2010/11/10 - 2010/11/10
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世界攻略者さん
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ミャオ族の里として有名な貴州省の西江。その西江が一年で最も盛り上がるのが、ミャオ族新年の3日間。この期間は、漢族の旧正月とは一味違った新年を味わおうと、全国から観光客が押し寄せます。素朴さと、華やかさとワイルドさが共存した、魅惑の三日間。その時の様子をぜひご覧ください。まずは、西江の街の紹介から。
**情報は2010年11月のもの。1人民元=12.2円で計算。
==貴州の輝き シリーズ一覧==
① ミャオ族・芦笙祭をめぐる旅 (重安、谷隴、苗族)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10524183/
② ミャオ族新年 雷山開幕式の熱い一日 (苗族)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10572257/
③ ミャオ族新年 西江千戸苗寨の歩き方 (苗族) <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10572912/
④ ミャオ族新年 西江のファンキーなお正月(苗族、鼓蔵節)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10572960/
⑤ トン族の里 - 肇興を勝手に観光案内 (鼓楼、風雨橋)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10517865/
==中国少数民族==
雲南・少数民族マーケットハンター 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10573334/
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[目次]
西江千戸苗寨
村を散策 - 展望台
村を散策 - 入場ゲート
村を散策 - メインストリート
村を散策 - 街を外れて
特別ショー
夜の西江
まとめ -
[西江千戸苗寨]
ミャオ族観光の総本山、西江にやってきました。山あいに突然現れる木造の大集落は、少数民族風情をかきたてられます。ここは、1200戸を超えるミャオ族最大の村で、西江千戸苗寨とも呼ばれています。西江へのアクセスは、凱里からバスが一日5本(1時間半)。雷山から頻発(1時間、10元=120円)。 -
雷山からバスに乗り、川のそばにあるバスターミナルに到着です。そこには、村の地図、祭りのスケジュールや注意事項の看板が用意されていました。それを読むと、祭りの序盤11/9-11の三日間は入場料(60元=730円)が免除されるとのこと。村のゲートを素通りしたのは、そういう理由だったのです。
さて、どこに泊まるべきか。宿は村の中に沢山あります。特徴を挙げるとすれば、川の東側(上側)はメインストリートがあるため何かと便利。ただし、村で最もツーリスティックなエリアです。そこから離れて山の上のほうまで行けば、より村の雰囲気が味わえます。宿も多数あり。一方、川の西側(下側)は、坂を登るのがしんどい反面、景色は抜群です。残念ながら、新年の期間中、旅館の料金は2−3倍に跳ね上がります。まあ、3日くらいならなんとか我慢できるでしょう。
地図: 西江の概略図。真ん中の水色が川。赤色が道。黄色い点は右から、バスターミナル、西ゲート、北ゲート。青い点は上から、ショーが行われる演舞場、展望台。 -
[村を散策 - 展望台]
まだ着いたばかりなので、街をぶらついてから宿を決めることにします。まずは村を見下ろす展望台へ。ここからは、対岸の村全体が見渡すことができます。この展望台、結構高い場所にあるため、行くのにに一苦労。中心部と展望台とをシャトルしている電動カートがありますが、これは有料です。 -
川の向こう側がメインの集落。緩やかな山の斜面に、2つのコブを描くように民家が広がっています。川のそばに見える広場の奥が演舞場になっていて、いわばここが西江の中心。村の上は森、右側は広い農地になっています。
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展望台側の川辺には、学校があります。中国の学校といえば、大抵コンクリート建ての無機質なものなのですが、ここ西江では周りの景観に配慮してか、木造風になっています。
この展望台からの景色がすっかり気に入った私は、こちら側にある旅館に泊まる事にしました。対岸の演舞場がよく見えるので、イベントが行われているかどうか部屋からチェックできるのもナイスです。 -
[村を散策 - 入場ゲート]
宿に荷物を置いた後、散策を続けます。次は、展望台のすぐ近くにある西口ゲートに行ってみます。スケジュール表によると、今日は村の2つのゲートで、歓迎儀式が行われるそうです。ここは来る時バスで通過しましたが、その時は誰もいませんでした。
午後の部が開始されるころを見計らってゲートに向かいます。しばらく待つと、衣装を着た(着せられた?)村人たちが三々五々集まってきました。ここでは、村人が道の両側に並んで観光客を出迎えます。 芦笙を演奏するグループはいますが、特に儀式やショーが行われるわけではないようです。 -
ゲートのすぐそばにはオートバイの駐輪場が。どうも村の中に乗り込んではいけない規制でもあるようです。
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もうひとつの北口ゲート(写真)でも、同じような感じで観光客を迎えます。この入り口は観光バスで来た人たちが主に利用します。
写真: 甘酒のウェルカムドリンク -
[村を散策 - メインストリート]
ゲートを後にし、対岸のにぎやかなエリアへと向かいます。川を越えて、村のメインストリートへ。幅広の道の両側にはみやげ物屋が並び、たくさんの観光客が行き来しています。村全体がそうですが、ここも建物はすべて木造建築で、街に雰囲気があります。
この整った村の景観を見て、「ツーリスティックだ」 「まるでテーマパークだ」と揶揄する人もいます。でも、それはこの辺りだけ散策して帰った日帰り旅行者のコメント。メイン通りを外れて山の上に続く坂道を上っていけば、いくらでも普段着の西江を発見できます。 -
バスターミナル側からメイン通りを歩いていくと、左側に 芦笙場の広場が現れます。ここは普段、民族衣装レンタルが並び、観光客の記念撮影ポイントになっています。
