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滑川大滝は山形県米沢市滑川温泉近くにある<br />日本の滝100選に選ばれた吾妻連峰最大の滝です。<br /><br />滑川温泉には奥羽本線峠駅から約3.5km、<br />車では国道13号線板谷から約9km。<br />滑川温泉の看板を便りに極狭の道を延々と走ると<br />秘湯の一軒宿滑川温泉「福島屋」に到着します。<br /><br />ここから前川に懸かる吊橋を渡り、<br />スタートは足元の悪い道、次第に歩きやすくなるが、<br />すぐに長い上り坂。<br />つづら折れの道になり、スタートから20分。<br />少し開けるとそこが「滑川大滝」の展望所です。<br /><br />ここからは滝全景が見えないので、<br />少し沢方面に下ると滝壺まで見えるところがあるので、<br />遠望だけでよい方もここから見た方が良いでしょう。<br /><br />前回、ここまでで断念した。。<br />一年越し、四回目のチャレンジ。まさに執念です。<br />一回目、下り坂の天候にビビる。<br />二回目、ガスって見えず。<br />三回目、路面凍結で通行止め。。。<br />(本来、ここまで大変な訪問ではないはずなのですが。。。)<br />いざ、急な斜面を降りて滝直下を目指します。<br /><br />階段状の木の根っこで足場が悪い。<br />気をつけて下ること約20分。大滝沢に出る。<br />そのままほんの少し川上に進むと、渡渉するポイントがあります。<br /><br />雪解け時は水量が多く、渡れるのだろうか?てなことを考えつつ渡る。<br />私のポーターは長靴もなく、靴を脱いで裸足で渡る。<br />「うわー!冷たい!!!」<br />てな、叫び声をあげつつ私の三脚を持って渡ってくれている。<br />捲くったジーンズであったが、飛沫で濡れている。<br /><br />普段、使っていた三脚が壊れたので、修理に出した。<br />帰ってくる間までの2週間。<br />その間も三脚の必要性があるので、新たに購入。<br />同じサイズのものがあっても仕方ないので更に大型の三脚を買った。<br />伸長2m越えなので、かなり重い。それを持たせる私。<br /><br />渡渉のシーンも写真に撮っておこうとしたが、上手く撮れなかった。<br />ただ単にカメラを出す前に彼が渡ったからであるが。。<br /><br />すまん、ポーター君、もう一度渡ってくれたまえ。<br />いや、そっちからでなく、もう一度、こっちから。<br />(鬼である。。)<br /><br />私は長靴で渡りました。<br />流れが当たるとやはりズポンまで濡れます。<br /><br />10mくらいの川を渡りきり、そこからは更に沢登り。<br />沢靴ではないので、岩を跳んだり、跳びにくいところは<br />藪を掻き分けたり。。<br />沢靴の方が良いのかな?<br /><br />さて、10分程度で滑川大滝が姿を現します。<br /><br />「す、すごい。。」<br /><br />言葉を失う位です。<br />展望所から見た姿とは比較になりません。<br /><br />高さ約80m、落口の幅2m、滝下の幅約50mと言われます。<br />巨大な一枚岩を末広がりに流れ落ちる。。<br />よくぞこんな形になったものです。<br /><br />展望所から約40分。<br />これだけスケールの大きな滝なのに、<br />ここまで近付ける滝はなかなかないのでは。。<br />私的評価ですが、今まで見た滝で断トツの一位の素晴らしさです。<br /><br />なんだかんだで2時間くらい直下にいたでしょうか。<br />その間、他の訪問者はなし。<br />このまま開発されずにあって欲しいなと思いつつ、<br />この場をあとにしました。<br /><br />復路は急坂を戻ることとなり、<br />往路より時間がかかりますが、<br />風景を楽しみながら戻り、<br />かいた汗を温泉で流して帰りました。<br /><br />滑川温泉「福島屋」の露天風呂はとても気持ちよかった。<br />今回、宿泊はしませんでしたが、部屋の感じも秘湯感あふれたもの。<br /><br />これは、宿泊込みで再訪したいと思う<br />滑川大滝の訪問でした。<br /><br /><br />

