すがすがしい初夏の森林公園（前編）新緑と紅葉に囲まれて

2011/05/14 - 2011/05/14

本日も撮りたい花や植物に恵まれ、大漁でした、森林公園@
花を追う者にとって、少なくとも私の知る限り、５月半ばは狭間の時期です。
アイスランドポピーや藤やツツジはピークを過ぎてしまったか、そこまででなくても微妙な時期だけれども、シャーレーポピーやバラにはまだ早いです。

だけど、折しも新緑がすばらしい、暑くもなくすっきり天気のよいサイクリング日和の週末。
こんなときこそ、森林公園です！
なんと２月の梅と福寿草の時以来、約３ヶ月ぶりです。
ここ３年ほどは、ほぼ毎月のように出かけていたのに。
２月に出かけた後も、実はこれまで何度も行こうと思ったのに、雨だったり、GW中はレンタルサイクルができそうになかったりして、行くのをあきらめました。
やっとです。
新緑と木漏れ日が美しいこの日に、やっと森林公園の再訪が叶いました。

やっぱり森林の中のサイクリングはサイコーでした@
雨が降りそうだった日や自転車がレンタルできない日に無理に行かずに、じりじり待った甲斐がありました。
それに、めぼしい花の狭間の時期であっても、今の時期の森林公園なら野花撮影が楽しめます。
また、今回は野花だけでなく、新緑と紅葉の魅力にもノックダウンされました。

＜すがすがしい初夏に３ヶ月ぶりに出かけることができた森林公園の旅行記のシリーズ構成＞
■（1）新緑と紅葉に囲まれて
□（2）キンラン、ギンランと野花あふれて＆幻想的なシライトソウの森

森林公園は、駅前から公園までの2.9キロのサイクリングコースもお気に入りです。
いまの季節は新緑がとてもきれいで、森林公園に向かう前から、そのすがすがしい緑をカメラに収めずにはいられませんでした。
そして森林公園内も当然、新緑がきれいでうっとりします。
木漏れ日は大好きです。
それに日に透けた逆光の新緑の、なんというすばらしさ！

残念ながら駅前サイクリングコースのタニウツギはまだほとんどつぼみでしたが、さんさんと降り注ぐ太陽の光というのは、空腹時にはなんでもおいしく感じる、というのと同じかもしれません@
花はほんのちょっとしか咲いてなくても、写欲は十分すぎるほどそそられました。

さらに、今回、いつものとおりに園内のサイクリングコース開始地点まで自転車を引いて向かっていたら、その手前の日本庭園に思いがけず夢中になってしまいました。

日本庭園に寄り道したきっかけは、小さいけれどたくさんの花をつける可愛いマツバウンランの群生と、見事な花を咲かせたキリを見つけたせいです。
でも、さらに夢中になったのは、緑が美しいモミジだけでなく、いまの季節でも真っ赤なモミジの木があったせい。
５月に紅葉が楽しめるとは思いませんでした。
それから、赤いブーメランのようなモミジの実と、それをたくさんつけたモミジの木も、とても魅力的でした。

国営武蔵丘陵森林公園の公式サイト
http://www.shinrin-koen.go.jp/

エリア 東松山(埼玉)

今回はあっさり自転車の予約ができた、森林公園駅前の東武レンタサイクル

ゆっくり家を出たので、到着したのは12時50分でした。
東武東上線のおトクなサイクリングクーポンもGW中は発売中止でしたが、本日は利用できます。

駅前の滑川町ガイドマップ

いつも森林公園駅に降りたら森林公園にしか向かっていなかったのですが、森林公園以外にもみどころがありそうです。
ちなみに、森林公園駅からの距離で言うと、GW中に出かけた東松山のぼたん園と森林公園は同じくらいみたいです。
隣町なのでここには載っていませんが。

緑がまぶしい駅前サイクリングコースの出発地点

このあたりの写真はいままで何度も撮っていますが、毎回新鮮な気持ちで撮影したくなります。
新緑がまぶしいから、気分が高揚しているせいですネ。

陸橋を渡っているところ

同上。

すがすがしい森林浴

光に透けて輝く新緑

楽しみにしていたタニウツギの開花はまだちょっとだったけれど

扇みたいに花がついているところに注目しました。

タニウツギの花で光を捉える

※満開のタニウツギの写真がある去年の旅行記
「シライトソウを求めて森林公園へ───木漏れ日に光る野花と新緑に癒される」（2010年５月15日）
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10460647/

