2011/04/29 - 2011/04/30
7位(同エリア98件中)
ぺこっちさん
マチュピチュと共に最も行きたかった場所、ペトラ遺跡。
ここ1年くらいで人生何があるかわからないとつくづく思うようになり、とにかく行きたいところへどんどん行こうと、ヨルダン・シリア旅行を決める。
しか~し!ビザ申請にシリア大使館に行った日が3月11日。あやうく帰宅難民にならずにすんだが、これからどうなっちゃうんだろうと思う日々。そしてシリアの民主化騒動が日々悪化し、結果的に外務省の退避勧告エリアとなってしまいシリア行きは断念。でもその分ヨルダンでの日程が増え、結果としてはよかった。
旅行前も旅行中も帰ってきてからもいろいろなことを考える非常に有意義な初中東旅行となりました。
1日目 成田空港⇒
2日目 ドバイ空港⇒ヨルダン空港着
ネボ山⇒マダバ⇒マカエラス⇒カラク城⇒ペトラ泊
3日目 ペトラ遺跡 ペトラ泊
4日目 ペトラ遺跡 ペトラ泊
5日目 ワディ・ラム⇒アンマン泊
6日目 アンマン市内⇒アジュルン城⇒ジェラシュ アンマン泊
7日目 デザートキャッスル⇒ヨルダン空港発⇒
8日目 ドバイ空港⇒成田空港
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 3.5
- 交通
- 5.0
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 航空会社
- エミレーツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
今回は初めて在来線で成田空港へ行きました。
移動中に地震や停電が発生して成田まで行けなかったらどうしよう!と心配していたのですが、トラブルはなく無事に到着。
GW初日なのですが、時間が遅いせいか空港内は人もまばらで閑散としてました。第2ターミナルからの出発便はもうこれだけ!成田って24時間営業じゃないのね。 -
今回お世話になる憧れのエミレーツ!ただ期待し過ぎるとがっかりする、という情報もちらっと得ていたので、自制しつつ、やっぱり楽しみ♪
EK319 22:00出発。
エミレーツのHPで航空券をとったので、事前にウェブで座席指定ができました。2席並びの席の通路側。お隣は団体ツアー参加の日本人の女性。ほっとしました。
アメニティとして、靴下とアイマスクが入ったポーチが配られます。
それから、機内エンターテイメントがすごい!映画は一体何種類あるの!?というくらいあって、迷った挙句決められずに結局もう何度も観てるパイレーツオブカリビアンに・笑 CDもアルバムを選んで聴けるので、LADY GAGAなど気になっていたものを視聴できてお得な気分。 -
最初の機内食。「軽食」
スモークサーモン
ビーフのひれ肉のソテー(別の選択肢はカワハギ)
ラズベリームース
紅茶
チョコレート
うん、どれもおいしい!機内食って大抵四角い容器だけど、この三角形のような容器がエミレーツならではでいいなぁ。 -
2回目の機内食。「朝食」
オレンジジュース
季節のフレッシュフルーツ
ブリ(別の選択肢チーズオムレツがよかったのだが品切れ…)
クロワッサン
紅茶
ブリも意外においしかった。ちゃんと和風な味付けだったし。でもブリ&ご飯に、クロワッサンってのがやっぱりいまいち…笑 -
約11時間15分のフライトで、日付が変わって4月30日4:17ドバイ空港到着です!
機中から見たドバイの街。オレンジ色の街灯が整然と並んでいて、まるでロスみたい!しかも朝の4時だっていうのに車がたくさん走ってる。すごいなぁ。ここだけ見てるとどこの国に来たのか全然わからん。
飛行機を降りると、暑い!!朝の4時だが既に25度くらいあるらしい。バスでターミナルへ移動。15分くらいバスに乗ってたかしら。相当広い空港だってことがよくわかる。
で、着いて階段を上がったところで人々が写真を撮っているので何かと思ったら、このハイテクなエレベーターが!柱がむき出しになってるエレベーターなんて初めて見たよ。なんか、ドバイに来たー!って感じがしました。
これを上がると出発フロアになります。 -
エミレーツ専用のターミナル3。広い!縦に長く、端から端まで歩くだけでかなり時間がかかります。それに早朝にもかかわらず人が多い。いろんな国の人がいて楽しい。中東ならではの白い服(カンドーラ?)の男性やアバヤを着た女性を見て大興奮!
