2011/12/10 - 2011/12/11
65位(同エリア832件中)
molmさん
JALマイルの一部が失効しつつあるため行き先を九州方面で検討して
いたら、友人から「天草大王」という地鶏を聞き、熊本天草方面に足を
運ぶ決意となりました。
天草大王は熊本県内のブランド鶏で、かつては博多の水炊き用に重宝
されたのですが、昭和に入り絶滅しました。
平成に入り熊本県農業センターが昔の資料により復元を試みて2000年に
現在の原種が誕生しました。
詳しくは熊本県農業センターの研究ページにて
http://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/85/page-amakusa.html
上記の資料をベースにまとめると、アメリカのランシャン種から九州の
軍鶏系・熊本コーチンを何代にも交配して原種天草大王に至ります。
肉食用の天草大王は、原種天草大王の雄×九州ロード(という鶏)の雌を
交配させた鶏を指し、天草大王として認定されています。
その理由は以下の2点です。
①大型種同士だと産卵率が低い
②交配させた方が耐性に強くなる
品種としては相当な大柄で、大きい雄(生後180日)で高さ90cm、7kgに
なるそうですが、平均だと180日で5~6kgくらいだそうです。
また認定された地鶏はJAS法にて生後80日以上と定められており、
天草大王は100~150日が肉質として望ましいとか。
また、天草大王は天草地方に限らず、県内全域で畜産されています。
年間出荷量は約10万羽で、九州はもとより関西や関東でも頂くことが
可能です。
大型で軍鶏の血が入っていることから肉質は硬めと思いきや、むしろ
柔らかさに驚くほどで、甘味や風味からしても地鶏としては繊細な
品種と言えるでしょう。
今回は天草大王を求めるだけでなく、島の周回を訪れることを目的と
して、旅行記としてまとめてみました。
では、ご覧になってやってください。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- レンタカー JALグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
天草といえば何を思い出すでしょうか?
まずは歴史上の人物、天草四郎時貞、関連して
キリシタンや教会などが出て来ると思われます。
かくいう私もその程度の知識で、全くの素人。
天草は写真みたく主に上島と下島に分類されます。
(写真地図の右上部分の大矢野島も上天草市です)
九州本土の宇土半島から大矢野島を橋続きにて
自動車移動が可能です。
また上島と下島も瀬戸大橋1ヶ所のみ橋で繋がって
おります。 -
今回の旅は準備不足が否めませんでした。
色々と天草の本を探していましたが、私が住んでいる
京都だと天草単体の旅行誌が見当たりません。
その中でも見つけたのが『天草100景』。
http://genshobo.com/?p=2885
あとは天草宝島観光協会のHPくらいでしょうか。
http://www.t-island.jp/
また、食事を探すのも苦労しましたが、こちらの
ブログ『ミカンのはなうた日記』は役立ちました。
http://dekakeyo.exblog.jp/
この方は熊本県内在住ですが、県内を隈なく回って
おられるようで、天草も10店ほど紹介されています。 -
伊丹空港にフライト1時間前に到着したので、
ラウンジオーサカで休憩。
通常は有料ですが、ゴールドカードなどを所持
していたら無料。
私はゴールドカードを所持していませんが、
ダイナースとアメックスは一般カードで無料
対象になります。
私はANAアメックスを持っていますが、実は
このカード、年会費7,350円なので、航空系の
ゴールドカードより安いです。
(マイル交換に別途で年会費6,300円かかります)
とりあえずクロワッサンとオレンジジュースを。 -
7:45フライトのため、起床は5時前。
ここでボンバルディア機だと知る。
(予約時に確認していなかったもんで…) -
航空機までバス移動して、いざ搭乗へ。
50人乗りのため、こうなります。 -
フライトは1時間程度ですが、さて眠ろうかと思いきや
客室乗務員さんからアンケートの依頼を受けることに。
50席ほぼ満席でしたが、アンケートをお願いするのは
見たところ2〜3人くらい。
飛行機の旅は好きだし、こういうアンケートは嫌いじゃ
なかったりします。
ボールペンは持ち帰りできました。 -
阿蘇くまもと空港に到着。
予約したスカイレンタカーは空港内に窓口がないので
電話して迎えに来てもらいます。 -
スカイレンタカー熊本空港営業所に到着。