本日の花・自然みどころマップ

野草コースのシライトソウはやっぱり必見でしょう。
撮りたい花が少なかったら、今回こそ久しぶりに都市緑化植物園の方まで足を伸ばそうかな……と思っていたのですが、いやいやその手前の日本庭園をじっくり回ってしまって、またしてもそこまで行けませんでした。
運動広場のあやめも断念。
もっとも、あやめの紫色は、私のカメラでは青っぽくなってしまう確率が高いので、スルーしてもいいかと行く前から思っていましたけど。

先にお買い物@

南口の売店では、主な食べ物といえば、アイスクリームとまんじゅう、それからお漬け物とかこんにゃくとか梅干しとか、重くてかさばるものが多くて、持ち歩くのは不便ですが、このオリジナルハーブティーなら、軽くてかさばらなくてちょうどよいです。
都市緑化植物園の売店まで行ければ、もう少しいろいろあるんですけどね。

森林の中のさわやかな青空

さわやかな青空が広がる南口広場

ここから園内サイクリングコースまで自転車を転がして向かうのですが……。

日本庭園でマツバウンランの群生、みーっけ！

疎林広場まで行かないとマツバウンランに再会できないと思っていました、ラッキー。
疎林広場の方が花はたくさんあると思いますが、これだけあれば十分@

※疎林広場のマツバウンランの写真がある森林公園の旅行記
「雨上がりの新緑の森林公園にてPowerShot SX 210 ISデビュー（2）ジュウニヒトエにハマった野草コースと疎林広場のマツバウンラン」（2010年４月29日）
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10457794/
「今年５回目の森林公園（1）緑と赤と黄色と水色の世界」（2008年４月29日）
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10237118/

どこかノスタルジックな気分をかきたてるマツバウンラン

それは単に、森林公園でマツバウンランの群生に再会できたなつかしさからくる気分でしょうか。

「マツバウンラン（ゴマノハグサ科）
　北アメリカ原産の帰化植物です。頼りなさげにすっと伸びた茎の先に小さな薄紫色の花をつけます。群落になるとまるで地面が薄紫のベールをまとったかのように見えます。風にそよぐ姿もとても爽やかです。
　園芸種で見られるヒメキンギョソウはこの仲間です。
＜由来＞
海辺に咲くウンランに似て、葉が細いことから「松葉海蘭」となりました。」
（「花のさんぽみち　野草コース山野草ガイド」（森林公園の公園緑地管理財団・発行）より）

５月なのに紅葉混じりの日本庭園

緑の中でひときわ目立つ@

赤く色づいた葉に、緑の葉脈がくっきり美しく

エメラルドの輝きの緑のモミジ

モミジの色のグラデーションを、初夏の光の中で楽しむ

新緑の日本庭園を彩る紅葉

ここにも紅葉@

いまって秋でしたっけ（笑）

日本庭園を去ろうと思ったら……

おや、あの木は何？
気になるじゃないの！

薄紫の花が藤のように見えますが、さすがに藤ではないことは分かります。

初めて見るキリの花

木の幹に札があったので判明しました。
名前もわかって気分はすっきり@

さわやかな青空を背景にキリの花

さわやかな青空を背景にキリの花木

実を実らせた、まだまだ青春真っ盛りのモミジ

モミジの実、鈴なり@

新緑の喜びの中で

新緑の輝きの中で

新緑 VS 紅葉

新緑と紅葉の競演

紅葉が美しい新緑のモミジ林

忍び寄る初夏の気配

ほんのり化粧したモミジの日本庭園・その１

ほんのり化粧したモミジの日本庭園・その２

池のほとりに、すっかり緑の衣をまとった八重桜

今年は桜の時期に森林公園に来られなくて残念でした。
でも、森林公園には、季節に応じていろんな楽しみがあります。

初夏の光がまぶしい池のほとり

ナルキッソスのように水面を覗き込むシランたち

水に姿を映すシラン

「水鏡よ、水鏡。世界で一番美しい花はだぁれ？」

池の中からすっくと伸びる

名残りのヤマツツジ

※ヤマツツジに興じた写真がある去年の旅行記
「雨上がりの新緑の森林公園にてPowerShot SX 210 ISデビュー（1）ツツジと八重桜と白糸風の滝にハマった新緑の森林公園（PowerShot SX 200 ISとPowerShot SX 210 ISの写真のおまけ付）」（2010年４月29日）
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10457793/

落ちた花びらに光がともる

新緑の中のヤマツツジ

後編の旅行記「すがすがしい初夏の森林公園（後編）キンラン、ギンランと野花あふれて＆幻想的なシライトソウの森」へとつづく。
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10569521