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さらに進むと、右側に博物館があります。村への入場チケットを持っていれば入場無料。中の展示物やパネルはかなり充実しています。
写真: ミャオ族伝統建築の模型。二階の真ん中がテラスのように開いているのが特徴です。西江でもこのスタイルの民家や旅館を多く見かけます。 -
バスケットコートを左に曲がると、各種ショーが行われる演舞場があります。ここでは、一日3回ほど民族ショーが行われます。入場は無料。途中、観客が三人ほど選ばれ、ミャオ族の「動物のものまね」ダンスをやらされます。その時、最初に出身地を聞かれるのですが、それが広東だったり、四川だったり、北京だったりとバラバラ。文字通り全国から観光客が来ています。
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演舞場を抜けると広場があり、川沿いの道と合流します。この広場から対岸を見ると、先ほど行った展望台(写真青い点)や斜面に建てられた旅館が見えます。こちら側は景色がいい割には旅館が少ないこともあり、新しい宿がいくつか建設中でした。
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村の中心を流れる川には、何本か橋が架けられています。その中で、バスターミナル近くのものと村の真ん中にある橋は、トン族の風雨橋のような屋根付きの橋になっていて、中で座ることができます(写真)。前者では広大な田んぼを見ながら、後者ではゆったりした川の様子を見ながらの一服です。
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[村を散策 - 街を外れて]
メインストリートの東側は、山の上まで集落が続いています。旅館も点在していて、街歩きとしては悪くありません。一番上まで行ってみましたが、これが結構疲れます。その道はさらに山の向こうへと続いていました。 -
村の南側は広大な田んぼになっています。観光客が歩きやすいように、遊歩道まであります。ここの見所は田んぼそのものというよりは、田んぼから見た村の風景。こちら側から見える集落は、急な斜面に建っていることもあり、見栄えがします。
この時期は刈入れ後の何もない田んぼでした。収穫前に来れば、これが一面の青々とした緑の絨毯となり、さらにすばらしいコントラストの効いた風景となるのでしょう。 -
[特別ショー]
新年ということもあり、この日は昨日の雷山開幕式に負けないくらい、大勢の人がショーに参加していました。私は、てっきりこれが毎日行われていると勘違いしたため、一部だけ見て帰ってしまいました。混んでいたというのもありますが..。翌日からは、いつもの民族ショーに戻りました。 -
決して広くない演舞場の広場を使い、大掛かりなパフォーマンスが行われます。これだけの人数、もちろん村人だけでは賄えません。ショーが終わった後、一部の人は送迎バスに乗ってどっかに帰って行きました。多分、昨日の開幕式の出演者と一部かぶっているのでしょう。
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彼女、以前どっかで見たような...うーん思い出せない。
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彼らも昨日、雷山にいたかもしれませんね。芦笙はある程度技術がいるため、だれでもできるわけではありません。
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確実に認識できたのはこの男だけ。またお前か!
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[夜の西江]
ショーも終わり、日が傾きはじめました。展望台側の斜面では、夕日に染まる西江の街を撮影しようと、カメラマンたちが集まります。 -
そろそろ夕飯の時間です。ミャオ族にも長卓宴の風習があり、旅館や街の食堂でアレンジできます。
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予約しない場合、一番便利なのが演舞場の隣にある広場。ここでは、飛び込みで長卓宴に参加できます。 一人38元(460円)。長卓宴といっても、ただ長いテーブルで食事するだけなので、そのメニューが何か特別なものなのか確認が必要です。
写真: 広場の様子。長い机を円くつなげる一風変わった長卓宴です。 -
日が暮れると、西江の1200戸の夜景が姿を現します。対岸の山の形まではっきりわかります。この夜景を見るだけでも、展望台側に宿を取った甲斐があります。それにしても、この夜景、見事すぎませんか。
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それもそのはず。見えているのは室内の明かりではなく、屋外に吊るされたランプ(写真)によるものだからです。だから、どれも同じような暖色系の色なわけです。作られたものとはいえ、きれいな景色には変わりありません。
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とりあえず、西江の歩き方はこんな感じです。新年限定の催しもありましたが、普段の日にやってきても十分楽しめるでしょう。村全体がみどころで、街歩きが好きな方にオススメです。
今回私がやってきたのは、西江の新年を見るのが目的。そして、明日、いよいよ本格的に始まります。その時の様子は、次の旅行記でご覧ください。 -
[リンク集]
==中国旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&level1=1&level2=2&level3=&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
==少数民族関連==
雲南 少数民族マーケットハンター 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10573334/
中米の民族マーケット 全15作 + 2作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10688306/
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