2010/12/19 - 2010/12/21
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世界攻略者さん
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麗江から北へ110キロ。一枚岩の上に100戸あまりの家族が暮らす風変わりな村があるという。その村の名は宝山石頭城(宝山古石城)。村への入村料はないものの、途中、玉龍雪山景区を通過するため、古城維持費のエジキに遭います。 どうしてもこの村に行ってみたくなった私は、古維費の支払いを覚悟して石頭城へと向かった。
**情報は2010年12月のもの。1人民元=12.5円で計算。
==麗江逃票日記 シリーズ一覧==
① 古城維持費なんていらない(獅子山公園、万古楼、木府)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10527829/
② 旅人は郊外をめざす(束河古鎮、白沙鎮、拉市海、ドクターホー)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10529215/
③ 私の大好きな黒龍潭公園(玉泉公園)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10528121/
④ 長江第一湾の極上の展望台(石鼓)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10528734/
⑤ ならず者のための玉龍雪山案内 (氷川公園、雲杉坪、ヤク坪)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10527815/
⑥ 理想じゃない村 宝山石頭城 <==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10532864/
==石頭城外伝 シリーズ一覧==
① 正面から見たければ対岸に渡れ
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10534262/
② 太子関はどこですか
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10534264/
③ 宝山郷バオバオ・トレック(郷政府への道)
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10534460/
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[目次]
宝山石頭城への道
石頭城の中へ
ゲストハウス
街を散策
山奥の生活とは
ビューポイント
まとめ -
[宝山石頭城への道]
石頭城があるのは、玉龍ナシ族自治県の宝山郷。石頭城へ行く旅行者は外国人、中国人含めてあまり多くありません。よって行き方を調べるのも一苦労しました。わかったのは、現在は定期バスはないものの、麗江を往復している村人がいるので、その人の車で行けるということ。乗り場は麗江の北側、象山市場(写真)の入り口。ここには玉龍雪山景区を通っての北方向の町に行く小型バスや乗り合いワゴンが集まります。例えば、梨園、鳴音郷行きなど。大具行きのバスもここに立ち寄ります。 -
朝8時に市場入り口で待っていると、他のドライバーが石頭城行きの車を紹介してくれました。行き先の表示はありません。普通はドライバーに直接予約して席を確保するようです。その日はキャンセルが出たため、私は座ることができました。運転手は石頭城から来て麗江で一泊、次の日に石頭城に戻ります。同じようなドライバーがもう一人いるので、結局ほぼ毎日車があるというわけです。
写真: 象山市場の籠売り場。手編みのプラスチック製30元(380円)、手提げ籠15元(190円)。 -
石頭城への道は玉龍雪山景区を通過します。このエリアを通過すると、行き先が大具だろうが、石頭城だろうがチェックポイントで古城維持費(80元) + 名勝区遊覧券(80元)を請求されます。さて、今回も玉龍雪山ロープウェイへへ行った時と同じ手を使えるのでしょうか。7路と違い、車は一日一台。荷物があれば隠れる場所もありません。
半分あきらめていましたが、意外にも運転手のほうから「逃票」のオファーをしてきました。運賃は40元(500円)。そこを100元(1250円)払えば通常ルートの東側の道を遠回りして行くので、玉龍雪山景区全体をバイパスできます。そうなると、古城維持費をすでに持っている人は20元の節約。そうでない人は100元の節約になります。これも個人営業のタクシーだからこそなせる業。定期バスならこんな融通は利きません。