http://www.kmj-sky.jp/choice/kumamoto_airport.html
別の車でしたが、今回は同型マーチに。
楽天トラベルを通すと、48時間コースで6,300円、
免責保険代が2,730円で、合計9,030円に。
(時期など条件により価格は異なります)
もう少し早ければ更に安いプランもあったようですが
気付いた時には予約で一杯。
まぁ丸2日間で9,030円なら安いと思いますがね。 -
宇土半島(九州の陸続き)の先:三角に到着。
熊本空港から車でほぼ2時間かかりました。
(一部九州自動車道を利用しています)
写真はJR三角線の終点:三角駅です。
ここで一旦トイレ休憩。三角駅 駅
-
せっかくなので三角駅を見学。
丁度、『特急A列車で行こう』が停車中。
http://www.jrkyushu.co.jp/gokujou/amakusa_kumamoto/train.html
熊本〜三角の1日2往復ですが、三角駅から
三角港へ徒歩移動してシークルーズと乗継も
できます。
列車が到着したら観光協会の方がお出迎え。 -
振り向いて線路の果てを見ると、普通列車が停車。
-
三角駅から直ぐ前には三角港ターミナルがあります。
http://www.pref.kumamoto.jp/site/kouwan/kouwan-topics-detail-pid3-id3.html
港近くの天門橋を渡れば、大矢野島、いよいよ天草に
入ります。
大矢野島から天草上島へは大矢野橋・中の橋・前島橋・
松島橋の4つを渡り、天門橋を含め天草五橋といいます。
一号橋〜五号橋の道のりを天草パールラインと呼びます。
上島に入り東〜南海岸を走ると、眠気がして姫島港で
仮眠して起きたら1時間半が経過してました。 -
『天草100景』で行きたかった場所が観音の滝。
上天草市指定の文化財で、祝口の滝or轟の滝とも
言われています。
http://www.t-island.jp/tour2/pub/detail.asp?c_id=14&id=170&mst=3&tmst=0
近くに駐車場があり、徒歩5分程度で写真の位置に
辿り着けます。 -
写真の噴水は恐らく人口製だと思います。
-
滝といっても直下型ではなく、写真のように
なだらかな流れとなっています。
脇道から撮影した様子です。 -
観音の滝ということから想像できるでしょうが、
途中には観音様もいらっしゃいます。
安産と無病息災の願う参拝者も。 -
まだ上が続きますが、ここより上は足場が悪いので
無理せず断念。
上流は涸れたことがないそうで、豊富な地下水が
湧き出ていることが想像できます。 -
滝への通路の脇に湧水も頂けます。
地元の方がわざわざ汲みに来ていました。 -
では私も汲みましょう。
全くと言っていいほどクセがない。
1本分を堪能してから、更に汲んで夜まで
楽しめました。
では教良木ダムへ移動します。 -
観音の滝の下流にある教良木ダムの上からダム湖を
眺めています。
ダム建設の目的は灌漑対策によるもので、1976年に
完成しております。
ダム周辺には300本の桜の木が植えられており、開花の
時期が最も楽しめそうです。 -
倉岳地区の棚底港近くにある石垣です。
この辺りは風が強いため、昔から石垣を積み上げ、
夏は日よけ、冬は防風として役立つそうです。
自分を目で確認したのでは4mくらいの所も。
http://www.t-island.jp/tour2/pub/detail.asp?c_id=14&id=425
昔は手で積み上げていたことを考えると、大変
だったと思われます。
地形の関係上、この集落に風が集中するそうです。 -
倉岳地区宮田漁港近くにある大エビス像です。
http://www.t-island.jp/tour2/pub/detail.asp?c_id=14&id=43&mst=3&tmst=0
台座を含め高さ13m、320トンだとか。 -
大エビス像の隣にある土産物屋です。
えびす茶屋
天草市倉岳町宮田1284-8
0969-64-2405
4〜9月 8:30〜17:00
10〜3月 8:30〜16:00えびす茶屋 グルメ・レストラン
-
店内に入ると、こんな横断幕が。
店の売りはブラジル原産のシモン芋で、この地域にて
栽培され、商品化されています。
要するにリディア・シモン選手と引っかけており、
大阪国際女子マラソン前のレセプションで県人会に
よって「シモンうどん」などを振舞ったとか。 -
こちらがシモン芋です。
詳しくはこちら。
http://www.kuratake.com/ -
せっかくなのでシモンのアイスクリームを。
サツマイモの仲間ですが、かなりアッサリ。 -
