「美しい瀬戸内」をぶらりと巡る旅【１】～瀬戸大橋周遊クルージングと塩田王の邸宅へ～

2013/04/26 - 2013/04/29

2013年のゴールデンウィーク前半。
「美しい瀬戸内」を満喫すべく、３泊４日で瀬戸内海をぶらりと巡る旅へ｡｡｡

この連休に旅に出ないという選択肢はないよな～と思いつつ、きっとどこもかしこも混雑で…と、なかなか予定を決め切れていない時、ふとある旅行雑誌を見てみると、「美しい瀬戸内へ」というタイトルとともに、瀬戸内海の見事な風景写真が！

それならばと（発想が単純すぎですが…）、この「美しい瀬戸内」を満喫でき、かつあまり混雑しないようなスポットを中心に、３泊４日（旅行の実質は２泊３日）で瀬戸内海（岡山県と香川県）をぶらりと巡る旅を組み立ててみました♪

この旅の最初は、瀬戸大橋が通る岡山県側の玄関口・児島周辺を散策することに☆

瀬戸大橋周遊観光船から、最新の技術を駆使して建設した瀬戸大橋の偉容を間近で眺めるとともに、江戸時代に「塩田王」と呼ばれた豪商の蔵屋敷を散策してみると、昔から現在まで瀬戸内の海に寄り添った環境があるんだなあと実感できました｡｡｡

〔旅の行程〕
・東京駅 ～ 岡山駅 ～ （市内泊） ～ 児島駅 ～ 瀬戸大橋 (岡山県) /瀬戸大橋周遊観光船 ～ 児島駅 ～ 児島ジーンズストリート ～ 野崎家旧宅


【旅行記その２】～歴史ある港町・下津井と鷲羽山からの絶景～
　http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10785104/
【旅行記その３】～時が止まった港町 塩飽本島・笠島伝統的建造物群保存地区を歩く①～
　http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10786864/
【旅行記その４】～時が止まった港町 塩飽本島・笠島伝統的建造物群保存地区を歩く②～
　http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10789239/
【旅行記その５】～現存天守と美麗な石垣が残る城 讃岐国・丸亀城登城記～
　http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10794882/
【旅行記その６】～鬼伝説の残る島・女木島上陸記～
　http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10803679/
【旅行記その７】～美麗な御影石の灯台が残る島・男木島上陸記～
　http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10810688/

エリア 鷲羽山・児島・瀬戸大橋周辺(岡山)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• 交通: 3.5

• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 船 タクシー 新幹線 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

〔 東京駅 〕

今年のゴールデンウィークは、基本暦どおり＋４月26日の１日だけ休みが取れたので、日中に日々たまった雑件を片付け、東京駅17時30分発の「のぞみ55号」で、一路瀬戸内海への玄関口である岡山に移動します。

夕食がてら、旅のお供の駅弁に「焼売炒飯弁当」を選んでみました♪
思っていた以上にボリュームがありましたが、やっぱり中華料理は作りたてアツアツの方がいいかなと…。
まあ、駅弁だからしょうがないですが。

ちなみに金曜の夕方だけあって、まわりはスーツ姿の方ばかりで、ビール＆チューハイに囲まれています｡｡｡

〔 岡山駅 〕

新幹線でうとうとしてると、やがて岡山駅に到着。
岡山には以前仕事で１回来たことがあり、今回が２度目。

駅前にはたくさんホテルがありますが、その中から、ホテルの最上階に「ガーデン浴場」（大浴場）がある「三井ガーデンホテル岡山」を選んでみました。

お風呂でリラックスしたあとは、ゆっくりと部屋で明日以降の行程を考えましょうか☆
最近はどうも思いつきの旅が多いので…。

※お風呂はこんな（http://www.gardenhotels.co.jp/okayama/appeal/bath/）感じです。ビジホなのでそんなに広い訳ではありませんが、大浴場があるといいですよね。

翌27日からさっそく行動開始（ちょっと寝坊気味…）。
今日も「晴れの国」岡山にふさわしい天気のよう☆

この日は、岡山市の南側に位置する倉敷市の児島周辺を巡ってゆきます。
まずは、岡山駅10時23分発のマリンライナー21号で、児島半島の基点である児島駅まで移動します。

〔 瀬戸大橋 (岡山県) /瀬戸大橋周遊観光船 〕

児島駅に到着後、駅の構内にあるコインロッカーに荷物を預け、駅の東口から歩いて５分ほどのところにある「児島観光港」へ。
ここから、瀬戸大橋を間近で眺めることができる「瀬戸大橋周遊観光船」が発着しています。

