2010/03/13 - 2010/03/13
147位(同エリア545件中)
ココアさん
ドイツの14ワイン栽培地域のひとつであるラインガウ(Rheingau)は、ドイツのワインの中でも最も華やかで偉大なワインといわれ、東端は、「ホッホハイム」に始まり、「ラウエンタール」、「キードリヒ」、「エアバッハ」、「ハッテンハイム」、「ヴィンケル」、「ヨハニスベルク」、「リューデスハイム」、「アスマンスハウゼン」を経て、西端は「ロルヒ」まで続きます。
ラインガウの各街が、ライン川沿いであるのに対して、「ホッホハイム」は、ずっと東のマイン川畔にある村。
日本でも名の通った各醸造所がここに畑を持っていて、ワイン好きは一度は訪れてみたい街だと思います。
ここは、とても綺麗に整えられた、他のラインガウの(ドイツ人観光客をメインとする)街と違って、観光客が来る様な街ではなく、古くて、渋い感じの、ワイン一色の街です。
かなりマニアックな街だと思いますので、遥遥日本から観光で行くべき街ではなく、ワインの買い付けに行くような街だと思います。
でも、手付かずの歴史を感じさせてくれる木組みの家々からなる、本当の昔のドイツの姿を残している街だと思いますので、旅行記としてアップしてみます。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 4.0
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「ホッホハイム」といえば、誰もが、「ホッホハイマー・ケーニギン・ヴィクトリアベルグ」のワインを思い浮かべることでしょう。
当時、ヴィクトリア女王を虜にしてしまったライン・ワイン。英国でライン・ワインが「ホック」と呼ばれる様になったのは、ヴィクトリア女王がホッホハイム・ワインを好んで飲んだことによるそうです。
写真は、畑に女王の名を冠することを許された、「ホッホハイマー・ケーニギン・ヴィクトリアベルク」の、リースリングです。
ラインガウのワインのラベルなかで、これが一番美しいと思います。「ケーニギン・ヴィクトリアベルク」畑はホッホハイムにありますが、現在フープフェルト家の所有となっていますので、買い付けは、ずっと西のOestrich-Winkel駅の直ぐ側にある、Weingut Hupfeld Königin Victoriaberg醸造所に行く必要があります。
http://www.koenigin-victoriaberg.de/
http://www.weingut-hupfeld.de/
お味のほうは、個人的には、このブランド名でシュペトレーゼ・クラスがそれなりのお値段なので、もうちょっと頑張って欲しいところです。
ホッホハイマー・ケーニギン・ヴィクトリアベルク・リースリングについて詳しくは、下記の方のHPが参考になります。
http://classic.music.coocan.jp/_deutschwein/rheingau/hochheim/index.htm
また、楽天市場さんの、次のHPも参考になります。
http://item.rakuten.co.jp/wineuki/896921 -
さて、夕方にホッホハイムに到着。街の入り口で、Altstadtの目抜き通りでもあるMainzer Strasseに車を停めます。
Mainzer Strasseの南側は斜面となっていて、そこには一面、3月のこの時点では、まだ剪定の後、成長までまだまだの葡萄畑が拡がっていました。斜面は完全に南向きで陽の光を受ける見事なテロワール。 -
その葡萄畑の向こうには(街の中心方向)、ホッホハイムで著名な醸造所のひとつ、ドームデヒャント醸造所 Domdechant Werner'sches Weingutが見えます。
http://www.domdechantwerner.com/
この醸造所は、次の方のHPが参考になります。
http://www.geocities.co.jp/himmelswein/wg-rheingau.htm -
ドームデヒャント醸造所の西側。
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ドームデヒャント醸造所への入り口は、Mainzer Strasseから南へと入る路地Rathausstrasseにあります。
Rathausstrasseの街並みは、渋〜い感じの街並み。 -
ドームデヒャント醸造所。
いつ来ても閉まっているので、飛込みでは駄目そうですね。 -
それにしても、いつも渋〜いラートハウス通り。
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ドームデヒャント醸造所、いつか開いているときに来て買い付けたい。
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ドームデヒャント醸造所のそばにある、キュンストラー醸造所 Weingut Kuenstlerを見てみます。
ちょっとお値段が高めなので、買ったことはありません。
因みに、2011年の「ゴーミヨ」では、ここの評価は4房です(5房が最高、ラインガウでは、ロバート・ヴァイルだけが5房でした)。 -
醸造所の前にあるこれは何だろう?