他にもこれらを購入。
天草はシラスの産地でもあり、じゃこ入りかりんとうも。
シモン茶は店で試供品として頂きました。 -
天草瀬戸大橋を渡り、下島へ向かいます。
橋の両側がループ状になっているのは、船の運航を
妨げないためです。
かつては可動橋だったそうですが、渋滞が発生
しやすくなるため、1974年に橋を高くして現在の
3代目が完成。
http://www.yado.co.jp/hasi/kumamoto/amakusa/seto/seto.htm
天草瀬戸大橋の西側が下島になります。
天草市本渡(旧本渡市)が天草で最も都市部です。 -
天草市役所から車で15分ほどで天草空港に到着。
正式には天草飛行場といい、1992年に空港工事着工、
2000年より港の供用されています。
着陸の動画がありますので、ご参考にどうぞ。
http://www.youtube.com/watch?v=50wMMh2Cdzs天草空港(天草飛行場) 空港
-
天草エアラインのカウンターです。
http://www.amx.co.jp/
天草エアラインは、天草〜福岡が1日3往復、
天草〜熊本が1日1往復、天草〜熊本経由〜伊丹が
1日2往復です。 -
空港の高台から滑走路を臨みます。
滑走路は1000mのため、ジャンボジェット機は
着陸できません。 -
下島の北にある通詞島へ移動。
(橋で繋がっています)
ここはイルカウォッチングの名所なのですが、
写真は天草市総合交流ターミナル施設「ユメール」
になります。
スーパー銭湯でもあります。 -
ユメールの屋上から西を眺めています。
ここに来た目的は夕日を眺めるためですが、
残念ながら曇っており、見ることできず。
日が暮れたので、宿に向かいます。 -
本渡港近くにある「新和荘海心」で宿泊。
http://shinwasou.com/
熊本県天草市港町11-19
0969-22-3653和み宿 新和荘 海心 宿・ホテル
-
宿泊は離れの南棟の2Fで。
南棟は1Fに浴場が2つ、宿泊部屋は1Fに1つ、
2Fに2つあります。 -
こちらが部屋の中です。
今回は1名で宿泊しましたが、ダブルベッドのため
2名でも泊まれそうです。
縦長の8畳くらいでしょうか。
入室した際、換気扇が回りっぱなしだったので寒い。 -
デスクではLANケーブルがあり、もちろん
インターネット接続が可能です。
さて北館で夕食を頂きますか。 -
こちらが夕食のメニュー『天草の幸』です。
先付2種・蒸物・造里・焼物・洋皿・煮物・
揚物・酢物・ご飯・味噌汁・デザートです。 -
別料金ですが、せっかくなので梅酒ソーダを。
宿泊せず食事だけで来られる団体さんもいました。
ここから各料理を紹介します。 -
先付2種・蒸物・造里・焼物です。
彩りが良かったので撮影。 -
先付 柿の白和え
少し甘い柿に、胡麻風味の白和えは
意外なほどによく合います。 -
先付 サザエのマリネニンニク風味
コリコリしたサザエに、生のトマトと
キュウリをトッピング。 -
蒸物 車海老のとろろ蒸し
とろろを蒸して、べっこう餡をかけ、車海老・
県産銀杏・あられをトッピング。
海老は茹でただけで味付けしておらず、とろろと
べっこう餡にコクがありました。 -
造里 かんぱち・蛸・水イカ・このしろ
何れも美味しかったのですが、このしろの処理
(中骨が細かい)は難しいんですよね。
コノシロはコハダの出世魚ですが、体長15cm以上
でも骨は細かい。
また、水イカはアオリイカと同じです。 -
焼物 鯖の小葱包み焼きコチジャン風味
皮つきの鯖でネギを巻いて焼いていますが、
適度に脂が乗っており、コチジャンは軽め。 -
洋皿 天草大王のオーブン焼き赤ワインソース
こちらが目的の天草大王!
宿をここに決めたのも、夕食に天草大王が出るため。
冒頭でも申しましたが、味はアッサリ目、肉質は
柔らかいながらも、風味があります。
表現が難しいのですが、柔らかいのに噛み応えがあり
肉の繊維がしっかりしている割には噛みきれる絶妙な
質と言えるでしょう。 -
天草大王のオーブン焼きをアップ。
肉料理だと赤ワインが望ましいと思われがちですが、
あるソムリエからリサーチしたところ、調理法次第で
白ワインの方が合うそうです。
また、あるシェフ曰く、煮ても灰汁が出にくいとか。
それだけ独特で繊細な品種と言えるでしょう。
熊本県としてブランド化→普及したい要因が伺えます。 -
煮物 天草梅肉ポーク酒粕クリーム煮
梅肉エキスで豚を育てる特許を取得し、上天草市で
養豚をされています。
http://www.bainiku.jp/
個人的なことで申し訳ないですが、molmは酒粕が
かなり苦手なものの、これはメチャクチャ旨い!
