的にビールでした。<br /><br /> クナイペ(Kneipe)はドイツからポーランドに行きクナイパ(knaipa)となりました。リボフをはじめとする西ウクライナは、その昔、ポーランドの一部だったため、この地域が1939年にソ連に編入されると同時にクナイパはウクライナにも入りました。<br /><br /> 1991年にソ連が崩壊しウクライナは独立国となりましたが、昔の時代のノスタルジアで、クナイパ(ウクライナ語:кнайпа)の文化が少しずつ復活しはじめました。もとはポーランドだった西ウクライナと西ベラルーシ、ドイツの一部だったロシアのカリニングラード州では、クナイパという言葉が生き残っています。<br /><br /> ただし、最近では「ビールが飲める居酒屋」というよりは、「友達と会って、落ち着いて話ができるところ」という方が、クナイパの意味に近いようです。ヴィキペディアに「井戸端」という部門がありますが、ウクライナ語では「クナイパ」となっています。<br />

まちを歩いてみれば(7)

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2010/07/10 - 2010/07/10

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JIC旅行センター

JIC旅行センターさん

■クナイパへ ようこそ!

 クナイパ…? これはドイツ語のKneipe(居酒屋)kneipen(愛飲する)という言葉から派生したポーランド語、ウクライナ語です。イギリスのパブ、イランのチャイハネ、イタリアのカフェに似た雰囲気ですが、クナイパの主な飲み物は歴史的にビールでした。

 クナイペ(Kneipe)はドイツからポーランドに行きクナイパ(knaipa)となりました。リボフをはじめとする西ウクライナは、その昔、ポーランドの一部だったため、この地域が1939年にソ連に編入されると同時にクナイパはウクライナにも入りました。

 1991年にソ連が崩壊しウクライナは独立国となりましたが、昔の時代のノスタルジアで、クナイパ(ウクライナ語:кнайпа)の文化が少しずつ復活しはじめました。もとはポーランドだった西ウクライナと西ベラルーシ、ドイツの一部だったロシアのカリニングラード州では、クナイパという言葉が生き残っています。

 ただし、最近では「ビールが飲める居酒屋」というよりは、「友達と会って、落ち着いて話ができるところ」という方が、クナイパの意味に近いようです。ヴィキペディアに「井戸端」という部門がありますが、ウクライナ語では「クナイパ」となっています。

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  • ■キエフのクナイパ 「クピドン」<br /><br /> 数年前、キエフの町を歩いていて、どこかでコーヒーを飲みたいなと思った時、偶然「わがクナイパへ ようこそ!」という看板を見つけました。古びた電灯と地下に続く階段の先に、そのクナイパはありました。店の名前は「クピドン?ウクライナのインテリの最後の宿」。<br /><br />「クピドン」はウクライナ語で「キューピッド」の意味ですが、ここには一体何があるのでしょう? 階段をおりると、まず本棚が目に入りました。本屋さんかなと思って右に曲がると、喫茶店みたいな雰囲気です。壁には20世紀初めのポスターや古本、玩具やアクセサリーが飾ってあります。天井にシャンデリア。外は暑いけど、クナイパの中は涼しくて気持ちがよかったです。<br /><br /> クナイパには、もちろんビールもメニューにありますが、食事や飲物は何でも良くて、一番大事なのは会話できる雰囲気ですね。クナイパでは、実際に友達と会って話をするだけでなく、ノート・パソコンを持ち込んで仕事をしたり、スカイプで遠くの友達と話したりすることも多いのです。ウクライナのクナイパは、現代的なサブカルチャーになっています。本+デザイン+ビール+コーヒー+WiFiの好きな人がクナイパに集まりそうです。<br /><br /> クピドンではさらに、音楽の生演奏やウクライナの作家の本のプレゼンテーション、映画のデモンストレーションなども行われていました。店の入口に「ブキニスト」という古本屋さんが併設されているのでウクライナの古本も買えます。<br /><br /> 数年前のことを思い出して、クピドンは今どうなっているのだろうかと気になり調べてみました。キエフのメインストリートであるフレシチャーチク通りの真ん中あたりから少し入ったプロリズナー通りとプーシキンシカ通りの角にある建物の地下1階、相変わらず「ウクライナのインテリの最後の宿」はありました。一度友達を誘って、一緒にビールかコーヒーでも飲みながら、いろいろな話をしてみませんか。

    ■キエフのクナイパ 「クピドン」

     数年前、キエフの町を歩いていて、どこかでコーヒーを飲みたいなと思った時、偶然「わがクナイパへ ようこそ!」という看板を見つけました。古びた電灯と地下に続く階段の先に、そのクナイパはありました。店の名前は「クピドン?ウクライナのインテリの最後の宿」。

    「クピドン」はウクライナ語で「キューピッド」の意味ですが、ここには一体何があるのでしょう? 階段をおりると、まず本棚が目に入りました。本屋さんかなと思って右に曲がると、喫茶店みたいな雰囲気です。壁には20世紀初めのポスターや古本、玩具やアクセサリーが飾ってあります。天井にシャンデリア。外は暑いけど、クナイパの中は涼しくて気持ちがよかったです。

     クナイパには、もちろんビールもメニューにありますが、食事や飲物は何でも良くて、一番大事なのは会話できる雰囲気ですね。クナイパでは、実際に友達と会って話をするだけでなく、ノート・パソコンを持ち込んで仕事をしたり、スカイプで遠くの友達と話したりすることも多いのです。ウクライナのクナイパは、現代的なサブカルチャーになっています。本+デザイン+ビール+コーヒー+WiFiの好きな人がクナイパに集まりそうです。

     クピドンではさらに、音楽の生演奏やウクライナの作家の本のプレゼンテーション、映画のデモンストレーションなども行われていました。店の入口に「ブキニスト」という古本屋さんが併設されているのでウクライナの古本も買えます。

     数年前のことを思い出して、クピドンは今どうなっているのだろうかと気になり調べてみました。キエフのメインストリートであるフレシチャーチク通りの真ん中あたりから少し入ったプロリズナー通りとプーシキンシカ通りの角にある建物の地下1階、相変わらず「ウクライナのインテリの最後の宿」はありました。一度友達を誘って、一緒にビールかコーヒーでも飲みながら、いろいろな話をしてみませんか。

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