私の他にもう一人中国人の女性旅行者がいました。それぞれ100元づつ払い、ドライバーは運良くキャンセルの損失を穴埋めできたことになります。この8人乗りミニバン、特に荷物を運んでいる様子はなく、純粋な私営乗り合いワゴンと考えていいでしょう。逆に、私が帰りに乗ったのは乗り合い軽トラック(6人乗り)。商店の注文を受けて荷物も運びます。こちらは荷台があるので、荷物や鶏と一緒に荷台の中に隠れれば、検問ゲートを突破できそうです。
地図: 青い線: 金沙江、赤い線:本来のルート、紫の線:遠回りルート。 -
車が象山市場に来たのは8時過ぎ。朝食を取った後、9時半に出発。実際にはガソリンを入れたりして10時の麗江を去りました。まず寧浪イ族自治県へ続く道を走り、東側に大きく迂回してした後、正式ルートに合流。ここまで2時間15分。45分ほど余分走った計算です。さらに15分ほど走り、鳴音郷の集落へ。この辺りからの玉龍雪山の眺めは絶品。そもそも玉龍雪山は南北に連なっています。それを麗江では、一番南端の雪山、虎跳峡では北側の峰を眺めていたに過ぎません。ここからは、玉龍雪山連峰のほぼ全体、さらにその北側(右側)に哈巴雪山が見えます(写真)。実際には、名勝区内の道から来たほうが、さらに大きく、きれいに見えます。このことは帰りの道で気がつきました。
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鳴音から10分ほどで宝山郷への分岐へ。ここで右の小道に進みます。直進すると梨園へ向かうようです。車一台通れる狭い道路を40分ほど走り宝山郷政府のある集落に到着(1:20PM)。この村からも、バスか個人営業かはわかりませんが、毎日麗江行きの便があります。
ここで30分ほど停車して食事休憩。その時間を利用して村を散策することにします。道路から下りた先には村の小学校(写真)がありあります。そこから先、建物はなく、すべて一面の棚田。この一帯、棚田はめずらしくもなんともありませんが、この村から見える棚田は特に美しく感じます。この時期、棚田に植えてあるのは米ではなく、主に小麦。収穫サイクルは5-10月がお米、11月-4月が小麦です。 -
休憩後、3人ほど客が加わり石頭城に向けて出発。石を敷き詰めた道を50分ほど走り、石頭城の少し上にある駐車場(写真)に到着。川の方に見えている岩山が目的の石頭城です。ここまでの走行時間を足し合わせると4時間10分。ドライバーはゆっくり目に運転していたので、飛ばせば3時間半といったところでしょうか。
道路は基本的にここで終わり。ここから下の村まで山道を歩いて行きます。ドライバーも村の人なので、一緒に村を目指します。村まで約20分。下りは問題ないにせよ、帰りの登りがつらい人は馬をアレンジすることもできます(20-30元=250-380円)。 馬にとっては、駐車場からの荷物運搬の仕事と何一つ変わりません。 -
[石頭城の中へ]
村への道は三本ほどあります。一番ちゃんとしているのが、駐車場の先、道がカーブしているところにある山道を入ってすぐの道。そこを下りると広い石段の道に変わります。途中、休憩広場のような場所をへて10分ほどで城外の村の上、さらに10分ほどで村の広場に到着します。
石頭城は岩の上に構築された集落。石頭(=岩、石)、城(=城壁で囲まれた街)なので、ありのままのネーミングです。歩くにつれ、石頭城の岩山が段々近くに見えてきます。しかし、村は川の方を向いているため、ここからは、石頭城の「背中」しか見えません(写真)。 -
石頭城は絶壁と城壁で囲まれているため、村が拡張できません。そこで、すぐそばの丘に新しい街ができました。城外の家は全部で116戸。城内より少し大きな集落です。2つの集落の間にあるこの広場(写真)が両側の村人のミーティング・ポイント。午後の暖かい時間帯には、暇そうな老人や大人達が世間話に花を咲かせます。
写真: 正面が城外の新しい街。右上の白い建物が駐車場。 -
広場のすぐそばにあるのが石頭城の入り口(写真)。岩山の南側に無理やり作ったような入り口です。実はこの門、上に登ることができます。村にはもうひとつ、川や畑に下りるための東門もあります。
このゲートの手前に石碑があり、「宝山石頭城」の紹介がされています。それによると、ここに人が住み始めたのは1253年。一枚のキノコ状の天然岩石の上に建設された集落で、面積は0.5平方キロメートル。1993年に雲南省の省級文化保護遺産に指定。城外の民家を含めた保護地域は建設規制されており、150メートル以内に新しい建物を建てることができません。駐車場がわざわざあんな場所にあるのは、そういう事情かのかもしれません。 -
[ゲストハウス]
村で看板を掲げている宿は4-5軒。石頭城内では、門を入ってすぐの木家客桟(写真)。少し先、右に曲がった所に有る石城人家。さらに木家客桟隣にも、一軒あるようですが、入り口が見当たりません。城外では、広場手前の石城客桟、少し奥に入った所に和家客桟があります。
どの宿もそうですが、一般の民家をゲストハウスとして整えたような感じです。部屋に冷暖房はないものの、12月後半のこの時期でも室温は10-20度。麗江よりは暖かそうです。 -