次回に天草を伺う際は、天草梅肉ポークをテーマに
していいほど。 -
揚物 豆鯵・芝海老・きびなご・薩摩芋・いんげん
豆鯵と芝海老は唐揚げに、きびなごは彩り鮮やかな
あられ揚げに、薩摩芋といんげんは天ぷらです。
芝海老は殻ごと頂けます。
揚げた色合いが良く、思わず何枚も写真を撮ったほど。 -
酢物 かぶ・ほうれん草・赤パプリカ
揚げじゃこを乗せてシモンドレッシングが
かかっており、口直しにピッタリ。 -
ご飯・漬物・味噌汁・デザート一式です。
美味しそうに撮れたので、思わずアップ。 -
ご飯 蛸ご飯
天草では蛸も名産です。
長崎県・島原半島と天草下島間の早崎瀬戸では速い
潮流にもまれて育ち、蛸の身が引き締まります。
国道324号の有明区間を「天草ありあけタコ街道」
と言うそうです。
http://www.t-island.jp/tour2/pub/detail.asp?c_id=14&id=35 -
味噌汁 あおさとなめこの味噌汁
あおさ・なめこは共に生。
味噌は白に近い合わせでしょうか。
熊本県では味噌天神と言われる本村神社があるように
県内の味噌生産・消費率が高く、いわゆる地産地消の
傾向の歴史があります。
味噌は米味噌の占める割合が高いですが、熊本県では
麦味噌も伝統になっているとか。 -
デザート 温州みかんのゼリー
南蛮柿・ピンクペッパー・ペパーミント添え。
ゼリーは蜜柑そのものを絞った味わい。
また天草地方では無花果のことを南蛮柿と言うとか。
ごちそうさまでした。 -
2011年3月〜2012年3月は天草海道博が開催中。
そのイベントの一環として、天草各所にて
『天草ロマンティックファンタジー』が
2011年12月3日〜2012年2月26日の夜間に実施。
http://www.pref.kumamoto.jp/site/amakusa-hp/event12.html
食後に伺おうとしましたが、飲酒と疲労で眠気に
苛まれ、風呂に入り熟睡。 -
起きたら朝食時刻の7時に。
8:30に養鶏所の方とアポがあるため、急いで頂き
荷物をまとめることに。
それでも沢山写真に収めましたが。 -
小鉢3種です。
真ん中はイカのウニ和え、右は胡麻豆腐。 -
一口おかず。
真ん中は明太子、右はさつま揚げ。 -
ひじき・蒟蒻・豆の五目煮。
-
冷やっこ。
木綿豆腐に近いくらいの硬め。
地豆腐でしょうか? -
鯵の開き。
味醂干しでした。 -
生ほうれん草のサラダ。
-
あさりの味噌汁。
-
ご飯。
-
牛乳羹とコーヒー。
おっと、集合場所へ急がねば。 -
養鶏所の方と集合し、天草市内の鶏舎へ同行。
こちらの方と会うことができました。
http://www.amakusadaio.jp/
もちろん部外者入場禁止ですが、ご厚意により
入場させてもらいました。 -
こちらで生後70日程度になるそうです。
力強さが感じられるほど。
こちらの鶏舎では5部屋に分かれており、
1ヶ月ずつ出生がずれております。
こういう鶏舎が市内に3ヶ所運営されており、
年間7千〜8千羽を出荷されているとか。
天草大王の出荷は生後100〜180日と定められ、
こちらの養鶏所では、150日くらいまで育てる
ことが多いそうです。
150日で5kg前後のため、通常の鶏よりは大きい
状態で出荷されます。 -
あるシェフから、胸肉の質の高さに驚いたと
コメントを頂きました。
ご存じの通り、胸肉はモモ肉より単価が落ちており、
脂分が足りない傾向から市場価格に影響します。
(欧米では趣向により胸肉の方が高いんだとか)
先のシェフ曰く、胸肉にも脂分や風味があり、モモ肉
にも劣らないとか。
お忙しい中、急な依頼を受けて頂き、お礼申し上げます。 -
鶏舎を跡にして、通詞島へ再び訪問。
さすがに海に出ないとイルカには会えない
ようですね。
ここから下島の海岸を反時計回りに車を
走らせます。 -
苓北地方を走っていたら大きな建物が。
九州電力の苓北発電所です。
http://www.kyuden.co.jp/effort_thirmal_k_hatsuden_k_reihoku
石炭を燃料とした火力発電所で、熊本県内の
需用電力の3分の2に相当する140万kWの出力が
あります。(1号機・2号機の合計) -
下田温泉の観光案内所に到着。
http://www.t-island.jp/tour2/pub/detail.asp?id=94&c_id=14
