グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2008　その4｢アメリカン・レーシング｣

2008/07/11 - 2008/07/13

日本に住む我々が想像する以上に、イギリスにおけるアメリカンレーシングカーの評価は高く、ここグッドウッドでも毎回インディ、ドラッグレース、ストックカーレース、パイクスピークなどのレーシングカーが数多く集結する。
またイギリスのコンストラクターながらアメリカでも大変人気のあるローラは、今年で50周年を向かえるということで、グッドウッドでも大きくフィーチャーされていた。

画像は、アル・アンサーのドライブで87年のインディで優勝したマーチ・コスワース86Cホルセット・ターボ・スペシャル。もちろん、インディ・モータースピードウェイの博物館からのエントリーである。

エリア ポーツマス(イギリス)

63年のインディに出たワトソン・オッフェンハウザー・カイザー・アルミニウム・スペシャル。インディ最後のフロントエンジンレーサーの一台で、インディ優勝を二度経験したロジャー・ウォードの腕前を持ってしても4位が精一杯の結果となった。

83年のインディで優勝したマーチ83C。今回グッドウッドでは残念ながら展示だけだったが、時の優勝ドライバー、トム"ザ・ガスマン"スネーヴァは、マーチ86Cでヒルクライムに挑んだ。

ロータス64STPオイルトリートメント・スペシャルは、フォードV8ターボエンジンに四輪駆動という革新的なインディマシンであったが、マリオ・アンドレッティが予選でクラッシュさせ、一度もレースに出場しなかったクルマだ。そのクルマがついに観客の前で爆音を轟かせた。

ローラT70マーク3B。白い矢印はジョン"ビッグジョン"サーティースの証。非常に美しいデザインで人気の高いレーシングカーだが、67年のデイトナでの一勝を除きほとんど勝ち星には恵まれなかった。

66年のインディで、グレアム・ヒルのドライブで優勝したローラT90レッドボールスペシャル。翌年のレースでクラッシュしてしまったため実車は現存しないが、後にレプリカが製作され、このようにヒストリックイベントに登場する。今回このマシンを運転したのは、グレアムの息子デイモン・ヒル！