お店も土産物・ブランド品・貴金属・食料品・日用品・電化製品・本屋などとにかくいっぱい! -
スタバ! アラビア語がステキ。
-
マック! 同じくアラビア語に感動。
他にもバーガーキングなどありましたが、きりがないので写真撮るのやめました・笑 こういうお店のお客さんはやっぱり欧米人ばっかりかなぁ。フランスのベーカリーPAULやハーゲンダッツなどもありました。中東らしい飲食店はなかったなぁ。 -
端の方に行くとプチ公園のようなものも。この辺りはあまり人もいなく、静かです。冷房結構効いてました。
まだ乗り継ぎ便のゲートが決まってなく、ソファに座ってボーっと時間潰し。 -
結構ギリギリの時間になってから案内板を見ると、アンマン行きはゲート133。ゲゲッ、正反対じゃん!! かなり焦って強歩でゲートへ。途中ペットボトルの水を米ドルで買い、お釣りにドバイのフィルス硬貨をもらってしまった。いらない…
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ゲートからはまたバスで飛行機まで移動。バスを降りて飛行機の写真を撮っていたら、早く乗れと係員に怒られた。
EK901 7:25発。今度は3時間15分と短時間なので窓側指定。結局隣は空席でラッキー。人工島パーム・ジュメイラやブルジュ・ハリファが見えないかなぁと期待していたのだが、見えんかった…涙 -
3回目の機内食。「朝食」(さっきも朝食食べたぞ!?)
オレンジジュース
フルーツ
チーズオムレツ(別の選択肢でグリルとスクランブルエッグというのにも惹かれたが、さっきオムレツを食べられなかったのでリベンジ)
クロワッサン
紅茶orコーヒー
おいしかった〜。特にオムレツに添えられた"grilled mutton kofta finger"ってのが日本にはない味でおいしかった♪
成田−ドバイ便と同様、機内エンターテイメントがあるが、時間が短いので映画は観ずに、フレンズやシンプソンズなどコメディを適当に観流す。 -
窓側だったけど、ちょうど翼の上で、あまり下はよく見えず。でも見渡す限り乾燥した土地が広がる。アラビア半島に来たんだなぁ。
9:40 遂にアンマン空港に到着です!
入国審査の前に、私の名前のボードをもった人を発見。ていうか、ここ、まだ国の外だよね?お迎えの人はみんなここにいました。名前忘れてしまいましたが、ちょっとくたびれたスーツを着た男性。彼は他に団体客のお迎えも担当らしく、私が入国審査の列に並んでいる間もなんだか忙しそうだった。 -
私の前に並んでいる背の高いスーツの男性が自分の腕時計を見て、きょろきょろとしているので時間がわからないのかなと思い、私の腕時計を見せながら時間を教えてあげると、「私の時計は正確じゃないんだよ」と言い、どこから来たの?と聞かれたので、「日本から。あなたは?」と聞くとイラクだという。ちょっとびっくりして固まってしまったら、私が理解してないと思ったらしく、「イラク、バグダッド、わかる?」みたいに言われる。「うん、わかるよ」というと今後は「ビジネス(で来たの)?」と言われるので、観光だよ、と答えると、「ほお、観光」みたいな反応をされた。どっからどう見ても観光客って格好だけど、日本から観光でヨルダンに来るのが不思議なのか? 私は聞いていいかどうかわからず、彼にヨルダンに来た理由を聞けなかった。観光ではないだろうけど。イラクの人と話すのは初めてで、あらためて中東に来たんだなと実感。
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出迎えてくれた人が私のドライバーなのかと思ったら、彼は出迎えだけ。無事に荷物を受け取ると、ドライバーへ電話をし、今回の旅でずっとお世話になるムハンマドが登場。
出迎えのおじさんにチップを渡そうとするが、いらないという。チップの感覚は日本人の私にはよくわからん。
ムハンマドはペットボトルの水とマンゴージュースを用意してくれていた。早速最初の目的地ネボ山へ向かう。
移動中の景色は基本的に砂漠。といってもヨルダンの砂漠はさらさらの砂ではなく、砂でできた石と土。
そして、あ!ラクダ! 道路走っててラクダを見るなんてすごい! ムハンマドに、あれ野生?と聞くと、誰かのだって言われる。(見づらいですが、左の方にラクダが1頭写ってます) -
ネボ山に近付くと緑が増えてきました。そして雨が!天気予報でも雨だったのですが、ちゃんと降りました。この日は1日降ったり止んだりの天気。日本のようでした。