城内の二軒の宿をチェックしてみました。石城人家の場合、ベットだけの普通間が40元(500円)。バス・トイレ・TV付の標準間で60元(750円)。木家客桟(写真)の場合、すべて普通間で40元(500円)。(たぶん)全5部屋で、それぞれにベットが2-3個あります。コンセントあり。
2つの客桟を比較した結果、木家客桟に泊まることにしました。アットホームな宿で、朴訥とした主人に、明るい奥さん。ブルーハーツ似の長男とやんちゃな次男。おばあさんも同じ家に住んでいますが、一緒に食事しないこともあり、あまり会う機会はありません。木一家は全く商売っ気がないため、のんびり過ごせます。居心地のいい宿とは、こういう所のことを言うのでしょう。 -
このゲストハウスには、他にはない大きなセールスポイントがあります。それが、二階テラスからの眺め(写真)。正面に棚田とその奥に見える金沙江。右に城外の町並み。毎朝、この景色を見る度にさわやかな気分になります。また、このすぐ下に道があるため、通行人を上から観察するのに最適です。
ほぼ同じ眺めを満喫できるのがテラスすぐ隣の部屋。同じ40元でも、それ以上の価値があります。残念ながら、その時はイスラエル女性が一ヶ月貸しきっていたため、そこに泊まることはありませんでした。以前は、この村の中学校で英語の教師をしながら長期滞在していたというこの女性。彼女を再びここにやってこさせたのは、木家でのシンプルな共同生活とこのテラスからの眺めに違いありません。 -
村には食堂がないため、各宿でとることになります。既存の食材で作れそうなものを注文する形です。最初はケチって野菜料理一品(8元 + ご飯2元=125円)だけ注文していました。それが長居するうちに、3日目からは家族と一緒に食事するようになりました。基本的に中国の家庭料理で、私の口によく合います。
夕食は豚肉料理と野菜料理が4−5品。それをみんなで分け合います。野菜類は、トマト、ブロッコリ、葉野菜、さやえんどう、冬瓜、きゅうり、豆腐などバラエティ豊かで飽きません。豆腐は自分でも作れますが、他の農家から購入しているようです。
写真: フランス人カップルがガイド付きで来た時の豪華な料理。この時も一食10元。 -
食事の時間になると、宿の奥さんが「ごはんだよ」と部屋まで呼びに来てくれます。実家にでもいるような気楽さです。私の帰りが遅いときなどは、気をつかって夕食の準備を遅らせたりもしてくれました。何より一番助かるのは、何を注文するか考えなくていいということです。料理に外れなし。どれだけ食べても毎食10元。私は大食いなので、10元では完全に赤字でしょう。朝は、バーバ(パンケーキ、5元)かチャーハン(5元)。昼は出かけているので、一日の滞在費は55元(約690円) + お菓子といったところです。
写真: 大鍋でバーバを揚げる主人。食事を作るのは彼の仕事です。 -
[街を散策]
石頭城がわざわざ岩の上に構築されたのも、外敵から街を守りやすいという理由があります。城内を散策して、そんな石頭城らしいものを探してみました。
石頭城の一番高いところ、広場のすぐ隣の岩の上に見張り台のような場所があります。木家と広場の間にあるわき道を登っていけば、すぐにたどりつきます。広いテラスと、その端の丸太を渡った先にあるのが、シンプルな見張り台(写真左中央)。逆側は川なので、主にここから外敵の襲来を見張っていたわけです。 -
石頭城の正門を入ってすぐの道は、隣が絶壁のため、レンガの壁で囲まれています。その壁に覗き窓のようなものが2箇所あります。この窓からの景色は木家のテラス同様、いい眺め。絵本でも見ているかのようです。これは果たして防御用なのか、それとも田畑をチェックするためにあるのか..よくわかりません。
写真: 木家客桟のすぐ手前の覗き窓 -
石頭城は大きな一枚岩の上に作られた街。よく見ると民家の庭先に大きな石が突き出していたりして、村構築の苦労の跡が伺えます。木家の前の階段状の道も岩の一部です。それが特に顕著なのが、村の下の方にある城壁付近で、地面はむき出しの岩だらけ(写真)。そんな岩の道も、何百年も歩き続けるうちに、黒光りした石のようになってきます。
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東門の近くには、家財道具を石だけで作った家が保存されており、有料(10元)で見学できます。外見は普通の家ですが、中に入ると、床、ベット(左上)、コンロ(中央下)、戸棚(中央上)、水がめ(右)などすべて岩を削って作られています。そこまでしなくても...という見事なこだわりです。
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[山奥の生活とは]
石頭城は、イメージと違い、決して秘境ではありません。すぐそばまで車で来れるわけですから。また、外部と隔離された村というわけでもなく、見える範囲だけで背後に2つ(写真)、対岸に3つほど村があります。つまり、この辺りに沢山ある農村のひとつに過ぎません。その中で石頭城が注目されるのは、やはり岩の上に構築された要塞という立ち位置のユニークさに他なりません。
