2010/03/12 - 2010/03/13
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通常、自分が作る長くなる旅行記(頭に番号振ってるもの)は、移動しながらの観光旅行記が最初になります。
でも今回は宿泊記が最初。
仕事終わりに自転車で宿に乗り付けチェックインしたから。
平日の一人宿泊、ネットで探すと湯田温泉の大型ホテルでもずいぶん泊まれるところがありました。
コストパフォーマンスと個人的興味を最優先に選んだのは、湯田温泉の元湯旅館の湯別当野原。
元湯といわれる所以は、江戸時代に藩主専用の温泉管理を任された湯別当の野原家が始めたから。
経営者は変わったようですが、お湯とお料理と音楽を堪能したのでした。
表紙の写真のマンホールは、お宿の前のもの。
ここの通りは元湯通りです。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自転車
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-
仕事して、職場からそのまま自転車で今宵の宿に向かいます。
地元の知ってる道なので、細道通ってあっさり到着。
普通に車で行く時は、県道宮野大歳線から松田屋ホテルとスーパーホテルの間の道に入りまして、 -
通り一つ越して、ちょっと行って右のところにあります。
見るからに古い建物です。 -
建物の端っこに愛車を停めて、フロントにチェックインに行けば「自転車で来られたんですか?」
しっかりチェックされていたのでした。
ちなみに、自動車はホテルの前と少し離れたところに駐車場があるようでした。 -
湯田温泉は白狐が見つけた湯という伝説があります。
白狐が夜な夜な池に入りに来てたのを不思議に思ったお寺の和尚さんが池を掘ったらお湯とともに薬師如来が出てきたのでした。
その薬師如来は野原家が管理しています。
湯別当野原のロビーには、分霊が安置してありました。
本物がどこにあるかは知ってますけど、現在野原家さんは宿の経営から離れてるそうで、その辺もあって本物の御堂をブログに載せるのは御遠慮くださいとのことでした。
で、御宿の方は全然構わないそうです。 -
仲居さんにお部屋に案内していただきましたものの、速効で大浴場へ。
この時点で玄関前は車でいっぱいだったんですが、だめもとで撮影に挑戦しましょ。
人がいれば、出直せばいいことです。
一晩あればチャンスはあります。
造りからしますと、フロント側の棟とお風呂のある棟に分かれてるみたいです。
間をつなぐ廊下には、家庭用のヒーターが設置してあってフル稼働。
苦労が忍ばれます。
後で見つけた公式サイトによりますと、お風呂のある棟が「もとゆ館」で昭和20年代、フロントのある4階建の「のはら館」は昭和40年代だそうです。
湯別当野原の公式サイト
http://www.c-able.ne.jp/~motoyu/ -
旅館名の「湯別当」っていうのは、湯田温泉地内の温泉宿や湯屋から入場に係る「税」を取りまとめる役職(公式サイトより転載)だそうです。
江戸時代、藩主の湯治場として利用されてました。
幕末には、毛利敬親公が「湯治に行く」という名目で山口に来たまま、政治の場を萩から山口に幕府の許しなく移してしまいます。(初回は挫折するんですけどね)
ただいまの時刻、男湯になってる「本鍵」はお殿様の、「裏鍵」は奥方の湯治場だったそうです。
といっても、造りは当時のものとは違うでしょうけれど。
松田屋ホテルの「維新の湯」も、浴槽以外は全部造りかえてるって泊った時に聞きましたし。
そういえば、なにかと話題の坂本竜馬は下関とも所縁が深いんですが、湯田温泉にも来ているらしく、初温泉したのは湯田温泉じゃないかとも言われているというか、それで売り出そうかと画策中なようです。 -
