憧れの加賀屋に泊まる和倉温泉のくつろぎ☆福井県立恐竜博物館と福井名物ソースかつ丼

2012/06/03 - 2012/06/04

プロが選ぶ旅館に31年間連続1位を取得している石川県　和倉温泉「加賀屋」。
その真髄に迫ってみたくて奮発して一番高いランクの部屋の一部　雪月花に1泊しました。（一番高いのは?浜離宮”18階から20階のクラスです）

お世話になることばかりの夫の母も今回は同行して、大人数の旅でした。義母にはいつも旅先でのお土産をいただくばかりで、今回の旅行は楽しんでもらえてうれしいです。夫の誕生祝も兼ね、女将から記念品もいただき、素敵な旅になりました。

ちょうど和倉温泉では　「わくら　よさこい祭り」の開催中。3日間の最終日に間に合い、祭りのにぎやかさもあり、気候も天気も良く満足した旅となりました。

※前半は当日立ち寄った勝山市の福井県立恐竜博物館と福井名物ソースかつ丼の旅行記です。加賀屋の旅行記は後ろの部分になります。
左の写真は加賀屋雪月花歌劇団　月組（錦大路1階シアタークラブ花吹雪）のショーです。

エリア 和倉温泉(石川)

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

北陸自動車道　南条SAでトイレ休憩をして北陸に向かいます。北陸に向かうときはここが一番トイレも広くてきれいです

第一目的地の福井県立恐竜博物館は勝山市に入ってからも結構遠いです。田んぼや小麦畑が広がっています。小麦の黄色の穂が風に揺れていて、ここら辺では田んぼより目立ちました。

福井県立恐竜博物館は「かつやま恐竜の森（勝山市長尾山総合公園）」のなかにあります。

恐竜好きというわけではないけれど、福井恐竜は有名らしく博物館の規模展示内容とも国内随一といわれているだけあって、駐車場から恐竜の登場で、期待も高まります。

こんなところにもオブジェが。恐竜ロードなるものもあり、行く道の途中にも看板や和紙の恐竜がいました。

博物館の展示から考えると大人500円は格安です！

3階の入り口からまずエスカレータで降りていきます。11時から観たシアターは3階にあります。3部の映画があるので1日居ると子供向けアニメが3本見れます。

でたーーーーー！！
「ジュラシックパーク」でティラノザウルスの迫力に度肝を抜かれた私には、どきどきものでした。
かなりリアルです！ちゃんと動くんですよ。

夜中になると歩き出しそう・・・

こんな小さい恐竜もかなり迫真！

骨格だけならあんまり怖くなくてかえってかわいさもあります。
一部の骨が発掘されてだけでどうしてこんなに精巧に復元できるのでしょう？

フクイティタン全長10メートル。
こんなに首が長くて肩がこらないのかなああ、肩はないのか・・・

このつるっぱげの恐竜、おもしろい！
来館者がみんな触ったのでは？というくらい頭部が光っていました。

とげとげが背中に2列配列してます。
アルマジロみたいです。

こちらのフクイラプトル、やっぱり「ジュラシッックパーク」を何度も見たことのある私には大迫力です。
目玉がぎょろりとして、怖い！
唸り声も発します。

ぐぐぐるぐる＊＊＊＊

きゃーーー、逃げなきゃ！

2階から回廊をわたってフロアを見渡します。

博物館の途中にこんな大きな恐竜の骨が・・

公園内で本当に発掘体験ができます。テントの下で親子30組ほど帽子と軍手で掘っていました。

お昼になったので、福井県に行くなら絶対食べたいと思っていたソースかつ丼なるものを食べに。
恐竜博物館から車で10分ほど直進したところにある「グリルやまだ」へ。
駐車場が７台くらい。
11:30から開店

こんなかわいい豚とコックさんの看板が目印

かつ丼がメインで、カツの枚数で（小）（大）を選びます。

（小）はカツが２枚、サラダ、漬物、味噌汁で７５０円。

お子様ランチも1種類あるし、乳児用の小さい椅子も座敷にありました。椅子席もあるので家族連れにもおすすめ。

お子様ランチには細めに切ったかつ丼味噌汁、ジュース、キャラメルコーン1フル呂つき。

甘い味付けのソースに浸った、薄く伸ばしたカツが２枚。
白ごはんにもちゃんとソースがかけてあります。
味噌汁もおいしかった。

帰りに南条SAで同じくソースかつ丼をたべましたが、ソースの味付けが唐辛子の輪切りがあって辛め。グリルやまだは酢を使って甘目です。

お腹いっぱいになりました。ごちそうさま。

能登道路は25年4月1日から無料化されるそうです。途中、景色のいい高松SAでトイレ休憩。南国風の瓦屋根でおしゃれです。
しかもずっと左下り線は海、海、海。
右は松林。
景色がいいです。