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ラインガウではよく見かける、こんなものが置かれています。
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こんなものも。
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さて、いよいよ本題、街の中へと、Mainzer Strasseを進みます。右側には、Hochheimer Hofという建屋が。
http://www.hochheimer-hof.de/
この街は、ワイン絡みの建物ばかりです(醸造所、ワイン・バー、ワイン・レストランなどなど)。 -
Hochheimer Hofの看板。
やっぱりワイン絡み。 -
Hochheimer Hof
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Hochheimer Hof
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その向いには、この街で最高の看板を持つ建物があります。
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イチオシ
これです!木製の醸造所看板。
ドイツでは主に鉄看板(透かし看板)ばかりですが、これは何と木製なのです。
渋いっ!渋過ぎます!! -
街の入り口で、渋さに圧倒されますが、通りをちょっと先へ進みましょう。
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やっぱり、渋い。。。
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何ともいえない、独特な形のお店。
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木組みの家ならではのレストラン。
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独特の街並み。。。
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通りをちょっと行くと、木組みの家特有の、角の彫刻。
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うぅむ、なんじゃ、これは。。。
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もうちょと先。
この渋過ぎる街中では、この建物が十分明るく感じられます(^^; -
その向いにあるお店。もちろん、木組みの家。
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イチオシ
さて、Mainzer Strasseから、南へ、RathausstrasseとKirchstrasseに分岐する、Am Planという空間へと入ります。
Ristorante La Grottaの前には、こんな像があります。
街には、地元の人しかおらず、決して観光客は来ないんだろうなぁ。 -
これは、この街のシンボルなのかな?
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キルヒ通り Kirchstrasseを行きます。
渋くない感じの人家を見つけるとちょっと心和みます。 -
ちょっとだけ、人家が続きます。
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でもすぐに、
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ワイン絡みの建屋です。
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ここはワインバーですね。
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キツネの看板は珍しいかも。
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うげっ、ちょっと怖いかも。
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こんな感じの渋い通り。
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時折、こういう綺麗な人家もあります。
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街の南外れに着きました。
ホッホハイムのシンボルである、Sankt Peter und Paulです。 -
Sankt Peter und Paulの下のゲートが、街への南側からの入り口です。
よく観ると、ここも木組み。 -
さらに街を西へと歩いて行きます。
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この辺りは人家が続きます。
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ちょっと綺麗かも。
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それにしても、人が少ない。
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みんな、何をしているのでしょうか。
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寂しい通りを進みます。
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また、渋くなっていきます。
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さらに、渋くなっていきます。
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で、突然、ホッホハイムらしからぬ、明るい感じの一画があります。
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とても、温かみを感じる一画です。
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でも、直ぐに、またワイン絡みの、醸造所・レストラン。
Restaurant im Weinegg、教会の直ぐ近くです。
http://www.weinegg.de/ -
そのまま、Wintergasseという路地を、西へと歩いていくと、
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Hochheimer Riesling Stubenというワインバーが見えてきます。
ホッホハイムの、リースリング種のワインバーだぞ!って店名がたまりませんね。 -
いい感じ。
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いい感じ。
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たまらないですね。
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通りを進むと、
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向こうに、Sankt Peter und Paulが見えます。
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ここには、何と、フランクフルト市所有の醸造所があるのです。
Weingut der Stadt Frankfurt フランクフルト市営農園 -
ただ、ワインの買い付けは、ここではなくて、フランクフルト市に行って、レーマー広場にある、市庁舎の隣の路地を入った所にある、醸造所のVinothek販売所へ行かないとなりません。
http://www.frankfurt.de/sixcms/detail.php?id=3828&_ffmpar%5B_id_inhalt%5D=40727 -
フランクフルト市醸造所のイチオシは、この市庁舎をデザインした、木箱でしょうね。お土産には最適かと思います。
ちゃんと金具まで付いているし、木の表面は綺麗だし。
一流醸造所の木箱よりも、出来具合は良いです。 -
ちなみに、ワインは、市営だけあって、低価格のワインが多種類あります。
ある程度の味のワインならば、写真のアウスレーゼかシュぺトレーゼがお薦めです。
一流醸造所に比べたら、ちょっと勝てないですが、アウスレーゼはそれなりの価格ですので、まあまあ美味しかったですよ。
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この旅行記へのコメント (4)
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- るなさん 2011/01/04 10:56:54
- 明けましておめでとうございます♪
- そちらはさぞお寒いでしょう。東京ってやっぱり暖かいと思います。
ワイン一色の街。私がワイン好きなら最高だな。
ココアさんはワインを始めアルコールはいけるくちですか?