入口にはスリッパが一足あったものの、更衣室には人もいなければ脱衣籠に服もなし。
写真さっそく撮れますね。 -
気に入ったのがこちら。
大浴場へのサッシに五重塔とサビエル記念聖堂が透かし彫りみたいに入ってます。
サビエル記念聖堂は、平成3年に焼失する前の姿で、なつかしいです。 -
うまいこと、誰もいません。
かなりレトロ感がありますが、ちょうどよい広さのお風呂です。
あとで分かったことには、この日カランからお湯がでないというトラブルが発生して、18時くらいまでお風呂が使えなくなってたのでした。
なので、お客さんはお風呂に来てなかったのでした。
たまたまチェックイン時に説明を受けてなくて(地元話で盛り上がったせいか、単に聞き逃してたのか)、行ってみたら撮り放題の状態だったのでした。 -
ちょっとこの内湯だけ、夜入った時に問題があったのですが、どうも、設備の不調が原因だったようでたまたまこの日だけだったようです。
お湯自体は、湯田温泉特有のアルカリ泉でとてもぬるぬるしてよかったんですけどね。
これだけ温泉感があるお湯は久々です。 -
野原は、大浴場2つに貸切湯2つに露天風呂1つ。
唯一の露天風呂がある「薬師の湯」。
夜中に入れ替えになるから、この日のうちに撮らなきゃあと思ってたけど、あっさり撮れました。
ちなみに、湯田温泉最初の露天風呂らしいです。 -
ちょっと洗い場が少ないのが難ですね。
といっても、そんなにお客が重なることもありませんでしたが。
なつかしのケロリン桶もあります。
湯田温泉でケロリン桶は初めてなような。 -
ドライヤーが壁に取り付け式とかなり変わってます。
使い勝手はイマイチかな。
部屋のドライヤー使った方が早かったかも。 -
女性用の大浴場を撮った後、貸切風呂を撮らせてもらえないかなあ、とフロントに交渉に行って、設備不調で人が来ないことが分かりました。
お願いしたら、「お湯が入ってなくてもよければ」であっさりOKとなりました。
ということで、お湯はないけど湯めぐり。
各お風呂は、ドア前で履物を脱いで横の靴箱に入れるようになってます。
一応説明の張り紙もありました。
でも、張り紙に気づかず中に履いて入ってる人もいるし、下駄箱に入れると中に入りにくい位置関係なもので、ついつい入口前に脱いでたり。
なにせ、この後何度もお風呂に入りにいってもほとんど人に会わない状況、玄関で入ってる人数が大体わかっちゃいます。
防犯面を考えても、中で脱ぐようにした方がいいと思うなあ。
広さは充分あるから、入ったところにフローリングシート貼って横に靴箱置いておけば、いいような。 -
まずは、小さいほうの貸切風呂の「壺湯」に。
色々揃ってますね。
どこも、タオルはたくさん置いてあります。
最近は、ドーミーインの部屋からタオルを持っていくスタイルに馴れきってるので、ありがたいけどもったいないような。 -
下の方に子供用のおもちゃが色々ありました。
上にはベビーバスもあります。
おろしてみればくまさんマーク付きに水鉄砲。
このあたりの充実度は、松田屋ホテルより上かも。 -
小さめってことでしたが、少人数の家族なら充分ですね。
-
続いて、大人数用の貸切風呂、裏鍵の湯へ。
-
さすがに広いです。
でもって、天井がなかなかすごい状態でした。
露天っぽくておもしろかったですけれど。
貸切風呂にお湯が入っていないのは、予約が入ってからお湯を入れるからだそうです。 -
ただいま男湯の本鍵の湯は、明日の朝の楽しみにしておきましょう。
どうやら、撮るのに不自由なさそうですから。
廊下の片隅に、野原家の説明書き。
下に古文書みたいなのがあったので、恐る恐る見てみたら、普通に草紙でした。
当時のお客さんたちも読んだのかな? -
無事にお風呂が撮れて満足満足。
さっさと部屋に帰ればいいものを、ロビー周辺をうろつきます。
あれ、もう啓蟄だったっけ?