天草最古の天然温泉だそうです。
ご参考までに下田温泉旅館組合HPを。
http://www.amakusa-shimoda-onsen.jp/下田温泉 温泉
-
時間をしていた事情により、入浴は断念。
でも、ここまで来たからには足湯だけでも。
下田温泉 五足の湯
http://www.t-island.jp/tour2/pub/detail.asp?id=440&c_id=14
天草市天草町下田北1310−3
9:00〜22:00(冬季は〜21:00)
無料 駐車場5台分下田温泉 温泉
-
こちらが足湯の現場です。
かなり広めで、30人くらいは入湯できそう。
地元の子供たちがはしゃいでいました。 -
さらに移動し、大江天主堂へ。
http://www.t-island.jp/tour2/pub/detail.asp?c_id=14&id=74
天草市天草町大江1782
9:00〜17:00 月曜休館
日曜午前中はミサのため一般入館禁止
館内撮影厳禁
丘の上にある教会で、昭和8年に建立。大江教会 寺・神社・教会
-
大江天主堂の麓には、天草ロザリオ館があります。
http://www.t-island.jp/tour2/pub/detail.asp?id=76&c_id=14
天草市天草町大江1749
8:30〜17:00 水曜休館(祝日なら翌日)
年末年始も休館
入場料が必要です
安土桃山時代〜明治初期のキリシタン禁止令に伴う
資料を見ることができます。 -
ロザリオ館の隣には売店があります。
思わず、絞りたて蜜柑ジュース(300円)を購入。
袂には絞った蜜柑の皮が置いてありました。
味は蜜柑そのもの。 -
更に崎津天主堂へ移動。
http://www.t-island.jp/tour2/pub/detail.asp?id=86&c_id=14
崎津天主堂は1569年からと長く、キリシタン禁止令の
弾圧を受けても隠れキリシタンは守り続け、明治の
キリシタン禁制が廃止されてから三度建て直され、
現存の教会は昭和9年に建立されました。
海の傍にある、潮風の香りがする教会で、全国でも
珍しい一部畳敷きの天主堂です。﨑津教会 寺・神社・教会
-
天主堂の近くにある南風屋へ。
http://www.hondo-cci.or.jp/amakusa-kinsei/kinsei/sugi.html
ここでは伝統菓子『杉ようかん』を製造販売
されています。
この日は正午過ぎに伺いましたが、残念ながら
売り切れていたので、お茶だけ頂きました。 -
別の店で杉ようかん(100円)を購入。
杉ようかんの歴史は1790年と古く、琉球王の
使節団が11代将軍:徳川家斉の祝賀のために
薩摩を目指した最中、嵐に巻き込まれ崎津に
漂着して、救助してくれた住民へのお礼に
杉ようかんの作り方を伝授したそうです。
うるち米を蒸して餡を包む調理法で、杉の葉を
乗せて完成。 -
杉の葉を取り除き両端を挟み込みます。
このようにして頂きます。 -
生地の中に餡が詰められています。
-
天草最南端地区の牛深に到着。
写真は牛深漁港から臨むハイヤ大橋です。
http://www.t-island.jp/tour2/pub/detail.asp?id=18&c_id=14
ハイヤ大橋は、牛深漁港をまたぎ水産加工基地の
ある後浜地区と、従来の漁港施設のある台場地区を
結ぶ臨港連絡橋として計画され、1997年に完成。
後ほど紹介しますが、見る角度によって橋の趣きが
異なるループ橋で、土木学会デザイン賞にも選定。
http://www.jsce.or.jp/committee/lsd/prize/2001/works/2001b5.html -
ハイヤ大橋を渡って行きます。
-
下須島(げすしま)から見たハイヤ大橋です。
下須島は橋続きの中では天草最南端の島です。 -
下須島最南端の鶴葉山公園の展望台を目指します。
鶴葉山園地展望台 公園・植物園
-
ここが天草下島から橋続きで行くことのできる
最南端展望台です。 -
展望台から東を臨んでいます。
手前の法ヶ島の向こう側が鹿児島県長島と
九州本土です。
長崎県島原〜熊本県天草〜鹿児島県長島を橋で
結ぶプロジェクトがあるそうです。
http://www.3ken-kakyou.jp/ -
