マドリッド・カスティーリャの旅　２　　セゴビア　−　ローマ水道橋を抱く町　−

2010/05/29 - 2010/05/29

マドリッドに滞在し、ショートトリップでセゴビアに出かけたのは、二日目の午後。
ローマ水道橋が今でも完全な形で残っているのを見るために・・
ロマネスク教会が建つカスティーリャの大地に足を踏み入れたい思いで北のセゴビアにむかう。

エリア セゴビア(スペイン)

セゴビアに向う急行が出るチャマルティン駅

切符の買い方は、午前中アトーチャ駅で学習済み

まずは“順番札”をとってから並ぶ

ホームで手荷物検査

大きなカバンだけでなく全て通せと言われる

駅構内はとっても可愛い・・

赤色が奇抜なようだが、統一感があって目をみはる。

マドリッドから特急電車で40分弱、

寝る暇もなく、セゴビア新駅に到着。

な〜んにもない所に出てきて・・

太陽だけは照りつける。

旧市街に行くバスは中々出発しない・・

ラ・ベラ・クルス教会

バス停のある広場から、丘の上にある旧市街に

入らないで、教会までタクシーで。

ロマネスクの教会が、殺風景なカスティーリャの

大地に根付いているかのように・・

12角形の教会は、13世紀に

テンプル騎士団により建造。

教会から丘の上にあるアルカサル（城）を見上げて

幾百年か、自然の中にさらされた十字架と・・

位置を替え見上げると

城壁・町のカテドラル・教会などが・・

折りしもコクリコの頃

野生のコクリコもこんな風景に溶け込みますね〜

昨年10月フランス南西部で、

サンチャゴ・デ・コンポスティーラ巡礼の道の

指標をみたのだが・・

ここにもあったよ。

あと、575キロだって！

こんな教会を見ながら、

丘の上の旧市街をめざし上っていく・・

陽射しがきつく、とうとう、日傘をさして・・

アルカサス（城）の城壁の一部・門。

重厚だけでなく形もきれいな・・

城に入る「サン・ジャック門」

この城は、歴代の王の居城であったと同時に

戦略上重要な位置でもあったという

三重のアーチになった惚れ惚れする門

丘から、ラ・ベラ・クルス教会の

ある台地を見下ろして・・

下から見るアルカサルと、丘からみる

この風景に出会いたくて♪〜〜

ラ・ベラ・クルス教会とは、反対側に

位置する風景

旧市街のカテドラルを中心に教会の尖塔が

連なって・・

たっぷり花をつけたマロニエの木の前

王家の紋章が堂々とした門を

通ってアルカサル（城）に

アルカサル（城）正面からの写真

地形的には、

丘の先端にこのアルカサル（城）があり、

向こう側はカスティーリャの大地が広がる・・

このアルカサル（城）は、「白雪姫」の映画で

モデルになったとか・・

この、尖塔をもつ塔は、童話の世界

そのものですね

旧市街にむかって・・

この、石畳の、壁の石の古さ！

それぞれの石は丸みをおび、

石畳の道はうねってますよ〜

カテドラル（大聖堂）、といっても裏側から

大きいが故に見る角度によって印象も様々・・

１６世紀にロマネスク寺院の跡に建てられた

スペイン最後のゴシック式大聖堂だそう。

カテドラル入り口の取っ手

さすが、大きなカテドラル

数多くの礼拝堂があって・・

カテドラルの中には回廊・中庭が。

外形同様の繊細な石造りの柱頭、窓飾り

旧市街地の中心、マヨール広場

こんな狭い路地から見える尖塔は

写真スポット♪

12世紀にロマネスク様式で建てられた

サン・マルティン教会

内からの静寂さを感じさせ惹かれる・・

貴族の邸宅が残る、サン・マルティン広場

この写真屋さん、昔ながらの撮影スタイルで。

テレビでも紹介されたのを見たのだが、

もう何十年と撮り続けているとか・・

広場を後に、またこんな道を

通称、棘の家と呼ばれている建物