この日は、１日４便出ているうちの11時発の観光船に乗ることに☆

乗船券を購入（乗船料1,550円。ちなみに予約は不要）して港へ行ってみると、すでにコンパクトな観光船が着岸していました。

船から眺める景色って、普段町歩きするのとはまた視点が違っていて、けっこう好きなんですよね｡｡｡


〔船から眺める光景〕
・秋深まる道南の地をゆく【１】〜函館ベイエリア散歩＆函館湾クルージング〜
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10748999/
・時が止まった港町〜豊町御手洗・重要伝統的建造物群保存地区を歩く〜
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10747297/
・夏深まる信越国境の高原を巡る【４】〜野尻湖に浮かぶ宇賀神社と俳人・小林一茶の里を歩く〜
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10710455/
・尾張名古屋歴史紀行【２】〜木曽川日本ライン下りと犬山に残る国宝建築を巡る〜
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10687728/
・世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の地をゆく【２】〜「祈りの道」の終着点熊野本宮大社から川の参詣道を下る〜
http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10621243/

こういう普通のいす席でもいいですが…。

やっぱり瀬戸内海の爽やかな風を感じられるデッキ？かな〜。
（あときれいな写真を撮るには、窓越しではキビシイですし）

とりあえず船尾にある席を確保し、あとは出発時刻を待つばかり。

ちなみに、瀬戸大橋がよく見えるのが進行方向右側の席で、瀬戸内海の多島美を見るなら進行方向左側の席がよろしいかと。

定刻どおりの11時に出発進行！
ここから約45分のクルージングです。

まずは児島半島に沿って瀬戸大橋を目指してゆきます。

瀬戸大橋線を走る列車と併走するように｡｡｡

う〜ん。

こういう瀬戸内海の風景を求めてこの瀬戸内の旅に出たのですが、いきなり眺めることができましたね♪

（瀬戸大橋周遊観光船からの風景①）

瀬戸大橋周遊観光船 乗り物

ものの10分もかからないうちに、観光船のメインイベント・瀬戸大橋が見えてきました！！！

この瀬戸大橋は、塩飽諸島の５つの島の間に架かる６つの橋梁を中心に構成されいて、まず見えたのが一番北側に架かる「下津井大橋」です。

岡山側から順に、その次が「櫃石島橋」でしょうか。

（瀬戸大橋周遊観光船からの風景②）

瀬戸大橋周遊観光船 乗り物

（瀬戸大橋周遊観光船からの風景③）

瀬戸大橋周遊観光船 乗り物

こちらが「岩黒島橋」かな？
橋が連なっているので、中々判別するのも大変ですが｡｡｡

（瀬戸大橋周遊観光船からの風景④）

瀬戸大橋周遊観光船 乗り物

だんだんと瀬戸大橋の橋梁に近づいてきました！
見上げてみると、もうすぐそこに橋の骨組みが眺められます☆

船はここで「与島橋」の下を通り抜けてゆきます♪
普段は見ることのできない、ダイナミックな瀬戸大橋の橋梁の下を通るあたりが、このクルージングの一番の見どころかと。

もちろん、速度を落としながら進んでくれるので、ゆっくりと楽しむことができます。

（瀬戸大橋周遊観光船からの風景⑤）

瀬戸大橋周遊観光船 乗り物

（瀬戸大橋周遊観光船からの風景⑥）

瀬戸大橋周遊観光船 乗り物

無事？橋の下を通り抜け、針路を北に転じながら再度速度を上げていきます。

（瀬戸大橋周遊観光船からの風景⑦）

瀬戸大橋周遊観光船 乗り物

（瀬戸大橋周遊観光船からの風景⑧）

瀬戸大橋周遊観光船 乗り物