道も空いているし、海が見渡せる快適なドライブができます。

勝山市の恐竜博物館から約２時間、ようやく和倉温泉に着きました。

結構距離があります。

そして本日宿泊の憧れの加賀屋に。

旅館の入り口は門構えも立派です。

15時ごろでちょうど車寄せには女将の姿が。HPに写真があるのできりりとしたショートカットの背筋のピンとした女性で、ワーキングウーマンの見本のような方です。
帰りに車に乗ったときも90度お辞儀をしてくれました。
先代女将から受け継いだ加賀屋の真髄を体現してされています。
日本旅館の素晴らしいところですよね。

チェックインカウンターの向こうは古い看板が。

琴の演奏をしていて優雅な時間が流れています。
本当は向かいの飛天の螺鈿工芸の下で、お茶をしたかったのですがチェックインの時に事前に電話確認していた16時からの館内美術館巡りを申込みしたので、すぐ部屋に向かいます。

琴のところを左に曲がると、「錦小路」といって和倉温泉のお菓子やその他お土産、九谷焼、漆塗り、宅配受付、朝市などしてます。
突き当りには夜８：３０から無料で芸能を観れます。その横は有料の宝塚歌劇のようなショーも見るステージがあります。
せっかくなので専属歌劇団のショーを予約しました。これがとても迫力あってよかった！

雪月花の棟のエレベーターはシースルーなので1階が水が流れ落ち、子供たちが喜んでました。

エレベーター前のいけばな。
館内はところどころにいけばなが飾られています。
とても美しいです。
こういうところが高級旅館の風格です。

宿泊する雪月花１２階のエレベーターを降りると
南天の輪島塗がどーんと飾られています。

このフロアーは南天○○○　と部屋の番号が付きます。

4階の吹き抜けから雪月花の棟のバーを見下ろす。
基本的に館内は禁煙になっていてとてもすごし易い。
このバーでも禁煙マークが各テーブルに置いてあります。
たぶん1階にある、いくつものバー、ラウンジなど仕切った空間ではタバコが吸えるのではないかと。
でも加賀屋専属歌劇のショーを見る所は禁煙！タバコを吸わないので歓迎。

雪月花12階の部屋。玄関、上り框、洗面所（２つ洗い場あり）、お風呂、トイレ、和室が4部屋もありました。
なんて広いんでしょう！
こどもたちは「かくれんぼしよ！！！」

化粧台のある部屋と掘りごたつの部屋の間、１畳が着替えを収納するクローゼットと金庫があります。
和室というと旅行先では使いづらいと、思ってました。
でも加賀屋は機能性も重視していてすごしやすかった。

早速、仲居さんがお茶菓子を運んできてくれました。
夏のお菓子で「桃ゼリー」
子どもたちにも好評で「おいしいなあ。」
１階のお土産コーナーで購入。８個１千円くらい。

まずお抹茶が出されます。各自違う色合い、焼きのお茶碗で。
次に煎茶が運ばれます。

お茶でまったり、したあとは
１６時から４５分間の館内美術めぐり。
１７時の２部制です。
電話で聞いたところ、事前予約はできないとのこと。
今日１６時の回は、５組くらいいて夫婦連れがほとんど。
左の書画は高浜虚子が宿泊の際に加賀屋のために一筆書いたそうです。
’古い壺に新しい酒’という字です。意味は古きを守り新しきを作る、という説明だったと思います。

昭和天皇をはじめ、皇族の方々がお泊りになられた写真の説明が次にあります。
それだけ何回もご来館をいただいている由緒正しい旅館という事でしょう。

先ほどの琴を弾いていた場所の裏にこの加賀友禅が飾られています。
こんなところは館内案内でもしてもらわないと気が付きもしません。

加賀友禅は京都の織物と違って、枯れものも描くのが特徴だそうです。

１２階まである吹き抜けの空間に飾れてらいるのは１２か月の月ごとに描かれた花々の加賀友禅です。３８人分の反物になるそうです。
シースルーエレベーターから一階ごと絵柄が変わるさまが観れます。

能登渚亭の棟　１２階エレベーターを降りると部屋の壁全体にこの輪島塗が飾れれています。
この大きな輪島塗の向こうの部屋は昭和天皇がお泊りになられたそうです。
本日は宿泊客がいるため見学は不可、と部屋の入り口に張り紙があり、夫が一般客でも泊まれるんですか？と確認してました。
もちろん泊まれるそうです。

