ラ・グランハのクリスタル工場を見に行ったら、バロック市も出ていた♪

2009/06/07 - 2009/06/07

２週間後に４トラ友のｃさんがいらっしゃる！
そこで、ちょっと視察（笑）に出かけました。

ローマ水道橋で有名な世界遺産のセゴビアから１２キロ離れた所に、
スペイン・ブルボン王朝の最初の王が建てた華やかな離宮のある町があります。
LA GRANJA DE SAN ILDEFONSO
ラ・グランハ・デ・サン・イルデフォンソ

１８世紀の離宮のレポートは２週間後にｃさんと行った時にします。
今日は、ラ・グランハのもうひとつの見所クリスタル工場へ行ってきました。
ｃさんをお連れする価値があるかどうかの視察です。

スペインやポルトガルの王宮・離宮のシャンデリアや
王家が使っていたグラスなどのクリスタル製品は
昔からラ・グランハ王立工場で作られていました。


ちょうど出ていた「バロック市」の様子も合わせてご覧下さい。

エリア セゴビア(スペイン)

La Granja はここ。

通常はセゴビア観光とくっつけます。
今日はラ・グランハのみなので高速道路は利用せず、標高1800ｍの山越えをする別ルートで行ってきました。
マドリード北部の我町からはたったの60Km。
ロードサイクリングの自転車を交わしつつ、それでも車が少なかったので50分で着きました。

Puerta de la Reina
女王の門　（1784）

これより中に旧市街が広がっています。
門の右に見えてるのはパラドールです。

Parador de La Granja
ラ・グランハのパラドール

2007年にオープン
18世紀にカルロス3世が王子たちのために建設した建物。

朝10時
バロック市はまだ準備中

この通り、可愛い看板の店が何件か並んでいました。

軽食屋

先に観光案内所に寄ろうとこの広場に来たのですが、まだ閉まっていました。
10時オープンって書いてるくせに。

ドローレス広場のタイル標識

Iglesia de Nuestra Sra de los Dolores
ドローレス聖母教会

上のタイルの絵に描かれてる教会です。

教会の鐘楼の風見は余り面白くないな・・・

下、ドラゴンか？

マンホールはラ・グランハの市章入り。


市場は後で散策することにして、
クリスタル工場へ向かいます。

キャッキャ♪
楽しいワゴン車発見！

セゴビアの風景で全面をカバーしてる。

こっち側はセゴビア名物の子豚ちゃんと水道橋！

最初ドアが開いてた。
写真を撮ってる私を見て
「ドア閉めてあげようか」って
近くにいたおじさんが言ってくれた。

「どこの車なの？」
「セゴビアの鍛冶屋だよ」

この門を入ってすぐの所に準備してた鍛冶屋さんの車ね♪
「後でお店の写真撮りに戻ってくるね！」

旧市街のモニュメントを説明するタイル。

ラ・グランハ旧市街の地図。
上半分が離宮です。

広い庭園にはあちこちに噴水が散らばり、高低差を利用して噴水の水を出します。
毎年夏季に３度のみ、昔ながらのやり方で水を出す噴水ショーが繰り広げられます。

すっごい圧力で高くまで吹き出る水に、見物客はびしょ濡れになります。

Real Fabrica de Cristales
王立クリスタル工場

今では博物館の他、工芸学校でもあります。
また、クリスタル生産もしています。

近くまで来たら、コウノトリが頭上を飛んでいきました。
カタカタカタという独特の口ばしを鳴らす音のする方向を探すと、クリスタル工場の上に何羽かいました。

大きなコウノトリの巣が設置しやすいように、
針金の型も親切に付けてます。
（というか、建物が傷まないように巣を作る所を人間の方から指定しているわけだけど）

すぐそこにいます。

煙突の上にも２羽。

さて、クリスタル工場に入りましょう。

最初はここで制作されたものの展示です。

１８・１９世紀のデザインをそのまま復元したクリスタルセットを、エレナ王女（1995）、クリスティーナ王女（1997）、フェリペ王子（2004）のそれぞれの結婚祝いに贈呈しました。