と思って後で調べたら、2010年は3月6日だったようです。
ほんの数日前に大雪降ったので、イマイチ実感わきません。
館内いたるところに短冊やら書やら飾ってあります。 -
ロビーでは五重塔の写真展。
瑠璃光寺の他にも全国の五重塔がかざってあります。
新聞記事も飾ってありますけど、日付が2007年。
うろ覚えな記憶では、冬のイベントのときに写真を撮りに野原さんに来たらロビーに古い写真が飾ってあった記憶があるので(実はそれもみたかったんですが・・・)、多分定期的に展示を入れ替えてるのかな。
イベント「湯田アートプロジェクト」も、もう1年以上たっちゃってますね。
http://4travel.jp/traveler/yamakuni/album/10289513/
写真家さんもロビーにいらっしゃいました。
最初は社長さんかと思いました^^;
お名前からすると・・・と思ったら、やっぱり夕食時に再会することになりました。 -
フロントでは、ふぐお君が御迎えしてくれます。
熱帯のミニフグだそうです。
水槽のお湯は温泉ってことはないでしょうね。
PH9のアルカリ泉ですから。 -
ふぐお君は2匹いるんですけれど、ツーショットはなかなか難しいですね。
カメラはお嫌いのようでした。 -
小さなお土産コーナーの一角には、ありいさんの招ききつね君たちがいました
高田公園近くにある工房ありいさんでは、萩焼体験(要予約)ができます。 -
レストランというか食事処に入りこんで、お庭拝見。
客室からも見えましたけど。
こんな広いお庭があるとは思いませんでした。
湯田温泉は街中の温泉なので、アクセスが便利な半面、景観はどこも難ありです。
こちらや、松田屋ホテルや山水園といった老舗なところは、広大なお庭でそのあたりを補ってるみたいですね。 -
さて、いい加減部屋に戻りましょう。
エレベータもありますが、3階ですから、運動がてらずっと階段利用してました。 -
お部屋はエレベータの真ん前だったんですけどね。
後で探検、っと隣を通ろうとしたらいきなりバリケードになってびっくりだったんですが、どうやら今は使ってない大広間だったようです。 -
お部屋は和洋室をとってみました。
和室の方が少し安かったけれど、ネタ的にこっちを見たかったのです。
なにせ、高いといっても、楽天での最安値プラン、本日の宿泊料は2食付きで7700円です。 -
和室部分。
かなり広いです。
8畳分だったかな? -
ベッドは昔懐かしいスプリングタイプ。
こどもの頃は、よくこの手のベッドで飛び跳ねてたものです^^; -
レトロなお部屋ではありますが、エアコンは全館空調ではなくて個別に付いてるし、カーテンはスクリーンタイプ。
遮光性はばっちりでした。
ただ、大きすぎて窓の左横にあったここの照明のスイッチが隠れてしまい、寝るときに右往左往。
窓周辺も探したのになぜか気づかず、つけっぱなしで寝る羽目になりました。
翌朝フロントに聞いてみたら、よく問い合わせがあるそうです。
ちなみに、窓からの風景は、下にはお庭、その向こうにマンション^^;
意外と低層階の方がいいのかもしれません。
和洋室は3,4階みたいです。 -
冷蔵庫は空タイプ。
サービスでお水がって、2リットルサイズ。
翌日の湯田散策でのガイドの湯田たまごさんにこの話をしたら、「野原の社長さんは太っ腹だから」とのことでした。 -
このお部屋で最も施設の古さを感じさせられた洗面台。
一応フロントには問題点を伝えておきましたが、完璧に対応は難しいんだろうなあ・・・
冷蔵庫のお水は、その辺の対策のような気もします。 -
お部屋にお風呂はないけれど、トイレはあります。
この写真では分かりにくいけれど、トイレカバー付いてます。
カバー付いてるのって、意外と宿では見かけません。
ある意味、アイデアです。
トイレスリッパもかなり年季が入ってました^^;
レトロ感がそこここで見受けられますが、お掃除はしっかりしてる感じなので、洗面台以外は不自由ありませんでした。 -
浴衣の帯が、前の部分がしっかりした造りになっててよかったです。
でも寝るまで着ません。
このあと、よその宿への突入予定と、家に帰ってブログアップ(笑)の予定がありましたので。 -
さて、夕食です。
18時から19時半までの時間帯で選びます。
イベントが19時からと聞いたので、18時30分からにしてみました。
箸袋を食事後に開いてみたら、なかなか洒落てました。 -
食事は既に用意してありました。
今回は楽天最安値だった2食付きプランで、お料理少なめな「和(なごみ)」だそうです。
隣のダイニングバー「なごみ」とは・・・関係ないんでしょう、あっちはイタリアン系だし。
(旅行記とは関係ないけど、「なごみ」には不定期にランチに行ってたりします)
面倒なので楽天からコピペした献立表。
●お通し 白子豆腐
●椀変り 河豚摘入の土瓶蒸し
●お造り 海の幸一種
●鍋物 河豚小鍋
●油物 河豚唐揚げ