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ネボ山に到着です。ヨルダンではドライバーとガイドは完全に区別されていて、ムハンマドは中に入れません。入口でチケットを渡され、ここから先は彼が案内するから、と別のおっちゃんに連れられて中へ。
床モザイクがある建物(テントのような簡単なもの)へ。モザイクきれいです。でもガイドのおっちゃんの説明もよくわからず、英語の説明書きもちゃんと読まなかったので、なんだかよくわからず。 -
ネボ山はモーゼ終焉の地。モーゼがヘブライ人をエジプトから率いてエルサレムへ向かう途中、このネボ山から「あれが約束の地だ」とエルサレムを示し、自分はかの地を踏むことなくここで亡くなったと。
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その当時からあまり変わっていないのでは、と思える風景。どうしてイスラエルが「乳と蜜が流れる地」とされたのだろうか。モーゼの預言がなかったら、中東の歴史も全く違うものになっていたんだろうな。
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2000年3月20日にローマ法王ヨハネ・パウロ2世が植えたオリーブの樹。ネボ山はユダヤ教だけでなくキリスト教の聖地でもあるのだ。
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次は博物館へ。小さいですが、いろいろ展示されていて、かなり詳しい説明もあります。でもちゃんと読まなかったのでよくわかりません。とにかくモザイクがきれいでした。(完全に一人だったらじっくり見たいのですが、ガイドとかがいるとなんだか落ち着かないのです←人に気を遣ってしまう日本人)
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よくわかりませんが、ガイドのおっちゃんが土産物売り場のポストカードをたくさんとってきて、くれました…。マグネットも。"Are you happy?"と何度も何度も聞いてくるので、ポストカード、別にいらないんだけどな、と思いつつ、"Yeah!"と笑顔で頷いておきました。(←Noと言えない日本人)
ネボ山の頂に教会があるのですが、工事中で行かれませんでした。残念。 -
観光を終え、入口へ戻る途中、ガイドのおっちゃんがこっちこっち、と道をはずれ、木々の中へ誘導していきます。下の方の真ん中に見える岩が、モーゼの泉。水がなくて民が死んでいく中、神のお告げ通りにモーゼが杖で岩をたたくと水が湧き出てきたそう。今調べたら、モーゼの泉と言われているものは30箇所以上もあるそう。
ちなみに、私は今回の旅行の前に手塚治虫の「旧約聖書」を読みました。これを読んだおかげで全く何も知らずに行くのとは随分違ったと思います。 -
ガイドのおっちゃん。
自分の携帯を出して、一緒に写真を撮ろう、と言われるが、人目につかない場所で二人きりということに、既に不安を感じていた私は、彼が携帯カメラの調子が悪くもたもたしている間に「戻ろうよ!」と言ってさっさと人がいるルートに戻った。セーフって感じだったな… -
入口に戻り、ガイド料はいくら?と聞くと5JDと言われる。その時は当然払わなきゃいけないと思って聞いたのだが、後から考えるとそもそもガイドいらなかったし、たいしたガイドもしてもらってないし、払わなきゃよかった、と後悔。結局もらったポストカードを自分で買ったようなもんだ。
ヨルダンに来て最初の観光だったからなぁ。失敗。 -
次はマダバへ向かいます。途中、モザイクの土産物屋 Khaled Samawi Galleryに寄ります。
左がモザイク職人でオーナーのKhaledさん、右がドライバーのムハンマド。
Khaledさんは丁寧にモザイクの作り方などを実演して教えてくれました。 -
店内は美しいモザイク画や、小物などが並んでいます。
お店にいた女性がとてもきれいなので、写真を撮っていいか聞いてみると快くOKしてくれました。ヨルダンの若い女性はほんとみんな美人でした。 -
お店でシャイを出してくれました。噂通り甘〜いシャイ。ミントの葉が入っていて、とってもおいしいです。
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母へのお土産として小物入れを買いました。全て天然石で作ってあるそうです。本当は3つ買おうとしたのですが、高くて一つにしました。ひとつ20JDくらいだったかなぁ。
KhaledさんのHPがあります。
www.jo-mosaic.com -
マダバの聖ジョージ教会へ到着です。