これは、エレナ王女の時の。

型は１８・１９世紀のものをそのまま利用しているそうです。

白乳色のクリスタル瓶。

形がユニークなこれは、片方にオイル、もう片方にビネガーを入れて使う。

シャンデリアもたくさん。


スペインの宮殿を見学すると、必ず「シャンデリアはラ・グランハの王立工場で作成されました」と説明されます。

腕の部分の中の螺旋模様がすごく気になる！

ホラ、分かりますか

どうやって作るんだろう？
不思議です。

こっちは青も入ったシャンデリア。

１８・１９世紀のクリスタル制作を説明するホール。

昔の窯の復元。

こんな器には・・・

・・・こういう型が必要なのね！！

なかなか大掛かりだ。

型色々・・・

で、その型から出来るガラス容器色々

面白い！

ホールの高い天井から架かっていたシャンデリア。

前出のよりずーっと大きいです。
２メートルはあると思う。

ステンドグラス制作のデモンストレーションをしていた二人。

ガラスのピースをはめ合わせて固定する作業。

ステンドグラスの展示。

数は少ないけれど、すごく素敵な作品ばかりで、じっくりと見てしまいました。

聖人

枢機卿

細かい！

ガブリエル大天使

ヨーロッパ中の古いガラス・クリスタル製品の展示。

ラムネの瓶だ〜　と思ったら、
オーストリアやドイツのミネラルウォーター用の瓶だそうです。（１９世紀）

スペイン産　１８世紀

カルロス３世の時代のだそうです。

スペイン王家の紋章入り。

カラフルな花柄が素敵♪

真ん中の、持ち手が付いて蓋もあって、何用でしょう？

グラスに模様を刻み付ける機械。
蝋をかけるのですね。

カルロス４世の時代（１８世紀）のもの。

シャンデリアの腕を曲げるのは、
こんな原始的な方法でやるのですね。

１８世紀の工場の様子。

机の上で押されているのは平らな窓ガラス。

世界中のガラスモダンアートの展示もあります。

ガラスって面白い！

これ、形も色も親しみ感じるな〜と思ったら、日本人の作品でした！

「REIKO NAKADA」とあります。

これも、神秘的〜と惹かれたら、日本人作。

「SHINICHI MURO」

ガラス職人の仕事風景も見られます。

子供達がすっごく興奮してました。

窯から出したガラスが近づくと、熱くて思わず後ろに下がってた子供達。

フー

クルクル

何が出来るのかな〜

冷ましながら形作りをするために使っていたのは、なんと新聞紙でした！！

「フー　クルクル」の作業を何度か繰り返していくに連れ姿を現したのは、青い壺でした！！

今度は持ち棒を壺のおしりの方に替えます。

壺の口を作ってます。

綺麗だな〜

出来上がったら、皆でパチパチ拍手！！

色々と販売もしてます。

ブルゴーニュ ワイングラス
このセット、８０ユーロ

これくらいなら手が出せるな・・・
（買いませんでしたが）

クリスタル工場見学後、バロック市に戻ってみました。
店も開いて、人出もあり、賑やかになってました。

何故、「バロック」？
こんな恰好してるんです、皆さん。

過去に同じ様な市場をご紹介してます。
店舗は似たようなものです。
（日本の祭りの屋台のように、全国を周っていると思われる）
ただ、テーマによって衣装を替えます。

＊　中世市場
http://4travel.jp/traveler/milflores/album/10291378/

＊　ゴジェスカ市場
http://4travel.jp/traveler/milflores/album/10335854/

スペイン版、駄菓子屋さん。

右端、サトウキビは分かるでしょう。
左端、また出ました「パロル」！

説明はこちら↓
http://4travel.jp/traveler/milflores/pict/14974781/

可愛い〜

木の玩具いっぱい♪

やったー　またあった！

５月のゴジェスカ市で見つけて買った木片で出来たバラの花のお店。
同じ会社の店舗が出てました。

前回６本買って、家に帰ってからもっと買えばよかったと後悔した。

アルゼンチン人のお店のお姉さんに、「５月２日のモストレスで買ったの」と伝える。
「うーん、うちの家族ではないな〜」

このお姉さんの方が包装丁寧です。

左、今回の１２本５ユーロ

右、前回の６本３ユーロ


包装後に、シュッシュッとバラの香りのオイルを吹きかけてくれます。

ネズミの玩具で犬と遊んでる♪

どでかパン！

パン屋夫妻はこんな扮装。

ロウソク屋のお兄ちゃん♪

「女王様のお通ぉり〜」みたいなことを言って練り歩いてた集団。

女王様、美人♪

楽しそうね☆

牛の角に模様を彫ってます。

羊毛製品の店。

暑くて、買いたいと思わなかった・・・
羊は可愛いけど。

このお店の手作り看板。

お店のおばさんは機織のデモンストレーション。

なんじゃこりゃ！

ブランコとバイキングのあいのこ！

ピーヒャラピーヒャラ
うるさかったおじさん達。

すごく賑やかになってきました。

香辛料やさん

おじさん、カッコイイ
お兄さん、何気にカメラ目線♪

前出の面白ワゴン車の鍛冶屋さん。
すっごく大きなふいご！


楽しい日に下見に来られました。

−完−