写真: 石頭城のある谷の奥側の眺め。中央奥の岩が塊山石、その左下に見えるのが宝山中学 -
とはいえ石頭城がド田舎であることには変わりがありません。旅行者にとってのインフラは整っているのでしょうか。村には小さな売店は4-5ヶ所。飲み物やお菓子、生活必需品が手に入ります。
携帯は中国移動のみ。聯通はダメ。電信はわかりませんが、多分だめ。インターネットはないものの、ひょっとすると中国移動の3Gネットサービスが利用可能かもしれません。国際電話をかけようとすると、中国移動の国際電話(日本: 1元(12円)/分)の一択になります。どの家もパラボラアンテナを持っているのでテレビの視聴は問題ありません。
写真: 広場手前の売店。International Telの看板がありますが、かからず。 -
この一帯の村々には道路が通っていません。よってロバや馬が大活躍します。家を作るレンガや石、瓦などの運搬は完全に彼らの仕事。薪や農作物など軽め?のものは、人も運びます。田舎では、人だけでなく、動物ともコミニケーション取れなければなりません。各家では豚と鶏を飼っていることが多く、家の下にある豚小屋は、「家」という漢字の成り立ちを改めて教えてくれます。
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中国は今でも人口の大部分が農業で暮らしを立てています。その中でも、山奥に住む人々は、都市部とは全く違った生活を送っています。農作業と放牧。肉類は家畜の豚や鶏。燃料は近くの森から切り出した薪。日々の作業が、自給自足の生活に直結しています。
電気もテレビも携帯もありますが、ちょっと便利になっただけ。基本のライフスタイルは変わりません。ここでは、男女の仕事に大きな区別はなく、老人でも体が動く限りは働きつづけます。家族全員が一家の役に立っている。そこには何か「平等さ」のようなものが感じられます。 -
木家での滞在は、ホームステイしているようなもの。農作業にも放牧にも出かけませんが、農村の生活は十分に味わえます。二階のテラスは、くつろぐ場所であると同時に、小麦やトウモロコシなど農作物を干す場所でもあります。モロコシは家畜のえさだけでなく、小麦と混ぜてお酒づくりにも利用されます。自家製の白酒を一杯飲んで見ましたが、度数はかなり高め。余った芯はキッチンの燃料に。何でも自分で、使えるものはすべて利用、これが農家の知恵です。
写真: 手動の機械でとうもろこしの実を剥ぎ取る -
[ビューポイント]
石頭城まではるばるやってくる旅行者は、「岩石の上の村」の風景を期待してやってきたに違いありません。が、その期待は微妙に裏切られます。それは、村を正面から眺める場所がないからです。石頭城の街は北東の方向を向いていますが、その方角にあるのは金沙江。 城外の集落や駐車場のある山は、真後ろからの眺めになるため、街全体が見えません。南側の畑からは岩の上に顔を出す家々が見えますが、インパクトはいまひとつです(写真)。 -
では、谷を渡った北側の丘に登るのはどうでしょうか。行き方は、広場から城外の方に進み、小学校の次の道を右折、売店の前を通り、次の道を左折。バスケットボール場の下の道を通って村を出発します。10分ほどで橋を越え、さらに10分ほど歩いての小さな集落に到着。この村を抜けた先に丘があります。各ビューポイントへは、40−50分が目安。
村の後、道が何本かに別れ、それぞれ石頭城の見え方が違います。東側(写真右側)のほうが、村をより正面から、高い位置のほうが村をより上から眺められます。残念ながら両方の条件を満たす場所がないため、実際に行って比較してみるしかありません。
写真: 青い道: 歩行ルート。左端: 手前の村の建物。黄色い点: ビューポイント、右からV1,V2,V3,V4,V5。赤い線:別の村からの道。 -
まだ、ルート分析もしていない時、来るとき一緒だった中国人女性に誘われ北側の丘まで行ってみました。彼女は北京の美術学校の学生で、絵を描きにこの村まではるばるやってきました。朝10時ごろ出発。午前中、北西にある岩壁には全く太陽が当たっていません。逆行で真っ黒け。いきなり来る時間帯を間違えたことに気がつきます。そうは行っても午後遅い時間では城内の街自体に日が当たりません。全く写真家泣かせの石頭城です。
結局道がよくわからず、V3の手前で引き返すことになりました。そこからでも、ある程度石頭城の民家が見えます。それでも、彼女の思い描いていた景色とは大きく違ったようで、「理想の状態じゃない(不是理想的状態)!」と何度も愚痴を繰り返し、不満顔で村まで戻っていきました。
写真: 曇りの日の午後。丘の手前の集落(写真右)を少し過ぎたあたりからの眺め。この位置からだと、南側の畑から見た景色と大差ありません。ただ遠くなっただけ。 -