ちょうどヨルダン人の女子生徒がたくさん見学にきていました。みんな白いスカーフしててなんだかかわいい。ギリシャ正教の教会にイスラムの女子生徒達が見学に来る、こうやって宗教が共存しているのを見るのはとても嬉しい。 -
中はこじんまりとしていますが、宗教画がカラフルでなんだかメルヘンチックな感じ。
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この教会を有名たらしめているもの、6世紀のパレスチナのモザイク地図です。だいぶ欠けてしまっていますが、
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いました! 死海の水がしょっぱいことに驚いて、川を戻っていく魚! おもしろいなぁ。
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観光客でもクリスチャンの方はちゃんと十字を切って教会を出て行きます。建物自体よりも、そういう信者の方を見て神聖さを感じました。
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教会を出たところからマダバの街並み。相変わらず雨は降ったり止んだり。ヨルダンの人たちは雨が降ってる時も傘を差さず普通に歩いていました。
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既に14時近い。やっと昼食です。ヨルダンでの初めての食事! 私はお腹ぺこぺこなんだけど、ムハンマドによるとヨルダン人が昼食をとるのは大体このくらいの時間なんだとか。そして昼食が1日の中で一番メインの食事らしい。
レストランです。 -
中は広くてきれいで、ガラガラ。観光客向けのレストランなの?ってムハンマドに聞いたら、地元の人も来るよって言ってたけど、いかにも観光客向けって感じだよなぁ。
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アラブ料理のビュッフェ形式です。とにかくどれがなんだか全くわからないので、すこーしずついろんな種類をとってくる。
ムハンマドがホブスにホンモスをつける食べ方を教えてくれる。 -
コカコーラ! ムハンマドは食事中は常にコーラでした。
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デザートもあります。ムハンマドに名前を教わりましたが忘れました。材料が何かも全くわかりませんが、おいしかったです。 味も食感も今まで知らないもの。
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食事を終え、再びドライブ開始。
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海外ではよく、建ててる途中なのか、壊してるのか、それとも人が住んでる状態なのか不明な建物をよくみかける。
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緑が減り、険しい山が多くなってきます。
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マカエラスに到着です。
駐車場に車を止め、あの山の頂上までは歩きます。
一人で行くと思ったのですが、入場チケットがいらないマカエラスはムハンマドも一緒に行くといいます。
巨体のムハンマド、あの山の上までちょっときつそうだけど、大丈夫?? -
この辺りはよく晴れています。道は小さい砂利で滑りやすいです。観光客はほとんどいなく静かです。
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頂上に到着です。城塞ムカーウィルはほとんど崩れてしまっていて、わずかに石柱が残るのみです。
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素晴らしい景色です! 風が気持ちいい〜。 山の向こうに見えるのは死海、そしてその先はイスラエル。
当初、マカエラスはガイドブックに載っていたものの、全然目にとまらず、興味も持っていませんでした。シリアに行かなくなったことでヨルダンの日程に余裕ができ、旅行代理店が挙げた候補の中にマカエラスがあり、ネットで調べて行ってみたいと思い、追加しました。
なんといっても景色が素晴らしいです! 遺跡自体はほんとど壊れてしまっていて、遺跡目当てにくるとちょっとがっかりかもしれませんが、この景色は絶対に見る価値があります。 -
不思議な花が咲いていました。たんぽぽが尖った感じ?
