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今季の最終目標であった八ヶ岳最高峰ー赤岳へ!<br />先日の西穂独標とともに、素晴らしい天気でした・・・<br />ドンテンマンから脱したかもしれません。。。<br /><br />さて、私の先入観で冬期の中初級者向けだと思っていた、これは完全な勘違いだと痛感させられた。きちっとしたアイゼン・ピッケルワークなど基礎技術を身につけてないと厳しいと思います。(先週講習行ってよかった・・・)まだまだ修行不足を思い知らされました。。。<br /><br />土曜日モーニングコーヒーをいただき、コンビニのパンとおにぎりを食す、気温は約-6度。ゆっくりしすぎて6時30分に駐車場を出発。ダラダラとした林道を行く・・・途中軽トラの方が「よかったら荷台へどうぞ」と、めちゃラッキー!歩行中の登山者の冷たい視線を感じながら美濃戸へ。<br /><br />美濃戸からはOさんとペースが合わず、一人でどんどん進んでいく。山が近づいてくると途中D700を取り出しゆっくり進む。それにしても登山者が多い。さすがは、人気の冬の八ヶ岳である。<br />なんだかんだで2時間かかってしまった、しかしOさんはまだ来ない・・・<br /><br />行者小屋で一休憩後、いよいよアタック開始である・・・<br />文三郎尾根の下部からトレースがしっかり残っている所までは、ダブルストック+アイゼンで進んだ。そこから先はやや硬い雪質、トレースは風で薄くなっていたため、ストックからピッケルへ持ち替えた。下を見るともの凄い高度感で、ピッケルでないと不安を感じたのもその理由だ。文三郎尾根は途中大きな岩を少し回り込むような箇所があり、そこはピッケルを突き刺しアイゼンの前爪を食い込ませて慎重に登った。<br /><br />中岳のコルからは赤岳主稜を回り込んで登る。雪質はやや硬い、硬い、氷、岩など様々である。ほどよい緊張の中、確実に歩く。。。今回の山行で途中からご一緒した長野のYさんの頭と左手とピッケルが見える、なんちゅうとこを登ったんだろうと、冷や汗を覚える。あまり見過ぎると、「落ちたら・・・」いかんいかん!!平常心を忘れてしましそうだった。死を間近に感じて登るのは初めてでした。<br />上からの地蔵から来た人、阿弥陀へ行く人、「もう少しですよ!」の言葉に励まされ、ついに赤岳山頂を踏むことができた。今までとは全く違う、なんとなく登頂していたのとは異質な充実感。。。これで私の冬山の虜になってしまいそうです・・・・<br /><br />山頂では、日本の屋根が全部見える、360度の大パノラマである。<br />山頂は風もあり、めっちゃ寒い。一眼カメラマンにはつらい状況である、右手が痛くてAFボタンが押しづらく、PLフィルターを回すのにも難儀した。<br />山頂小屋の方へ移動し、一休憩。寒いのでパタのナノパフをシェル内に着込み、暖かいコーヒーを飲む。まずいコーヒーがここではありがたい。サーモスの山ボトルは最強ですね。。。<br /><br />Oさんの待ち時間で13時に山頂小屋を出発、この日の強い日差しで雪はズルズルであるため、歩行が難しい。地蔵尾根も同様でなだれが起きてもおかしくないかもしれないと思った。(下山後の駐車場の方が、阿弥陀でなだれたとか言ってました)<br />地蔵の下りは文三郎を下ると思えば楽だと思う。ただやはり両サイドともは切れているので、かなり緊張します。地蔵から樹林にはいるとシリセードを駆使し下山。(シリセード前にはベンチレーションのチャックを確認しましょう!)<br />行者小屋から美濃戸、美濃戸口までは黙々と進み、なんとか暗くなる前に帰還しました。<br /><br />やったね〜、達成感と充実感で帰りの車内は談義で盛り上がりました。<br />山は無傷で無事に帰ってきてナンボですね。。。<br />

冬の赤岳初登頂!

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2011/03/05 - 2011/03/05

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yasupiso

yasupisoさん

今季の最終目標であった八ヶ岳最高峰ー赤岳へ!
先日の西穂独標とともに、素晴らしい天気でした・・・
ドンテンマンから脱したかもしれません。。。

さて、私の先入観で冬期の中初級者向けだと思っていた、これは完全な勘違いだと痛感させられた。きちっとしたアイゼン・ピッケルワークなど基礎技術を身につけてないと厳しいと思います。(先週講習行ってよかった・・・)まだまだ修行不足を思い知らされました。。。

土曜日モーニングコーヒーをいただき、コンビニのパンとおにぎりを食す、気温は約-6度。ゆっくりしすぎて6時30分に駐車場を出発。ダラダラとした林道を行く・・・途中軽トラの方が「よかったら荷台へどうぞ」と、めちゃラッキー!歩行中の登山者の冷たい視線を感じながら美濃戸へ。