下須島の袂から臨むハイヤ大橋です。
ループ状なのがよくわかりますね。
橋を渡って牛深に戻ります。 -
ハイヤ大橋から臨む牛深港です。
牛深から下島の東海岸を走り、天草瀬戸大橋を
目指します。
ここからは熊本空港への帰路となります。 -
途中では車海老の養殖の光景を目にできます。
こちらは下島の養殖場ですが、上島南海岸〜
下島東海岸が盛んのようです。
日本で車海老養殖発祥の地が上島の北東にある
維和島と言われていますが、山口市秋穂地区の
説もあるので、真意はわかりません。 -
昼食を食べそびれたので、熊本空港へ戻る途中の
上島にある『灘や』で昼食。
天草市有明町大島子2370-6
11:00〜21:00 不定休
ありがいことに通し営業のため、昼食時間を
逃した場合でも適用でき、大人数(10人くらい)で
切り盛りしているため待ち時間はそんなに長く
ならないでしょうか。 -
主に有明海の海の幸を提供されています。
店内には生簀もあり、新鮮さや量の多さが売り
だったりしますが、客層は地元民(熊本県内も
含む)が中心で、そこに観光客が混じる雰囲気です。
食堂とは異なるため1,000〜2,000円くらいの定食に
なるものの、量はそれなり、いやお腹も満たされる
具合だったりします。
今回は、あさり貝のジャンボみそ汁定食
(1,340円)を注文。 -
みそ汁がメインになるほど量が多く、器は
ラーメン鉢より少し小さい程度に夥しいアサリが
どっさり。 (数えたら45個も入ってました)
これだけ入ってりゃ出汁も良く効いており、白に
近い合わせ味噌が風味を引き出していました。 -
味噌汁の器の大きさに惑わされがちですが、
刺身も標準以上の量があり、煮魚や小鉢2つが
付いたら腹一杯になること請け合いでしょう。
店内はテーブル席と座敷席があり、ある程度
まとまった人数でも可能で、現に十数人の
団体客もいたほどです。
駐車スペースも10台以上あるので、車さえあれば
大家族で押しかける光景も想像できます。
食べ終わった時点で、フライトまで3時間余り。
ここからは空港までノンストップ。 -
松島有料道路を通過し、天草五橋では渋滞に
巻き込まれました。
写真の1号橋(天門橋)を渡り切れば、九州本土に
辿り着きます。
ありがとう天草、また来るよ。天草五橋 (パールライン) 名所・史跡
-
国道57号線の宇土半島北側を走行中に、
三角線の列車が通って来ました。
この後は国道3号をパスし、九州自動車道の
松橋ICから高速利用。
熊本市内の国道3号は渋滞必至なので。
何とかフライト1時間前にレンタカーを返却。
ガソリンは返却時のみの1回給油。
3500円程度でした。 -
熊本空港では土産を買い、手荷物検査を通過して、
搭乗口に20分前に到着。
いよいよ九州を離れます。
やっぱり九州はいいねぇ。 -
さぁ機内で寛ごうかと思った矢先、客室乗務員さんと
目が合い、往路に続き復路でもアンケートを。
ランダムで2〜3人なので、2回ともなんて凄い確率。
JALのペンは都度もらえ、2本のペンが。
もちろん丁寧に書かせて頂きました。
復路のアンケートでは「往路でも書きましたが」と記載。
このあと無事帰宅しました。 -
天草大王の手土産①
天草大王せんべい -
天草大王の手土産②
天草大王カレー -
天草大王の手土産③
天草大王鶏めし(の具) -
京都に戻ってから、ある店で天草大王を頂きました。
(通常は出していない一品です)
軽く油で焼いて、わさびドレッシングを掛けただけ。
鶏そのものの味を楽しむためにシンプルな味付け。
天草大王独特の甘みを感じられました。
今回は準備不足、予定変更など思い通りにいかなかった
ものの、天草大王を見学する・味わう目的は達したので
それなりには堪能できた旅でした。
1泊2日なのもあり、私が伺えない所もありましたが、
また来たくなる場所です。
ご覧頂き、ありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (16)
-
- zzr-cさん 2012/02/24 17:32:44
- 撮影方法
- molmさま こんにちは!
食べ物の写真で、フラッシュ光じゃないのに明るいのは何でだろうって
思っていましたが、オフ会の撮影風景を見て納得しました^_^
成程、別でライトを当てて撮影されていたんですね!