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石ころが転がっているのかと思いきや、崩れた城塞の残骸でした。
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山を下って駐車場に戻ります。下りの方が滑りやすく、足を踏みしめて歩きます。
駐車場にいた人たちを撮影。真ん中はムハンマド、右隣にいるのはツーリストポリスらしいですが、みんなのんびりしてて、仕事って感じじゃないです・笑 ムハンマドの左隣にいる少年は私たちと一緒に車に乗り、5分くらい走ったところにある家へ帰っていきました。ベドウィンの少年だそうです。
この辺りはBani Hamedaという部族のベドウィンが約2万5千人暮らしていて、ほとんどが農民、羊のミルクやチーズを作ったり、織物を売って生活しているそうです。 -
再び移動です。
また緑が多くなります。放牧してるんでしょうか。 -
ムハンマドが最高に素晴らしい景色を見せるといいます。そして見えてきたのが、なんとグランドキャニオン!! すごい! アメリカのグランドキャニオンみたいだって言おうと思ったら、ここも本当にグランドキャニオンと呼ぶそうです。
あとからガイドブックを見てワディ・ムジブという渓谷だと知りました。
とにかく絶景! -
すごいなぁ。
実は、この後に行くカラク城は本当は5日目に行く予定だったのだが、ムハンマドがそれだと南北の移動が行きも帰りもデザートハイウェイを通ることになり、景色が変化に富んでいて美しいキングスハイウェイを通れないので、今日途中までキングスハイウェイを通り、この絶景を見て、カラク城へ行く、というスケジュールの変更を提案してくれました。
もちろんよくわからない私はOKし、結果的にムハンマドに賛成して大正解でした。 -
絶景を見れる展望エリアにはベドウィンのおにいさん達がいました。ムハンマドの友達なので、シャイをご馳走してくれます。
ムハンマドがトイレに行っている間に、シャイを飲むかと聞かれたので、飲むと答えたのですが、戻ってきたムハンマドが言うにはもう時間がないとか。でもベドウィンのお兄さんはすぐ用意するから!と下の方にお茶を沸かしに行ってくれます。ポリタンクみたいなものに入っている水でコップをゆすぎ、シャイを入れてくれます。
時間がないと言っていたムハンマドですが、結局長々とおしゃべり。ヨルダン人はほんとにおしゃべりが大好きです。
観光バスで西欧人のツアー客が到着したところで、私たちは出発。 -
展望エリアのすぐ先にダムがあります。ヨルダンの水の供給はダムがメインだそうです。日本と一緒ね。
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さっき見たグランドキャニオンの対岸の山にカラクの街があります。
カラク城に着いてハプニング発生。到着したのは既に17時を回っていましたが、なんと、カラク城は17時に閉まったというのです! ムハンマドは18時に閉まると思っていたそう。
でもみんなムハンマドの友達なので、私たちの為にゲートを開けてくれました! -
中に小さい博物館があります。ここも私の為に分厚い入口の扉の鍵を開けてくれました。ムハンマドはゆっくり見ておいで、と言って、管理人と外でおしゃべり。
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なんだかかわいい! 動物型の水差しのようです。
いろいろと展示物がありましたが、なんといっても自分のためだけに開けてくれていると思うとどうしても早くしなきゃ!と思ってしまい、落ち着きません。
夕方になって気温が下がってきて寒く、パーカーをはおります。 -
博物館を出て、ムハンマドと歩きます。 カラク城、とっても大きいです。
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ここから弓を射ったそうです。
十字軍の要塞だったカラク城。 -
見晴らしがいい。遠くの敵も発見できますね。
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ムハンマドはゲートで待っているというので、ひとりで城塞をまわります。
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崩れる前の姿を見てみたいなぁ。大きくて立派な城塞だったんだろうなぁ。
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右側に現代の住居が並びます。
何百年も違う時代の建物なのに、なんだかあまり差がないような…
貸切かと思いきや、西欧人のグループが一組いました。でも城塞内は広いので、一人で歩いているとちょっと不安になるくらい。自分的にはかなり急ぎ足で見て回ったんだけど、私が遅いからとムハンマドは探していたよう。何が何だかわからないまま見て回ったので、ガイドブックを見ながらもう少しゆっくり見たかったな。 -
ゲートの管理人でしょうか。右側のおじさんの笑顔がかわいい!