一つのデザインとして建てられたもの？

城壁の外の町（新市街）を見下ろすテラスに出て・・

お婆さま、すっかりくつろいでますね〜

テラスを回りこんで、もうひと下り・・

上りじゃぁないから良いようなもの。

ウインドウに目をとられていたら

危ないよ〜と思いながら、右・左にと忙しい

まるで、木製のようだが、レンガの建物

こんな装飾的な煉瓦使いをみたのは初めて！

光をあび美しい〜

いよいよ、ローマ水道橋のあるアソゲホ広場が

見えてきて・・

町並みを通して見えるなんて・・

ちょっと想像を絶する光景

広場からの水道橋

あぁ〜ここもヨーロッパ！

フランスのみならずローマ文明の痕跡が

このように厳然と残っているのですね！

漆喰などいっさい使わず、積み上げられた

花崗岩のアーチが上下2層で続く・・

1世紀から2世紀にかけ建設されたそう〜

2,000年前の石に触れながらセゴビアの町を後に

駅にむかう

マドリッド、チャマルティン駅に着いて。

駅のカラーに惹かれてもう一枚♪

この後は、予約のレストランへ

この旅行記へのコメント （7）

• かとくみさん 2010/08/05 22:13:29

  えっ………

  チャマルティンから特急で４０分で到着…ですか！？
  
  ……私は鈍行で片道３時間かけて行きました。
  違いすぎる…。風景をぼんやり見ながら揺られた車内でした。
  「新」駅もなかったです。
  ちなみに、トレドの駅舎は私が行った時と同じです。懐かしい！

  パルファンさん からの返信 2010/08/06 00:09:53

  RE: えっ………

  近年、スペイン、ポルトガルは特急電車が急速に整備されたみたいですね。
  観光に、経済にとまずは国の要は、ローマ帝国時代同様“交通”ですからね。
  日本と違って料金は結構安い設定がありますし・・
  とっても便利でした。チケット購入に時間がかかりましたが・・パルファン
  

• おでぶねこさん 2010/07/11 10:13:09

  マドリード

  パルファンさん、こんにちは。
  
  イベリア半島の旅を楽しませていただいています。
  
  今日の『日曜美術館』はベラスケス。
  パルファンさんの旅行記と重なって
  マドリードの町並みを思い浮かべながら楽しみました。
  
  以前スペインを訪れたときには
  マドリードの治安の悪さを心配してスルーしてしまいました。
  パルファンさんの旅行記からはそんな暗い雰囲気は感じられませんね。
  プラド美術館そしてマドリッドを基点に行けるトレド・セゴビア。
  あきらめてしまったのはもったいなかったなぁ。。。
  
  かばんをもって歩いていたら引ったくりにあうので
  スーパーのビニール袋に荷物を入れて歩くといい。という話が流れて、
  日本人観光客がみんなスーパーの袋を持って歩いていて
  結局また狙われた。という話・・・。ほんとだったんでしょうか？^^;
  
  町並みの向こうに突然現れる水道橋
  迫力ありますね。こんなに町と隣接しているなんてびっくりです。
  
  次はどの町かしら。
  続きも楽しみにしていますね。
  
  　おでぶねこ
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  
  

  パルファンさん からの返信 2010/07/11 11:37:32

  RE: マドリード

  おでぶねこさん、お久しぶりです♪＾＾
  
  「日曜美術館」・・・あぁ、まだ寝ていた〜
  再放送をチェックしますネ　
  以前にも結構詳しい紹介があったのは、どこの番組でかなぁ？
  “ラス・メニーナス”等の宮廷物だけでなく、風景、静物なども
  次ぎの時代に登場しても・・という画家なのですね。
  
