秋田めぐり：男鹿周辺　その２

2010/02/14 - 2010/02/14

男鹿のなまはげ柴灯（せど）祭りに行ってきました。

エリア 男鹿(秋田)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー JRローカル

秋田と言えばなまはげ。そんな風に思っていたので２年半前秋田に移って来た時，引っ越しとどけになまはげの写真をのせていた。ところが秋田の先輩方から“なんでなまはげなの。”と聞かれびっくりしました。秋田市内はなまはげのおこなわれる男鹿半島からは40km程離れており，秋田市内では基本的になまはげ行事は（お店などでなければ）行われません。
１２月３１日のなまはげ行事はいつもホテルは満員で結局行く事ができませんでした。柴灯祭りでなまはげ行事が見れる事を知り今回参加しました。

なまはげ柴灯（せど）祭りは男鹿で行われている１２月３１日にのなまはげと１月３日の真山神社のお祭りをあわせてできた冬祭りだそうです。男鹿半島は付け根側にある寒風山という山と半島の先っぽ側にある真山という山があるのですが、この真山にあるのが真山神社です。

前日東京で用事があったので，この日は飛行機で１４時過ぎ秋田空港に到着。そのまま男鹿まで直接やってきました。
最近知ったのですが秋田空港からの移動に便利なのが乗り合いタクシーです。今回秋田エアポートライナーという乗り合いタクシーを使いました．なんと空港から会場のあるなまはげ館まで３４００円。（乗り合いタクシーというもののこの日はひとりきり。）
バスとJRをつかった場合，空港からー秋田駅が９００円，秋田駅から男鹿駅が７４０円，そして男鹿駅からなまはげ館は今回は臨時バスが出て５００円と合計２１４０円。乗り継ぎの悪さ，時間がすごくかかること，すわれない事もある事を考えると３４００円はお得感満点な気がします。ただ前日正午までに電話で予約が必要です。018-867-7444
ちなみに，乳頭温泉３４００円，玉川温泉５０００円、湯沢４３００円，小安峡温泉５８００円ですがこちらはお得かどうかは？？？
お祭りは午後６時からなのですが、３時半頃早々と到着。

お祭りの始まる前，その準備がされて行く様を見るのもいいものです。神社の横にある広場の中央にたき火が焚かれます．アナウンスによると通常の家の３年分の薪をこの祭り一晩で燃やすそうです。

お祭りはこの釜戸をお払いする鎮釜の儀式から始まるそうです。釜に湯を沸かして準備する人。

警備の人，役所の人に対するお祓いが神社の中で行われています。

お祭り開始までまだまだ時間があるのでなまはげ館まで降りて行き，見学する事にしました。写真の藁葺きの家はなまはげ館の隣にある伝承で，日頃ここでは１２月３１日におこなわれるなまはげ行事を直に見る事ができます。

なまはげ館の前の照明。

なまはげに変装するコーナーがあったので、着替えて写真を撮ってもらいました．少しぎこちないなまはげです。

なまはげのお面は実は村ごとに違う様です。しかも幼稚園の豆まきのお面みたいに素朴な風情のお面も多いです。

１２月３１日、家にやって来たなまはげをご主人がもてなしているところ。

祭り会場に戻ってみると先ほどの焚き火はびっくりする程の炎をあげていました。

寒いけど焚き火の周りは暖かいです。

最近男鹿の名物になりつつある、しょっつるを用いた焼きそば；男鹿の焼きそばを食べました。

広場の脇ではなまはげになる前の男の人たちが集まっていました。

やがて，行列を作って山の中へ消えて行きました。

日も暮れて，やがてお祭りの始まる午後６時になろうとしています。

午後６時，一番はじめの儀式、鎮釜のお祓いが始まります。

釜のお湯できよめがおこなわれます。

なまはげのお面が二つ，山へ続く階段の前に供えられています．ここで次の儀式が始まります。

先ほど，山に消えて行った男の人たちが降りてきました．なまはげのお面はまだ着けていません。

お面に対するお祓いがおこなわれています。これらの男達がなまはげに変わる直前です。

男達がなまはげに変わる大事な場面。いい所なのに困った事が…。
近くにあった松明がくすぶりはじめ、煙がもくもくと。

フラッシュをたくと煙の粒子に反射して…。なまはげへの変身は煙の中。残念！！

煙が少し落ち着いた時にはなまはげ達は再び山に帰っていきました。

しばらく，広場の神楽殿で催しが。
普段、伝承館でおこなわれている１２月３１日のなまはげ行事が神楽殿で実演されました。

なまはげが大きな音を鳴り響かせながら舞台の上を動き回ります。

なまはげが帰る前に，なまはげにお餅をお供えする所。

舞台以外にもなまはげが会場内に乱入。子供達は大騒ぎ。

なまはげ乱入

なまはげ太鼓：ものすごい迫力です。

なまはげ太鼓

なまはげ太鼓

なまはげ太鼓

クライマックス、なまはげ下山が始まります。山の中をなまはげが行列をくんで歩いているのが木々の合間から見えてきます。

なまはげが山から下りてきました。

なまはげ下山：目の前に松明を持ったなまはげの行列が！！

なまはげ下山

なまはげ下山

なまはげ下山：なまはげの落とした藁を拾うと幸せになるそうです．ただなまはげから直接取っては行けないそうです。なまはげさんの怒りを買っている人が居ました。

松明を持ったなまはげの行列が広場の中をぐるぐる回って練り歩きます。

最後、なまはげは山に帰っていきました。