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ゲートの前の道には土産物屋やレストランなどが並びますが、観光客は既にいなく閑散としていました。地元のおっちゃん達がおしゃべりに花を咲かせています。
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カラクの街並み。ムハンマドは車の窓から大声で通行人に叫び、行こうとしている道が一方通行じゃないか聞いていました。
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後はペトラに向かうだけです。とても寒いですが、自分が異常に寒がりだとわかっているし、さすがに暖房を入れてくれとは頼めず、寒さに震えていました。でも、日本を出発してもう40時間くらいまともに寝てなかったので、車で爆睡。
ワディ・ムーサの街に入った辺りで目を覚まします。寝たせいで余計に寒くなり、結構つらい。
私が泊まるホテル ペトラパレスホテルはワディ・ムーサの街ではなく、ペトラのゲートのすぐ近くにあります。
車中、現地の旅行代理店Petra Nights TourのRepresentativeのRamiという人が、夜ホテルに挨拶に行くと連絡がありました。かなり疲れてたので面倒だなと思いつつ、ホテルのロビーで会うことを約束。 -
ホテルに着いて寒さにガタガタ震えつつ機内食から持ち帰ったパンを食べていると、Ramiからロビーに着いたと呼び出しが。そして写真はないのですが、貴重な経験をすることができました。
Ramiはペトラのベドウィン出身。うちに夕飯を食べに来ないかと誘ってくれ、急遽Ramiの車で出かけることに。ベドウィンの家では写真撮影は禁止だというのでカメラは置いていく。Ramiが気を利かせて、ムハンマドも誘ってくれた。ベドウィンビレッジと呼ばれるエリアにRamiの家はあります。中に入ると絨毯が敷き詰められていて、花や写真がたくさん飾られていて清潔で素敵。そしてなんだかいい香りがする。みんなが入口で靴を脱ぐので私も脱ごうとするが、脱がなくていいと言う。中に入るとRamiのお父さんが出迎えてくれる。アラブの伝統的な服を着ていて貫禄のある素敵なお顔。写真撮れないのが残念! 部屋の中にお父さんとヨルダンの国王・アブドラ2世が握手している写真があった。ムハンマドが、Ramiのお父さんはこの辺りの部族みんなのお父さん的な存在で、非常に尊敬されている有力者だと教えてくれた。国王がこのベドウィンビレッジに来る時はいつもRamiのお父さんと会うそう。すごい人なんだなぁ。
ソファに座っていると、銀色の大きなお盆のようなものに山と盛られた鶏肉が運ばれてくる。羊のミルクで煮込んであるようだが全くどういう料理かわからない。アラビア語が書かれたビニールのシートを敷き、その上にお皿を置いて、周りにあぐらをかいて座る。骨付きの鶏肉をスプーンで崩しながら食べる。やわらかくてスプーンで簡単に身が剥がれる。私はこれからもっと料理が出てくるのか、など見当がつかず、控えめに食べていたら、横に座っていたお父さんが、自分でほぐした鶏肉をどんどん私の前に置いてくれる・笑 いや、もうそんなに食べられないから…。結局出てきたのはこの一品だけでした。主食も野菜も飲み物もなし。とってもおいしいんだけど、後半はちょっときつくなってきました。スプーンを置くのがご馳走様の合図のようです。3人が食べ終わってもムハンマドは食べ続け、ムハンマドとRamiだけが飲んでいたラクダのミルクもかけて食べてました。それでも半分くらい残った皿をRamiが片付けます。
隣の部屋から女性の声が聞こえるので、Ramiに女性たちは一緒に食事しないの?と聞くと、ムハンマドがいるから来れないとのこと。そうか、イスラム社会では女性は家族以外の男性と家の中で一緒にいられないんだと思い出す。自分は女なので、女性の家族に会わせてほしいと頼むと、ちょっと待ってと言われる。
食事の後、甘いシャイを飲み、3人がタバコをふかしながらアラビア語でおしゃべりするのをぼーっと聞いている。ムハンマドが気を遣って時々英語で話しかけてくれる。日本の大震災の話になり、原発が被災したからみんなで節電しているという話をすると、政府からそう言われているのか、と聞かれるので、それもあるけど、みんな自主的に節電してるよっていうと、非常にびっくり&感心される。Ramiとお父さんにアラビア語でその内容を伝えているようで、私たちにとっては当たり前の感覚なのに、日本人は本当に素晴らしいね、と褒められる。