前衛的な九谷焼との紹介がありました。
これは能登渚亭の棟　１１階にあります。

各フロアから吹き抜けの加賀友禅をみて、自分の宿泊するフロアの絵柄を覚えるとおもしろいです。
しかも絨毯もフロアごと変えています。
加賀友禅の絵柄と同じにそろえているそうです。
こんなところが女性に受けます。
ここは３階　梅　がテーマ。

由水十久氏は稚児を好んでつかったそうです。他にも男性浴場２階入り口に別の稚児の作品があります。

４階の能舞台。このフロアは部屋の間仕切りを取ると１３００人もの宴会を開けるそうです。
加賀屋の従業員が１３００人いるとのことを、仲居さんから聞いて、従業員慰労会をここでするのかなあ？と想像しました。

この九谷焼は金箔をはっているそうです。
こどもが「きれいやな」と素直に驚嘆してました。

これが由水氏の２つめの作品。右に加賀屋の家紋が図柄に取り入れられています。

１階ラウンジ飛天にある’天女の舞’　輪島塗

ラウンジをぐるりとこの輪島塗が見下ろします。こんなに大きい作品を作るのにどれくらいの時間が・・・

最後に番頭さんが少々お待ちください、とお土産を。

由水先生の作品のクリアファイルです。
これはいい記念品になりました。
無料で館内案内をしてもらった上にお土産付です。

是非早めにチェックインして、お風呂に入る前に是非参加してみてください。
日本の素晴らしい伝統工芸品が観賞できます。さすが、加賀屋です。

美術めぐりの後、徒歩２分のすぐそばにある、ミュゼドゥアッシュ辻口パティシエのカフェにお土産を買いに行きます。
なんと和倉温泉でよさこい祭りを開催していて今日はその最終日。
カフェ入り口によさこいのいろとりどりの衣装と鳴子をもった人々が。

食べられない飴細工で大輪の花が。
このカフェで併設しているのが、加賀屋　館内美術館ツアーでも紹介のあった輪島塗の角先生の作品がみれます。

カフェから日本海。大きなガラスなので景色はいいでしょう。

きれいに作られたケーキたち。この店舗限定もいくつかあります

舞台を観たかったけど、夕食が１８時半から予約してあり、その前にお風呂に入りたかったので急いで部屋へ。
海のすぐそばの会場で、きれいな衣装の踊り手たちが。
仲居さんに聞くと、加賀屋でも毎年、新入社員がよさこい祭りに参加するそうです。

部屋から海辺の　わくら　よさこい祭りの会場を見下ろします。

日本海に夕日が落ちていきます。本当に夕日は気が付くともう地平線のむこうです。
加賀屋にとまると雪月花のこの部屋からコーナービューできれいな海が見渡せます。義母もきれいだねえと言ってくれて、この部屋にしてよかった。

雪月花の３階にある女性大浴場は着替える場所もひろく、洗い場も浴槽も広々。露天も２つあり、夕食前の時間で結構人がいました。

さてお楽しみの夕食です.
大人にはアワビのステーキが付きます！

こどものお膳には小鉢がいろいろ。
牛肉の焼き物、あんかけ茶わん蒸し、お刺身、ゴマ豆腐
鰈の揚げに、中島菜うどん（これが一番おいしそうに食べてました。）

季節は夏のメニューになったそうです。
桔梗が咲いているナフキン。

干口子（和紙に包まれています）　七尾湾で取れたなまこの卵巣を干したもので能登の高級珍味だそうです。

とっても小さいですが酒飲みにはうれしいでしょうね。
烏賊塩辛は私はご飯で食べたい。塩辛が大好きな父に食べさせたいです。

八寸は涼しげなガラスに乗っています。

これは一番最後に仲居さんが切ってくれます。

本当にやわらかい！塩で食べると辛いのでそのままでもいい。

お造りの器がすごい！九谷焼です。自宅ではとても扱えない食器です。

うにが殻ごとついてくる、貴重な体験です。
こどもにちくちくしてみました。

7種類もお刺身が！海老が甘い！湯葉もおいしい。

とまと、さやえんどう、かぼちゃ、なすの冷たい涼風浸し

鯛の兜に　ごぼう　里芋

夫はアラが食べずらいのであまり感動したなかったけど、義母は美味しいと言って気に入ってました。

子どものデザートは　イチゴのゼリー、くまさんののったタルト、シュー　キウイのジャムがおいしいと言ってました。

部屋食が終わり、仲居さんが１階の予約してあったショーに連れて行ってくれます。
事前に義母と二人だけで見るつもりでしたが、とてもてきぱきして気の利く仲居さんがいたのと、上の子がみる！といいだして、（今月はちょうどアニメがテーマだった）全員で観ることに。
その変更もすぐにしてくれていて、さすが！気が利く、と顧客満足度満点です。
２０：４５からが第一部　宿泊者は大人２７００円、子ども１５００円
飲み物は８００円以上でクリームソーダ、コーヒー、ウーロン茶、ジンジャエール、グレープフルーツジュースもあり。