『日本の滝百選』 滑川大滝 ~吾妻連峰の秘瀑にして美瀑~ /山形県米沢市

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2010/06/15 - 2010/06/15

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kuropiso

kuropisoさん

滑川大滝は山形県米沢市滑川温泉近くにある
日本の滝100選に選ばれた吾妻連峰最大の滝です。

滑川温泉には奥羽本線峠駅から約3.5km、
車では国道13号線板谷から約9km。
滑川温泉の看板を便りに極狭の道を延々と走ると
秘湯の一軒宿滑川温泉「福島屋」に到着します。

ここから前川に懸かる吊橋を渡り、
スタートは足元の悪い道、次第に歩きやすくなるが、
すぐに長い上り坂。
つづら折れの道になり、スタートから20分。
少し開けるとそこが「滑川大滝」の展望所です。

ここからは滝全景が見えないので、
少し沢方面に下ると滝壺まで見えるところがあるので、
遠望だけでよい方もここから見た方が良いでしょう。

前回、ここまでで断念した。。
一年越し、四回目のチャレンジ。まさに執念です。
一回目、下り坂の天候にビビる。
二回目、ガスって見えず。
三回目、路面凍結で通行止め。。。
(本来、ここまで大変な訪問ではないはずなのですが。。。)
いざ、急な斜面を降りて滝直下を目指します。

階段状の木の根っこで足場が悪い。
気をつけて下ること約20分。大滝沢に出る。
そのままほんの少し川上に進むと、渡渉するポイントがあります。

雪解け時は水量が多く、渡れるのだろうか?てなことを考えつつ渡る。
私のポーターは長靴もなく、靴を脱いで裸足で渡る。
「うわー!冷たい!!!」
てな、叫び声をあげつつ私の三脚を持って渡ってくれている。
捲くったジーンズであったが、飛沫で濡れている。

普段、使っていた三脚が壊れたので、修理に出した。
帰ってくる間までの2週間。
その間も三脚の必要性があるので、新たに購入。
同じサイズのものがあっても仕方ないので更に大型の三脚を買った。
伸長2m越えなので、かなり重い。それを持たせる私。

渡渉のシーンも写真に撮っておこうとしたが、上手く撮れなかった。
ただ単にカメラを出す前に彼が渡ったからであるが。。

すまん、ポーター君、もう一度渡ってくれたまえ。
いや、そっちからでなく、もう一度、こっちから。
(鬼である。。)

私は長靴で渡りました。
流れが当たるとやはりズポンまで濡れます。

10mくらいの川を渡りきり、そこからは更に沢登り。
沢靴ではないので、岩を跳んだり、跳びにくいところは
藪を掻き分けたり。。
沢靴の方が良いのかな?

さて、10分程度で滑川大滝が姿を現します。

「す、すごい。。」

言葉を失う位です。
展望所から見た姿とは比較になりません。

高さ約80m、落口の幅2m、滝下の幅約50mと言われます。
巨大な一枚岩を末広がりに流れ落ちる。。
よくぞこんな形になったものです。

展望所から約40分。
これだけスケールの大きな滝なのに、
ここまで近付ける滝はなかなかないのでは。。
私的評価ですが、今まで見た滝で断トツの一位の素晴らしさです。

なんだかんだで2時間くらい直下にいたでしょうか。
その間、他の訪問者はなし。
このまま開発されずにあって欲しいなと思いつつ、
この場をあとにしました。

復路は急坂を戻ることとなり、
往路より時間がかかりますが、
風景を楽しみながら戻り、
かいた汗を温泉で流して帰りました。

滑川温泉「福島屋」の露天風呂はとても気持ちよかった。
今回、宿泊はしませんでしたが、部屋の感じも秘湯感あふれたもの。

これは、宿泊込みで再訪したいと思う
滑川大滝の訪問でした。


同行者
家族旅行
一人あたり費用
3万円 - 5万円
交通手段
自家用車
旅行の手配内容
個別手配

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  • 滑川温泉から約20分。<br />展望所に到着。<br /><br />展望所とあるけれど、何も無く、看板のみ。

    滑川温泉から約20分。
    展望所に到着。

    展望所とあるけれど、何も無く、看板のみ。

  • 展望所にある看板。<br />大滝沢を目指します。

    展望所にある看板。
    大滝沢を目指します。

  • 少し下ると滝壺?部分も見えます。<br />あそこを目指します。

    少し下ると滝壺?部分も見えます。
    あそこを目指します。

  • さんきゅ〜 ポーター君。<br />君はもう立派な滝人(たきんちゅ)だ!<br /><br />

    さんきゅ〜 ポーター君。
    君はもう立派な滝人(たきんちゅ)だ!