●蒸し物 茶碗蒸し
●食事 ふくふく米 豚汁 自家漬け
●水物 旬の果物
3月末まではふぐ料理だそうです。
現在開催中のお宝展との絡みもあるのでしょう。
各宿必ずふぐを出すようになってましたから。
既に料理はひととおり用意されてましたが、唐揚げも熱々でした。
時間に合わせて用意されてるようです。遅刻しない方がいいですね。 -
お気に入りは茶碗蒸し。
海老ほか具だくさんでとろとろです。
後ろのふぐ鍋もおいしかったけど、煮える頃には既に満腹状態。
ちなみに、ふぐは仲居さんに聞いたらやっぱり予想どおりのカナトフグでした。
地元民は「ふぐ=トラフグ」なんて思ったりしません。
トラフグ使ってたら「トラフグの○○」と強調してるところが大半ですから。 -
煮える前にとる土瓶蒸しはふぐのつみれ入り。
お出汁がおいしくて、ちびちび飲んでましたが、料理終盤でもなくならず。
もったいないので、お代わりしたご飯にかけて飲みほしちゃいました。
おいしかったです。
お酒飲まないと言ったら、ご飯も早めに出していただけてありがたかったです。
ご飯は県産米、お味噌汁は豚汁だったんですがこれも具だくさんでおいしかったです。 -
デザートは果物になってましたが、実際には和菓子でした。
ちょっと外郎風。 -
さて、テーブルにはドリンクメニューと一緒に別のメニューが。
裏は日本バージョン。
仲居さんがリクエストとってまわります。 -
19時から生演奏。
リクエストしていた曲を演奏していただきました。
事前リサーチだと金曜日はないってことだったんですが、最近はやってるそうでラッキーでした。
第1土曜日はお休みらしいです。
当初お客が3人しか残ってなくて(演奏時間の前に18時から食事のお客さんが逃げてしまう)、粛々と演奏されてましたが、終わりごろに戻ってきた田布施からのにぎやかなおばさまたちが盛り上げられて、演奏時間大幅延長。
次の予定があったもので、最後まで聞かずに退散となりました。
ギターとボーカルの泰巖さんは、ロビーでも写真展開催されてました。
プロの方ですから、演奏は言うに及ばず。
ドラムは社長さん。昔はテンプターズの前座もされたことがあるそうです(ロビーに貼ってあったポスターより)。
とあるところからの情報によりますと、昔は松政の支配人さんされてて、野原家が宿の経営から手をひかれたときに引き受けられたそうです。
松政といえば、なにかとお世話になった深山桜庵の女将のUさん(今はFさんというべきか)もいらしたところ。
今回の宿泊、最後まで松政か野原かで悩んで野原に決めたんですが、こんなところでつながりがあろうとは・・・ -
御近所の西村屋さんに乱入したり、自転車で自宅に舞い戻り翌日の準備&ブログ作成したりしながら、門限までに宿に戻ります。
夜のお風呂もほぼ貸切。
そして翌朝。
朝のお風呂の6時に速攻で行きます。
夜中に入れ替えられて、本鍵が女湯です。 -
しめしめ、やっぱり誰もいません。
ゆっくり入って、入れ替わりにやってきたのは食事処で盛り上がってたおばさま二人。
色々情報交換。
秋吉台は一面雪景色だったとか。
写真撮りたい気もしましたが、予定を考えたらやっぱり、262で萩直行かなあ・・・
こちらも、お宝展の五重塔の御開帳等、色々伝授しておきました。
かなりの安値で泊ったつもりでしたが、おばさま方はさらにトクーでお安く泊ってました^^; -
で、大浴場。
実は見た目のインパクトがすごかったのに、全景なぜか撮ってませんでした。
上のお屋根は温室風、右手はジャングル風。
いつの造りなんでしょう??
洗い場は改装されているようで、前日の薬師の湯よりカランは多いし、使い勝手も良かったです。 -
なんだか小さめになってますが、実際にはかなり広い岩風呂風なお風呂です。
半露天みたいな感じで開放感がありました。
あんまり写真撮らなかったのは、湯気がすごかったからでした、そういえば。
今のカメラは防水じゃないんですよねえ。 -
朝食は朝一番です。
仲居さんは昨日と同じ方。
きさくにお客に声かけて回られてます。
朝からお疲れ様です。 -
朝食。
用意してあったけど、お魚はあったか。
これは時間ごとに用意している風ではなかったので、早めの時間が吉ですね。
後から来たカップルさんが「朝からこんなに〜」と言ってたところをみると、プランにより差があったのかな?
生卵付いてるところもあったようですから。
個人的には、この量で十分でしたけどね。 -
クチコミ情報で、コーヒーとヨーグルトのサービスがあるのは知ってましたが、セルフで取り放題。
でもって、ヨーグルトは中にパイナップルが入ってるし、ソースも3種類用意してあったりと、いい意味で予想を裏切られました。
施設や備品の古さが目立つ部分もありますが、温泉と料理と従業員さんがたのサービスのよさでがんばってカバーしているお宿でした。
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