2008/10/18 - 2008/10/20
491位(同エリア552件中)
ちゃおさん
雲ひとつ無い快晴の秋晴れの下、2462mの頂上からは見渡す限りの眺望で、信州の山里を越えた上方に白馬、五竜、鹿島槍の連峰が連なっている。
直ぐ下には今は上越市となっているが、昔流に言えば高田市(旧高田連隊・日本のスキー発祥の地)や直江津の町並み、更には日本海の海岸線も霞の中にうっすらと浮かんで見えている。
山塊が海まで迫る「親知らず子知らず」の地形もこの頂から眺めると、成る程、昔の人のこの海岸線を往来することの困難さも良く理解できるものだった。
ガイドブックには天気の良い日には佐渡島も見ることが出来る、と出ていたが、残念ながら柏崎の先の弥彦の山並が広大な越後平野の中に島のように浮かんでいるのが見えるだけだった。
山頂に登る途中に行き代った登山者の「富士山も見えるよ!」との挨拶言葉に期待を持って富士の方向を眺めたが、余程か目の良い人だったらしい。当方の目にはただ連なる山塊のみで、一頭地抜き出た富士の秀峰を見ることはできなかった。
何事も故郷自慢の鈴廣さん、自身の故郷山形の方向を眺めては、「あすこに鳥海、その手前が朝日岳」等々、雲か山か判然としない雲の形を指差しては郷愁に慕っていたが、この場所から鳥海山など見える筈もないのを承知している鳥越さん、「ほらほらあすこを見てみなよ、鶴岡の町の右の奥の方に鈴さんの実家まで見えるよ!」などと冗談を交わし、山頂での30分もあっという間に過ぎてしまった。
帰路に転ずると、目の下の「天狗の庭」の先に明日登る予定の妙高山が真近に見える。今日と同じ様な厳しい表情をしているが、今日出来たこと、明日も出来ないことはないだろう。今日挑戦し今日の喜びを得た。明日も同じ喜びを克ち得よう、と心に期し、今晩の宿、高谷池ヒュッテへの帰路についた。
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山頂で喜びを分かち合っている登山者。
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メンバーの三人。初参加の加山さん、ベテランの石山さん、幹事長の鳥越さん。
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周辺の山並も良く見える。
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下に見えるのは糸魚川か姫川か・・、下の町を通り過ぎ日本海に注いでいる。
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遥か先、佐渡は見えずや。残念ながら鳥海山を見ることは出来なかった。
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真近に見る焼岳。山頂直下、右下に噴煙を上げている。この山は今現在新潟圏内での唯一の活火山。
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山頂からは目の下に「天狗の庭」、「高谷池ヒュッテ」などが見える。
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明日登山する妙高も前方に姿を現している。
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方向が変わると妙高もこのように秀峰となる。
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今日の登頂を終え、満足感に浸りながら、又、余韻をかみ締めてヒュッテに向う一行。
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