そして今度は「櫃石島橋」の下をくぐり抜けま〜す。

このような場面は、やっぱり縦構図の方が迫力がでますかね〜。

（瀬戸大橋周遊観光船からの風景⑨）

瀬戸大橋周遊観光船 乗り物

それとも横構図の方が、瀬戸大橋が連なって四国まで続く感じがでるかな…とぶつぶつ｡｡｡

（瀬戸大橋周遊観光船からの風景⑩）

瀬戸大橋周遊観光船 乗り物

橋を抜けたあたりで、そろそろ船内に戻ってひと休み。
最後にしばし瀬戸内海の多島美を眺めていると…。

船は瀬戸内海をすべるように駆け抜け、児島観光港に戻ってきました☆

まさに絶好の青空の下、白亜の瀬戸大橋の雄大な光景を、本当に目の前で眺めることができましたね〜。

児島観光港 乗り物

「旧野崎浜灯明台」を遠くに見ながら、また児島駅まで戻りましょう｡｡｡

児島駅 駅

〔 児島駅 〕

今度は駅の西口に出てみると、何やら賑やかな雰囲気になっています。

ちょうど今日と明日（４月27日・28日）、「せんいのまち児島フェスティバル」というイベントが開催されていて、人が集まっているようです。

駅前にあった地図で次の目的地を確認｡｡｡
ちょっと離れているようですが、まあてくてく歩いていきましょうか☆

〔 児島ジーンズストリート 〕

駅から10分ほども歩いてゆくと、大きく「JEANS STREET」と記された通りが見えてきました。
ここ児島は、なんと国産ジーンズの発祥の地だそうで、この通りにジーンズ関連のショップなど14店舗が集まっているそうです。

街路には旗ならぬジーンズが吊されています｡｡｡

シャッターにもジーンズ。
やっぱり他の商店街とはひと味違いますね。

個性的でオシャレな感じのお店が多く、ぜひとも国産ジーンズとして頑張ってもらいたいものです。

〔 野崎家旧宅 〕

ジーンズストリートを進んでゆくと、やがて立派な門構えのお屋敷が見えてきました♪

ここまで歩いてきたのは、江戸時代後期に塩田事業で大成功を収めた「塩田王」こと野崎武左衛門が築造した「野崎家旧宅」（国指定重要文化財）を訪れるためです。
駅からだと、歩いて20分ちょっとくらいかかるでしょうか。
（駅からこの近くまで行くバスもあります）

こちらが敷地の平面図。
敷地面積が約3000坪・建物延床面積が約1000坪の大邸宅です。

さっそく「長屋門」から邸内へ入ってゆきましょう☆
（入館料500円）

まず、「表玄関」の前を通ってお庭の方へ進みます。

（野崎家旧宅の風景①）

（野崎家旧宅の風景②）

こちらが野崎家の中心となる建物である「表書院」。貴賓の応接などに使われたそうです。

（貴賓ではありませんが）ずっと歩いてきたので、ちょっとこの縁側で休憩しましょう｡｡｡

（野崎家旧宅の風景③）

石畳の小径が続くお庭は、たくさんの緑の木々がとっても印象的☆

（野崎家旧宅の風景④）

池になぞらえた苔の間を抜けてゆくと、野崎家の住まいの中心であった「中座敷」が見えてきました。

ちょっと中をのぞいてみると、この中座敷から奥の「向座敷」までの約42メートルを、９つの座敷が連続しているそうで、その広さが分かりますね〜。

そして木洩れ日に照らされる苔庭もGood！

さらに邸宅の奥の、石垣が迫る細い道を進んでゆきます。

もう緑の眩しい季節になってきました｡｡｡

（野崎家旧宅の風景⑤）

（野崎家旧宅の風景⑥）

こちらはお台所でしょうかね。
当時の生活ぶりが分かるよう、たくさんの昔ながらの食器や道具が置かれていました。

（野崎家旧宅の風景⑦）

（野崎家旧宅の風景⑧）

蔵と蔵の間をすり抜けてゆくと…。

「商人のお城」とも言われる「土蔵群」の前に出ました！
立派な土蔵がこれだけ並んでいるとは…往時の事業家としての規模をしのばせます｡｡｡

この邸宅を建てた野崎武左衛門は、潮の干満の差が大きい瀬戸内海で、塩田内に海水を引き込み、砂に付着した塩分を採取して濃縮するという入浜式塩田による製塩法を取り入れ、日本の塩田王と呼ばれるまでになったそうです。