あれなら変な反射なく食材に影もなく撮影出来ますね^_^
と云う訳で、今後機会があったら真似したいと思います(笑)
じぃ〜
- molmさん からの返信 2012/02/25 09:54:55
- RE: そうなんですよ〜
- じぃ〜さん、ご指摘通りで、LEDライトを使用しています。
右手にコンデジ、左手にミニライトってポーズで。(笑)
単に明るくするだけでなく、食べ物や器からの影を消す意味もあります。
店の照明では暗いことが多く、かといってフラッシュだと周辺に迷惑が
かかりますし、反射で上手く写らない傾向にありますから。
ただ、各環境によって必要な光の強度や幅が変わるので、左手で距離感を
つけながら調整しています。
光が強すぎると全体的に白っぽくなるので、色褪せないよう注意してます。
ガブちゃんから自らの撮影の様子の写真を貰ったら、そりゃ怪しい怪しい。(爆)
じぃ〜さんも真似してみてください。
くれぐれも、くぅちゃんにあてないように。(笑)
molm
-
- 阿蘇美忍さん 2011/12/27 13:35:52
- はじめまして、molm様。
- 遊び人と申します。
天草大王ですか、次回熊本へ行きましたら是非!食したいと思います。
しかし、詳細な旅行記で大いに楽しませて戴きました。
今後も宜しく御願いします。
- molmさん からの返信 2011/12/27 15:16:00
- RE: いえいえ、こちらこそ
- 遊び人さん、熊本へ行かれましたら、是非お召しになってください。
熊本県内なら、天草以外でも鶏舎もあるようですし。
熊本市内なら食べられる所も多いでしょう。
遊び人さんの旅行記を拝見していると、熊本県内が多いようですね。
九州へ旅する機会は多いですが、熊本市内や八代方面は未開の地なもんで。
参考にさせて頂きます。
molm
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- ツーリスト今中さん 2011/12/26 05:54:39
- あら、そう言うことだったんですね!
- オフ会では天草大王は話題になっていたんですね。
天草、いいですよね!
ハイヤ大橋や天草五橋も懐かしいです。
フェリーで渡って縦断しました。
天草航空も乗ること検討しましたが都合が合わず止めました。
天草大王かぁ、、、鶏好きな弟が喜びそうです。
molmさんも食べ物と関係ない旅行記?と思いましたが
な訳ないですね(笑)
でもいつもより旅の雰囲気が沢山あります。
天草の資料が参考になりました。
旅行しなくても購入したいなぁって。
ゆめちからは力が入れば入るだけ旅行記に仕上げるのは至難の技になるようですねぇ。
三年越しになりそうですね。l今年も残すところあとわずかに!
来年あたり、爆発的に有名になりそうです(随分新聞でも取り上げられてきています)旅行記のタイミングも難しいかも!
何だかまとまらなくなりましたが。。。山陰山陽の駆け足旅行の旅の疲れが残っていてすみません。。。
- molmさん からの返信 2011/12/26 18:26:57
- RE: いや、自分から振りました(笑)
- 今中さんは天草へ行かれたことがあるんですね。
釧路〜熊本の直行便はないので、乗継でご苦労様です。
天草エアラインはどうもスケジュールが合わないんですよね。
伊丹からのフライト価格はまずまずなんですが。
天草に行くことは奈良オフ会で自分から言いました。
そうなると食のテーマは?となり、天草大王を求めると宣言してたんです。
札幌あたりで食べることはできないんですかね?
「天草大王 札幌」で検索したら、札幌に熊本郷土料理の店はあるようです。
『天草100景』は良い本ですよ。
目ぼしいスポットは当該書籍で検討しましたから。
天草ご当地では観光バイブル的な扱いになっていますよ。
「ゆめちから」の旅行記続編を作成できず申し訳ないです。
普及する前に何とかアップしたいのですが、まさかまさかの3年プラン。
今中さんの仰る通り、かなり力を入れた旅行記にしなければなりません。
色々な方と出会い、今中さんなどにフォローしてもらい、日本の小麦業界を
変貌させるほどの品種だと自負しています。
因みに『天草大王』旅行記も作成に3日間、20時間以上かかりましたから。
恐らく年内最後の旅行記アップになるので、どうか良いお年を。
食べ物を除外すると尻すぼみな旅行記になるmolm
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- ガブリエラさん 2011/12/25 23:27:52
- 天草大王だぞ〜!!!とかじゃなく(^o^)/
- molmさん☆
メリークリスマスです〜♪
オフ会で言ってらっしゃった「天草大王」は、この鶏さんだったのですね!
名前からすると、強面の鶏さんかな、と想像していたら、サイズ大き目さんだったんですね(^O^)
ガブ的には、大きなあさりのお味噌汁!
九州出身ですので、あわせ味噌が日常ですが、この量食べてみたーい♪
お土産の「天草大王カレー」も、カレー好きとしては気になるところです!
おいしかったですか?!ヽ(^o^)丿
ガブ
- molmさん からの返信 2011/12/25 23:47:15
- RE: 大きくても繊細な鶏:天草大王
- ガブリエラさん、そう、この鶏を求めて天草まで。
後で知りましたが、熊本県内なら天草以外でもいるんだけど。
大きく軍鶏の血も入っていながら、肉質は柔らかく脂分は風味・甘みが
あるんですよ。
調理法次第では、白ワインの方が合ったりするみたい。
あっ、天草大王カレー・天草大王鶏めしはまだ食べてません。(^^;
『灘や』のジャンボ味噌汁は食べ切れると思いますよ♪
まぁラーメンみたく、レンゲで味噌汁を頂くのは初めてでしたが。
その際には、あさりを数えてみてください。(爆)
クリスマスは何の予定もなかったmolm
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- 大目付さん 2011/12/25 22:45:32
- molmさん今晩は〜!