美濃戸からはOさんとペースが合わず、一人でどんどん進んでいく。山が近づいてくると途中D700を取り出しゆっくり進む。それにしても登山者が多い。さすがは、人気の冬の八ヶ岳である。
なんだかんだで2時間かかってしまった、しかしOさんはまだ来ない・・・

行者小屋で一休憩後、いよいよアタック開始である・・・
文三郎尾根の下部からトレースがしっかり残っている所までは、ダブルストック+アイゼンで進んだ。そこから先はやや硬い雪質、トレースは風で薄くなっていたため、ストックからピッケルへ持ち替えた。下を見るともの凄い高度感で、ピッケルでないと不安を感じたのもその理由だ。文三郎尾根は途中大きな岩を少し回り込むような箇所があり、そこはピッケルを突き刺しアイゼンの前爪を食い込ませて慎重に登った。

中岳のコルからは赤岳主稜を回り込んで登る。雪質はやや硬い、硬い、氷、岩など様々である。ほどよい緊張の中、確実に歩く。。。今回の山行で途中からご一緒した長野のYさんの頭と左手とピッケルが見える、なんちゅうとこを登ったんだろうと、冷や汗を覚える。あまり見過ぎると、「落ちたら・・・」いかんいかん!!平常心を忘れてしましそうだった。死を間近に感じて登るのは初めてでした。
上からの地蔵から来た人、阿弥陀へ行く人、「もう少しですよ!」の言葉に励まされ、ついに赤岳山頂を踏むことができた。今までとは全く違う、なんとなく登頂していたのとは異質な充実感。。。これで私の冬山の虜になってしまいそうです・・・・

山頂では、日本の屋根が全部見える、360度の大パノラマである。
山頂は風もあり、めっちゃ寒い。一眼カメラマンにはつらい状況である、右手が痛くてAFボタンが押しづらく、PLフィルターを回すのにも難儀した。
山頂小屋の方へ移動し、一休憩。寒いのでパタのナノパフをシェル内に着込み、暖かいコーヒーを飲む。まずいコーヒーがここではありがたい。サーモスの山ボトルは最強ですね。。。

Oさんの待ち時間で13時に山頂小屋を出発、この日の強い日差しで雪はズルズルであるため、歩行が難しい。地蔵尾根も同様でなだれが起きてもおかしくないかもしれないと思った。(下山後の駐車場の方が、阿弥陀でなだれたとか言ってました)
地蔵の下りは文三郎を下ると思えば楽だと思う。ただやはり両サイドともは切れているので、かなり緊張します。地蔵から樹林にはいるとシリセードを駆使し下山。(シリセード前にはベンチレーションのチャックを確認しましょう!)
行者小屋から美濃戸、美濃戸口までは黙々と進み、なんとか暗くなる前に帰還しました。

やったね〜、達成感と充実感で帰りの車内は談義で盛り上がりました。
山は無傷で無事に帰ってきてナンボですね。。。

同行者
友人
一人あたり費用
1万円未満

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  • 登山前には必ず登山届けをだしましょう

    登山前には必ず登山届けをだしましょう

  • 赤岳山荘まではガリガリの道です、約1時間歩きます

    赤岳山荘まではガリガリの道です、約1時間歩きます

  • 美濃戸山荘前、ここからは本当の林道のはじまりです・・・

    美濃戸山荘前、ここからは本当の林道のはじまりです・・・

  • おっつ、大同心が見えます

    おっつ、大同心が見えます

  • 赤岳、阿弥陀へのBCとの言うべき行者小屋に到着です、雪多いです。アイゼン装着

    赤岳、阿弥陀へのBCとの言うべき行者小屋に到着です、雪多いです。アイゼン装着

  • 文三郎の取りつき、傾斜のゆるくストックで登ります

    文三郎の取りつき、傾斜のゆるくストックで登ります

  • かなり上がってきました、ストックからピッケルへ持ち替えます

    かなり上がってきました、ストックからピッケルへ持ち替えます

  • 途中、後ろを振り返ると素晴らしい景色が飛び込んできた

    途中、後ろを振り返ると素晴らしい景色が飛び込んできた

  • 文三郎を登りきり、上から見下ろします。すごい高度感(汗)

    文三郎を登りきり、上から見下ろします。すごい高度感(汗)

  • 最後の赤岳直下は厳しい箇所がいくつかありました・・・なんとか無事山頂の到着!感無量です(嬉)

    最後の赤岳直下は厳しい箇所がいくつかありました・・・なんとか無事山頂の到着!感無量です(嬉)

  • 阿弥陀、背後にはおんたけ、のりくら

    阿弥陀、背後にはおんたけ、のりくら

  • 横岳方面

    横岳方面

  • 富士山のばっちりなのだ!

    富士山のばっちりなのだ!

  • 北アルプスが全部見れるぜ〜

    北アルプスが全部見れるぜ〜

  • 赤岳頂上山頂小屋から、赤岳を振り返ります。。。<br />また来るぜ!

    赤岳頂上山頂小屋から、赤岳を振り返ります。。。
    また来るぜ!

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