Ramiが隣の部屋へ連れて行って、女性の家族に会わせてくれる。Ramiの姉妹が3人でテレビを見ていた。一人だけスカーフを被っていたけど、あとはみんなスウェットのようなものをきていて普通の格好。隣の電気が消えている部屋にはお母さんが寝ているらしく、時々そのままの状態で娘たちの話に参加していた。奥は台所になっていて、マンゴージュースを入れてくれた。
みんな一応英語を話すのだが、ひどいアラビア語なまりで言っていることがほとんどわからない。日本の震災のことは"Fukushima"として知っていた。やっぱり原発関連のニュースが一番取り上げられたんだろうな。私の髪型やネイルを指して"I like it"となんだか冗談っぽく言っていたので、多分、髪を染めたり(私←かなり茶髪)、マニキュアをつけているのがちょっと奇異にうつったのかも。3人のうちスカーフを被った女性が一番落ち着いていてやさしそうな感じで、もう一人はほとんどしゃべらず、もう一人はすごく陽気で、自分で何か一言言うたびに噴き出して笑いころげていて、すごいテンションが高かった。
Ramiが帰るよ、と呼びに来る。Ramiの家族にお礼を言ってRamiの車でホテルまで送ってもらう。ムハンマドは途中の別のホテルで降りて行った。
そうそう、Ramiは日本人の彼女がいたらしい。しばらく彼女はヨルダンに住んでいたとのこと。ムハンマドがRamiの実家はものすごいお金持ちなんだよと教えてくれた。Ramiのお父さんと国王の写真をアンマンの写真屋で大きく引き伸ばしてくれ、とムハンマドは頼まれていたが、「いくらかかろうが気にしないんだよ。お金持ちだからね」とムハンマドが言っていた。Ramiの車もプジョーだったなぁ。
ホテルに戻って浴槽にお湯をはり、冷えた体を温めてから長〜い1・2日目がやっと終わる。明日はいよいよペトラだ!
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この旅行記へのコメント (6)
-
- ウェンディさん 2013/11/12 00:10:00
- 予習の書が…
- ぺこっちさん こんばんは。
ヨルダン旅行記 マダバ編へお邪魔しています。
ぺこっちさんの最初の計画は、シリア・ヨルダンだったのですね。
情勢の影響でシリアに行けなかったのは残念でしたが、その分ヨルダンを満喫できたようですね。
旅行記を拝見していて、旅の予習に読んだのが手塚治の旧約聖書!
私もおんなじです!
あの本でだいたいの聖書の流れをつかみ、登場人物をイメージで出来たところで、活字の本へ移行しています。夏くらいから旧約聖書の解説書を読み始め、かなりの冊数を読みましたが、読めば読むほど神様って…なんて自己中!!!と思い始めています。
こんなに真剣に聖書を考えながら読んだのは初めてですが、結構笑える描写、シュールな描写あり、で、意外に楽しんでいます。
これからは、十字軍関連やナバタイ関連の本を読みたいと思っているのですが、ぺこっちさんのお勧めはありますか。
ネボ山でのガイドのこと、やっぱり女性の一人旅は色々注意が必要ですね。
私も母も一応、昔は女の子!だったので、ちょっぴり警戒しながら旅をしてきます。
ウェンディ
- ぺこっちさん からの返信 2013/11/13 14:12:37
- RE: 予習の書が…
- ウェンディさん、こんにちは!
毎度コメントありがとうございます★
> ぺこっちさんの最初の計画は、シリア・ヨルダンだったのですね。
> 情勢の影響でシリアに行けなかったのは残念でしたが、その分ヨルダンを満喫できたようですね。
そうなんです…。結果的にヨルダンを満喫できてよかったのですが、シリアの状況には胸が痛みます。2年半で12万人以上が亡くなってるなんて。数の問題じゃないですが、毎日毎日何十人と殺害されていくのがまるで当たり前のようになっていて、本当に1日も早く平和になってほしいです(書き出すと長くなるのでこの辺でやめます・汗)
>
> ネボ山でのガイドのこと、やっぱり女性の一人旅は色々注意が必要ですね。
> 私も母も一応、昔は女の子!だったので、ちょっぴり警戒しながら旅をしてきます。
年齢は関係ないですよ!私は若くみられますが、若くないですし・笑 決して悪い人ばかりじゃないし、ちょっと下心がある人=悪い人、でもないので、必要以上に警戒することもないと思います。
それにしても楽しみですね!!
ぺこっち
-
- DONさん 2011/06/08 00:33:43
- よっ!
