2009/12/05 - 2009/12/05
466位(同エリア574件中)
GOTOCHANさん
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ひょんなことから、某社の山岳部等が主催する六甲全山縦走大会に挑戦することになってしまいました。完走(完歩?)すれば56km歩くことになります。前年に同じ会社の若者達が参加し、全員タイムアップで中間点をわずかに過ぎた摩耶山で中止をしたそうで、私の最低限のノルマをその摩耶山としました。できればガーデンテラスまで行って、ロープウェイで有馬温泉に下りて、体を癒して帰ろうというのが密かな目標でした。
とはいえ、摩耶山でも29km歩くことになり、登山経験があるとはいえ未知の距離です。一般の道路では若かりし頃に47kmをあるイベントで歩いたことはありますが、翌日に全く体を動かすことができなかったという苦い経験もあります。意外とできるで、という甘い考えと、大いなる不安を抱きつつスタートしました。
摩耶山に15時までに到達したため完走が現実味を帯びてきました。しかし、全行程56kmのうちの29kmに過ぎません。摩耶山から最後のチェックポイントの極楽茶屋跡までの約10kmを2時間で歩かなければなりません。ただ、この先は緩やかなアップダウンがあるものの舗装された道路を歩くことになります。
登山コース:JR塩屋駅~六甲全山縦走路~宝塚 約56km 走破時間16時間55分
登山体力度:★★★★★(というか∞)、コース難易度:★★☆☆☆(★が多いほど困難)
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- JRローカル
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1kmを10〜12分のペースで歩きます。景色の良いところですがのんびりと眺めることもせずひたすら歩くのみ。
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16時42分にガーデンテラスを通過。最終チェックポイントの極楽茶屋跡まであと1kmです。しかしここから道路を離れて登りの山道となります。際どい…
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リミットタイムまであと6分。16時54分に極楽茶屋跡に辿り着きました。11時間20分かかりました。これで、完走へのパスポートを得たことになります。恐ろしいことに、ここまできたら完走したのも同然と思う自分がいました。まだ17kmもあるのに…ここから東は公共交通の便がなく、スタートしてしまうとゴールするしかありません。そうでなければ遭難です…
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極楽茶屋跡のチェックポイントではぜんざいが用意されていました。旨いっ!ここでヘッドランプのチェックを受けます。宝塚までは暗闇の中を夜間下山することになります。
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極楽茶屋跡からは道路を歩きます。ヘッドランプの行列ができています。神戸、大阪の夜景がとても綺麗ですが写真撮影をする気にもならずひたすら歩きます。極楽茶屋跡を出て40分ほどで神戸市から芦屋市に入りました。このあたりは携帯電話の電波状態が悪く、圏外のところが増えてきました。途中で妻には宝塚に向けて下山する旨をメールで伝えたのですが、その後圏外になり、しかも携帯電話のバッテリー切れまで起こして連絡が取れなくなってしまいました。あとで知ったことですが、まさか夜に山道を歩くとは思っていなかったらしく、心配を掛けてしまいました。
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そしてすぐに鉢巻山トンネルを通過。このトンネルを抜けてしばらく行くと東六甲縦走路への分岐点があり、再び山道を歩くことになります。
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真っ暗闇の東六甲縦走路。このあたりで仲間の一人が足を痛め極端にペースダウンしてしまいました。放っておくわけにも行きません。21時までには楽勝でゴールできると思っていましたが大幅に遅れそうです。姫路まで帰ることができるかの心配もしなければなりません。
東六甲縦走路に入るとひたすら下る一方と思っていたのですが、登ったり下ったりで一向に高度が下がりません。途中西宮市の最高地点である水無山を通過したはずです。 -
真っ暗闇ですがこのように案内がしっかりしており道に迷うことはありません。時折鎖場がありますがそれほど厳しいものではありません。
ただ風がやたらと強くなり気温が下がってきました。 -
19時50分に大谷乗越。舗装道路と合流しました。ここからゴールの宝塚までは標準タイムで1時間30分ほど。やはり大分遅れています。
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宝塚市最高峰の岩原山への分岐点。最高峰という文字にはそそられるものがありますが、そんな元気はありません。この先まだ1時間も山道を歩くことになりました。宝塚の夜景は見えているのですが、この期に及んで登ったり下ったりで一向に高度が下がりません。
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ようやく山道が終わり、塩尾寺(えんべいじ)に着きました。21時15分です。ここからゴールまで3km。ゴールしたも同然ですが、足を痛めた仲間のペースはますます落ちています。
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塩尾寺からは舗装道路の下り坂になりました。宝塚の夜景が目の前に広がります。この後道を間違えたりしたものの22時30分にゴールしました。
感動のゴールシーンの写真はありません。この夜景の写真がラストです。姫路に帰ることができるかどうかが気になって仕方がなかったのです。ゴールの後、熱いうどんをいただきました。そして完走の認定書と記念の盾をいただき、慌ててJR宝塚駅へ向かいました。0時20分ごろに姫路に着く新快速になんとか間に合いました。しかし尼崎から三宮までは座ることができず、歩いているときよりもはるかにつらい時を過ごす羽目になったのです。なんでこんな夜中にこんな多くの人が電車に乗ってるの!?
まさか完走できるとは夢にも思っていませんでした。しかも足を痛めることもなく完走できたのは奇跡的です。出だしのオーバーペースで菊水山でバテましたが、その後自分のペースを守り、尻上がりに調子が上がりました。最初からマイペースを守り、最後の仲間のアクシデントがなければ2〜3時間は短縮できそうです。変な自信がついたし、良い経験ができました。来年もよろしくと誘われていますが何をモチベーションにすればいいのでしょうか?
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