（野崎家旧宅の風景⑨）

（野崎家旧宅の風景⑩）

現在、６棟の土蔵のうち２棟が、展示館として塩業に関する資料や民具を展示しています。

ちなみに、野崎家を基とする塩造りは今も続いていて、数少ない国内生産の塩会社として受け継がれているそうです｡｡｡

最後に、こちらが先ほど「中座敷」からのぞいた「向座敷」に。

（野崎家旧宅の風景⑪）

（野崎家旧宅の風景⑫）

最後にもう１回、「塩田王」にふさわしい、威風堂々と連ねる白壁の土蔵群を眺めて｡｡｡

このあたりで児島駅周辺の散策は終わりに。
こちらを訪れるまでは瀬戸大橋しか知りませんでしたが、実はその時代時代を表すスポットがあったんですね〜。

ここからさらに、瀬戸内を巡る少しディープな旅を続けてゆきましょう｡｡｡


＜この続きは旅行記【その２】（http://4travel.jp/traveler/akaitsubasa/album/10785104/）で＞

児島駅 駅

この旅行記へのコメント （2）

• 白い華さん 2013/06/17 07:49:04

  マイカーで　クルーズ・・・で　「日本橋梁！の　最高峰・・・瀬戸大橋　を　愛でる！　旅」。　

  お早う御座います。
  
  私も　今年・・・１月。
  主人が、「四国には、マイカーで　東京から・・・行く」で　「四国　＆　広島　６日間」を　実行したばかり。なので、
  とても、「瀬戸大橋」には、親しみ！を　感じています。
  
  紅い翼さん！も、　東京近郊・・・に　在住でしょうか？
  今回は、「水の町！　倉敷。そして、その・・・瀬戸内海！の　先端部分　児島」と、　巡られたンですね〜。
  
  時間が　あれば、「大好き！な　倉敷。　そして、ジーンズ・タウン　児島」も　訪ねたかった！のですが、
  滅多！に　行けない　「初　四国入り！の　私」でした。ので、
  児島・・・を　スタートした！　「本州四国連絡橋　瀬戸大橋」の　勇姿！を
  途中の　瀬戸内海・・・に　浮かぶ！　「ベスト・シーンが　見られる！　サービスエリア」で　何度も　休憩を　入れて、眺めつつ、四国・坂出へ・・・と　入りました。
  
  それにしても、　この・・・一枚！に　「４つの　支柱！と　アーチ型！に　見える・・・デザイン」が　また、好み！デス。
  本当は、「張り詰めた・・・　斜張橋の　感じ」が　丸〜るい！アーチ。に。。。
  
  私も、　「ちょっと・・・重なる！　橋」が　いいなぁ〜。って　思いました。
  そして、「朝焼け！の　時間を　調節して、想定外・・・の　車中泊！で
  朝日・・・で　オレンジ色！に　輝く・・・瀬戸大橋」の　美景。は、
  ６日間・・・の　旅！で　一番、心に　残る・・・「一生　忘れられない！　風景」と　なり、心に　残っています。
  
  児島・・・も　「ジーンズだけ」では　なくて、
  瀬戸内海らしい！　「塩田・・・で　財を　成した！　豪商の　家屋」が　残ってて、　素晴らしい〜！デスネ。
  あの・・・「４０ｍ以上・・・の　お部屋！は　仕切っても、スゴい」って　思いました。
  
  この　後・・・は、　「倉敷」も　モチロン、行かれたんですね。
  今回は、「昔・・・行った！きり。の　倉敷」にも　立ち寄りたかった。のですが、行かれませんでした。
  だから、紅い翼さん！の　旅行記・・・を　楽しみ！に　していますね。
  
  日本国内・・・を、　アチコチ、　素晴らしい〜！お写真。　そして、解説。と　参考・・・に　なります。
  　　　これからも　よろしくお願いします。　

  紅い翼さん からの返信 2013/06/20 01:01:33

  RE: マイカーで　クルーズ・・・で　「日本橋梁！の　最高峰・・・瀬戸大橋　を　愛でる！　旅」。　

  白い華さま
  
  どうもはじめまして。
  といっても、いつも旅行記楽しく拝見しています
  
  白い華さまも瀬戸内海に行かれたとのことで、
  オレンジ色に輝く瀬戸大橋とは…「一生　忘れられない！　風景」にふさわしい感じですね〜。
  
  私も東京在住なもので、今回瀬戸内海にあたりを訪れてみて、とってもステキな光景に出会うことができました♪
  
  去年の春に、岡山に仕事で来る機会があり、実はその際に倉敷を訪れたので、今回は倉敷市街には寄らず、この後瀬戸内海を渡って四国へ向かいました｡｡｡
  （ちょっと旅行記の書き方が分かりずらかったですね…すいません）
  
  倉敷に１泊していろいろと散策してみたのですが、川沿いに続く美観地区の美しい町なみはもちろん、大原美術館の絵画も凄かったですね〜。
  なんか倉敷を思い出していると、こっちも旅行記にアップしたくなっちゃいましたね（笑）
  白い華さまのように文才がなく遅筆ですが、またお越しいただけるとうれしいです｡｡｡
  
  　紅い翼