  マドリッドの怖さはパルファンもよく聞かされてました。
  でも、“ビニール袋の話し”は始めて！　
  写真を撮るなら“二階建てバスの上から”なんて読み、バスルートも
  調べていったのですが・・
  結構歩いた方が楽しいしと思って乗らずじまい。
  
  ま、トレドで姉が小さな被害にあうのですが・・
  
  ご訪問そして、思わぬコンタクト(^_^.)　とっても嬉しく思います。
  ポルトガルが続いてありますし、また覗いてくださいね。
  ありがとうございました。
  
  パルファン
  

• コクリコさん 2010/07/05 14:35:33

  セゴビアのローマ水道橋

  パルファンさん、
  こちらも拝見。
  
  セゴビアのローマ水道橋にもいらしたのですね!
  以前テレビで見て、町中に普通に建っているのに驚いたものでした。
  3月にポン・デュ・ガールに行き、物凄く感動をしたばかりでしたが、ポン・デュ・ガールは町中ではなく自然の中。
  マドリッドから日帰りで行けるのですね。
  運良くマドリッドに行けることがあったら是非行きたいです。
  
  アルカサルの城もカテドラルも、そして野生のコクリコも良い感じです。
  日本のコクリコというかシャーレーポピーは美しいには違いないですが園芸種なので大きくて(^^;)
  自然の中に咲いているポピーは良いですね。
  
  マドリッドのチャマルティン駅の色彩がこれまた魅力的。
  旅行記に2枚も貼ってしまう気持ちがわかりますよ〜

  パルファンさん からの返信 2010/07/05 23:57:21

  RE: セゴビアのローマ水道橋

  コクリコさん、
  
  こちらにもコメント・投票ありがとうございますm(._.)m
  
  ローマ水道橋は何と言ってもポン・デュ・ガールと思っていたのですが、
  イベリア半島にも結構残っているそうですね。
  完全に近い形でというのは少ないのでしょうが。
  （マドリッドの郊外、ポルトガルのコインブラとかでも見ましたよ）
  
  自然の懐に抱かれているポン・デュ・ガールを見た時も
  人の為せる威力にひれ伏したい程でしたが、町の中にある
  セゴビアの水道橋にも驚異をおぼえました〜
  歴史が凝縮している小さな町セゴビアは今回の旅行で
  とっても気にいった所でした。
  
  コクリコが可愛いでしょ。あの鄙びた教会との
  ショットはコクリコさんに進呈しようと一生懸命、
  腹ばいになって、とまでいかないけれど、屈みこんで
  撮ったんですよ〜
  
  長い旅行記になりそうですが、又覗いてくださいね。
  
  パルファン
  

  コクリコさん からの返信 2010/07/06 22:25:37

  RE: RE: セゴビアのローマ水道橋

  > コクリコが可愛いでしょ。あの鄙びた教会との
  > ショットはコクリコさんに進呈しようと一生懸命、
  > 腹ばいになって、とまでいかないけれど、屈みこんで
  > 撮ったんですよ〜
  
  ありがとうございます嬉しいです!
  パルファンさんが一生懸命に撮って下さったなんて・・・その予感がして旅行記拝見しにきたのかもしれませんね。
  
  パルファンさんの五十肩のことは夫から聞いたのかな?
  私が聞いたのかごっちゃになってしまいました。
  アノ頃は毎日五十肩の話しばかりしていたもので。
  夫の五十肩は去年の10月頃から徐々に、今年の2月が最悪でした。
  フランスに行ったら気分が開放的になったこともあるかもしれないけれど少しずつ良くなってきました。
  
  メールのやり取りは直接顔を見て話すわけではないので難しいですよね。
  私も以前ある方(お会いしたことがないのでよけいこじれたのかも・・・)のHPの掲示板で何を誤解されたのか気まずいことになったことがあります。
  それ以来4トラでも毎回掲示板に書き込む時はハラハラドキドキなのですよ(そうは見えないかしら^^?)