  • み、見えた!!<br /><br />凄いスケールです!!!!

    み、見えた!!

    凄いスケールです!!!!

  • 直下に到着!!<br />見て下さい、このスケール!!!<br /><br />って、良く分かりませんか?<br />では〜

    直下に到着!!
    見て下さい、このスケール!!!

    って、良く分かりませんか?
    では〜

  • どうですか!?<br />少し右寄りに私のポーター=弟君が写ってます。<br /><br />滝の一部分を撮ってこのスケールです!!

    どうですか!?
    少し右寄りに私のポーター=弟君が写ってます。

    滝の一部分を撮ってこのスケールです!!

  • 色んな落ち方が複合的に絡まっています。

    色んな落ち方が複合的に絡まっています。

  • これだけ大きなスケールの滝ですが、<br />直下で落水にタッチ出来るんです。

    これだけ大きなスケールの滝ですが、
    直下で落水にタッチ出来るんです。

  • 巨大な一枚岩上を飛沫をあげて水が走ります。<br />緑もあって綺麗です。

    巨大な一枚岩上を飛沫をあげて水が走ります。
    緑もあって綺麗です。

  • なんだかんだで約二時間。。<br />そろそろ帰りましょう。<br /><br />滝から川下を見たところ。

    なんだかんだで約二時間。。
    そろそろ帰りましょう。

    滝から川下を見たところ。

  • 帰りも冷たかったようです(笑)<br /><br />おわり

    帰りも冷たかったようです(笑)

    おわり

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この旅行記へのコメント (4)

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  • あつっさんさん 2010/08/29 01:03:58
    男なら素足
    あーーー、とか言ってる間に渡れます。
    ただこん時は水温が低かったので、流されたら溺死とか心停止するのではなかろうか。

    kuropiso

    kuropisoさん からの返信 2010/08/30 21:59:18
    RE: 男なら素足
    > あーーー、とか言ってる間に渡れます。
    > ただこん時は水温が低かったので、流されたら溺死とか心停止するのではなかろうか。


    まぁ、この前の滝、風光明媚なところでも
    人が亡くなるくらいだからな。。

    何が起こるか分からんと言ったところか。
    今後も気をつけて参りましょう。
  • JOECOOLさん 2010/08/19 15:06:45
    滑川大滝制覇ですねっ!
    こんにちは!
    ついに滑川大滝制覇ですねっ!

    実は私も9月に行く予定があるのですが、やはり長靴無しでは滝直下に行くのは無理そうですね。
    福島まで飛行機で行くので、荷物を増やしたくないのですが...
    さて、どうしたものか...?

    くろくまの滝にも行かれているようで、相変わらず神出鬼没ですね〜(笑)。

    ところで、10月の2週目or3週目の週末に「常布の滝」を予定していますが、ご都合はいかがでしょうか?
    来週中くらいには日程を決めますので、できれば空けておいて下さいネ。

    by JOECOOL

    kuropiso

    kuropisoさん からの返信 2010/08/20 01:29:19
    RE: 滑川大滝制覇ですねっ!
    JOECOOLさん、こんばんは。

    カキコ有難うございます。

    はい、行ってきました〜。
    四度目の訪問ですが。。
    滑川は私的百選No.1です。
    で、渡渉ですが、実際に弟が裸足で渡りました。
    滑床のような感じですが、ツルツルでもなさそうなので、
    「裸足で渡ってタオル」でも問題ないように思います。

    その後も渡渉の場所はありませんので、
    山歩きする靴で問題ないと思いますよ。

    スーパーのビニール袋を両足に履いてってのを
    どなたかのHPでみましたが、それはわかりません。
    確かに長靴はかさ張りますからね。。

    ガスり易い地形ですので、天候を見られての訪問をお奨めします。

    くろくまも遠かったですが、
    いろいろ「ついで」を見つけて言ってます。
    JOECOOLさんほどではありませんが、
    そろそろ難関ばかりが残るようになってきました。。

    さて、常布の滝ですが、可能でしたら第三週目が嬉しいです。
    第二週目はF1観戦を予定しておりまして、
    久しぶりなので。。

    紅葉が上手い具合に当たればいいですね。

    Kuropiso

kuropisoさんのトラベラーページ

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