舞台が上り下りする豪華なもので、出演者は加賀屋雪月花歌劇団月組の
「月に吠えろ！アニメな夜♪」
男役の伊織はやとさんが中央に。
この人は流し目がすごい！派手！きれい！うまい！
もちろん女性役の人もきれいでしたよ〜

ルパン３世のテーマもあり、キューティーハニーあり、ゲゲゲの鬼太郎あり、

周りの会話や話や方言から、石川県のここ加賀屋には全国からお客様が来ています。

九州や東北からもこの日同席された方たちがいました。

お風呂場でも各地方の方言が飛び交って面白かった。

こどもたちはバリバリの関西弁なのに、「横浜から来たの？」と聞かれておかしかった。

今回はアニメがテーマで、ジブリの天空の城ラピュタまであります。

最後の「レジェンドオブ加賀屋」はオリジナルソングですが、

帰宅してからも家族の愛唱歌になりました)^o^(

部屋に戻ってロールケーキを食べながら。
実は今回夫の誕生日祝いを加賀屋に伝えておいたんです。
すると夕食時に、仲居さんが部屋を暗くします、といって、入室してきたのは、・・・・

じゃーん！１階のバーで歌われたこちらのデュエットが歌をプレゼント！
しかも男前の副支配人？がそのあと来られて、「女将から言付かってきました」とマグカップを進呈してくれました。
夫はかなりびっくり顔(＠_＠;)
でも帰宅してからうれしそうに話してくれて、加賀屋のサービスはやはり最高ですね、と実感。

朝市が７時から１階ロビーで開かれています。義母はここで朝食にこの後出てくる干し鰈を買っていました。

朝食も前日と同じ部屋で。
大人も子供もオレンジジュースと湯豆腐つき。

こどもは干し鰈は１枚で、ちくわの棒焼がありました。
ソーセージと玉子焼きもこどもだけ。

小鉢の中央のがんもを、最後にとっておいた上の子は、私が嫌いだから残していると勘違いし、食べてしまったのに激怒。ごめんね、ついもったいないと思って…

薄くても身の甘いのがわかります。湯豆腐もポン酢で食べるのではなく、出汁で煮てあるので、味噌汁のようでおいしい。味噌汁はアサリです。

朝食後、子供たちは義母にみてもらい、姉妹間の「あえの風」へシャトルバスで送迎してもらって、入浴に。
そちらは玄関で台湾からの団体客がバスで出発するところでした。

お風呂からの景色はこちらのあえの風　姉妹館の方が広く日本海がずっと広がっています。

休憩所にはマッサージチェアも２機ありゆったり。

帰りも南条SAに立ち寄り、お昼を食べました。

ボルガライスなるものがありました。夫はこれを。オムライスの上にカツ。

ソースかつ丼とおろしそばを女性は選択。ソースかつ丼はソースの味がやまだと全然違う。

宿泊者に館内工芸と九谷焼のショップで使える１割引き券を人数分貰ったので、お茶碗２客と輪島塗はしを２本購入。

食洗機で洗わないで大事に使おう☆

長々とお付き合いいただきありがとうございました(^.^)

この旅行記へのコメント （2）

• さや犬さん 2012/10/13 18:37:23

  お久しぶりです。

  ざっちさん、こんばんは。久しぶりに書き込みします。
  加賀屋、素敵ですねー。私も憧れの旅館です。バスツアーなんかでまあまあお値打ちのツアーもありますが、ここの良さを堪能するには個人で訪れてそれなりのグレードの部屋を予約した方が良さそうですね。
  加賀屋はロビーのラウンジを何回か利用しました。（まだ私の身分では泊まれないので、、）お茶だけでもとてもいい雰囲気でした。土産所なんかも充実していましたよね。
  三世代旅行にはぴったりの旅館ですね！
  
  またおじゃまさせていただきますね。
  
  さや犬

  ざっちさん からの返信 2012/10/13 19:28:27

  RE: お久しぶりです。

  さや犬さん、書き込みありがとうございま〜す。
  
  ずいぶん涼しくなってきて、旅行にも最適の季節になってきましたね。（ついでにわたしにとっては食欲の秋でもあります）
  
  
  冬の沖縄いいですねえ。私も家族で夏の沖縄には一度行きましたが、そのとき沖縄の海の素晴らしさに感動して、冬の沖縄に行きたいと熱望しております。
  でも子供たちが「飛行機、いやや！」と反対するんです(*_*)
  
  なんとか説得して沖縄にまた行きたい。
  さや犬さんの旅行記を見てまたその思いを強くしました。
  
  ざっち。