私はほぼNG・・・乾杯くらいは付き合いますが、ホント安上がりに出来ています。いつも欧州に行くと、ワイン飲めなくて人生損してるなぁって思っちゃいます。
イタリア一人旅の時などは、「一杯だけね♡」なんて、口に指をあてながら「シーっ内緒だよ」ってサービスしてくれる親切なイタリアーノもいますが、嬉しいような迷惑なような^^;
「飲めないんだけど・・・」って、注文の時言ったじゃん!なんて。でも悪いから頑張って飲むけど、昼間から赤い顔で街歩き出来ないよぉと思うのです。
先日のパリの時もそんな感じでした。せめてグラスの3,4杯は飲めたらなぁ〜
と言うことで、今年もよろしくお願いします!素敵な旅行記待ってます。私は旅に出るまであと4カ月は我慢しなくちゃだわ。まったく受験生の自覚のない息子に苛立つ毎日です。とほほ。
るな
- ココアさん からの返信 2011/01/05 14:47:13
- RE: 明けましておめでとうございます♪
- おはようございます。
> そちらはさぞお寒いでしょう。東京ってやっぱり暖かいと思います。
実は、昨冬の様な氷点下10度代ではないので、今の普通の氷点下だと、そんなに寒くないのですよ。ここは海や山が無いから風が無いので。
> ワイン一色の街。私がワイン好きなら最高だな。
> ココアさんはワインを始めアルコールはいけるくちですか?
> 私はほぼNG・・・乾杯くらいは付き合いますが、ホント安上がりに出来ています。いつも欧州に行くと、ワイン飲めなくて人生損してるなぁって思っちゃいます。
わが家はワイン一色ですね。(日本酒が高価なのでなかなか手に入りませんし。)
> イタリア一人旅の時などは、「一杯だけね♡」なんて、口に指をあてながら「シーっ内緒だよ」ってサービスしてくれる親切なイタリアーノもいますが、嬉しいような迷惑なような^^;
> 「飲めないんだけど・・・」って、注文の時言ったじゃん!なんて。でも悪いから頑張って飲むけど、昼間から赤い顔で街歩き出来ないよぉと思うのです。
辛いですね、飲めないのは。ドイツのクリスマス市では、キンダー・プンシュとか売られているので、そういったのを飲んで、グリューワインを飲んだ気分に浸る事はできますね。
> 先日のパリの時もそんな感じでした。せめてグラスの3,4杯は飲めたらなぁ〜
欧州の歴史は、ワインとの関連がすごい深いですからね。なぜか、日本の社会の教科書には、詳しくワインの歴史が書かれていないのが不思議ですが。
> と言うことで、今年もよろしくお願いします!素敵な旅行記待ってます。私は旅に出るまであと4カ月は我慢しなくちゃだわ。まったく受験生の自覚のない息子に苛立つ毎日です。とほほ。
お子さん、是非とも頑張って頂いて、目出度く春のご旅行に行かれる事を祈念しています。
ココア
-
- フルリーナさん 2011/01/04 00:51:36
- すてき!
- すてきですね〜。
&
おいしそう!
ホッホハイムにもいってみたいです!
今年のクリスマスには友人宅でラインガウのアイスワインを楽しみました。
お手軽値段だったのですがおいしかったです♪
テイスティング程度でぶっ倒れてしまう私ですが
もっか、下戸を克服すべく、ひそかにトレーニング中です。
だって、いつかZum Kurgを再訪して、ワイン楽しみたいですもの〜。
- ココアさん からの返信 2011/01/05 14:36:27
- ラインガウのワイン
- フルリーナさん、さっそくこの旅行記をみて頂いて、ありがとうございます。
観光としてはちょっと躊躇しちゃう、観光色0%の街です(^^;
フランクフルト国際空港からは、とっても近いです。
(Zum Kurgのあるハッテンハイムも十分近いエリアですが。)
> 今年のクリスマスには友人宅でラインガウのアイスワインを楽しみました。
> お手軽値段だったのですがおいしかったです♪
ドイツは最近、世界の辛口嗜好の影響で、甘口はかなり減りました(そのため、賞味期限が5年位に短くなりましたが)。
そんななか、ラインガウの極甘口を飲めたのは貴重ですね。アイスもその上のトロッケンベーレンアウスレーゼも、2009年のラインガウ生産者はとっても少ないので、探すのが大変です。昔のビンテージなら手に入りやすいですが、酸度が落ちてますから。。。
> テイスティング程度でぶっ倒れてしまう私ですが
> もっか、下戸を克服すべく、ひそかにトレーニング中です。
> だって、いつかZum Kurgを再訪して、ワイン楽しみたいですもの〜。
極甘口は、アルコール度数が低いから、それらをメインにされてはいかがでしょうか。あとは、発酵途中のフェーダーヴァイザーを飲まれるのもいいかも。
ハッテンハイムの街は、いつ訪れても綺麗なまま。是非とも再訪のご機会があればいいですね。
ココア
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