その後、道が何通りかあるのに気づき、一人でそれぞれのポイントを回りました。まずはV1。川に最も近いポイントです。高さはないものの、石頭城を少し前側から見ることができます。卵型の器に家を詰め込んだような感じ。この道を歩き続けると、丘の裏側に行けます。金沙江沿いの広い場所ですが、そこには家が一軒と小さな農地があるだけです。
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次にV2。村の男性が写真用に薦めたのがこの場所。位置と高さのバランスが一番いいということでしょう。ここからもやや遠回りですが、V1同様、裏の放牧地や農地に行けます。
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V3へは道が悪くて行っていません。V4への道は、村の後、すぐにアンテナ塔めがけて登り始めます。この道は山の上を通って太子関、さらに北側の村々へと続いています。やや背後からの眺めになりますが、そこは高さでカバー。ちょうど石頭城の上に棚田と金沙江が来ます
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と、これまで紹介した写真はすべて、10倍ズームをフル活用してのもの。北側から見た石頭城は広大な棚田の上に乗っかった黒いハンペンのようにしか見えません(写真)。岩に街が乗っている以前に、その岩が棚田に乗っている感じです。彼女の言っていた「理想じゃない」はまさに真実の叫び。反論のしようがありません。
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[まとめ]
結局、彼女は理想とのギャップを嘆き、予定を切り上げて麗江に帰ってしまいました。逆に、麗江での買出しから戻ってきたイスラエル女性は木家での長期滞在を再開します。彼女の理想とする何かがここにはるようです。
私はというと、ほとんど情報のないこの村の見所を探しに、山へ川へと毎日出かけて行きました。詳しくは次の旅行記「石頭城外伝①②③」をご覧ください。ひょっとすると「石頭城観光の第一人者」は私なのかもしれません。理想とは与えられるものではなく、自分で見つけ出すものなのです。 -
なんだかんだで、この村には数日間滞在しました。麗江へは8:30発の乗り合い軽トラックで帰ります。北側から玉龍雪山景区に入る場合、チェックゲートはありません。逃票の必要がないと同時に、ただで玉龍雪山を観光できます。ヤク坪で途中下車し、玉龍雪山の眺めを再び満喫した後、麗江に戻りました。
結局、古城維持費(80元)を一度も購入することなく、麗江旅行を終えることができました。80元(1000円)といえば、私の麗江での一日の滞在費とほぼ同じ。滞在日数を考えると節約した金額はほんのわずかです。意味があったのか、なかったのか..。知力、体力、時の運、すべてフル活用して成し遂げた私的な「完全勝利」。意味があったと信じて麗江および玉龍ナシ族自治県に別れを告げたいと思います。ごきげんよう、さようなら。 -
[リンク集]
==中国旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&level1=1&level2=2&level3=&sort=when
==海外旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album?dmos=os&sort=when&view_mode=list
==国内旅行記一覧==
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/?dmos=dm&sort=when&view_mode=list
==雲南旅行記==
虎跳峡の歩き方 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10523702/
梅里雪山を巡る旅 全5作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10526168/
元陽棚田トレック 全4作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10551785/
瑞麗の向こう側 全4作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10537955/
雲南 少数民族マーケットハンター 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10573334/
中国国境のカジノタウン 全3作
http://4travel.jp/traveler/sekai_koryaku/album/10573770/
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