- アッサラームアライクム、待ってました、ヨルダン旅行記!
しょっぱなからえっらい盛りだくさんで濃厚な旅になったんですねぇ、ビックリ。男子な自分はアラブ諸国でも会う人会う人みんな適度に深入りして楽しんでましたが、女子には確かに一人旅だと要注意な瞬間もあるっぽいですね。心身ともに皆さま距離感が近い(近すぎる?)し。
あらゆる場面でぺこっちさんの感動感激が迸るヨルダンシリーズ、待望のペトラ編も楽しみにしていますね!
DON
- ぺこっちさん からの返信 2011/06/08 09:13:08
- RE: よっ!
- ワ アレイクムサラーム、DONさん!
ご訪問&投票ありがとうございました!
>男子な自分はアラブ諸国でも会う人会う人みんな適度に深入りして楽しんでましたが、女子には確かに一人旅だと要注意な瞬間もあるっぽいですね。心身ともに皆さま距離感が近い(近すぎる?)し。
そうなんですよね。アラブに興味を持つワタクシは、何度自分が男だったらよかったのに〜!と思ったことか。ただ、ムスリムの女性とも接せられるという女性限定の特権もありますしね。今回はドライバーのムハンマドがジェントルマンで本当に彼に守られたと思います。彼は妹が2人いるそうで、彼女達が自分の娘みたいにかわいいって言ってたので、私も妹みたいな感じだったのかもしれません(ムハンマドと私は同い歳なんですが・笑)。
> あらゆる場面でぺこっちさんの感動感激が迸るヨルダンシリーズ、待望のペトラ編も楽しみにしていますね!
ありがとうございます。DONさんみたいに人さま(私)を抱腹絶倒するような旅行記は書けませんが、ぜひまたご訪問下さいませ。DONさんのネパールの続きも楽しみにしております♪
ぺこっち
-
- Yattokame!さん 2011/06/07 04:06:51
- ヨルダン旅行記が始まりましたね
- ぺこっちさん
こんにちは。
ついにヨルダン旅行記が始まりましたね。
私がアンマンからペトラに行った時はバスを利用したので、キングスハイウェイは通らず(バスは走りやすいデザートハイウェイ経由なので)。なので、キングスハイウェイから見る景色をご覧になったというのはうらやましいです。ネボ山から死海に出る時も似たような景色のところを下っていったのですが、それでもキングスハイウェイの景色にはかなわないです。
ベドウィンはシリアでテントにお邪魔したり、ワディ・ラムのキャンプはベドウィンの経営するものだったので、私も旅行中ベドウィンの人と接したことはありますが、部族長の人の家にお邪魔できるなんてすごいですね。また、部族長といっても偉ぶらずにもてなしてくれるところが、アラブの人たちですなあ。ビジネスとしての割り切りがなく、親切さがいろんなところに垣間見られるところが中東を旅行している時の面白さだなと改めて思いました(またまた行きたい虫が湧いてくる・・・)。
Yattokame!
- ぺこっちさん からの返信 2011/06/07 12:27:14
- RE: ヨルダン旅行記が始まりましたね
- Yattokame!さん、こんにちは。
ご訪問&投票ありがとうございます!
> ネボ山から死海に出る時も似たような景色のところを下っていったのですが、それでもキングスハイウェイの景色にはかなわないです。
どの道を通るかなんて全く気にしてなかったんですが、ドライバーのおかげで素晴らしい景色を見ることができました♪ ただ、今回は死海には行かなかったので、死海の案内板(みなさんがよく撮影されている海抜が書かれたもの)だけは見てみたかったのですが、それも見れなかったのはちょっと残念でした(^^;
> 部族長といっても偉ぶらずにもてなしてくれるところが、アラブの人たちですなあ。ビジネスとしての割り切りがなく、親切さがいろんなところに垣間見られるところが中東を旅行している時の面白さだなと改めて思いました(またまた行きたい虫が湧いてくる・・・)。
本当に貴重な大変ができました。一人旅のよさでもあるんでしょうね。部族長のお父さんは静かで威厳がありつつもやさしさにあふれている感じで本当に素敵な方でした。
私もヨルダンに行ったことでもっとアラブの国々へ行ってみたい!という思いが一段と強まりました。
ぺこっち
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