- どれもこれも美味しそうでお腹が空いてきました。天草大王も食べてみたいですね〜。
鳥で思い出しましたが、以前長崎で「烏骨鶏卵」を使ったカステラを個数限定で売っていました。
〜大目付〜
- molmさん からの返信 2011/12/25 23:00:11
- RE: 何とか年内に仕上げました
- 大目付の旦那、どうもです。
天草大王は名前に相応しく大柄ですが、肉質は繊細なんです。
関西でも天草大王を頂ける店はあると思いますよ。
少なくとも京都だと祇園にある『日本酒とワインと炭火焼なかむら』
という店で常時頂けるようですし。
http://ameblo.jp/nws-nakamura/
実は『なかむら』さん、私が伺った養鶏所から仕入れているみたいです。
未訪もんなので、2012年の1〜2月には伺いたいのですが。
烏骨鶏、いいですねぇ。
京都にも私の手土産リスト『烏骨鶏ガレット』があるもんで。
何とか3連休で旅行記を仕上げたmolm
- 大目付さん からの返信 2011/12/26 00:58:08
- RE: RE: 何とか年内に仕上げました
- > 実は『なかむら』さん、私が伺った養鶏所から仕入れているみたいです。
> 未訪もんなので、2012年の1〜2月には伺いたいのですが。
★今晩は、molmさん。
『日本酒とワインと炭火焼なかむら』
良いですね〜!。今度京都へ行ったときには是非一度行って見たいです。
白ワインは辛口の『シャブリ』当たりが合いそうかなぁ?
あっさり目のカリフォルニアワインとかオーストラリアワインでも良さそう
ですね。
〜大目付〜
- molmさん からの返信 2011/12/26 01:14:00
- RE: 『なかむら』でも天草大王を
- 大目付の旦那、私も年明けには『なかむら』へ行きたいもんです。
天草大王は現地で伺った養鶏所から仕入れて、ある店で頂きました。
そこの料理人も「大きいのに柔らかい不思議な鶏」と言ってましたし、
ささみのような淡泊ながらも風味がある肉質です。
ローストだと赤ワインの方が良いですが、ボイルや軽いソテーなら
白ワインでも問題ないかも。
『なかむら』ではソムリエもいるので、尋ねてみてもいいでしょう。
四条大橋から徒歩5分くらいですから、立地も便利です。
molm
- 大目付さん からの返信 2011/12/26 16:35:26
- RE: RE: 『なかむら』でも天草大王を
- > ローストだと赤ワインの方が良いですが、ボイルや軽いソテーなら
> 白ワインでも問題ないかも。
> 『なかむら』ではソムリエもいるので、尋ねてみてもいいでしょう。
> 四条大橋から徒歩5分くらいですから、立地も便利です。
★molmさん今日は〜!
情報を有り難うございます。
年明けに京都へ初詣に行けると良いのですが、正月3日に西の京で「奈良おし
ゃべり館」のプチオフ会があるので何とも言えないですね。でも、お正月を
過ぎてからでも行きたいです。
〜大目付〜
- molmさん からの返信 2011/12/26 18:08:22
- RE: 予約さえすればOKですから
- 大目付の旦那、店は逃げませんので。
(行こうと思った店が閉店した経験もありますが)
オフ会を優先してくださいな。
単価が高いので随時は難しいですが、プロの料理人も
推奨できるほどの味わいですよ。
molm
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- ゆうこママさん 2011/12/25 20:44:49
- これが例の
- これが例の弾丸九州旅行ですね。
1泊とは思えない充実度。
なんだかすごいことになってるではないですか。
さすが、普通の旅人では行かないテーマ設定。
アンケート依頼率200パーセント。
molmさんは優しげで何か頼みやすく見えますから当然かも。
- molmさん からの返信 2011/12/25 21:59:20
- RE: 確かに弾丸かも
- ゆうこママさん、確かに時間が足りず目一杯でしたね。
灘やで食事してからは、かなり車の速度を上げました。
まぁ食をテーマにするなら、食べるだけではなくご当地現場を
見ることも含めて行動しようとしています。
でも今回は準備不足と予定変更を露呈してしまいました。
アンケートは頼みやすいのかもしれません。
いい人いい人、どうでもいい人だったりしますから。(苦笑)
それでも最低限の目的は達したと思っているmolm
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